JPS6128465A - 精穀機の通風除糠装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は通風除糠作用を効率化するための精穀機の通風
除糠装置に関する。

従来技術とその問題点 一般に、精白転子を回転横軸に軸装した精穀機の精白作
用において、精白室内の下半部では、穀粒の自重によっ
て上流誘導が妨げられ穀粒が著しく滞留して穀粒密度は
激増して過圧となり、ために、穀粒の自転速度が激減し
て穀粒面を粗削りし、通風除糠力が低下したり、また砕
粒を発生する等の欠陥を有し、また精白室内の上半部で
は、穀粒は精白転子の回転力によって加速されて公転速
度を激増し、ために、穀粒密度が稀薄になり却って衝撃
が増大して砕粒発生を誘起する等の問題があった。

発明の目的 本発明は上記の諸欠点に鑑み、穀粒の自転速度の激減に
よる前述した穀粒面の粗削りおよび通風力゛の低下を防
止すると共に、穀粒の上流誘導を促して稀薄密度で生ず
る砕粒発生を防止し、精白室内の通風除糠作用を平均的
に活発化して精白効率を向上し、常に高率的な精白作用
を実施して良質精白米を確保する精穀機の通風除糠装置
を提供することを目的とする。

発明の構成 本発明の精穀機の通風除糠装置は、箱形機枠の内部に除
糠用多孔壁精白筒を横架し、該多孔壁精白筒の内部に軸
架した回転横軸に精白転子を軸装して精白室を形成した
精穀機において、前記機枠の両側内壁面と前記多孔壁精
白筒の両側筒壁面との間に遮断壁をそれぞれ設けて前記
機枠内上下部の通気を遮断し、前記多孔壁精白筒の上半
部外周に除糠室を、また、下半部外周に給風窓をそれぞ
れ形成し、前記機枠の除糠室壁面に設けた開口に、排風
機と連絡する排風路を連結したことを特徴とする構成を
有する。

実施例の説明 本発明の構成について第１図〜第４図に基づき説明する
。符号１は箱形機枠で、該機枠１内部に除糠用多孔壁精
白筒２を横架し、その内部に回転横軸３を嵌挿して軸受
４，５によって該軸３をそれぞ札支承し、前記回転横軸
３に研削ロール等の精白転子６と螺旋転子７をそれぞれ
軸装してその外周を精白室８に形成し、精白室８の給米
側に供給タンク９を設けると共に、その排米側に抵抗蓋
１０を備えた排米口１１を設け、（第２図参照）前記機
枠１の両側内壁面と前記多孔壁精白筒２の両側筒壁面と
の間に遮断壁１２．１２をそれぞれ設けて前記機枠１内
上下部の通気を遮断し、前記多孔壁精白筒２の上半部外
周に除糠室１３を、また下半部外周に給風筒から成る給
風窓１４をそれぞれ形成し、前記機枠１の除糠室１３壁
面に設けた開口１５に、排風機１６を連絡する排風路１
７を連結し、１８は給風窓１４に連絡する機枠１面に設
けた給風窓、１９は細粒用受箱である。

上記構成について以下その作用を説明する。

供給タンク９に投入された穀粒（玄米）は精白室８に流
下して精白転子６の回転によって搗精され、その精白作
用によって生じた糠粉は、排風機１６の吸引力によって
給風窓１８を介して給風窓１４より流入する風を精白室
８内に下方から上方に流通し、糠粉を含有した含糖風は
除糠室１３に集められて排風路１７および排風機１６を
介して機外に排除され、また、搗精され“た精白米は排
米口１１から流出して機外に取出される。

そして本発明の通風除糠＠置は、排風Ｉ！１６の吸風力
によって前記精白筒２下半部の多孔壁面から流入する風
が、風速を増大して精白室８内に流入し、その増大した
風力が精白室８下半部に密集する穀粒を浮上させて穀粒
密度を減少すると共に、穀粒の自転作用を促進するから
、前述した精白室８下半部で生ずる穀粒面の粗削り、お
よび過圧による砕粒の発生を防止すると共に、通風力は
増大されて除糠作用を活発化し、また、精白室８上半部
では、前記風力の増大により穀粒の上流誘導を促し穀粒
密度は適度に増大されるから、前述した穀粒密度の稀薄
による砕粒発生を防止し、多孔壁精白筒２の全周におい
て高率的な精白作用が確実に、かつ円滑に実施されるこ
とになる。

