JPS61282419A - 難燃性ポリエチレンフイラメント - Google Patents

難燃性ポリエチレンフイラメント

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JPS61282419A
JPS61282419A JP11919885A JP11919885A JPS61282419A JP S61282419 A JPS61282419 A JP S61282419A JP 11919885 A JP11919885 A JP 11919885A JP 11919885 A JP11919885 A JP 11919885A JP S61282419 A JPS61282419 A JP S61282419A
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polyethylene
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は難燃性のポリエチレンフィラメントに係り、詳
しくは難燃性および機械的物性にすぐれ、しかも生産性
が良好で糸質むらの少ない難燃性ポリエチレンフィラメ
ントに関スル。
〔従来の技術〕
ポリエチレンフィラメントは優れた成形性、化学的性質
2機械的性質、電気的性質に加えて、低価格であるため
多(の産業分野で広(使用されている。しかしながら、
ポリエチレンフィラメントは易燃性であり、一度着火す
れば激しく発炎、延焼するという重大な欠点を有し、用
途によっては使用できない。例えばカーテン、カーペッ
トなどのインテリア製品、工事用シート、繊維板などの
産業資材製品は、使用する場所によっては既に難燃化・
防炎化の法規制が実施されており、また塗装飛散防止用
、造船用、防風用、防虫用、防砂用ネット・シートなど
のような繊維製品類に対しても、近年難燃化の要望が高
まってきているが、これらの規制あるいは要望に対して
は通常のポリエチレンフィラメントでは勿論対応不可能
であり、その難燃化が強く望まれている。
ポリエチレン樹脂の難燃化方法としては、従来より種々
の方法が知られているか、それらのうち最も代表的なも
のは、ハロゲン含有化合物と酸化アンチモンとからなる
難燃剤をポリエチレン樹脂に添加する方法であり、難燃
性ポリエチレンフィラメントの製造に当っても該方法を
適用することが試みられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかして、ポリエチレン樹脂は加熱溶融時の粘度低下が
それほど大きくないため溶融紡糸によるフィラメント形
成に際しては、射出成型あるいは押出成型による一般の
ポリエチレン成型物の製造の場合より遥かに高い温度で
ある240〜230℃に樹脂を加熱することが必要であ
るが、か\る高温条件下では上記のハロゲン含有化合物
は熱分解を起しやすく、そのためフィラメントに着色や
肌荒れを生じたり、あるいは分解生成物がノズル口に堆
積して糸むらや糸切れの原因となるなどのトラブルが頻
発する傾向にあり、良好にして安定した品質のフィラメ
ントを高い生産性を以て製造することは非常に困難であ
る。一方、それらの欠点を避けるため難燃剤の添加量を
低減すると、フィラメントの難燃性能が不充分となる問
題点があって、品質ならびに生産性の双方を満足する難
燃性ポリエチレンフィラメントは未だ見い出されていな
いのが現状である。
本発明は上記の如き従来技術の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、高い難燃性能
とポリエチレン樹脂本来のすぐれた物性を保持しており
、しかも品質の安定した難燃性ポリエチレンフィラメン
トを提供することにある。
本発明の他の目的は、紡糸時の糸切れあるいは延伸切れ
等の発生が殆んどなく高効率での生産が可能な難燃性ポ
