JPS61289522A - 磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は磁気記録媒体に関し、一層詳細には磁性塗料の
分散特性が優れ、電磁変換特性が優れ、かつ走行耐久性
の優れた磁気記録媒体に関するものである。

〔発明の背景および従来技術の説明〕

一般にオーディオ用、ビデオ用あるいはコンピュータ用
等の磁気記録媒体（以下磁気テープと記載することもあ
る）として、ｒ−Ｆｅ２０ａ、ｃ。

含有磁性酸化鉄、ＣｒＯ２などの針状結晶からなる強磁
性体を結合剤（バインダー）中に分散させ良磁性層を非
磁性支持体上に設は几磁気記録媒体が用いられている。

しかしながら、最近、磁気記録媒体においては、より高
密度記録への要求が高まシ、従来よシ使用されている強
磁性粉末に代り、たとえば六方晶フェライト粉末、すな
わち、バリウムフェライト、ストロンチウムフェライト
、鉛フェライト、カルシウムフェライトの各置換体、マ
ンガンビスマス、六方晶コバルト合金が開発されてきて
いる。これらは六方晶平板状で平板面に垂直方向に磁化
容易軸を有することから、高密度記録を必要とする分野
の磁気記録媒体の強磁性体として好適である。

特に、ビデオテープにおいては、記録波長を短くしたり
、トラック幅を狭くするなどの方法の利用に伴ない、非
常に高密度の記録を行なうことが必要になり、従来の酸
化鉄系の強磁性粉末に代って六方晶平板状で平板面に垂
直方向に磁化容易軸を有する強磁性体（以下バリウムフ
ェライト等とする）を用い念ビデオテープが使用される
ようになってきている。

バリウムフェライト粉末を使用する場合には磁性層の表
面を平滑にすることによシさらに高密度の記録ができ、
磁気記録媒体の電磁変換特性が向上することが知られて
いる。

しかしながら、磁性層の表面を平滑にすると、ビデオテ
ープの走行中において磁性層と装置系との接触の摩擦係
数が増大する結果、短期間の使用で磁気記録媒体の磁性
層が損傷を受け、あるいは磁性層が剥離する傾向がある
。特にビデオテープではスチルモードのように磁性層を
過酷な条件下に置くことがあり、磁性層の摩擦係数の増
大は、特にスチルモードにおける磁性層の寿命（スチル
ライフ）を短くする原因となる。従って、ビデオテープ
の磁土層の走行耐久性の向上が望まれている。

従来、磁性層の耐摩耗性を改良するものとして、ポリエ
ステルポリウレタン樹脂が有用な結合剤であるとして使
用されており、さらにその改良としてカーボネートポリ
エステルポリウレタンも提案されている。またポリウレ
タンの滑性を補なう丸めポリ塩化ビニルや硝化綿などの
結合剤を配合することも行なわれている。又、分散性を
改良し表面平滑性を向上させるために各種の有機添加剤
、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、又は
これらのエステル等の分散剤を用いることが提案されて
いる。しかし従来の方法では最近の微粒子のバリウムフ
ェライト等の粉末を比較的少量の結合剤を用いて分散さ
せ、出力の向上、分散性の改良を図り、同時に走行耐久
性を改良することができなかつ友。

そこで本発明者らは、これら微粒子のバリウムフェライ
ト等の粉末に特に顕著に見られる問題を解決する友め、
バリウムフェライト等の粉末、各種の結合剤や添加剤等
を検討した結果、バリウムフェライト等の粉末を用い几
場合に特異的に上記欠点が同時に解消される結合剤の種
類、配合割合が存在することを見出し、本発明にい九っ
九。

〔発明の目的〕

本発明は電磁変換特性と走行耐久性の両者が同時に改良
され次磁気記録媒体を提供することを特徴とする 特に本発明は分散性が改良され、表面平滑性が向上し、
再生出力が向上することにより電磁変換特性が改良され
、同時に磁性層の摩擦係数の低減によシ走行耐久性を改
良した六方晶平板状の強磁性体を含む磁気記録媒体を提
供することを目的とする。

