JPS61281832A - セリウムの精製法 - Google Patents

セリウムの精製法

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JPS61281832A
JPS61281832A JP60124570A JP12457085A JPS61281832A JP S61281832 A JPS61281832 A JP S61281832A JP 60124570 A JP60124570 A JP 60124570A JP 12457085 A JP12457085 A JP 12457085A JP S61281832 A JPS61281832 A JP S61281832A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cerium
nitric acid
organic phase
extracting
tributyl phosphate
Prior art date
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Pending
Application number
JP60124570A
Other languages
English (en)
Inventor
Teijiro Matsumoto
松本 悌二郎
Masamichi Hayashi
正道 林
Akira Sumita
住田 昭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Seitetsu Kagaku Co Ltd
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Publication date
Application filed by Seitetsu Kagaku Co Ltd filed Critical Seitetsu Kagaku Co Ltd
Priority to JP60124570A priority Critical patent/JPS61281832A/ja
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  • Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) セリウムは希土類元素の1つとして物理的、科学的性質
がすぐれているためガラス工業材料、磁性材料、自動車
排気ガス用触媒などに広く利用されている。
従来希土類元素は、その化学的性質が相互に類似してい
るため各希土類元素を分離することが困難とされていた
が、近年溶媒抽出法、イオン交換法などの技術の進歩に
より、工業的に分離が実施されるようになった。溶媒抽
出法は、原料を大量処理する場合には特に有効な手段で
ある。本発明はセリウムの粗酸化物および/または粗水
酸化物を原料として溶媒抽出法を利用することにより、
セリウムを収率よく高純度に精製する方法に関するもの
である。本発明を利用することにより、光学材料、磁性
材料触媒などの工業的発展に大いに寄与できるものであ
や。
(従来の技術) 従来、セリウムの精製法としては粗酸化物および/また
は粗水酸化物を硝酸に溶解し、得られたセリウム(IV
)硝酸溶液をトリブチルリン酸(以下TBPと略す)を
抽出剤とし、n−パラフィン、ケロシンなどの脂肪族炭
化水素あるいは、トルエンなどの芳香族炭化水素を希釈
剤とした抽出溶媒を用いて、バッチ式で抽出することに
より選択的にセリウムを抽出する方法が行なわれている
。この方法によれば、セリウムは原料中のセリウム含量
にもよるが、通常96%以上、場合によっては99%以
上の純度のセリウム化合物として回収される。しかしな
がらこの方法では99.9%以上の高純度セリウム化合
物を安定的に取得することは不可能であり、1回のバッ
チ抽出により、99゜9%以上の高純度セリウム化合物
を取得するためには、あらかじめ、前処理により原料中
のセリウム含量を95%程度以上に濃縮しておくか、あ
るいはまたこの精製法を何回かくりかえす必要がある。
(解決しようとする問題点) 本発明者らは、比較的セリウム含量の低い原料から、1
回の抽出操作で高純度のセリウム化合物を取得する方法
について種々研究検討を加えた結果、抽出後の有機層を
硝酸水溶液で洗浄すれば容易に高純度のセリウム化合物