リエチレンフィラメントを提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は、ポリエチレン樹脂100重量部に対して
、 (a)3〜10重量部の有機臭素化合物(b)  有機
臭素化合物(a)の0.2〜0.5倍量の三酸化アンチ
モン (c)  有機臭素化合物(a)と三酸化アンチモン(
b)の合計量の0.02〜0.15倍量の金属石鹸(d
)  有機臭素化合物(a)と三酸化アンチモン(b)
の合計量の0.05〜0.2倍量のホワイトカーボンお
よび (e)  有機臭素化合物(a)の少なくとも0.01
倍量の酸化防止剤を配合した組成物を溶融紡糸してなる
難燃性ポリエチレンフィラメントによって達せられる。
上記の構成からなる本発明の難燃性ポリエチレンフィラ
メントに於て、有機臭素化合物と三酸化アンチモンとは
云う迄もなく難燃化剤として作用するものであり、これ
によってポリエチレンフィラメントに高い難燃性か付与
されるが、これに対して金属石鹸、ホワイトカーボンお
よび酸化防止剤、特に前二者はそれらの相乗的作用によ
って、上記の高い難燃性を付与するに必要な量の難燃化
剤の存在下、かつ高温溶融紡糸との苛酷な条件にも拘ら
ず、紡糸工程や延伸工程での糸切れの発生さらにはデニ
ールむら等の発生を抑止し、安定にして高い品質の難燃
性ポリエチレンフィラメントをしかも生産性よ(製造す
ることを可能ならしめることに与る。
それら配合剤によってか\る効果が奏し得られる理由は
必ずしもそのすべてが明確化されているわけではないか
、金属石鹸およびホワイトカーボンは、紡糸用組成物中
に存在する熱分解生成物あるいは顔料等が押出機のシリ
ンダー内壁やダイ内壁、あるいはスクリユーの溝部分等
に凝集・沈着するのを防止し、これによって該凝集体が
フィラメントへ混入することに基づく延伸工程での糸切
れの発生や糸質低下を防ぐと共に、上記組成物がノズル
の細孔から押出される際のノズルの出口周辺部に於ける
熱分解生成物等からなる堆積物の形成を抑止することに
より紡糸工程中の糸切れ発生あるいはデニールむら発生
等のトラブルをも解消することに寄与し、さらに酸化防
止剤は有機臭素化合物の熱分解(脱ハロゲン化水素反応
)を防止することにより、フィラメントの機械的強度の
低下や色調の劣悪化を防き、かくしてそれらの相乗的な
作用により長時間にわたる安定な連続紡糸とそして高品
質のポリエチレンフィラメントの取得が可能となるもの
と推察される。それら配合物のいづれを欠いてもか\る
本発明の効果は奏し得られない(後記実施例参照)。
本発明に於て、ポリエチレン樹脂としては一般に高密度
ポリエチレンが用いられるが、これにさらに少1ii(
(0重量%程度迄)の低密度ポリエチレンを併用するこ
とは何ら差し支えない。また、必要ならば共重合もしく
はブレンドにより他のポリオレフィン成分を30重量茶
程度迄の範囲で導入したものを用いることも出来る。
唯、いづれの場合にせよ使用するポリエチレン樹脂はそ
のメルト・フロー・レート(MFR)が0.2〜3.0
.特に0.6〜1.2の範囲内にあることが好ましい。
M、F、Rが0.3より小さくなると溶融紡糸時の押出
特性が悪く1.また配合剤の分散性。
相溶性も非常に悪くなり、後続する延伸工程での延伸性
も低くなる傾向がある。一方、M、F、Rが3.0を越
えて太き(なり過ぎると強度が低下する傾向にある。
有機臭素化合物は上記のポリエチレン樹脂に難燃性を付
与するための°主たる難燃剤として働くものであり、か
\る難燃化効果の観点からその臭素含有率は50重ft
%以上であることが好ましい。
またその融点(または分解点)は250℃以上であるこ
とが特に望まれる。
臭素含有率が50重量%を下延わる場合には、ポリエチ
レンフィラメントに所望の難燃性を付与するに必要な配
合量か多くなるため、糸質の低下さらには糸切れ等の発
生による操業性の低下を招くことになる。
また、融点または分解温度が250℃未満のものは溶融
紡糸中の熱により分解・劣化が激しく難燃性能、操業性
に大きく不利益をもたらす。
