JPS6019671Y2 - 浴槽 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は浴槽の改良に関し、その目的とする処は、一般
人のみならず身体障害者にも無理なく入浴できる浴槽の
提供にある。

以下、本考案の実施の一例を図面に基づいて説明する。

図中Ａは浴槽本体で、この浴槽本体Ａは強化プラスチッ
ク等にて成型し、建築躯体Ｂに当接しない他方の上級リ
ム１を下方に延設してエプロン板２を形成する。

そして、この浴槽本体Ａの入浴側の上縁リム１とエプロ
ン板２との境界部に段部３を段設形成してその段部３の
起立面８と槽差４の上端部とで適宜長さの握り突部５を
形成する。

また、上記握り突部５に対向する他辺の上縁リム１と槽
壁４との境界部にも段部３を段設形威し、この段部３内
に握り突部５と平行に握りバー６を渉設する。

７は腰掛は部で、入浴側の握り突部５の少なくとも左右
側部の上縁リム１を水平に延設して形成する。

また、エプロン板２裏面と槽壁４裏面とに渉って適宜箇
所に補強片９を介在し、腰掛は部７裏面には補強板材１
２を配設して腰を掛けても十分耐えられる強度を有する
ように構成されている。

而して、入浴時には、まず、上縁リム１を拡開した握り
突部５左右側部の腰掛は部７に腰を掛ける。

そして、握りバー６及び握り突部５を握り、脚部を浴槽
Ａ内に入れる、更に腕力をもって体重を支持し入浴する
。

その際浴槽Ａ底壁１０には入浴者の腰部に相当する位置
にスベリ止め部１１が設けてあり、この部分で腰部のス
ベリは防止される。

モして出浴時には、握り突部５と握りバー６を握って腰
部を腰掛は部９にまで移動させて腰掛は脚部を浴槽Ａ内
より外方へ移動させる。

従って一般人、即ち健康的の人は勿論のこと、身体障害
者にも一人で楽に入浴出来る。

尚上述説明において、握り突部５部分を握りバー６部分
と同様にしなかった理由としては身体障害者の脚部が握
りバー６に引っ掛かるのを恐れたからであり、一般の浴
槽として使用する場合は、握り突部５部分を握りバー６
部分と同一構造になしても良い事勿論である。

また、腰掛は部７は、少なくとも握り突部５の左右側部
の上縁リム１を水平に延設して形成しているが、安全を
期するために例えば、建築躯体Ｂに当接しない上縁リム
１全面を拡開しても、所要部分のみを局部的に拡開して
も良い事勿論である。

本考案は以上の如く入浴前の上縁リムとエプロン板との
境界部を段設して、その段部後方に槽壁と段部の起立面
とで構成される握り突部を形成し、該握り突部の相対向
せる槽壁と上縁リムとの境界部にも段部を形成して、そ
の段部内に上記握り突部と平行に握りバーを浮設し、前
記握り突部の少なくとも左右側部の上縁リムを水平に延
設して腰掛は部としてなるので入浴時には腰掛は部に腰
を掛け、そして握りバー及び握り突部を握り、浴槽内に
脚部を入れ、腕で体重を支持しつつ入浴する。

モして出浴時には、握り突部と握りバーを握って腰部を
腰掛は部まで浮かせ脚部を浴槽内より外方へ移動させる
。

従って一般的な健康人も勿論の事、身体障害者にも楽に
入浴できる。

また従来の浴槽は、建築躯体の壁部即ち高い位置に握り
バーを取付けられていたので、入浴する場合或いは出浴
する場合に力が入りにくい欠点を有していたが、本考案
は上縁リムに設けてなるので取付けを低くすることがで
き力が入りやすく、身体障害者に特に有効である。

依って所期の目的を達威し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案浴槽の平面図、第２図はＸ−Ｘ線断面図
である。 尚図中、１：上縁リム、２：エプロン板、３：段部、４
：槽壁、５：握り突部、６：握すバー７＝脚掛は部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 入浴側の上縁リムとエプロン板との境界部を段設して、
   その段部後方に槽壁と段部の起立面とで構成される握り
   突部を形成し、該握り突部の相対向せる槽壁と上縁リム
   との境界部にも段部を形成して、その段部内に上記握り
   突部と平行に握りバーを渉設し、前記握り突部の少なく
   とも左右側部の上縁リムを水平に延設して腰掛は部とし
   てなる浴槽。