が得られることを知り本発明に至った。即ち本発明は原
料のセリウム含量の如何を問わず、安定的に収率良<9
9.9%以上の高純度のセリウム化合物を取得しようと
するものであり、しかも操作工程を短縮化、簡略化しよ
うとするものである。本発明の抽出方法によればあらか
じめ粗セリウム化合物のセリウム含量を上げる前処理工
程の必要はなく、更に抽出段数を増加することなく1回
の抽出と1回の洗浄で、高純度のセリウム化合物を収率
良く得ることができる。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段・作用)本発明の要旨は
、セリウムの濃縮された粗酸化物および/または粗水酸
化物を硝酸に溶解しセリウム(IV)を主成分としラン
タン、プラセオジム、ネオジムなど他の希土イオンを含
む硝酸溶液をTBPまたはTBPを含有する抽出剤を用
い、炭化水素を希釈材とした抽出溶媒で抽出することに
より、セリウムを選択的に他の随伴する微量のランタン
、プラセオジム、ネオジムなどの非セリウム希土類イオ
ンとともに抽出し、抽出後有機相と水相に分離し、抽出
有機相を4Nから11N好ましくは、7〜9Nの希硝酸
で洗浄することにより、有機相に微量存在する非セリウ
ム希土類イオンを選択的に水相に移行させ、セリウムを
有機相に残すことにより、高純度セリウム化合物を収率
良く取得するものである。
この希硝酸の濃度は上記の濃度範囲をはずれるに従って
セリウムの水相への移行が大きくなりその結果セリウム
の取得収率が低下するため好ましくない。該希硝酸によ
る洗浄を行なうことにより、99.9%のセリウム化合
物が容易に得られるが、更に新たな希硝酸で洗浄するこ
とにより99.99%ないしそれ以上の高純度のセリウ
ム化合物をも取得することが出来る。しかもこれらの操
作によるセリウムの損失は極めて少なく更に洗浄希硝酸
は繰り返し使用することが出来るので工業的に非常に有
利である。
本発明において希釈剤に使用する炭化水素としては、ケ
ロシン、n−パラフィンなどの脂肪族炭化水素、トルエ
ンなどの芳香族炭化水素、ナフテン系炭化水素などがあ
る。また、TBPとの混合液として使用され得る抽出剤
には、中性有機リン化合物があり、正リン酸エステル、
ホスホネート、ホスフィネート、酸化ホスフィン等のい
ずれの種類に属するものでも使用できる。具体的に挙げ
ると、ブチル基をもつものとして、ブチルホスホン酸ジ
ブチル、ジブチルホスフィン酸ブチル、酸化トリブチル
ホスフィンが用いられるし、ブチル基をオクチル基で置
き換えたトリオクチルリン酸、酸化トリオクチルホスフ
ィン(以下TOPOと略す)なども使用されるが、勿論
これらに限定されるものではない。また、抽出溶媒中の
抽出剤の濃度は抽出溶媒の粘度が高くならない限り、い
ずれでもよいが通常5〜50容量%が好適と言える。
本発明を工業的に実施する場合、バッチ槽式ばかゆでな
く、ミキサーセトラー型や塔式などの連続式でも実施で
きるが、バッチ槽式の方が少量の場合においても無駄な
く容易に実施できるので便利である。本発明の実tM態
様の一例について第1図を用いて説明する。セリウムの
粗酸化物および/または粗水酸化物1を濃硝酸8に溶解
工程■で加熱溶解し、溶解復水9で希釈して硝酸希土溶
液を得る。この溶液をTBP又TBPを含有する抽出剤
を炭化水素に溶解させた抽出溶媒10により抽出工程■
で抽出する。抽出時間は、2〜20分程度が良く、長く
なりすぎるとかえってセリウムの抽出率が低下し好まし
くない。抽出後有機相11と抽残12に相分離し有機相
を4〜11N好ましくは、7〜9Nの希硝酸13により
洗浄工程■で洗浄を行なう。洗浄後希硝酸水相14と有
機相15に相分離する。水相14は洗浄工程■に循環再
使用することが出来る。有機相15は有機相に抽出され
たセリウムの当世以上の過酸化水素を含む水溶液16に
より逆抽出工程■で逆抽出を行なう。
有機相■と水相18に分離し、有機相17は抽出工程■
に循環再使用する。水相18からセリウムを回収するが
、アルカリ水を添加する場合は水酸化セリウムが、蓚酸
または蓚酸塩を添加する場合には、蓚酸セリウムが、又
炭酸塩又は重炭酸塩を添加する場合には、炭酸セリウム
がそれぞれセリウム化合物19として得られる。セリウ
ム化合物19はそれぞれに応じた焼成温度で、焼成工程
■で焼成することにより収率よく高純度の酸化セリウム
7が得られる。
