JPS6134535Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は壁面、黒板その他の平板に吸着された
表示板の外周縁に、メモ、ハガキその他の情報伝
達片を取付け可能な吸着表示板に関する。

従来例の構成とその問題点 従来より、伝言板や黒板等に情報伝達片を取付
ける場合など、押しピンや吸着磁力片等をもつて
固定している。しかし、このような小物の場合、
ピンや磁力片そのものでデイスプレイ的な感覚の
ある物を求めるのが困難であつた。

考案の目的 本考案は、磁力で吸着脱できる表示板を利用し
この表示板のデイスプレイ的作用に加えてメモそ
の他の情報伝達片を表示板の外周縁に取付けるこ
とのできる吸着表示板を提供しようとするもので
ある。

考案の構成 本考案は、磁性体の壁面、黒板、家具その他の
平板に対し吸着可能に磁化した強磁性体の表示板
と、この表示板の周縁の少なくとも一部に設けた
メモ、ハガキその他の情報伝達片が滑り込むこと
のできる舌片若くは押付部と、この舌片若くは押
付部に隣接して設けた切込部とから成る吸着表示
板である。従つて、磁化した強磁性体の表示板に
より、壁面その他平板部に自由に吸着脱でき、切
込部を利用して押付部下方へメモ等を滑り込ませ
たり、挿入して、舌片若くは押付部の吸着力によ
りこれを押え付け、固定できるようになつてい
る。

実施例の説明 以下、実施例として示した図面を説明する。１
は磁性体としての金属板から成る壁面等の平板、
２は磁化した強磁性体の表示板、３は前記表示板
２の表面の区画部、４は鳥類のクチバシ形とした
舌片、５は舌片に隣接した切込部、６は情報伝達
片である。表示板２は強磁性体として、着磁さ
れ、舌片や切込部を形成するに便利な柔軟なマグ
ネツトシート板を用いる。マグネツトシート板と
しては、例えば、合成樹脂板中にフエライト等の
粉末を混入して成型され着磁したものがよい。区
画部３は、表示板２の形体と同様に例えば鳥類や
動物等の姿や腹部等の区画線を描いている。舌片
４に隣接した切込部５へ、メモや情報伝達片４の
角部を滑り込ませて、舌片４の下方へ挿入する。
挿入後は、舌片自体の吸着力により、情報伝達片
６は保持される。尚、舌片４の先端につまみ部を
形成して、舌片４を持ち上げ易くすることもでき
る。

第３図に示した例は、舌片４の先端に導入部７
を設けて、情報伝達片６を舌片４の下方へ滑り込
ませ易くしたものである。尚、舌片は細長い形体
に限らずメモ等を押え付けることができればよ
い。又押付部４及び切込部５は鳥類のクチバシ形
に限らず、動物の腕や指先等形体は種々考えられ
る。又、舌片は滑り込ませた情報伝達片を吸着固
定することができればよく、表示板２の上方部に
限ることなく、周縁のどの位置に形成されてもよ
い。例えば、手なが猿の形体として、下方へ延ば
した猿の手のひらに挿入できるようにした舌片と
切込部を設ける等任意である。

考案の効果 本考案は上記のように金属製その他磁性体の平
板上に吸着した表示板２を利用するので、任意の
場所でデイスプレイ用としての利用が可能であ
る。この表示板の周縁の少なくとも一部に形成し
た舌片又は押付部の下方へメモその他の情報伝達
片を挿入すれば押付部により吸着固定される。従
つて、デイスプレイとしての表示板に加えてさら
に情報を付加して表示することができ、取付が切
込部を利用して滑り込ませるだけでよいので簡単
であり、デイスプレイ効果も付加される。舌片若
くは押付部は表示板周縁であれば、どこに形成さ
れてもよく、又一つに限らず複数個設けることに
より、利用度を増加させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を黒板上に吸着して使用状態を
示す平面図、第２図は同断面図、第３図は押付部
と切込部の他実施例を示す要部斜視図である。 １……平板、２……表示板、４……舌片若くは
押付部、５……切込部、６……情報伝達片、７…
…導入部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 磁性体の壁面、黒板、家具その他の平板１に
   対し吸着可能に磁化した強磁性体の表示板２
   と、この表示板の周縁の少なくとも一部に設け
   たメモ、ハガキその他の情報伝達片６が滑り込
   むことのできる舌片若くは押付部４と、この舌
   片若くは押付部に隣接して設けた切込部５とか
   ら成る吸着表示板。 (2) 舌片４及び切込部５として、開口した鳥類の
   クチバシ形を用いた実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の吸着表示板。 (3) 舌片４として、先端に導入部７を設けた舌片
   を用いた実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   吸着表示板。