〔発明の要旨〕

本発明は磁性体を結合剤中に分散させてなる磁性層を非
磁性支持体上に設けた磁気記録媒体において、該磁性体
が六方晶平板状で平板面に垂直方向に磁化容易軸を有す
る強磁性体であり、該結合剤を磁性体に対し１０〜３ｊ
重量係使用し、かつ結合剤の全量に対してポリカーボネ
ートポリウレタンを２０，１０重量％、塩化ビニル／酢
酸ビニル系共重合体を２０〜７０重量％、ポリイソシア
ネートを７０〜６０重量％使用することを特徴とする磁
気記録媒体にある。

〔発明の詳細な記述〕

本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と、六方晶平板
状で平板面に垂直方向く磁化容易軸を有する強磁性体粉
末を含有する磁性層がこの非磁性支持体上に設けられた
基本構造を有するものである。

本発明で使用する非磁性支持体は、通常使用されている
ものを用いることができる。非磁性支持体を形成する素
材の例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミドなどの
各種の合成樹脂フィルム、およびアルミ箔、ステンレス
箔などの金属箔を挙げることができる。また、非磁性支
持体の厚さは、一般には３〜！Ｑμｍ１好ましくはｊ〜
３０μｍ１よシ好ましくは３〜７０μｍである。

非磁性支持体は、後述する磁性層が設けられていない側
にパック層（バッキング層）が設けられたものであって
も良い。

本発明の磁気記録媒体は、上述したような非磁性支持体
上に六方平板状で平板面に垂直方向に磁化容易軸を有す
る強磁性体を含む磁性層が設けられｔものである。

本発明の磁気記録媒体の磁性層に含有される六方晶平板
状で平板面に垂直方向に磁化容易軸を有する強磁性体と
しては、例えば六方晶フェライト粉末、すなわち、バリ
ウムフェライト、ストロンチウムフェライト、鉛フェラ
イト、カルシウムフェライトの各置換体、マンガンビス
マス、六方晶コバルト合金などがあげられ、特に好まし
いものとしてはバリウムフェライト、ストロンチウムフ
ェライトの各Ｃｏ置換体がある。本発明のとの六方晶平
板状の強磁性体は板径（平均粒径）が０゜０／〜ＩＯμ
ｍで、特に好ましいのは、０．０３〜ｏ、ｉｏμｍであ
り、板厚（平均厚さ）は０゜００１　Ａ−６μｍで、特
に好ましいのはｏ、ｏｉｚ〜ｏ、ｏｒμｍである。

板状比（板径／板厚）はコ以上であり、特に好ましいの
はλ、ｊ、１０である。

本発明においてはこれら六方晶平板状で平板面に垂直方
向に磁化容易軸を有する強磁性体とともにポリカーボネ
ートポリウレタンを結合剤として用いることが必須であ
り、塩化ビニル／酢酸ビニル系共重合体、ポリイソシア
ネートを組み合せて用いることが重要である。

本発明に用いるポリカーボネートポリウレタンとは、（
１）ポリオール、（２）ポリイソシアネート、必要によ
り（３）鎖延長剤を縮合させて得几ものである。

ここで述べる（１）ポリオールとは、分子量３００〜２
０，０００．水醗基価コ０〜３００で一般式ＨＯ−Ｒ−
ＯＨＣＩ）に於けるＲが−（ＣＨ２＋ｎ。

で表わされる多価アルコールとホスゲン、クロル酢酸エ
ステル、ジアルキルカーボネート又はジアリルカーボネ
ートとの縮合によって得られるポリカーボネートポリオ
ール或いは又、前記ポリカーボネートポリオールと一般
式ＨＯＯＣＲ’Ｃ００Ｈ（Ｉ［）　（Ｒ’が−（ＣＨ２
檜でｎ＝３〜ｔ、〜コｏ、ｏｏｏ、水酸基価！〜３００
のポリエステルポリオールである。又、その他のポリオ
ール、例えばポリエーテルポリオール、ポリエステルエ
ーテルポリオール、前述以外のポリエステルの併用も出
来る。

（２）のポリイソシアネートとは以下のものよシ選ばれ
る。ヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシ
アネート、インホロンジイソシアネート、キシリレンジ
インシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、ト
ルイジンジイソシアネート、コ、≠トリレンジイソシア
ネート、２．６トリレンシインシアネー）　ｓ　”　＋
　　”　’ジフェニルメタンジイソシアネート、ｐ−フ
エニレンジイソシ７ネ−ト、ｍ−フェニレンジインシア
ネート、／。