こ\で有機臭素化合物の好ましい具体例を挙げると、ビ
スフェノール系化合物のテトラブロモビスフェノールA
、テトラブロモビスフェノールSおよびそれらの誘導体
、あるいはジフェニル系化合物の多臭化ジフェニルオキ
サイド、多異化ジフェニルスルホンおよびそれらの誘導
体などがある。
この有機臭素化合物の配合割合は、ポリエチレン樹脂1
00重量部に対して3〜10重量部、好ましくは5〜7
重量部であり、3重量部より少ないと十分な難燃効果が
得られず、一方10重量部より多いと安定した操業が困
難となるばかりか、フィラメントの機械的強度の低下、
またコスト増を招き好ましくない。
上記の有機臭素化合物と併用する三酸化アンチモンとし
ては、平均粒子径が5μm以下、望ましくは1.5μm
前後で、純分か99.7%以上、水分率が0.2%以下
のものが好適に用いられる。
この三酸化アンチモンは有機臭素化合物との相乗作用に
よりポリエチレンフィラメントにすぐれた難燃性を付与
する。従って、その配合量は有機臭素化合物の配合量と
密接な関係があり、後者の0.2〜0.5倍量の範囲で
あることが肝要であり、好ましくは0.8〜0.4倍量
の範囲である。
配合量が0.2倍量より少ないと難燃性向上効果が低く
、また0、5倍量より多いと繊維の強度の低下、操業性
が極端に低下するなどの間軸が発生し好ましくない。
金属石鹸としては、ステアリン酸リチウム、ステアリン
酸鉛、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム
、ステアリン酸マグネシウム、オレイン酸リチウム、ラ
ウリン酸バリウム、ラウリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩あ
るいは安息香酸バリウム等が使用可能であるが、なかで
もステアリン酸リチウムを用いた場合に卓効が得られる
また、それら金属石鹸は2種以上を混合して用いてもよ
い。
金属石鹸の配合量は、前記の有機臭素化合物と三酸化ア
ンチモンの配合量の合計の0.02〜0.15倍量を満
足するような量とする。
配合量が有機臭素化合物と三酸化アンチモンの合計量の
0.02倍量より少ないと配合効果が十分でなく、紡糸
工程や延伸工程で糸切れを生じて操業性が低下したり、
あるいは有機臭素化合物、三酸化アンチモン等の分散状
態が不良となってデニールむら、糸質むらを惹起するな
どの悪影響をもたらす。一方、0.15倍量を越えると
組成物の吸湿を招き、発泡などの原因により同じく紡糸
時に糸切れ等のトラブルが発生する。
本発明に云うホワイトカーボンとは、無水ケイ酸。
水和ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、
ケイ酸マグネシウム等のケイ酸化合物の粉体であり、そ
れらのうちでも無水ケイ酸を用いた場合に最も好結果が
得られる。
ホワイトカーボンの配合量は、有機臭素化合物と三酸化
アンチモンの合計配合量の0.05〜0.2倍量の範囲
、好ましくは0.07〜0.15倍量の範囲とする。配
合量が0.05倍量より少ないと十分な配合効果は得ら
れず、一方0.2倍量を越えると紡糸操業性の低下ある
いはフィラメントの機械的強度の低下か起りいづれも不
適当である。
酸化防止剤としては、トリフェニルホスファイト。
ジフェニルノニルフェニルホスファイト、ジフェニルイ
ソデシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファ
イトなどの燐系酸化防止剤、ブチル化ヒドロキシアニソ
ール(BHA)、ステアリル−β−プロピオネートなど
のモノフェノール系酸化防止剤が好適に使用される。
これら酸化防止剤の中では、ステアリル−β−プロピオ
ネートが特に良好である。
配合にあたっては酸化防止剤は有機臭素化合物の配合量
の少なくとも0.01倍相当量が用いられる。
0.01倍量より少ないと十分な配合効果が得られず紡
糸生産性が低下する。
