JPS61282006A - 播種シ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は種籾を播（に適した田植機用マット状苗のた
めの播種シート、特に、いわゆる点播と称されている播
種形態、つまり縦横いずれにも適宜間隔をあけ１〜数粒
ずつの種籾を播き発芽育苗するに適した播種シートに関
する。

〔従来の技術〕　　　・ 田植後の苗の活着性を高めるため寒冷地方ではいわゆる
中成苗が必要とされ、従って田植機のマット状苗は種籾
をスジ播き（条播）ないし点播し、採光通風をよくした
状態で十分成育した苗としなければならない。

この要望に応えるべ〈従来から提案されている技術の第
１の例としては、実開昭４７−３２９２１号公報に示さ
れている如く、上面紙と下面紙のあいだに接着剤非塗布
部分を不連続に形成しここに種籾を収納したうえ両紙を
接合する方式のものがある。第２の例としては実開昭５
４−４４７１１号公報のように紙の上に任意の間隔と大
きさの粘着面を不連続に形成した播種ペーパーがある。

第３の例として、実開昭５９−９２６４６号公報第４図
に示されている散播つまり点播用の育苗床では、縦横任
意間隔をおいて上記播種ペーパー同様に接着剤塗布部分
が形成されている。第４の例として特開昭４９−３０１
０５号公報第１図（ハ）のような点描シートも提案され
ているが、これも第２、第３の例と軌を−にするもので
ある。

以上のような点描用シートのほか、播種機自体を条播点
播用に特殊化し、□あるいは播種機と播種面とのあいだ
に点播用パターンの穴あきスクリーンを介在させる、な
どの提案もなされている。

〔発明が解決しようとする問題点〕 前記の従来の技術にあっては特殊な点描専用シートを必
要とするから、シート製造工程も特殊化し散播、条播用
シートよりもコスト高になるおそれがある。播種機及び
スクリーンの特殊化も同様な問題のほか作業の複雑化が
能率低下をまねくという欠点がある。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明は従って、現在相当広汎に実用化されている条
播用シートに少し改良を加えただけの簡単な構成で点播
用シートを提供しようとするものである。

即ち、この発明によれば、適宜間隔をおいて一定方向に
多数条の筋状の接着剤層が塗布されている基盤シートと
、上記接着剤層の接着力によって上記シートに仮貼着さ
れている剥離シートとからなり、仮貼着された両シート
を貫通して小孔が上記接着剤層の筋に沿って適宜間隔で
開設されていて、上記小孔の幅が上記接着剤層の幅以上
である構成の播種シートが提供される。

ここに上記小孔の形は円形のみには限らず、楕円、正方
形、長方形など任意である。

〔作　用〕

この発明の播種シートにあっては、剥離シートを基盤シ
ートから引き剥がすという簡単な通常どおりの操作によ
って基盤シートに塗布されている・筋状の接着剤層が前
記小孔間に露出させられ、縦横いずれにも不連続に接着
性の区域が配置された状態となり、この状態の基盤シー
ト表面へ種籾をふりかけ、又は該シートを種籾層表面に
押しつけると、１〜数粒ずつの種籾群が該シート上に縦
横いずれにも不連続に分布して接着保持され、いわゆる
点播状態となる。

〔発明の効果〕

従って、条播用の剥離シートにその接着剤層の幅以上の
幅の小孔を不連続に所定のパターンで開設するだけで点
播用の播種シートへ変換できるから、現有の条播用シー
ト製造設備及び工程を殆ど複雑化させることなく低コス
トで点播用シートが提供される。又、需要家においても
上記変換のための加工を簡単に行いうるから農家は条播
と点播とを任意に選ぶことができ、田植作業の合理化に
寄与するところ多大である。

又、使用に当たっても剥離シートを通常の条播の場合同
様に引き剥がすのみでよく、作業の複雑化をきたすこと
は全くない。

さらに、基盤シートを貫通した前記小孔の存在は播種及
び育苗箱セット後の発芽・発根及び苗成育にとって非常
に好都合である。即ち、これら小孔の個所には土壌が位
置するので種粒から伸びてくる幼根は直ちに土と接触し
て下方へ該小孔を通って成長することができるばかりで
なく、潅水の通りもよく通気性も良好であるから、幼根
に必要な酸素も十分に供給され、総合的に極めて良好な
育苗状況を実現することになる。