[実施例] 以下実施例を示して本発明をざらに詳細に説明するが数
字は第1図に示す所による。
(実施例1) セリウム含量73.2%(Ce02 /TREO>の粗
セリウム水酸化物5KCIを35fIの濃硝酸に工程■
で加熱溶解し、溶解後、水で希釈して50gとした。こ
の硝酸溶液をTBP20%を含むケロシン溶液10C)
11により工程■で3分間抽出した。抽出後有機相11
と抽残12に分離し有機相11を8.5N硝酸水溶液5
042により工程■で洗浄した。洗浄後水相14と有機
相15に分離し有機相15は35%過酸化水素3gを含
む水溶液100.11により工程■で逆抽出を行なった
。その後有機相17と水相18に分離し水相18に希ア
ンモニア水を加えて水酸化セリウムとして回収しこの物
を工程■において700’Cで焼成し酸化セリウムを取
得した。酸化セリウムの純度は99゜93%であり収率
は70%であった。
(実施例2) セリウム含量62%(Ce02 /TREO)の粗セリ
ウム水酸化物5Kgを用いて実施例1と同様の処理を行
なったところ取得した酸化セリウムの純度は99.93
%であり収率は68%であった。
(実施例3) 実施例1に用いた粗セリウム水酸化物5KCIを、工程
■で使用する8、5N希硝酸を1度使用したものを繰り
返し用いた以外は、すべて同様に処理した結果、取得し
た酸化セリウムは、99.92%でおり収率は73%で
あった。
(比較例1) 工程■の洗浄を行なわず、それ以外は実施例1と全く同
様に処理した結果取得した酸化セリウムの純度は99.
0%でありその収率は、74%であった。
(実施例4) セリウム含14.5%の粗セリウム水酸化物5KCIを
用い工程■において8.5N硝酸水溶液で2回洗浄する
こと以外はすべて実施例1と同様に処理した結果取得し
た酸化セリウムの純度は99.99%以上であり収率は
76%であった。
(実施例5) セリウム含ff173.2%(Ce02 /TREO)
の粗セリウム水酸化物100gを7oomiの濃硝酸に
工程■で加熱溶解し溶解復水で希釈して1gとした。抽
出剤にはTBPとTOPOとの重量比3:1の混合液を
用いこの混合抽出剤の20%ケロシン溶液2Mにより工
程■で3分間抽出を行なった。抽出後有機相11と抽残
12に分離し有機相11を8.5N希硝酸1.l!によ
り工程■で洗浄した。洗浄後水相14と有機相15に分
離し有機相15は35%過酸化水素6omuを含む水溶
液2gにより工程■で逆抽出を行なった。その後有機相
17と水相18に分離し、水相18に希アンモニア水を
加えて水酸化セリウムとして回収しこの物を工程■にお
いて700’Cで焼成し酸化セリウムを取得した。酸化
セリウムの純度は99゜90%であり、収率は75%で
あった。
[発明の効果] 本発明を実施することによりセリウムの粗酸化物、粗水
酸化物から簡単な操作で収率良く99゜9%以上ないし
99.99%以上の高純度セリウム化合物を製造するこ
とができ、光学材料、磁性材料、触媒などの工業の発展
に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施態様を示す工程図である。 出願人  製鉄化学工業株式会社 代表者  佐々木 浩 オIt!i0

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)セリウムの粗酸化物および/または粗水酸化物を
    硝酸に溶解して得られるセリウム (IV)硝酸溶液をトリブチルリン酸または トリブチルリン酸を含有する抽出剤を用い て抽出精製する方法において、抽出して得 られる有機物を希硝酸にて洗浄することを 特徴とするセリウムの精製法。
  2. (2)使用する希硝酸の濃度が4Nから11Nである特
    許請求の範囲第1項記載の方法。
JP60124570A 1985-06-08 1985-06-08 セリウムの精製法 Pending JPS61281832A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1038261C (zh) * 1994-03-25 1998-05-06 颜克昌 浸出萃取法分离氧化铈和少铈混合稀土

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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