！ナフチレンジイソシアネート、である。

（３）の鎖延長剤としては、前記の多価アルコール、脂
肪族ポリアミン、脂環族ポリアミン、芳香族ポリアミン
等、従来公知のものが使用される。

これ等（ｌ゛）、（２）、（３）より成るポリウレタン
は平均分子量１０．０００〜１２０，０００のものが利
用出来る。分子量がこれより少ないとテープの耐久性が
劣９、又分子量がこれ以上になると樹脂の溶解性が劣る
ため工業的見地から好ましくない。

本発明に用いる塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体とは
塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル／酢酸ビ
ニル／ビニルアルコール共重合体、塩化ビニル／酢酸ビ
ニル／無水マレイン酸共重合体をいう。このうち特に塩
化ビニル／酢酸ビニル／無水マレイン酸が好ましい。

本発明に使用するポリイソシアネートはトリレンジイソ
シアネート、弘、μ′ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、／、ｊ−す７チレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジインシアネート、
インホロンジイソシアネート等公知のポリイソシアネー
トである。

本発明に使用する結合剤は強磁性体に対してｌＯ〜３０
重量係使用することが好ましく、ｌ！〜２！重量係使用
することが特に好ましい。使用する結合剤が１０重量％
未満だとスチル等の走行耐久性が劣化し、３０重量％よ
り多いと充填度が低いため所望Ｃ電磁変換特性を得るこ
とができなかつ几り、摩擦係数が増加し次すする。

全結合剤に対してポリカーボネートポリウレタンは２０
〜６０重量％用いることが好ましく、λ！〜ｊＯ重量係
用いることが特に好ましい。塩化ビニル／酢酸ビニル系
共重合体は、２０〜７０重量憾用いることが好ましく１
．２ｊ−ｊよ重量幅用いることが特に好ましい。

ポリイソシアネートは１ｏ−ｔｏ重量％用いることが好
ましく、／ｊ−ｗ４ｃｊ４部憾用いることが特に好まし
い。

本発明においては強磁性体及びポリカーボネートポリウ
レタンを一定の比率で用いることが特に重要であり、さ
らにポリカーボネートポリウレタン、塩化ビニル／酢酸
ビニル系共重合体及びポリイソシアネートを上記割合で
混合使用することが重要である。

上記組合せ範囲をはずれると以下のような問題が生ずる
。

ポリカーボネートポリウレタンの量が多すぎると摩擦係
数が高くなる傾向があり、塩化ビニル／酢酸ビニル系共
重合体の量が多すぎると走行耐久性が低下する。具体的
にはスチル耐久性がなくなり、目づまりが発生しやすく
なる。又、ポリイソシアネートの量が多すぎるとスチル
耐久性が低下する。

本発明に使用される強磁性体又は非磁性粉末、結合剤、
添加剤、溶剤及び支持体（下塗層、パック層、バック下
塗を有してもよい）或いは磁気記録媒体の製法等は特公
昭ｊ６−コｔｒり０号に記載されている。

〔発明の効果〕

本発明の磁気記録媒体は、高い再生出力が得られ、かつ
良好な走行耐久性を確保することができる。

特に本発明の磁気記録媒体は、摩擦係数が低く、かつ充
分なスチルライフを得ることができる。

〔実施例〕

次に、本発明の実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。

〔実施例〕

下記に示す組成の磁性塗料を調整して乾燥後の磁性層の
厚さが３．０μｍになるように厚さ１０μｍのポリエチ
レンテレフタレート非磁性支持体上に塗布した。

磁性塗料組成 Ｃ，置換Ｂａフェライト （平均粒径及び平均厚さは第１表記載）カーボンブラッ
ク　　　　　　　　　　　２部（平均粒径：ｏ、ｏｔＬ
ｔｐｍ） メチルエチルケトン　　　　　　　３００部磁性塗料を
塗布乾燥後カレンダー処理を行い、７７２インチ幅にス
リットして、ＶＨ８型ビデオテープを製造した。

得られたビデオテープの各サンプルについて光沢、再生
出力、摩擦係数、スチルライフを測定し、第１表にその
結果を示し次。

以下に第１表に示した評価の測定方法を示す、（ｆｆｌ
性層表面の光沢度測足法） ＪＩＳＺ　　ｒ　７　弘／に準じ、入射角≠ｊ０におい
て、屈折率／、ｊｌａ７のガラス表面の鏡面光沢度を１
００Ｘとして測定した。

