JPS6134728A - 複合磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気ディスク装置等の磁気記録装
置に用いられる磁気記録媒体に関する。

従来の技術 磁気記録装置における磁気記録密度の向上は斯界の変ら
ぬ趨勢である。従来用いられてきた磁気記録方式は長手
記録方式と呼ばれ、第２図に示したように、ベース基体
１上に形成した媒体２の記録磁化ベクトル３は媒体館内
にあって、記録トラック４の長手方向に沿っている。こ
れに対して、近年に至り飛曜的な高記録密度を達成でき
る方式として垂直記録方式が提案されている。この方式
では第３図に示したように磁化ベクｉ・ル３は媒体２面
に垂直な方向に沿う。垂直記録方式の利点は、ビット長
が短かくなるほど反磁界がゼロに漸近し、記録磁化が安
定化することである。これに対して長手記録の場合には
ピット境界に生じる反磁界が大きくなシ記録磁化が減少
し高密度記録に限界を生じる。ところが、その後第三の
記録方式として等方性媒体を用いる記録方式が提案され
た。これは、第４図に示したように長さ０．２μｍ針状
比２〜３の酸化鉄微粒子を磁気的に等方向にベース基体
ｌ上に分散塗布した媒体５と狭ギヤツプリングへラド６
とを組合せて用いるものであって、従来の長手記録方式
に優る性能が唯伝されている。その理由は図に示すよう
に狭ギヤツプリンタヘノド６からのベクトル記録磁界に
対応して回転磁化モード３が生じ易いことにあると考え
られる。

この等方性媒体５の利点は、（１）酸化鉄微粒子という
従来の長手記録方式と同じ材料が使用できること、従っ
て（２）長手記録媒体の塗布技術が有効に活用できるこ
と等である。

発明が解決しようとする問題点 従って、この等方性媒体の性能を更に改善できれば長手
記録方式に対する優位性を更に高めることができる。

問題点を解決する為の手段 そこで本発明者はその方策について検討した結果、Ｍ１
図に示すように、ベース基体１に形成した等方性媒体５
の表面層に垂直磁化特性を有する磁性層７を積層する二
層構造とすることが有効であることを見出した。

作用 これは磁気ヘッドに対する媒体表面近傍の記録磁界は、
膜面に対して垂直方向の成分が主であり、この結果残留
磁化状態が同図に示したように表面近傍の垂直磁化とそ
の下の面内磁化とによって安定な磁化構造となる為であ
る。

次に具体的な実施例によって本発明の詳細な説明する。

実施例１ 厚さ１５μｍのＰＥＴベース上に第一の磁性層５として
針状比２〜３、長さ０．２μｍのｒ　　Ｆｅ２Ｏ３微粒
子をバインダー中に分散、塗布した後乾燥し、カレンダ
リング処理を行なって表面を平滑にし厚さ２μｍの等方
性媒体層５を形成した。次いで径０．１μｍ前後の六角
板状微結晶バリウムフェライトをバインダー中に分散さ
せ、基体面に垂直方向の配向磁界中で塗布・乾燥するこ
とにより厚さ０．５μｍの垂直媒体磁性層７からなる第
二の磁性層を形成した。

こうして得た複合磁性層を有する原反を裁断し所定巾の
テープを得た。

比較の為に第１の磁性層と同じ等方性媒体（厚さ２．５
μｍ）からなるテープＢを作製した。

得られた２種類のテープＡ、Ｂについてギャップ長０．
３μｍのリングヘッドを用いて記録密度特性を測定した
ところ、第５図に示したように、複合磁性層を有するテ
ープＡは従来の等方性媒体のテープＢに比べて２割以上
記録密度特性の改善が認められた。

実施例２ 精密にその表面を仕上げたアルミ合金基板上に、第１の
磁性層として？　　Ｆｅ２Ｏ３微粒子を主成分とする等
方性媒体層５を１．０μｍの厚さに形成した後次で、バ
リウムフェライト微結晶を基板に垂直な配向磁界中で塗
布して厚さ０．５μｍの垂直媒体磁性層７からなる第２
の磁性層を形成した。こうして複合媒体層を有する磁気
ディスクＣを得た。又別に比較の為、厚さ１．５μｍの
等方性媒体からなるディスクＤを作製した。

この２種類のディスクＣ２Ｄについてギャップ長０．２
μｍのリング・ヘッドを用い、浮上量０．１μｍで記録
密度特性を測定したところ、第６図に示したように、複
合磁性層を有するディスクＣは出力レベル、記録密度と
も２０％性能が改善された。

以上の実施例においては等方性媒体として、針状比の小
さい（２〜３）酸化鉄微粒子を用いたが、これがＦｅ、
ＣＯ等を含む強磁性金属又はそれらの合金であっても良
いし、又サイコロ状、球状の酸化鉄、金属合金粒子であ
っても良い。又垂直媒体層もバリウム・フェライトに限
るものではなく、これに種々の添加２素（Ｔｉ　＋　ｃ
ｏ等）を加えたもの或いはスパッタリング、蒸着による
ｃｏ系薄膜を用いても良い。

発明の効果 以上述べたように、従来用いられてきた等方性媒体の表
面に垂直磁化特性を有する第２の磁性層を形成した複合
磁気記録媒体は、等方性媒体のみの場合に比較してその
記録密度特性、出力特性が改善され、従来の長手記録媒
体に対する優位性を更に高められるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる複合磁気記録媒体における磁化
分布を示す模式図、第２．３図はそれぞれ従来型長手記
録方式、新らしく提案された垂直記録方式を説明する為
の概念図、第４図は等方性媒体における磁化分布を示す
模式図、第５．６図は本発明をそれぞれのテープ及びデ
ィスク状磁気記録体に適用した場合の記録密度特性を従
来媒体と比較して示す図である。 １・・・基体、５・・・等吉凶磁気特性を有する塗布型
媒体からなる第１の磁性層、７・・・垂直磁気異方性を
有する塗布型媒体からなる第２の磁性層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 基体上に等分的磁気特性を有する塗布型媒体からなる第
   一の磁性層が形成され、その上に垂直磁気異方性を有す
   る塗布型媒体からなる第二の磁性層が形成されているこ
   とを特徴とする複合磁気記録媒体。