JPS6133873Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はきわめてコンパクトに構成し得て刈取
穀稈の搬送の障害となることがなく、かつ刈取部
の横振れを防止し得る強固なコンバインの刈取部
支持装置を提供せんとするものであつて、ミツシ
ヨンケース及びカウンターケースを刈取部の主た
る支持部材に構成したことを特徴とするものであ
る。

以下図面に示す実施例について本考案を更に詳
細に説明すると、１はクローラ−２を有する機台
３上に搭載した脱穀装置であつて、その前方には
分草体４，４、穀稈引起体５，５、掻込輪６，６
及び刈刃７等からなる刈取部８が設けてある。

９は下部に車軸１０，１０を有するミツシヨン
ケースであつて、操縦席ａ寄りに設けてあり、そ
の上部には該ミツシヨンケース９と同じ幅のカウ
ンターケース１１が連結板により一体的に連結さ
れており、カウンターケース１１の上部から左右
両側に突出したカウンター軸１２のフイードチエ
ン１ａの端部は伝動ケース１３に支承されていて
内装した傘歯車を介して前後方向の軸及び斜め前
上方に向う斜軸１４を駆動し、該斜軸１４の上端
には搬送チエン１５ａと挾持レール１５ｂとから
なる扱深さ調節体１５が装着してあり、前記搬送
チエン１５ａを張設する上方のスプロケツトは上
記斜軸１４により駆動される。

そして、前記刈取部の刈取枠１６を支持するフ
レームを上端がカウンター軸１２に回動自在に枢
着された主フレーム１７ａと副フレーム１７ｂと
で構成し、前記主フレームは内側（機幅の中央
側）とし、副フレーム１７ｂは外側（操縦席ａ
側）として前記ミツシヨンケース９及びカウンタ
ーケース１１を両側から挾むように近接させて配
設してある。

また、主フレーム１７ａに内装した軸はカウン
ター軸１２の動力を分配して刈取枠１６の後枠部
１６ａに内装された横軸１８に伝達し、該横軸１
８は前記掻込輪６，６及び穀稈引起体５，５の斜
軸５ａ，５ａを駆動する。

更に前記カウンター軸１２の操縦席ａ側の突出
部にはクランクアーム１９が固定してあり、この
クランクアーム１９はロツド２０を介して刈刃７
を往復動させるベルクランク２１を作動させ、該
ベルクランク２１の支点軸２２は上方からみると
前記副フレーム１７ｂの延長線上に位置してい
る。なお２３は脱穀装置１の前部に突設した受材
であつて、カウンター軸１２の中間を支持してい
る。

而して、穀稈引起体５，５で引起され、刈刃７
により刈取られた穀稈は掻込輪６，６により扱深
さ調節体１５の前端部に、第１図に示す如く前記
主フレーム１７ａよりフイードチエン１ａ寄りで
供給され、それがフイードチエン１ａの始端部に
向けて斜め後上方へ揚送されてからフイードチエ
ン１ａと挾扼レール１ｂの始端に継送される。

その際穀稈の稈長に応じて扱深さ調節体１５を
伝動ケース１３内の前後方向の軸を中心として傾
動して扱深さ調節を行う。

また、機体を回向させる時又は路上走行する時
等は油圧シリンダー２４により主フレーム１７ａ
を押し上げると刈取部８はカウンター軸１２を中
心として上昇する。

更に刈取部８の横振れは主フレーム７ａと副フ
レーム７ｂとにより防止され、ベルクランク２１
の往復回動による振動はその部位が副フレーム７
ｂにより支承されているためカウンター軸１２側
へ伝えられることがきわめて少ない。

本考案は前述のように刈取枠を機幅の１側寄り
に設けたミツシヨンケースとカウンターケースを
挾むように主フレームと副フレームとを配設する
とゝもにそれらの上端をカウンター軸に枢着した
ので、刈取穀稈を脱穀装置に向けて搬送する際に
主フレーム等が搬送障害となることはなく整然と
した姿勢で移送供給することができる。

また、刈取部は主として強固に形成されている
ミツシヨンケースとカウンターケースとにより支
持されるので支持部材を簡素化することができる
と共に確かりと支持することができる。

更に従来の一本のフレームだけで支持したもの
のように作業中に刈取部が横振れやねじれ等が生
ずることがなく、しかも傾動枢支部が不規則に摩
耗することがなく安定した刈取及び穀稈搬送を行
うことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであつて、
第１図は平面図、第２図は側面図、第３図は要部
の平面図である。 ８……刈取部、９……ミツシヨンケース、１１
……カウンターケース、１２……カウンター軸、
１５……扱深さ調節体、１７ａ……主フレーム、
１７ｂ……副フレーム、２０……ベルクランク。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 走行ミツシヨンケースとその上部に取付けた
   カウンターケースとを略同じ幅に形成するとと
   もに機体前部の一側寄りに装着し、刈取枠を支
   持するフレームを上端がカウンター軸に回動自
   在に枢着された主フレームと副フレームとで構
   成し、前記主フレームを内側とし副フレームは
   外側として前記ミツシヨンケース及びカウンタ
   ーケースを両側から挾むように配設し、前記主
   フレームには刈取部に動力を分配する伝動軸を
   内装したことを特徴とするコンバインの刈取部
   支持装置。 (2) 前記副フレームの直前方に刈刃を作動するベ
   ルクランクの支点軸を設けた実用新案登録請求
   の範囲第１項記載のコンバインにおける刈取部
   支持装置。