一方、配合量の上限については特に限定はないもの\有
機臭素化合物の0.05倍量を越えて配合してもそれ以
上配合効果の向上は望めずいたずらにコスト高になるば
かりであるので0105倍量程倍量下とするのが良い。
なお、以上の配合物中、ポリエチレン樹脂の溶融紡糸温
度(通常240〜230℃)で溶融しないもの、例えば
該温度以上の融点を有する有機臭素化合物、あるいはホ
ワイトカーボン等にあっては、その平均粒子径が30μ
m程度以下のものを使用するのが、ポリエチレンフィラ
メントの機械的物性保持の観点から望ましい。
以上の如き組成からなる本発明の紡糸用組成物には、必
要に応じてさらに顔料、紫外線吸収剤、紫外線安定剤な
どを配合することが出来る。
この紡糸用組成物を溶融紡糸して本発明の難燃性ポリエ
チレンフィラメントを製造する工程は常法に準じて行う
ことができる。
即ち、ポリエチレン樹脂および各配合物を前記した如き
配合量となるように計量・混合したものを、ミキシング
ロール、バンバリーミキサ−等で予め混練した後、ある
いは直接、スクリュー押出機等の押出機に供給し、これ
をシリンダ一部で充分溶融せしめつ\押出してダイ・ノ
ズル部より吐出させる。
この場合、紡糸用溶融物中に異物、例えば配合物の粗大
粒子、あるいは気泡などか存在し、これが未延伸糸中に
混入してくると、延伸工程に於ける糸切れなどのトラブ
ルの原因となり、操業性の低下や歩留りの低下を引き起
すとと\なるので、異物の混入はこれを極力避けるよう
にするのが肝要である。この場合、配合物の粗大粒子に
関しては事前の微粉末化あるいはまたはスクリーンによ
る濾過等によって対処することができる。一方、気泡の
混入防止については、原材料を充分に乾燥することおよ
びカーボンブラックなど吸湿性の添加物を含むポリエチ
レンフィラメントの紡糸の際一般的に行われるように押
出機のシリンダ一部最終ゾーンの温度をダイの温度より
30〜60℃程度低く維持することが特に有効である。
ダイの温度は、紡糸組成物中の有機臭素化合物の熱分解
防止の観点からは出来る丈低いことが望ましいか、あま
り低温に過ぎるとポリエチレン樹脂の流れが悪くなり、
表面が荒れて糸切れを惹起すること\なるので、一般に
は240〜230℃の範囲に維持するのがよく、また有
機臭素化合物の安定性等も考慮すると特に250〜26
0℃の範囲とするのが最も好ましい。押出機シリンダ一
部の温度は、上記のダイ温度の条件からして一般に20
0〜250℃が採用される。
この様にして押出機ダイ・ノズル部より吐出された未延
伸糸は、次に冷却槽で冷却された後、延伸槽にて延伸さ
れる。この時の冷却槽の温度は通常のポリエチレンフィ
ラメントの製造に於けると同様の20〜50℃に保持さ
れる。また、延伸槽の温度も通常の条件でよく一般に9
6〜99℃に保たれる。
以上の冷却、延伸が終ったならば次いで必要に応じてこ
れに熱水または温熱による島処理を施した後、常法に従
って巻取ることにより、本発明の難燃性ポリエチレンフ
ィラメントが得られる。
フィラメントの繊度については、本発明の場合150〜
3000デニールとするのが一般的でありかつ好ましい
が、場合によってはさらに細デニールするいは太デニー
ルのものとすることも可能である。
以下実施例によって本発明をさらに具体的に説明する。
なお、実施例中部および%はすべて重量に関するもので
ある〔但し、伸度恨)を除く〕。またフィラメントの強
伸度、難燃性(限界酸素指数、接炎回数)および紡糸操
業性は以下の試験方法によって測定したものである。
〔強伸度〕
ショツパー型引張試験機(浅野機械製作所製)を用い、
つかみ間隔500 mm 、引張速g 500 謹/m
in、温度20℃、湿度65%RHの条件にて測定した
〔難燃性〕
(1)  限界酸素指数 試料原糸を200℃にてプレスにより3■厚さの平板に
加工した。この平板より中6.5 m 、長さ120m
の試験片を切り出し、酸素指数式燃焼性試験器(スガ試
験機製0N−1型)にてJISK7201の酸素指数法
