JPS6134298Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は環状螢光灯用パツケージに関する。

〔従来の技術〕

従来、環状螢光灯は、主として、段ボール製の
箱に個装されており、段ボールの緩衝効果により
保護されることが多かつた。

第７図及び第８図は従来の板紙製環状螢光灯用
パツケージを示す。

従来のパツケージにおいては、側板の上下方向
中間部に折線が横方向に設けられ、折線を介して
断面くの字形に折曲され、横方向からの衝撃に耐
えるように構成されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかしながら段ボール個装は比較的高価であ
る。

一方、板紙製個装は上記のように横方向ロの外
圧或いは外力に対しては緩衝効果が奏せられる
が、上下方向イの外力に対しては保護性が不完全
である。

そこで本考案が解決しようとする問題点は保護
性にすぐれた板紙製の環状螢光灯用パツケージを
提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案に係る環状螢光灯用パツケージは環状螢
光灯包装用紙函において、各辺の長さが収納すべ
き螢光灯の環の外直径よりも稍長い正四角形の各
コーナーを螢光灯を収容する形状に斜にカツトし
た左右両辺、前後両辺、及び４つの斜辺により画
定された八角形状の上板と下板が螢光灯の管径よ
りも稍広い間隔をおいて対向せしめられ、上板左
辺と下板左辺の間、及び上板右辺と下板右辺の間
に介在して上板及び下板に連続する１対の側板が
設けられており、各側板の前端及び後端にそれぞ
れ側板折込部が連設されており、各側板折込部の
上下両辺と挾角を介して相対する上板及び下板の
斜辺間は折返し部を介して連続しており、上板及
び下板の前後両辺にはそれぞれ蓋板が連設され、
上板に連設された１対の蓋板とそれらに重合され
る下板に連設された１対の蓋板はお互いに貼着さ
れ、各折返し部は上板及び下板の内面へ斜辺に沿
つた折曲線を介して折り合わせられると共に、各
側板折込部は側板と側板折込部の境界に沿つた折
曲線を介して容器内方へ内容物収容空間を通る方
向に折込まれ、且つ各側板折込部の上下両辺に沿
つた折曲線を介して各折返し部に対して垂直に位
置せしめられ、各側板折込部は折込まれたとき一
端が蓋板内面にほぼ接触する長さを有しており、
且つ各側板折込部には螢光灯管側部嵌入穴が穿設
されている。螢光灯の四方の管側部は４つの側板
折込部の螢光灯管側部嵌入穴に挿入保持され、上
板、下板、両側板、及び蓋板のいずれにも接触し
ない状態に保持される。

〔作 用〕

４つの側板折込部は螢光灯をパツケージ内の上
板、下板、蓋板、及び側板のいずれにも接触しな
い位置に保持するものである。

各側板折込部には螢光灯の四方の管側部を挿入
し得る大きさの螢光灯管側部嵌入穴が穿設されて
おり、４つの側板折込部の螢光灯管側部嵌入穴に
螢光灯の四方の螢側部が挿入保持され、上板、下
板、両側板、及び蓋板のいずれにも接触しない位
置に保持される。

又、上板、及び下板は横方向の外力に対するク
ツシヨン板としての作用をし、また、蓋板、及び
側板は上下方向の外力に対するクツシヨン板とし
ての作用をし、環状螢光灯を保護する。

又、側板折込部よりも外方の空間に対応する上
板領域及び下板領域は螢光灯管側部嵌入穴より突
出した環状螢光灯の管側部の一部を保護する疵と
しての作用をするものである。

〔実施例〕

第１図は本考案に係る環状螢光灯用パツケージ
のブランク板の展開図を示す。縦折曲線を介して
主下板１、側板２、上板３、側板４、副下板５、
及び接着しろ９が順次連設されている。上板３、
及び主下板１と副下板５の両板を接着しろ９を主
下板１に貼着することによつて一体化してなる下
板の形状は各辺の長さが収納すべき螢光灯の環外
直径よりも稍長い正四角形の各コーナーを螢光灯
を収容する形状に斜にカツトした左右両辺、上下
両辺、及び４つの斜辺により画定された八角形状
をしている。上板３、主下板１の横方向の上下両
辺には横折曲線を介して夫々蓋板６，７が連設さ
れている。両側板２，４の上下には側板折込部
ｆ，ｇが連設され、側板折込部ｆ，ｇは上板３、
主下板１、主下板５の上下端よりも上方及び下方
に突出し、側板折込部ｆ，ｇと側板２，４の境界
に２本の横折曲線ａ，ｂが設けられている。側板
折込部ｆ，ｇの左右両辺と上板３、主下板４、及
び副下板５の斜辺間は折返し部１０を介してつな
がつている。上板３、主下板４、及び副下板５の
斜辺に沿つて側板２，４の横折曲線ａ，ｂの端部
に連通する斜折曲線ｃ，ｄが夫々設けられてい
る。上板３の上端に連設された蓋板６には切裂ジ
ツパーｅが穿設されている。側板２，４は収納す
べき螢光灯の管の直径より稍巾広に形成されてい
る。又、側板折込部ｆ，ｇは後述のように折込ま
れたとき一端が蓋板６，７の内面にほぼ接触する
長さに形成され、且つ螢光灯の管の側部嵌入用の
螢光灯管側部嵌入穴８がそれぞれ穿設されてい
る。

