JPS6026707Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、浴槽の改良に関し、その目的とする処は、入
浴側の上縁面を中途部より平面幅狭に形成して、■コー
ナ一部に腰を掛けて入浴する場合に、足が引っ掛からず
速やかに入浴でき、しかも握り部を握って人出浴が非常
に楽な浴槽の提供にある。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中、Ａは浴槽本体で、この浴槽本体Ａは、強化プラス
チック等にて成型し、建築躯体Ｂに当接しない他方の上
縁面１の端部を下方に延設してエプロン板４を形成する
。

そして、この浴槽本体Ａの入浴側の上縁面１の中途部よ
り建築躯体Ｂに当接する端部まで上縁面１を平面幅狭に
して握り部２を形成する。

斯様な如く構成した浴槽への入浴時には、まず握り部２
に隣接せる浴槽本体Ａの１コ一ナ一部３に腰を掛けつつ
、握り部２を握り、足を浴槽Ａ内へ入れる。

更に腕力をもって体重を支持し入浴する。

そして出浴時には、握り部２を握って上縁面１まで移動
させ、足を浴槽Ａ内より外方へ移動させる。

その際、入浴側の上縁面１を、中途部より建築躯体Ｂに
当接する端部まで平面幅狭に形成してなるので足の引っ
掛かりが防止され、入浴が面倒なことはなく、老人、子
供のみならず身体に障害を有する人にも無理なく入浴出
来る。

尚図示例では、入浴側の握り部２に隣接して連続する上
縁面１コ一ナ一部３を水平に延設して腰掛は部５が形成
してあり、人出温時における上縁面１腰掛は時に腰掛は
易いように面積を拡開している。

そしてエプロン板４裏面と槽壁６とに渉って適宜箇所に
は、補強片７を介在し、腰掛は部５裏面には、補強板材
８を配設して腰を掛けても十分耐えられるように構成さ
れている。

また、９は滑り止め部で、入浴時の入浴者の腰部ならび
に足部に相当する位置の浴槽Ａ底壁１０に設けられ、槽
壁６に沿って体を滑らして入浴する際、前方へ滑りすぎ
て、体の不自由な人が滑り込んで溺れる危険性がないよ
うに配慮されている。

更に、上記握り部２に対向する他辺の上縁面１と槽壁６
との境界部に段部１１を段設形成し、この段部１１内に
握り部２と平行に握りバー１２を浮設して握り部２とそ
の握りバー１２とにより両バンド式となして、人出温時
における体の支えが万全で力が入り易いように構成され
ている。

また図示しないが、入浴側の上縁面１の一部分に、上縁
面１とエプロン板４との境界部に段部１１を形成腰その
段部１１の起立面と槽壁６の上端部とで握り部２を形成
しても任意であり、その様にすることにより浴槽Ａの設
置施工に際し、浴槽Ａを段部１１の下面すれすれ迄埋込
んで設置する場合でも上縁面１全体で把持し得るものと
異なり把持し得る握り部２は、確実に残すことが出来る
。

本考案は以上の如く浴槽本体の上縁面の少なくとも１コ
一ナ一部に腰を掛ける場合に、そのコーナ一部に隣接し
て連続する部分であって、そのコーナ一部に腰を掛けた
入浴者の手が届く部分において、入浴側の上縁面を中途
部より平面幅狭にして握り部を形成してなるので、入浴
者は、洗い場側より浴槽の上縁面の１コ一ナ一部に腰を
掛けた後握り部を握り、手等で体を支えながら体の向き
を変えて足を浴槽内に入れ、徐々に浴水内に体を進入さ
せて入浴する。

その際入浴側の上縁面を中途部より建築躯体に当接する
端部まで平面幅狭に形成してなるので足が引っ掛かる心
配は全くない。

そして、出浴時には、握り部と対向する上縁面を握って
腰部を上縁面上まで浮かせ足を浴槽内より外方へ移動さ
せる。

従って一般的な健康人も勿論の事、足が不自由な老人や
子供にも楽に無理なく入浴出来る。

依って所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案浴槽の平面図、第２図は第１図のＸ−Ｘ
線断面図、第３図はＹ−Ｙ線断面図である。 尚図中、Ａ・・・・・・浴槽本体、１・・・・・・上縁
面、２・・・・・・握り部、３・・・・・・コーナ一部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽本体の上縁面の少なくとも１コ一ナ一部に腰を掛け
   る場合に、そのコーナ一部に隣接して連続する部分であ
   って、そのコーナ一部に腰を掛けた入浴者の手が届く部
   分において、入浴側の上縁面を中途部より平面幅狭にし
   て握り部を形成してなる浴槽。