による高分子材料の燃焼性試験方法により限界酸素指数
を求めた。
(2)接炎回数 試料原糸を10crn長、12になるように撚糸し防炎
試験装置(大束科学精器製作所製5FT)を用いて自治
省消防庁防炎試験規定(自治省令第三号)の45°コイ
ル法に基づき接炎回数を計測した。
〔紡糸操業性〕
48時間の連続操業を行い、その間の糸切れ発生状況か
ら操業性を下記の如くランク付けした。
操業性ランク   糸切れ発生状況 A・・・ 糸切れが全く発生しなかった。
B−・〜糸切れが1〜3回発生した。
C・・・ 糸切れが4〜8回発生した。
D・・・ 糸切れが9回以上発生した。
実施例1゜ 高密度ポリエチレンCM、F、RO,8f/10分(2
30℃、荷ii 2.16kq/c++l )l)に有
機臭素化合物として多異化ジフヱニルオキサイド〔ノン
ネンDP−10(F)、丸菱油化工業■製:平均粒子径
10μm、200メツシュ篩残分0.01%、融点31
0°C1臭素含有率84%〕、三酸化アンチモン(平均
粒子径1μm、三酸化アンチモン成分99゜7%、水分
率0.1%)、金属石鹸としてステアリン酸皆リチウム
、ホワイト、カーボンとして無水ケイ酸、安定剤として
ステアリル−β−プロピオネートを第1表に示す配合割
合でミキシングロールに投入し170〜130°Cで1
5分間加熱混練し、ベント型押出機を有したペレタイザ
ーでペレットに成形した。
これをノズル径1.2fi−の小孔30個を有するモノ
フィラメント用ダイを先端に取付けたスクリュー径60
■−の押出機に入れ、押出機の温度をシリンダー先端部
で220°C、グイ・ノズル部で′255℃に調節して
未延伸糸を押出した。押°出された未延伸糸を温度85
℃に調節された冷却槽を通過させて急冷し、次で99〜
100°Cに調節された延伸槽で10倍に延伸しながら
、140m/mの紡速にて引取ったところ繊度400デ
ニールのポリエチレンフィラメントが得られた。
こ\で得られたポリエチレンフィラメントについて強伸
度、難燃性および紡糸操業性を調べた結果を第1表に示
した、 第1表 第1表の結果から明らかな通り、本発明の難燃性ポリエ
チレンフィラメント(本発明例1)は、難燃性にすぐれ
るのみならず機械的物性も実用上充分満足し得る好まし
い値に保持されており、しかも生産操業性が極めて良好
である、これに対して、有機臭素化合物と三酸化アンチ
モンを配合した従来の難燃性ポリエチレンフィラメント
(比較例2)は、難燃性は良好であるもの\生産操業性
に著しく劣り実際上連続操業は困難であった。また、糸
質の点でも機械的物性および難燃性能にバラツキか認め
られた。
さらに第1表の結果から、金属石鹸、ホワイトカーボン
および酸化防止剤のいずれを欠いても操業性が極めて不
良となり本発明の目的を達し得ないことが明らかである
実施例2゜ 有機臭素化合物として多異化ジフェニルオキサイドに代
えてテトラブロモビスフェノールS〔商品名TBS、松
永化学工業鎖4し平均粒子径15μm、200メツシュ
篩残分0.02%、融点290 ’C1臭素含有率56
%〕を用い、かつ各配合物の配合割合を笛部 2表の如くするほかは実施例1(本発明例1)と全く同
様にしてそれぞれポリエチレンフィラメントを得た3 それらについて2強伸度、鐙燃性および紡糸操業性を調
べた結果を第2表に示した。
第2表 第2表の結果から、ポリエチレン樹脂100重量部に対
する有機臭素化合物の配合量が3重量部を下延わると難
燃性能が著しく低下しく比較例6)、一方10重量部を
越えて多くなると紡糸操業性が不良となる(比較例7)
ことが明らかである。
実施例3゜ 三酸化アンチモンの配合量を第3表に示す如く変化せし
めるほかは尖ん例2(本発明例3)と同様にしてそれぞ
れポリエチレンフィラメントを得た。それらについて強
伸度、難燃性および紡糸操業性を調べた結果を第3表に
示した。なお、第3表には実施第3表 第3表から明らかな通り、三酸化アンチモンの配合量を
