JPS6129629Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は蓋の固定装置に係り、蓋固定用ばねと
蓋開閉用つまみの蓋への取付けを、ねじ等を用い
ず簡単に取付けられるようにすることを目的とす
る。

従来は第１〜２図に示すように、本体１０１に
対し支持棒１０２を支点にして開閉可能に設けら
れる蓋１０３を固定するために、本体１０１に係
合孔１０４を設け、この係合孔１０４に係脱する
蓋固定用ばね１０５と蓋開閉用つまみ１０６を蓋
１０３にねじ１０７により取付けていたが、蓋固
定用ばね１０５と蓋開閉用つまみ１０６を取付け
るのにねじ１０７を使用しているので、ねじ１０
７の締め付けに時間がかゝると共に、蓋開閉用つ
まみ１０６にねじ１０７の螺合部を形成するボス
部１０８を蓋１０３の表面側に設けなければなら
ず、蓋開閉用つまみ１０６の形状が制限される欠
点があつた。

本考案の上記従来の欠点を解消するもので、以
下にその実施例を第３〜５図にもとづいて説明す
る。

図において、１は一端に支持棒２を設け、この
支持棒２を支点に本体３の開口部を開閉するよう
に設けられる蓋で、他端の近傍には方形の嵌合孔
４が設けられている。５は蓋開閉用のつまみで、
つまみ５の背面には前記蓋１に設けられた嵌合孔
４に嵌合する突出した嵌合部６が設けられてい
る。

７は嵌合部６に設けられたざね取付孔で、抜止
め部８を有した階段状に形成されている。９は本
体１に設けられたばね係合孔、１０は一端が前記
係合孔９に弾性係合するほヾＵ字状の弾性片１１
を有し、他端は前記ばね取付孔７の抜止め部８に
係合して抜止めとなる折曲片１２を有したばねで
ある。

上記構成において、蓋１にばね１０及びつまみ
５を取り付ける時には、蓋１に形成された嵌合孔
４につまみ５の嵌合部６を嵌合し、ばね１０の折
曲片１２側を嵌合部６に設けたばね取付孔７に挿
入し、折曲片１２の端部を抜止め部８に係合し
て、つまみ５及びばね１０を蓋１に取り付けるも
ので、つまみ５は蓋１の嵌合孔４に嵌合され、蓋
１の背面側に突出した嵌合部６に設けられたばね
取付孔７にばね１０が挿入されているので、つま
み５が嵌合孔４より抜け落ちることなく取り付け
られると共にばね１０もつまみ５に保持されて取
り付けられるものである。

このように本考案によれば、ねじ等を用いず、
ばねをつまみに係合して、ばねとつまみの相関関
係により両者を取り付けるのに、ねじ等の余分な
部品を必要とせず、またつまみにおいても、蓋の
表面側に突出する様なねじの螺合するボス部を設
ける必要がないので、蓋の表面に突出するつまみ
の形状により制限されることも無く、取り付けも
いたつて簡単になる等の効果を発揮するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の蓋部分の断面図、第２図は同要
部拡大図、第３図は本考案の一実施例における蓋
の正面図、第４図は本装置の断面図、第５図は取
付状態を示す分解斜視図である。 １……蓋、３……本体、４……嵌合孔、５……
つまみ、６……嵌合部、７……ばね取付孔、８…
…抜け止め部、９……係合孔、１０……ばね、１
１……弾性片、１２……折曲片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 蓋のつまみ取付位置に設けられた方形の嵌合孔
   と、この嵌合孔に嵌合される嵌合部を背面側に有
   したつまみと、蓋により開閉される開口部を有し
   た本体と、本体に設けられた係合孔と、この係合
   孔に弾性係合する弾性片を一端に有し、他端に弾
   性力を有する折曲片を設けたばねと、前記嵌合部
   にばねの折曲片側から挿入し保持されるように抜
   け止め部を設けたばね取付孔を有し、つまみとば
   ねを両者自体で蓋に結合せしめたことを特徴とす
   る蓋の固定装置。