JPS583595Y2 - 傾斜路付浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、身障者、老人、病弱者など（以下、身障者
等という）の入浴に適した浴槽の改良に関するものであ
る。

身障者等が自刃で入浴できる浴槽としては、先に本出願
人が開発した傾斜路付浴槽（特願昭５２−１６０７３１
号）があるが、この傾斜路付浴槽はＦＲＰその他の合成
樹脂、ホーロー、ステンレススチールなどの成形材によ
り浴槽本体と、この浴槽本体への出入を補助する傾斜路
とを成形し、傾斜路を身障者等が自刃で座位または歩行
状態で昇り降りしながら浴槽本体への出入を行ってご入
浴できるようにしたものである。

しかしながら、このような構造の傾斜路付浴槽において
、傾斜路を降りて浴槽本体の槽内へと進む場合や、槽内
から傾斜路に達する場合など、身障者等が安全な状態で
動けるための誘導構造が設けられていることが望ましく
、また、傾斜路を経ずに浴槽本体への出入ができたり、
腰掛状態で入浴できるような構造であれば、さらに一層
便利なものとなる。

そこで、この考案は、上記の点に鑑み考案されたもので
、身障者等の入浴が一層快適、便利、安全なものとなる
傾斜路付浴槽を提供することを目的とするものである。

つぎに、この考案を図示の実施例により詳細に説明する
。

図において、１は浴槽本体２と傾斜路３とを備えた傾斜
路付浴槽で、浴槽本体２、傾斜路３はともにＦＲＰその
他の合成樹脂、ホーローその他の成形材により一体また
は別体に成形されている。

浴槽本体２の一側に設けられている傾斜路３は複数段の
階段３１から構成されている。

階段３１は最下段を経て浴槽本体の底面に連続しており
、各階段の踏面３１ ａには、すべり止めが設けられ、
端縁３１ ｂには図示されていないが階段の踏み外し防
止のための表示が施されている。

浴槽本体２の側壁２１（図示の例では洗場４側）の内側
（槽内側）には、上縁２２から一段低く落ち込んだ踏台
部２３が段状に形成されている。

踏台部２３は、側壁２１の内側にそって設けられており
、一端２３ ａは階段３１の下段側横手に達しており、
他端２３ ｂは側壁２４の内側に接している。

踏台部２３の高さ寸法は、浴槽本体２が比較的浅目にで
きている関係上、さほど高くなく、入浴した身障者等が
腰掛けられるようになっている。

以上述べたように、この考案によれば、階段構成の傾斜
路を付設した浴槽本体の側壁の内面に、前記階段の下段
側横手に連なる踏台部が設けられているから、入浴時、
身障者等が傾斜路を介して槽内へ出入する際、踏台部が
誘導部材として作用し、傾斜路の階段を伝って槽内へ進
むのに、踏台部に伝いながら槽内を動けば安全であると
共に、槽内がら出る場合にも踏台部を伝って傾斜路へ安
全、確実に達することができる。

そして、踏台部を腰掛けとして使用することもでき、ま
た、踏台部から傾斜路を経ずして洗場などへ出ることも
できるなど、身障者等の入浴に安全、便利な傾斜路付浴
槽を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す斜視図、第２図は
平面図、第３図は第２図ｌｌｌ−ＩＩＩ線断面図である
。 １・・・・・・傾斜路付浴槽、２・・・・・・浴槽本体
、２１・・・・・・側壁、２３・・・・・・踏台部、３
・・・・・・傾斜路、３１・・・・・・階段。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽本体と、浴槽本体への出入を補助する傾斜路とをＦ
   ＲＰその他の成形材により成形し、前記傾斜路を複数段
   の階段から構成し、前記浴槽本体には、側壁の内面に前
   記階段の下段側横手に連なる踏台部を設けてなることを
   特徴とする傾斜路付浴槽。