有機臭素化合物のそれの0.2〜0.5倍量とした場合
に、機械的物性、難燃性ならびに操業性のいづれにもす
ぐれたポリエチレンフィラメントが得られる。
実施例4゜ 各配合物の配合割合を第4表の如く与るほかは実施例2
と同様にしてそれぞれポリエチレンフィラメントを得た
それらフィラメントについて、強伸度、難燃性および紡
糸操業性を調べ、゛その結果を第4表に示した。
第4表 第4表の結果から、金属石鹸(ステアリン酸すチウA)
(7)配合量ヶ有機臭素化合物(y)5ツ。請俣フェノ
ールS)と三酸化アンチモンの合計配合量の0.02〜
0.15倍量とした場合に、機械的物性、難燃性ならび
に紡糸操業性にすぐれたポリエチレンフィラメントが得
られることが明らかである。
実厖例5゜ 無水ケイ酸(ホワイトカーボン)の配合量を第5表に示
す如く変化せしめるほかは実鬼例2(本発明例3)と同
様にしてそれぞれポリエチレンフィラメントを得た、そ
れらフィラメントについて、強伸度、難燃性および紡糸
操業性を調べた結果を第5表に示した。なお、第5表に
は実施例2の本発明例3の結第5表 第5表の結果から、ホワイトカーボン(無水ケイ酸)の
配合量を、有機臭素化合物(テトラブロモビスフェノー
ルS)と三酸化アンチモンの合計配合量の0.05〜0
.2゛倍量とした場合に目的とする機械的物性、難燃性
、紡糸操業性にすぐれたポリエチレンフィラメントが得
られ、その範囲外ではいづれも紡糸操業性が不良となる
ことが判る。
実施例6゜ ステアリル−β−プロピオネート(酸化防止剤)の配合
量を第6表に示す如く変化せしめるほかは実施例2(本
発明例3)と同様にしてそれぞれポリエチレンフィラメ
ントを得た。
こ\で得られたフィラメントについて、強伸度、難燃性
および紡糸操業性を調べた結果を第6表に示第6表 実施例7゜ 多異化ジフェニルオキサイドの配合量を第7表の如く変
化せしめるか、もしくは該有機臭素化合物に代えて多異
化ジフェニルスルホン誘導体〔商品名ノンネンPR−2
、丸菱油化工業■製:平均粒子径25μm、200メツ
シュ篩残分0.01%、分解点320°C1臭素含有率
67%〕、またはテトラブロモビスフェノールA〔商品
名ファイア−・マスター(Fire master )
 BP4A。
ミシガン■製;平均粒子径20μm、200メツシュ篩
残分0,01%、分解点230°C1臭素含有率60%
〕を用いるほかは実施例1の本発明例1と同様にして、
それぞれポリエチレンフィラメントを得た。
こ\に得られたフィラメントについて、強伸度、難燃性
および紡糸採集性を調べた結果を第7表に示した。なお
、第7表には、実施例1の本発明例1の第7表 実施例8゜ 金属石鹸をステアリン酸リチウムよりステアリン酸鉛(
本発明例18)またはラウリン酸亜鉛(本発明例19)
に、ホワイトカーボンを無水ケイ酸よりケイ酸アルミニ
ウムC本発明例20)またはケイ酸マグネシウム(本発
明例21)に、また酸化防止剤をステアルーβ−プロピ
オネートよりトリフェニルホスファイト(本発明例22
)にそれぞれ変更するほかは実施例1の本発明例1と同
様にして紡糸を行い、ポリエチレンフィラメントを得た
それらフィラメントについて、強伸度、難燃性お第3表 実施例9゜ モノフィラメント・グイとしてノズル径1.2n−。
ホール数30個のものに代えてノズル径O03顛φ、ホ
ール数120Iliのものを用い、かつ紡速を140 
nJmix、から160m/mixに変更するほかは実
施例1の本発明例1と全く同様に紡糸を行ったところ繊
度200デニールのポリエチレンフィラメントが得られ
た。
この時の紡糸操業性はAランクであり、また得られたフ
ィラメントは強度1.4f/D、伸度26.5%、限界
酸素指数27.0.接炎回数5回と良好な特性を有して
いたわ 〔発明の効果〕 前記特定の組成からなる組成物を溶融紡糸して得られる
本発明のポリエチレンフィラメントは、高い難燃性能を
有すると共にポリエチレン樹H本来のすぐれた機械的物
性を保持しており、難燃性を要求される各種インチリヤ
