JPS6129529Y2 - - Google Patents

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JPS6129529Y2
JPS6129529Y2 JP7016581U JP7016581U JPS6129529Y2 JP S6129529 Y2 JPS6129529 Y2 JP S6129529Y2 JP 7016581 U JP7016581 U JP 7016581U JP 7016581 U JP7016581 U JP 7016581U JP S6129529 Y2 JPS6129529 Y2 JP S6129529Y2
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JP
Japan
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circuit
heater
bypass circuit
engine
coolant
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JP7016581U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車用暖房装置に関するもので、主
として暖房性能の向上をはかることを目的とする
ものである。
自動車用暖房装置の熱源としては一般にエンジ
ン冷却後の冷却液を用いるのが普通である。
即ち、第1図に示すように、ポンプ2によりエ
ンジン1に送り込まれた冷却液はエンジン1内を
流れる間にエンジン1の熱を奪い、ラジエタ3に
流入して放熱し、更にエンジン1へと流入して前
記と同じ作動を繰り返す。エンジン1の温度があ
まり高くない場合はエンジン冷却後の冷却液温に
より作動するサーモスタツトバルブ4が閉じ、エ
ンジン冷却後の冷却液はラジエータ3側には流出
せず、冷却液出口部Aよりバイパス回路Bを通つ
て直接エンジン1へと流入し、これによりエンジ
ンの過冷却を防止し、且つ暖機を的確に行い得る
ようになつている(例えば実開昭55−41594号公
報参照)。
上記バイパス回路Bに並列にヒータ回路Cが設
けられ、該バイパス回路Bとヒータ回路Cの冷却
液流入側分岐部にはロータリバルブ5が設けら
れ、該ロータリバルブ5はヒータ操作レバーに連
動して作動し、ヒータ操作レバーがヒータ不使用
位置にあるときはバイパス回路Bのみを開とし前
記のようにサーモスタツトバルブ4の閉時はすべ
ての冷却液がバイパス回路Bに流れ込むようにな
つており、ヒータ操作レバーをヒータオンの状態
にすると、ロータリバルブ5は上記バイパス回路
Bとヒータ回路Cを共に開とし、冷却液の一部は
ヒータ回路Cからヒータコア6内を流れ車室内空
気に熱を与えて暖房を行うと共に、残りの冷却液
はバイパス回路Bを流れエンジン1に送り込まれ
るようになつているのが普通である。
ところが自動車において近年暖房温度向上の要
望が高まり、例えば外気温が−15℃〜−20℃程度
の条件下で車室内温度を30℃前後程度に保持する
ことが必要となつて来たが、前記のような従来構
造ではとうてい上記要望を満足させることはでき
ない。
本考案はエンジン冷却後の冷却液温と言う限ら
れた熱量にて上記のような暖房温度向上と言う要
望を満足させ得る装置を提供するもので、以下本
考案を第2図の実施例につき説明する。
本考案では、第2図に示すようにエンジンの冷
却液出口部Aからバイパス回路B及びヒータ回路
Cへ流入部に設けられるロータリバルブ5のロー
タリ51の連通路51b,51cを、連通路51
cがヒータ回路Cに完全に連通しているときはイ
図のようにバイパス回路Bは完全に閉となり、冷
却液は連通路51aから51cを通つてすべてヒ
ータ回路Cに流入するよう構成し、又ロータリ5
1を上記イ図示の状態から反時計方向にわずかに
回動させるとロ図示のようにヒータ回路C及びバ
イパス回路Bが共に半開状態となり冷却液は連通
路51aから51c及び51cへと分流しヒータ
回路C及びバイパス回路Bの双方に流入する状態
となり、更にロータリ51を反時計方向に回動さ
せるとハ図示のようにヒータ回路Cは完全に閉、
バイパス回路Bは完全に開となり冷却液は連通路
51aから51bを通つてすべてバイパス回路B
に流入する状態となるよう構成されている。
上記イ図の状態からハ図の状態に至るロータリ
51の回動角範囲において、連通路51aは常に
出口部A側が全開となる状態を保ち得るよう該連
通路51aはロータリ51の中心部から外周方向
に向つて末広がり形状に構成されている。
以上のような構成のロータリバルブ5を用いた
本考案によれば、ロータリ51を第2図イの状態
にした暖房時は、エンジン冷却後の冷却液はバイ
パス回路Bに流れることなくすべてヒータ回路C
に流れ、ヒータコア6部を流通する冷却液の流量
は増大し、暖房性能は著しく向上する。
実験の結果、ヒータ回路C及びバイパス回路B
共に開となる従来構造のものではヒータコア6部
の流量が8.6/分であつたに対し、本考案のよ
うにバイパス回路Bを完全に閉にするとヒータコ
ア6部の流量は9.1/分となり毎分0.5流量が
増加し、外気温−15℃でギヤ第4速、車速40Km/
Hの条件下において従来構造のものでは室内平均
温度が約28.6℃であつたものが本考案では約29.2
℃となり、暖房性能の大幅な向上をはかり得るこ
とが確認されている。
あまり高い暖房性能を必要としないときは、第
2図ロの如くヒータ回路Cとバイパス回路Bを共
に半開とし、且つ両回路CとBの開口面積割合を
変えることにより、ヒータコア6部の冷却液流量
をコントロールし、暖房温度の調整を行うことが
できる。
暖房不使用時は第2図ハの如くヒータ回路Cを
閉としバイパス回路Bを全開とし、従来の暖房不
使用時と全く同様の機能を果す。
以上のように本考案によれば、ロータリバルブ
の構造を変えるだけの極めて簡単なる構成によつ
て暖房使用時の暖房性能向上をはかり得ると共
に、暖房温度の調整をも行い得るもので、実用上
多大の効果をもたらし得るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用すべき自動車用エンジン
の冷却液循環系統を示す説明図、第2図は本考案
の実施例を示す断面図で、イ図は完全暖房時、ロ
図は暖房温度調整時、ハ図は暖房不使用時をそれ
ぞれ示す。 1……エンジン、2……ポンプ、3……ラジエ
ータ、4……サーモスタツトバルブ、5……ロー
タリバルブ、6……ヒータコア、51……ロータ
リ、51a,51b,51c……連通路、A……
エンジンの冷却液出口部、B……バイパス回路、
C……ヒータ回路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジン冷却液循環回路のバイパス回路に並列
    にヒータ回路を設け、該バイパス回路とヒータ回
    路の分岐部にロータリバルブを設けた自動車用暖
    房装置において、該ロータリバルブを、ヒータ回
    路全開時はバイパス回路が全閉となり、ヒータ回
    路が半開状態ではバイパス回路も半開状態とな
    り、且つバイパス回路全開時はヒータ回路が全開
    となるよう構成したことを特徴とする自動車用暖
    房装置。
JP7016581U 1981-05-15 1981-05-15 Expired JPS6129529Y2 (ja)

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JP7016581U JPS6129529Y2 (ja) 1981-05-15 1981-05-15

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JP7016581U JPS6129529Y2 (ja) 1981-05-15 1981-05-15

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Publication Number Publication Date
JPS57182509U JPS57182509U (ja) 1982-11-19
JPS6129529Y2 true JPS6129529Y2 (ja) 1986-09-01

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