JPH06335306A - 種籾直播きマット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、水田に種籾を直播きするとき、定
められた間隔で直播きすることを目的としたものであ
る。 【構成】定められた間隔で種籾を貼りつけたマットが、
水田で水に漬かった際、種籾が定められた間隔で地表に
落ちるようにしたマットの構造

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、水田に種籾を直播きするとき、定められた
間隔で直播きするための器具に関するものである。従来
の直播きは、手播きや機械的な散布のため、種籾の間隔
を均等に保つことが困難であったため、生育が不均一に
なったり、管理するにも不便であった。そのため、田植
作業と比較して省力化と費用の削減が可能であるにもか
かわらず普及しなかった。この欠点を改善するために考
案した種籾直播きマットは、種籾を数個ずつ入れた袋
（３）を、定められた間隔で、マット（１）の上に、糊
（４）を用いて貼り付けた構造である。マットと種籾を
入れた袋の材料は、トイレットペーパーのように、水中
で水と作用して分離拡散する性質のものを使用する。し
かし、直ぐに分離拡散するのは不都合なため、適当な時
間を保たせるような材料構成にする。糊はマットが水中
に漬かったら、すみやかに種籾を入れた袋をマットから
分離して地表に落下させる必要があるため、水溶性のも
のを使う。このマットを水田で使用する場合は、種籾側
を下にして敷きつめた後、静かに水を漲れば水の作用に
より、種籾を入れた袋は定められた位置の地表に落ち、
種籾は徐々に露出した状態となり、発芽を待つことにな
る。マットも、時間の経過と共に、水中で分離拡散す
る。なお、マット（１）は、沈下性を良くすると共に、
材料を節約するために、マット面に多数の穴（２）をあ
けておく。穴は、どんな形でも良い。また、マット面へ
の種籾を入れた袋の貼り付けは、工場の大量生産方式を
適用して実施し、完成品は使用現場での取扱いが簡便に
なるように、ロール巻きや折畳みにする。この製品を使
用すれば、煩雑な苗代作業や田植が省略出来て、マット
を敷くだけの簡単な作業になる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】種籾直播きマットの平面図

【図２】拡大した種籾直播きマットの部分断面図

【符号の説明】

（１）はマット （２）は穴 （３）は種籾を入れた袋
（４）は糊

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】水中で分離拡散する材料を使用し、沈下し
   やすいように多数の穴をあけて作製したマット上に、同
   様の材料で作製した種籾を入れた袋を貼り付けた種籾直
   播きマットの構造