組立及び使用にあたつては第２図ないし第６図
に示すように主下板１と副下板５を貼着一体化
し、両側板２，４を上下両板に対して垂直に起立
させ、全体をケース状に形成する。

次に前方の側板折込部ｆを折返し部１０を上板
３、及び主下板及び副下板の両板を一体化してな
る下板の内面へ斜折曲線ｃを介して折り合わせら
れると共に横折曲線ｃを介して容器内方へ内容物
収容空間（螢光灯の占める空間）を通る方向に折
込まれ、且つ側板折込部ｆの上下両辺に沿つた折
曲線を介して折返し部１０に対して垂直に位置せ
しめられる。次いで環状螢光灯Ｇを収納した後今
度は側板折込部ｇを同様にして箱の内方に折曲
げ、最後に蓋板７を相互に貼着することによつて
本考案のパツケージを構成することができる。一
方環状螢光灯Ｇを取出すときには蓋板のジツパー
ｅを引裂くことによつて箱を開封して取出すこと
ができる。上述において収納された環状螢光灯Ｇ
の管側部の一部は螢光灯管側部嵌入穴８に嵌入さ
れ、環状螢光灯Ｇは上板３、下板、蓋板、及び側
板に接触しない状態でパツケージ内に保持され
る。

しかも螢光灯管側部嵌入穴８に嵌入されてパツ
ケージ外方に若干突出した環状螢光灯Ｇの管側部
の一部は側板折込部ｆ，ｇの折り込みによつてコ
ーナー部に形成された疵状部ｈによつて保護され
るため保管、搬送時等に環状螢光灯Ｇを毀損する
おそれはない。

〔考案の効果〕

本考案は上記したように、収納された環状螢光
灯が螢光灯管側部嵌入穴によつて、パツケージ内
の上板、下板、側板、及び蓋板に接触しない位置
に保持され、しかも上板、及び下板は横方向の外
力に対するクツシヨン材としての作用をし、また
側板、及び蓋板は上下方向の外力に対するクツシ
ヨン材としての作用をすることによつて収納され
た環状螢光灯が保護されるものである。又、螢光
灯管側部嵌入穴より突出した環状螢光灯の管側部
の一部は側板折込部の折込みによつて形成される
疵状部によつて外方からの衝撃から保護される。
又、螢光灯管側部嵌入穴より螢光灯の管側部の一
部を看取しうるため、すぐれた展示効果が奏せら
れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のパツケージのブランク板の展
開図、第２図及び第３図は組立状態を示す斜視
図、第４図及び第５図は本考案のパツケージの完
成状態を示し、第４図は斜視図、第５図は平面
図、第６図は本考案のパツケージの開封の仕方を
示す斜視図、第７図及び第８図は従来の板紙製パ
ツケージを示し、第７図は斜視図、第８図は第７
図示のＡ−Ａ線矢視断面図である。 ３……上板、１……主下板、５……副下板、
２，４……側板、６，７……蓋板、ｆ，ｇ……側
板折込部、８……螢光灯管側部嵌入穴、１０……
折返し部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 環状螢光灯包装用紙函において、各辺の長さが
   収納すべき螢光灯の環の外直径よりも稍長い正四
   角形の各コーナーを螢光灯を収容する形状に斜に
   カツトした左右両辺、前後両辺及び４つの斜辺に
   より画定された八角形状の上板と下板が螢光灯の
   管径よりも稍広い間隔をおいて対向せしめられ、
   上板左辺と下板左辺の間、及び上板右辺と下板右
   辺の間に介在して上板及び下板に連続する１対の
   側板が設けられており、各側板の前端及び後端に
   それぞれ側板折込部が連設されており、各側板折
   込部の上下両辺と挾角を介して相対する上板及び
   下板の斜辺間は折返し部を介して連設しており、
   上板及び下板の前後両辺にはそれぞれ蓋板が連設
   され、上板に連設された１対の蓋板とそれらに重
   合される下板に連設された１対の蓋板とはお互い
   に貼着され、各折返し部は上板及び下板の内面へ
   斜辺に沿つた折曲線を介して折り合わせられると
   共に、各側板折込部は側板と側板折込部の境界に
   沿つた折曲線を介して容器内方へ内容物収容空間
   を通る方向に折込まれ、且つ各側板折込部の上下
   両辺に沿つた折曲線を介して各折返し部に対して
   垂直に位置せしめられ、各側板折込部は折込まれ
   たとき一端が蓋板内面にほぼ接触する長さを有し
   ており、且つ各側板折込部には螢光灯管側部嵌入
   穴が穿設されていることを特徴とする環状螢光灯
   用パツケージ。