（再生出力） 東芝■製ビデオテープレコーダ■ｊ００ｆ）Ｋ７エライ
トヘツドを使用して、通常の走行速度の半分で、得られ
九ビデオテープを繰シ返し走行させたときの記録波長０
．７μｍの再生出力を測定した。なお、再生出力はサン
プル雇！の再生出力をＯｄＢとしたときの相対値である
。

（摩擦係数） ＶＴＲでｉｏパス走行したテープを２３６Ｃ−６０％Ｒ
，Ｈの温湿度条件下において、ＳＵＳボールに磁性面を
／１０　ｏかけてＴ１テンションをよＯｙかけ、／　、
ｊａし′ｓｅｃへ蒙で摺動させて、Ｔ２摩擦係数を出し
念。

（ステルライフ） スチルモードで再生し、再生ＲＦ出力レベルを記録計で
記録し、信号レベルがｌ／コに低下するまでの時間を測
定し比。信号レベルの低下がなかつ九ものをＯ，に％ｌ
／コに低下したものをＮＧと表示した。

第１表かられかるように、通常のポリエステル型ポリウ
レタンを用い次系では、微粒子の強磁性体を用いても再
生出力はあまシ高くならないが、ポリカーボネイトポリ
ウレタンを用いたものは、飛躍的に高い再生出力が得ら
れる。

また、強磁性体に対する結合剤の使用量は適当な範囲が
あり、少ないとスチルライフが短くなシ、多いと摩擦係
数が増加する。

更に、全結合剤に対するポリカーボネイトポリウレタン
の使用比率も適当な範囲があシ、多すぎると走行性に悪
影響を及ぼし、少なすぎると再生出力が低くなる。

特許出願人　富士写真フィルム株式会社手続補正書 １、事件の表示　　　　昭和ｔｏ年特願第１３１４４７
７号２、発明の名称　　磁気記録媒体 名　称（５２０）富士写真フィルム株式会社連絡先　〒
１０６東京都港区西麻布２丁目２６番３０号富士写真フ
ィルム株式会社東京本社 電話（４０６）　２５３７ 表　補正の対象　　明訳書の「発明の詳細な説明」の欄 ５、補正の内容 （１）明細書の「発明の詳細な説明」の橢の記載を以下
の通シ補正する。

一／）　　明細書第９頁３行目の 「多価アルコール」の後に 「及び分子鎖中に第三級アミノ基を 含有するジオールで ＣｎＨ−Ｎｕ（ｎ＝／　５ｊＪＯ） ２Ｑ＋１　　　　２ で示される第一級アミン類にエチ レンオキサイド、プロピレンオキ サイド、ブチレンオキサイドをλ 〜ｊθモル付加して得られるジオ ール類及び、これらの誘導体」 を挿入する。

手続補正書 昭和６／年６月７３日 特許庁長官　ｒｔ　　　　　　　　　　　　　　　刈ガ
１、事件の表示　　　　昭和６０年特願第１Ｊ／参７７
号２、発明の名称　　磁気記録媒体 ３、補正をする者 事件との関係　　　　　　　特許出願人性　所　　神奈
川県南足柄市中沼２１０番地４、補正の対象　　明細書
の「発明の詳細な説明」の欄 ５、補正の内容 明細書の「発明の詳細な説明」の橢を以下の通り補正す
る。

一／、　　同書第！頁第１を行目の 「ｌＯ〜３ｊ重量％」を 「７０〜３０重量％」 と補正する。

一コ０回書第１弘頁を行目の 「ｃｏ置換Ｂａフェライト」を ｒＣｏ置換Ｂａ７エライト　　　ｉｏｏ部」と補正する
。

一３１回書第１７頁ｌ≠行目の ｒＶＴＲＪを 「東芝■製ビデオテープレコーｆ　−Ｖｊ　００１）Ｊ と補正する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁性体を結合剤と共に分散させてなる磁性層を非磁性支
   持体上に設けた磁気記録媒体において、該磁性体が六方
   晶平板状で平板面に垂直方向に磁化容易軸を有する強磁
   性体であり、該結合剤を磁性体に対して１０〜３０重量
   ％使用し、かつ結合剤の全量に対してポリカーボネート
   ポリウレタンを２０〜６０重量％、塩化ビニル／酢酸ビ
   ニル系共重合体を２０〜７０重量％、ポリイソシアネー
   トを１０〜６０重量％用いることを特徴とする磁気記録
   媒体。