次に、特許請求の範囲第（２）項のものは、前記給風窓
１４または除糠室１３の内部に風速およびｆｆｉ量を制
御する調節弁２０．２１を設けたので、後述するように
精白室８内の穀粒密度が特に激増する部分に強風力を集
中しながら筒全長に亘り通風し、精白室全体に均一的な
穀粒自転作用を促進するから、特に粗削粒の防止と除糠
効率の向上を期待できる効果がある。

また、従来の精穀機は、（第５図参照）箱形機枠１Ａ内
に除糠用多孔壁精白筒２Ａを横架すると共に、該精白筒
２Ａの下部に排風機１６Ａに連絡した集糠筒２３を設け
、精白転子６Ａを軸装した通風除糠用主管軸２４から精
白室８Ａに流入する風と、精白作用で発生した糠粉を精
白筒２Ａ全周面の多孔壁面から集糠筒２３に吸集して排
除する構成であり、したがって前記精白室８内の穀粒密
度は、多孔壁精白筒２の給米側と排米側で比較した場合
は、第１図に示す抵抗蓋１０を設けた排米側が、その抵
抗力を受けて穀粒密度が極度に増し、精白作用も本格的
に活発化する。

また、精白室８Ａを正断面で穀粒密度を見た場合は、（
第５図参照）精白室の下半部では、穀粒が滞留して穀粒
密度が激増すると共に、精白転子６Ａの回転によって前
記穀粒は、図上右側に領土して過密状の穀粒層Ａを形成
し、またその上半部では、穀粒の自重によって上流誘導
が妨げられて穀粒密度が稀薄となる。そこで、本発明は
、上述した精白室内の穀粒密度の特に激増する部分に、
強風力を集中して穀粒密度を適宜に補正するため、前記
給風室１４には絵風用調節弁２０を、また前記除糠室１
３には排風用調節弁２１をそれぞれ設け、第１図、第２
図に図示した給風室１４内に軸着した回動弁２０Ａは、
弁板の上端を図上右側に倒して精白室８の排米側に強風
を重点的に供給して核部の通風力を増大し、また第３図
に示した給風室１４内に設けた案内用区劃壁２２を介し
て軸着した開閉弁２０Ｂは、弁板の下端を図上左側の２
点鎖線の位置に倒して精白室８の底部右側に形成される
前述の穀粒層Ａに強風を供給して核部の通風力を増大し
、また第４図に図示した除糠室１３内の両側部に設けた
排風案内弁２１Ａ、２１Ｂは、図のようにそれぞれ開成
して下部の・給風室１４から上流する風を適度に案内誘
導して精白室８内の穀粒密度および通風力を適宜に補正
する場合に好適であり、各調節弁２０．２１は共に前述
の効果を有するものである。

なお、前記各調節弁２０．２１の形状および構造は図面
に限定されることなく、適宜に変更できることは勿論で
あり、また弁板を複数個に分割して使用する場合もある
。また、精白転子は、必要により研削式または摩擦式転
子を使用し、精白転子軸には通風用主管軸を用いる場合
があり、また排風機は機体と離して別個に設ける場合も
ある。

発明の詳細 な説明したように本発明によれば、穀粒の自転速度の激
減による前述した穀粒面の粗削りおよび通風力の低下を
防止できると共に、穀粒の上流誘導を促して稀薄密度で
生ずる砕粒を防止でき、精白室全体の通風除糠作用を平
均的に活発化して精白効率を大幅に向上でき、簡潔な構
造により常に高率的な精白・除糠作用を実施して良質精
白米を確保できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の側断面図、第２図はその正断面図、第
３図は本装置の第２実施例の正断面図、第４図はその第
３実施例を拡大した要部断面図、第５図は従来公知の精
穀機の正断面図である。 １．１Ａ・・・箱形機枠

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）、箱形機枠の内部に除糠用多孔壁精白筒を横架し
   、該多孔壁精白筒の内部に軸架した回転横軸に精白転子
   を軸装して精白室を形成した精穀機において、前記機枠
   の両側内壁面と前記多孔壁精白筒の両側筒壁面との間に
   遮断壁をそれぞれ設けて前記機枠内上下部の通気を遮断
   し、前記多孔壁精白筒の上半部外周に除糠室を、また、
   下半部外周に給風室をそれぞれ形成し、前記機枠の除糠
   室壁面に設けた開口に、排風機と連絡する排風路を連結
   したことを特徴とする精穀機の通風除糠装置。
2. （２）、前記給風室または除糠室の内部に風速および風
   量を制御する調節弁を設けた特許請求の範囲第（１）項
   記載の精穀機の通風除糠装置。