JPS6134913Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は車両用ラジオ本体の保持装置に関す
る。

従来の車両用ラジオ保持装置は、ラジオ支持用
ブラケツトをラジオ本体に取り付け、周囲の構造
部材にブラケツトを介して支持しているが、ラジ
オのサイズやブラケツト取付け位置が各国の規格
の違い或いはメーカの違いにより異なるため１種
類のブラケツトを規格の違うラジオに適用するこ
とに無理が生じる。従つて、従来の車両用ラジオ
支持装置は、装着可能なラジオの種類がブラケツ
トによつて決定されてしまいユーザはブラケツト
に合つたラジオの選択しかできない欠点があつ
た。

本考案は、ラジオを支持するために、ラジオ本
体に直接ブラケツトを取り付けることを避け、周
囲の構造部材にラジオ支持用の鉄板又はパイプを
配することにより、異なる規格、サイズ等のラジ
オを容易に装着可能にすることを目的としてい
る。

以下、この考案の構成を図面にもとづいて説明
する。

第１図、第２図および第３図は第１の実施例を
示しており、構造部材３、４間に緩衝材７、８を
添着した支持部材である上下２本の鉄板５、６を
橋架し、その端部を構造部材３、４にそれぞれボ
ルト１０_１〜１０_４、ナツト１１_１〜１１_４を用
いて固定する。

更に、第３図において、リテーナ９が装着でき
るように開口部に平面取付部１３を設けた装飾用
パネル２にリテーナ９を取り付け、鉄板５、６及
びリテーナ９の間にラジオ１を挿入して保持す
る。この際、鉄板５、６によつて支持されたラジ
オ１の操作面が、装飾パネル２に設けられた開口
部に取り付けられたリテーナ９を介して装飾パネ
ル２と略同一面となるようにする。

この実施例においては、構造部材３、４の鉄板
取付部１２_１〜１２_４は縦長孔になつており、鉄
板５、６は、支持されるラジオ１の規格サイズ等
にあわせて上下間隔の調整ができるようになつて
いる。

また、第４図に示す第２の実施例のように、鉄
板５、６の代わりに緩衝材７′、８′を添着したパ
イプ５′、６′を使用してラジオ１を支持してもよ
い。

また第５図に示される第３の実施例のように、
鉄板５、６と同様に橋架される鉄板１４、１５の
取付用耳片１６、１７、１８、１９に穿設される
ボルト挿通孔を、縦長孔２０、２１、２２、２３
としてラジオ１の取付間隔を調節しうるようにし
てもよい。

当然のことながら、構造部材及び鉄板、パイプ
は上記実施例のように２本に限定されるものでは
ない。

ユーザはメーカによつて用意された鉄板５、
６、パイプ５′、６′及びリテーナ９を取り付ける
ことにより自ら選択したラジオ１を車両に取り付
けることができる。

以上のように、本考案の車両用ラジオ保持装置
によれば、従来のブラケツトによる支持に代え
て、緩衝材を有した支持部材（鉄板またはパイ
プ）を縦長孔等を利用した取付部に上下方向調整
可能に取り付けることにより、ユーザの好みにあ
つた異なつた規格、異なつたサイズのラジオを自
由に装着可能にする効果がある。また、緩衝材を
有した支持部材を使用するので、車両の振動から
ラジオを保護でき、かつ安定に保持する等の効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案の実施例を示したもので、第
１図は、車両用ラジオ保持装置の一例を示す分解
斜視図、第２図は、車両用ラジオ保持装置の横断
面図、第３図は、第２図中−線縦断面図、第
４図は、ラジオ支持部材にパイプを使用した実施
例の断面図、第５図はラジオ支持部材の別の実施
例の斜面図である。 １……ラジオ、２……装飾用パネル、３，４…
…構造部材、５，６……支持部材（鉄板）、５′，
６′……支持部材（パイプ）、７，８，７′，８′…
…緩衝材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. すくなくとも左右の構造部材間に、該構造部材
   に対して上下位置調整可能に取り付けられ、緩衝
   材を有するすくなくとも２本の支持部材でラジオ
   を上下から装着支持することにより、異なる規
   格、異なるサイズのラジオを車両に着脱自在にす
   る車両用ラジオ保持装置。