JPH089Y2 - コンパクト容器の中皿固定枠 - Google Patents

コンパクト容器の中皿固定枠

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JPH089Y2
JPH089Y2 JP1030591U JP1030591U JPH089Y2 JP H089 Y2 JPH089 Y2 JP H089Y2 JP 1030591 U JP1030591 U JP 1030591U JP 1030591 U JP1030591 U JP 1030591U JP H089 Y2 JPH089 Y2 JP H089Y2
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container
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和夫 鈴木
一男 鈴木
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Kose Corp
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Kose Corp
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンパクト容器の中皿容
器固定用の中皿固定枠に係り、特に、耐衝撃性構造を備
えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】粉末固形化粧料を中皿容器内にプレス充
填し、その中皿容器を容器本体内に収容したコンパクト
容器などでは、容器の落下などによる衝撃で、中皿容器
内に充填した化粧料にひびが入ったり、破砕されたりし
ないように、緩衝機構を設けるのが望まれる。
【0003】このような緩衝機構を備えたコンパクト容
器の一例として、実開昭63−125911号公報に記
載のコンパクト容器が知られている。
【0004】これは、容器本体とこの容器本体内に収容
される中皿容器の間に、緩衝突部を有する緩衝部材を設
け、緩衝突部で中皿容器を支持するようにした機構であ
る。
【0005】また、中皿容器の外周面及び底面に弾接し
て中皿容器を浮き上げ保持する軟質弾性材料製の保持片
を有するコンパクト容器が実開昭61−35612号で
公開されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】確かに、このような緩
衝部材を設けることで衝撃を吸収できるが、衝撃突部で
支えている以上、衝撃突部から中皿容器に衝撃が伝わる
ことまでも防止できるものではない。
【0007】そこで、熱可塑性エラストマー製の固定枠
で中皿容器を容器本体内に宙づり状態に保持し、できる
だけ、衝撃を吸収できるようにすることが考えられる
が、熱可塑性エラストマーは柔軟で衝撃吸収性は良好で
あるが、柔軟で保形性がない。従って、そのままだと容
器の組立時に扱いにくく、中皿容器に取り付けるのが容
易ではない。この点、実開昭61−35612号の軟質
弾性材料製の保持片も同様である。
【0008】また中皿容器に装着できた場合でも、その
ような柔軟なエラストマー製固定枠の付いた中皿容器を
容器本体に組み込むのが容易でない。
【0009】本考案は、以上のような背景のもとになさ
れたもので、熱可塑性エラストマーを用いてしかも十分
保形性があって、中皿容器への装着、容器本体への装着
が容易な中皿固定枠を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は、前記課題を解
決するため、以下のような手段を採った。
【0011】すなわち、本考案のコンパクト容器は、コ
ンパクト容器の容器本体1内に収容すべき中皿容器4の
周縁を保持して容器本体1に固定する中皿固定枠5であ
り、リング状枠ベース6と、この枠ベース6の下面に設
けられる第1及び第2固定脚7,8と、前記枠ベース6
の上面に設けられる環状突起13とを有し、前記リング
状枠ベース6は合成樹脂製で下面から上面に貫通する少
なくとも1つの孔9を有し、前記第1の固定脚7、第2
の固定脚8及び環状突起13は熱可塑性エラストマー製
で、前記孔9を介して一体成型されており、第1の固定
脚7は前記容器本体1の内側に嵌着するようになってお
り、第2の固定脚8は第1の固定脚7から離れて枠ベー
ス6の内側に設けられ、第1の固定脚7と第2の固定脚
8との間に中皿容器4の周壁を嵌合させ、中皿容器4を
容器本体1に固定した際、中皿容器4の底部が容器本体
1の底部から離れて、宙づり状態に保持されるようにし
たことを特徴とするコンパクト容器の中皿固定枠であ
る。
【0012】
【作用】本考案の中皿固定枠5は、熱可塑性エラストマ
ー製の第1及び第2固定脚7,8、環状突起13が合成
樹脂製のリング状枠ベース6と一体化される。そして、
柔軟な熱可塑性エラストマーによる第1及び第2固定脚
7,8部分がそれに比較して硬い合成樹脂によるリング
状枠ベース6により支持されて保形される。従って、中
皿容器4への装着が容易である。
【0013】そして、中皿固定枠5を用いて中皿容器4
を容器本体1内に固定すると、中皿容器4が中皿固定枠
5で宙づり状態となるため、衝撃吸収性が良好である。
【0014】また、中皿容器4を宙づり状態に支持する
中皿固定枠5の第1及び第2固定脚7,8は熱可塑性エ
ラストマーで構成されているので、支持部分での緩衝性
も良好である。
【0015】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1に示したように、偏平な容器本体1に
蓋体2がヒンジ3で取り付けられ、前記容器本体1内に
中皿容器4が収容されている。
【0017】この中皿容器4の周縁は中皿固定枠5に保
持され、これにより中皿容器4が容器本体1に固定され
る。
【0018】前記中皿固定枠5は、平板をリング状にし
て形成したリング状枠ベース6と、このリング状枠ベー
ス6の下面に枠ベース6と一体に設けられた第1及び第
2固定脚7,8と、前記枠ベース6の上面に設けられる
環状突起13とを有している。