製品、産業資材製品等に用いて有用である。また、本発
明の難燃性ポリエチレンフィラメントは、紡糸工程中あ
るいは延糸工程中における糸切れ等のトラブルの発生が
少なく生産操業性にすぐれており、また糸質むらも極め
て少ない。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエチレン樹脂100重量部に対して(a)3
    〜10重量部の有機臭素化合物 (b)有機臭素化合物(a)の0.2〜0.5倍量の三
    酸化アンチモン (c)有機臭素化合物(a)と三酸化アンチモン(b)
    の合計量の0.02〜0.15倍量の金属石鹸 (d)有機臭素化合物(a)と三酸化アンチモン(b)
    の合計量の0.05〜0.2倍量のホワイトカーボンお
    よび (e)有機臭素化合物(a)の少なくとも0.01倍量
    の酸化防止剤を配合した組成物を溶融紡糸してなる難燃
    性ポリエチレンフィラメント。
  2. (2)ポリエチレン樹脂がメルト・フロー・レイト(M
    FR)0.2〜3.0のものである特許請求の範囲第1
    項記載の難燃性ポリエチレンフィラメント。
  3. (3)ポリエチレン樹脂がメルト・フロー・レイト(M
    FR)0.6〜1.2のものである特許請求の範囲第2
    項記載の難燃性ポリエチレンフィラメント。
  4. (4)ポリエチレン樹脂が高密度ポリエチレン単独、も
    しくは高密度ポリチレンとこれに対して30重量%まで
    の低密度ポリエチレンとのブレンド物である特許請求の
    範囲第1項ないし第3項のいづれかに記載の難燃性ポリ
    エチレンフィラメント。
  5. (5)有機臭素化合物が臭素含有率50%以上で、かつ
    融点または分解点が250℃以上のものである特許請求
    の範囲第1項記載の難燃性ポリエチレンフィラメント。
  6. (6)有機臭素化合物がビスフェノール系もしくはジフ
    ェニル系の臭素化合物である特許請求の範囲第5項記載
    の難燃性ポリエチレンフィラメント。
  7. (7)三酸化アンチモンが平均粒子径5μm以下のもの
    である特許請求の範囲第1項記載の難燃性ポリエチレン
    フィラメント。
  8. (8)三酸化アンチモンが平均粒子径1.5μm前後の
    ものである特許請求の範囲第7項記載の難燃性ポリエチ
    レンフィラメント。
  9. (9)金属石鹸としてステアリン酸リチウムを用いる特
    許請求の範囲第1項記載の難燃性ポリエチレンフィラメ
    ント。
  10. (10)ホワイトカーボンとして無水ケイ酸を用いる特
    許請求の範囲第1項記載の難燃性ポリエチレンフィラメ
    ント。
  11. (11)有機臭素化合物の配合量が、ポリエチレン樹脂
    100重量部に対して5〜7重量部である特許請求の範
    囲第1項記載の難燃性ポリエチレンフィラメント。
  12. (12)三酸化アンチモンの配合量が有機臭素化合物の
    配合量の0.3〜0.4倍量である特許請求の範囲第1
    項記載の難燃性ポリエチレンフィラメント。
  13. (13)金属石鹸の配合量が、有機臭素化合物と三酸化
    アンチモンの合計配合量の0.03〜0.1倍量である
    特許請求の範囲第1項記載の難燃性ポリエチレンフィラ
    メント。
  14. (14)ホワイトカーボンの配合量が、有機臭素化合物
    と三酸化アンチモンの合計配合量の0.07〜0.15
    倍量である特許請求の範囲第1項記載の難燃性ポリエチ
    レンフィラメント。
  15. (15)酸化防止剤の配合量が、有機臭素化合物の配合
    量の0.02〜0.05倍量である特許請求の範囲第1
    項記載の難燃性ポリエチレンフィラメント。
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