〔実施例〕

第１〜４図に示すように、基盤シート（１）の表面には
縦方向に、適宜間隔で平行に多数条の接着剤層（２）　
、　（２）が縦筋状に塗布されている。

そして剥離シート（３）は第１図左半部に示す如く、上
記接着剤層（２）のところで上記基盤シート（１）に仮
貼着されている。

本発明の播種シートの特徴は、上記のように仮貼着され
た両シート　（１）　、　（３）を貫通して、且つ接着
剤層（２）に沿い適宜間隔で小孔（４）　、　（４）が
開設されていることである。これら小孔の形は本例の場
合円形であるが、これに限らないことは勿論である。

上記接着剤層（２）は例えば一般に感圧接着剤などと称
されているものであり、基盤シート（１）と剥離シート
（３）とは一定収上の力を加えれば引離しうる状態に仮
貼着されている。そして小孔（４）は本例の場合、縦横
ともほぼ同ピンチで格子状に配列されており、基盤・剥
離両シート（１）　、　（３）ともに蛾系材料で形成さ
れ、そのうち前者は育苗完了状態での外力印加、つまり
田植機上での植付爪の力、により容易に引きちぎられる
紙とされ、後者は薄手の紙に離型剤、がコーティングさ
れたものである。

次に使用方法を説明する。先ず第１図のように剥離シー
ト（３）を矢印（１１）方向に基盤シート（１）から引
離すと同図右下部に示す如く筋状の接着剤層（２）が小
孔（４）によって断続的に除去された状態の基盤シート
（１）表面が露出する。次いでこの状態の基盤シート（
１）へ種籾を散布すれば、断続状の接着剤層表面にのみ
種籾（Ｍ）が付着し、第５図上段のようになる。このあ
と同図下段の育苗箱（Ｎ）の苗床土（Ｔ）の上へ種籾つ
き基盤シート（１）を載置し、最後に第６図のように適
宜量の覆土（Ｆ）を施し潅水すればよい。育苗中におい
ては第６図左半部に示す如く幼根（Ｙ）は小孔（４）を
通り苗床±（Ｔ）の中へ延び順調に成育する。

〔別実施例〕

■　図示は省略するが前記基盤シート（１）を連結気泡
状の発泡樹脂で形成すると、発泡樹脂が微小空隙のとこ
ろに空気を含んでいると共に通気性も備えているので種
籾の発根と根の成長とにとって好都合である。

■　基盤シート（１）に、前もって適宜濃度の肥料溶液
、殺菌剤溶液などを含浸させておくと、順調な育苗成績
を奏出させることも可能とな。

る。

■　筋状接着剤層（２）は横筋状に形成されたものであ
ってもよい。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る播種シートの実施例を示し、第１図
は剥離シート引きはがし中の状態の斜視図、第２図は第
１図のＡ−Ａ線断面図、第３図は第１図のＢ　−Ｂ線断
面図、第４図は第１図のＣ−Ｃ線断面図、第５図は使用
方法を示した斜視図、第６図は同じく断面図である。 （１）・・・・・・基盤シート、（２）・・・・・・接
着剤層、（３）・・・・・・剥離シート、（４）・・・
・・・小孔、（Ｍ）・・・・・・種籾。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ［１］適宜間隔をおいて一定方向に多数条の筋状の接着
   剤層（２）が塗布されている基盤シート（１）と、上記
   接着剤層（２）の接着力によって上記シートに仮貼着さ
   れている剥離シート（３）とからなり、仮貼着された両
   シート（１）、（３）を貫通して小孔（４）が上記接着
   剤層（２）の筋に沿って適宜間隔で開設されていて、上
   記小孔（４）の幅が上記接着剤層（２）の幅以上である
   構成の播種シート。 ［２］前記の基盤シート（１）及び剥離シート（３）が
   いずれも紙系材料で形成されている特許請求の範囲［１
   ］に記載の播種シート。 ［３］前記の基盤シート（１）が発泡合成樹脂で形成さ
   れている特許請求の範囲［１］に記載の播種シート。 ［４］前記の剥離シート（３）を基盤シート（１）から
   剥離した状態で、前記小孔（４）間に残存している接着
   剤層（２）が縦横両方向いずれにおいてもほぼ等間隔と
   なるよう前記小孔（４）が開設されている特許請求の範
   囲［１］ないし［３］のいずれかに記載の播種シート。