【0019】前記リング状枠ベース6はポリプロピレン
製であり、所定間隔をおいて孔9が複数穿設されてい
る。
【0020】また、前記第1及び第2の固定脚7,8及
び環状突起13は熱可塑性エラストマー製で、リング状
枠ベース6に沿っていずれもリング状になっている。そ
して、前記リング状枠ベース6の孔9を介して固定脚
7,8と環状突起13とが一体に連結されている。
【0021】そして、第1の固定脚7は前記容器本体1
の内側に嵌着し、第2の固定脚8は第1の固定脚7から
離れて枠ベース6の内側に設けられている。
【0022】また、第1の固定脚7は第2の固定脚8よ
り長く形成され、周方向に適宜切欠き部11を有してい
る。さらに、第1の固定脚7の周囲に容器本体1の内壁
に当接する支持突起12が設けられている。
【0023】そして、第1の固定脚7と第2の固定脚8
との間に中皿容器4の周壁が嵌合されるようになってい
る。すなわち、第1の固定脚7は中皿容器4の外側に嵌
着し、第2の固定脚8は中皿容器4の内側に嵌着し、両
者で、中皿容器4の周壁が挟持されるようになっている
以上のような第1及び第2固定脚7,8は熱可塑性エラ
ストマーで一体に成型されるが、その成型は予めリング
状枠ベース6を成型し、そのリング状枠ベース6が金型
内にある状態で溶融状態の熱可塑性エラストマーを射出
成型することで行われる。
【0024】その際、前記リング状枠ベース6の孔9か
ら、固定脚と反対側に熱可塑性エラストマーが突出し
て、リング状枠ベース6上に環状突起13を一体に成型
するようにしてある。
【0025】そして、中皿固定枠5を中皿容器4に取り
付け、容器本体1内に中皿固定枠5と中皿容器4を収容
する。
【0026】この時、中皿固定枠5はリング状枠ベース
6が熱可塑性エラストマー製第1及び第2の固定脚7,
8を保持するので、固定枠5が型くずれすることがな
く、中皿容器4への装着、容器本体1への取り付けが容
易である。
【0027】以上により、第1の固定脚7が容器本体1
の内側に嵌合し、中皿容器4の底部が容器本体1の底部
から離れて、宙づり状態に保持される。このとき、第1
の固定脚7の下端は容器本体1の底部に当接し、第1の
固定脚7の支持突起12が容器本体1の内壁に当接して
いる。そして、第1の固定脚7は切欠き部11を有して
いるので、容器本体1への嵌合の際、容器本体1内の空
気が切欠き部11から逃げ、装着が容易である。
【0028】蓋体2を閉じると、容器の内側周囲部がリ
ング状枠ベース6上の環状突起13に当接するので、中
皿容器4が蓋体2により密閉されるとともに、蓋体2と
容器本体1との間で中皿固定枠5が保持される。
【0029】この実施例によれば、中皿容器4は中皿固
定枠5で宙づりに保持され、その際、中皿容器4を宙づ
りに保持する第1の固定脚7もその下端と支持突起12
のみで容器本体1に当接し、下端の当接は切欠き部11
を有することで最小限に押さえることができるから、衝
撃を十分に吸収して緩和することができる。
【0030】なお、本考案で使用する熱可塑性エラスト
マーとしては、アロン化成株式会社製のエラストマーA
R(商品名)を使用できる。この熱可塑性エラストマー
とリング状枠ベース6を構成するポリプロピレンとは強
固に接着し、枠ベース6と第1及び第2固定脚7,8と
環状突起13とを強固に一体化できる。
【0031】
【考案の効果】本考案によれば、枠ベースと第1及び第
2固定脚と環状突起とが一体化でき、合成樹脂からなる
枠ベースにより熱可塑性エラストマー製の第1及び第2
固定脚が支持されて保形されるので、中皿容器への装着
が容易である。また、中皿容器に本考案の中皿固定枠を
装着してこれを容器本体1へ取り付ける作業が容易にで
きる。そして、保形性があるため、中皿固定枠自体が自
立して中皿容器の保持でき、その結果保持が確実とな
る。
【0032】そして、中皿容器を保持すると、中皿容器
が中皿固定枠で宙づり状態となり、しかも、中皿固定枠
の第1及び第2固定脚が熱可塑性エラストマーで構成さ
れているので、衝撃吸収性が良好で、内容物を衝撃から
保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示した断面図
【図2】中皿固定枠の平面図
【図3】中皿固定枠の底面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】図3のB−B断面図
【図6】図3のC−C断面図
【符号の説明】
1・・・容器本体 4・・・中皿容器 5・・・中皿固定枠 6・・・リング状枠ベース 7・・・第1の固定脚 8・・・第2の固定脚

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンパクト容器の容器本体1内に収容す
    べき中皿容器4の周縁を保持して容器本体1に固定する
    中皿固定枠5であり、 リング状枠ベース6と、この枠ベース6の下面に設けら
    れる第1及び第2固定脚7,8と、前記枠ベースの上面
    に設けられる環状突起13とを有し、前記リング状枠ベ
    ース6は合成樹脂製で下面から上面に貫通する少なくと
    も1つの孔9を有し、前記第1の固定脚7、第2の固定
    脚8及び環状突起13は熱可塑性エラストマー製で、前
    記孔9を介して一体成型されており、 第1の固定脚7は前記容器本体1の内側に嵌着するよう
    になっており、第2の固定脚8は第1の固定脚7から離
    れて枠ベース6の内側に設けられ、第1の固定脚7と第
    2の固定脚8との間に中皿容器4の周壁を嵌合させ、中
    皿容器4を容器本体1に固定した際、中皿容器4の底部
    が容器本体1の底部から離れて、宙づり状態に保持され
    るようにしたことを特徴とするコンパクト容器の中皿固
    定枠。
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JPH0621511U JPH0621511U (ja) 1994-03-22
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