JPS6131694Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、固型白粉・フアンデーシヨン等の固
型化粧料を衝撃から保護するこを目的とすること
を目的とした固型化粧料用中皿保持体に関する。

従来、固型白粉・フアンデーシヨン等の固型化
粧料は、これを中皿にプレス充填したものをコン
パクト容器内に収納して、使用に供されて来た。

ところで、近年の消費者の嗜好の傾向として、
ソフトタイプのプレス状化粧料が好まれるように
なつている。しかしながら、この種の化粧料は、
衝撃に対してもろく、落下時の衝撃、輸送・携帯
時の振動などに対して何らかの対策を講じる必要
があつた。

本考案は、斯る必要性を踏まえてなされたもの
であつて、固型化粧料を充填した中皿を保持し
て、振動・衝撃による固型化粧料の割れを防止す
ることを目的としている。

すなわち本考案は、振動・衝撃から固型化粧料
を保護すべく、固型化粧料を充填した中皿を保持
する保持部を懸吊状とし、該保持部の周囲に衝撃
緩衝用の空隙を設けたことを特徴とする固型化粧
料用中皿保持体である。

以下、本考案の実施例を示す図面に基づき、本
考案をより詳細に説明する。

図中、１はコンパクト本体で、鏡体２を付設し
た蓋体３と開閉自在に枢着してある。４はパフで
ある。５は中皿で、固型化粧料６が充填してあ
る。７は本考案に係る固型化粧料用中皿保持体で
あつて、コンパクト本体１内に装着されている。
該固型化粧料用中皿保持体７の保持部８は前記中
皿５を嵌脱自在に保持するもので、保持底部７ａ
と周壁７ｂとから構成されている。また該周壁７
ｂの上部は外周方向に曲設され、さらに該周壁７
ｂの上縁部より支承壁７ｃが垂設されている。該
支承壁７ｃの下端は前記保持底部７ａ位置より下
方まで垂設されている。したがつて、保持部８の
周囲には、衝撃緩衝用の空隙９が存在している。
また１０はコンパクト本体１内に取り付けられた
係止枠体で、前記固型化粧料用中皿保持部７と係
止されている。この場合の係止手段としてはその
如何を問わないが、例えば支承壁７ｃの下端に保
持体係止部７ｄを、係止枠体１０の一部に枠体係
止部１０ａを各々設けて相互に係止させればよ
い。また７ｅは保持底部７ａに穿たれた小孔で、
同様にコンパクト本体１の底部に穿たれた小孔１
ａと同調する位置にある。したがつて、中皿５を
交換する場合は、これらの小孔７ｅ，１ａを介し
て細い棒などで中皿を押し上げこれを外せばよ
い。

また本考案に係る固型化粧料用中皿保持体は、
これを弾性を有する合成樹脂を用いて一体成型す
れば、生産性・コストなどの点で有利である。

本考案は、上記の如き構成であるから、中皿を
保持する保持部がコンパクト本体と直接的に接触
しておらず、しかも保持部の周囲には衝撃緩衝用
の空隙が存在しているので、外力が固型化粧料に
直接加わる虞れがない。さらに、固型化粧料を輸
送中の振動・衝撃から保護するために従来必要で
あつたパツキン材等が不要になるなど、その効果
たるや大である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を利用したコンパク
トの断面図、第２図は第１図におけるコンパクト
の分解断面図、第３図は分解斜視図である。 ５……中皿、６……固型化粧料、７……固型化
粧料用中皿保持体、７ａ……保持底部、７ｂ……
周壁、７ｃ……支承壁、８……保持部、９……空
隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 固型化粧料を充填した中皿を保持する保持部を
   有し、該保持部が保持底部と周壁とから構成さ
   れ、該周壁の上部が外周方向に曲設され、さらに
   該周壁の上縁部より垂設した支承壁の下端が前記
   保持底部位置より下方まで垂設されることによ
   り、前記保持部の周囲に空隙を設けたことを特徴
   とする固型化粧料用中皿保持体。