JPS6127394Y2 - - Google Patents

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JPS6127394Y2
JPS6127394Y2 JP1166881U JP1166881U JPS6127394Y2 JP S6127394 Y2 JPS6127394 Y2 JP S6127394Y2 JP 1166881 U JP1166881 U JP 1166881U JP 1166881 U JP1166881 U JP 1166881U JP S6127394 Y2 JPS6127394 Y2 JP S6127394Y2
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movable
plate
movable tongue
tongue piece
piece
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JP1166881U
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  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、シーム溶接による被覆金属材の熱伸
縮に応じてX方向、Y方向に可動する舌片を有
し、取付施工が簡単で、強度的に優れ、構成が比
較的簡単で安価に製作できる可動吊子に関する。
従来より、熱伸縮の大きい金属製板材の熱伸縮
に対して一方向に適宜可動する舌片を有した可動
吊子は存在している。ところで、長尺な被覆金属
材の立上り部相互をシーム溶接して伸縮継手部を
形成し、これを構造物の上部等に順次葺成して被
覆金属外囲体とし、この全体が外気温に対応して
X方向、Y方向に熱伸縮可能としたものを出願人
は即に研究、開発した。第11図に示したもの
は、その被覆金属外囲体の斜視図である。その伸
縮継手部に取付ける可動吊子の可動舌片は、特に
温度差が大きい地域等では、X方向、Y方向に可
動するものが要求される。これは、両方向の伸縮
に追従しないと、可動吊子の取付部等が破損した
り、或は破損に近い変形が生じることが時々あつ
たためである。また、その従来の可動吊子は、殆
んど2ケ所以上のボルト等による固着部を有して
おり、その固着部の強度性によるものが、これで
実際に施工すると、その可動吊子を約20cm乃至30
cmのピツチに取付けなければならず、その可動吊
子を使つての属根または壁等の役割をなす被覆金
属外囲体の施工の大半がその可動吊子の取付等に
費されており、その全体施工が面倒となるのみな
らず、取付ボルト等も多く必要とされ、ひいて
は、施工費全体が高価となる欠点があつた。ま
た、可動する箇所においても引張力〔風圧
(負)〕等に対して、特に、耐久性、強度性を要求
されるが、板厚を厚くする以外に工夫されたもの
が殆んど存在しなかつた。また、その可動舌片は
シーム溶接にて、その舌片箇所も被覆金属材の立
上り部と共に水密的に取付けられることも要求さ
れている。
そこで、本考案では、略中央に取付貫孔を穿設
した底部主板の一側に軸部の両端を固着して吊子
本体とし、シーム溶接可能な板片部の下端に筒部
を形成した可動舌片の筒部を前記軸部に嵌合し、
その可動舌片を摺動且つ揺動可能に設けたことに
より、その被覆金属外囲体の伸縮継手部のX方
向、Y方向の可動に対しても、その可動舌片は常
に追従でき、可動吊子の取付箇所等を破損しない
ようにできるし、1ケ所のみの取付で固定でき、
且つその取付位置決めが簡単となるし、取付ボル
ト等の部材も少なくなり、これらから施工を迅速
化できるし、特に、可動舌片の略直下に取付部が
存在することゝなり、曲げ作用力も少なく、全体
を強固にでき、構成も比較的簡単で安価に製作で
き前記の欠点等を解消したものである。
その構造を図面について説明する。
Aは金属製の吊子本体、1は該吊子本体Aの底
部主板であつて、方形状をなし、この略中央に後
述する取付具7の取付貫孔2が穿設されている。
その底部主板1の一側(第3図において左側)
に、軸部3の両端が固着されている。該軸部3を
固着した実施例として、その底部主板1の一側に
突出した両端辺が巻馳状になつて、軸部3の両端
が抱持固着されたり(図面参照)、或は図示しな
いが、その軸部3の両端が別部材片を介して溶着
等固着されることもある。4は補強リブで、前記
底部主板1の取付貫孔2の前後面と底部主板1の
端部とに(第1図乃至第4図参照)、またはその
取付貫孔2を囲む周囲(第6図参照)夫々膨出形
成されている。或はその補強リブ4は設けられな
いこともある。その取付貫孔2付底部主板1及び
軸部3にて吊子本体Aが構成されている。Bは可
動舌片であつて、他の金属板とシーム溶接可能な
金属板にて形成され、適宜の大きさの板片部5の
下端に筒部6が設けられている。その可動舌片B
の実施例は複数存在する。その第1実施例は、比
較的薄材の板片部5の下端に円形に巻かれた筒部
6が一体形成されている(第1図乃至第4図参
照)。また、第2実施例は、薄材の板片部5の下
端に、比較的厚材による突片付筒部6の突片が溶
接等にて固着されている(第6図参照)。その可
動舌片Bの第3実施例は、比較的厚材にて板片部
5筒部6が一体形成されている(第7図、第9図
参照)。この第3実施例の板片部5の前後端の少
なくとも一端に尖鋭部5aが形成されている。即
ち、板片部5の前後端に等辺V字状(第7図、第
8図参照)または不等辺V字状(第9図、第10
図参照)の尖鋭部5a,5aが形成されたり、或
は図示しないが、板片部5の前後端の何れか一端
に等辺V字状または不等辺V字状の尖鋭部5aが
設けられている。このようにした可動舌片Bは、
実験例で、耐久性、強度性、耐蝕性等の面からバ
ネ鋼またはステンレス鋼を使用し、他の金属板と
シーム溶接ができ、且つその溶接後板片部5端の
水密性も保持できる条件を備えたものとして、約
0.3m/m乃至約2m/mの板材を使用した。そ
の可動舌片Bの筒部6が前記軸部3に嵌合され、
その可動舌片Bは軸部3の長手方向に摺動可能
で、且つその軸部3を中心に筒部6を介して摺動
可能に設けられている。図面の実施例において
は、軸部3上に1つの可動舌片Bを設けたが、必
要に応じて複数にすることもある。また、取付貫
孔2は、底部主板1の略中央に1ケ所設けている
が、場合によつては、これに変えてその底部主板
1の両端の2ケ所に端部貫孔2aを穿設すること
もある(第6図点線位参照)。7はアンカーボル
ト、ドリルビス等の取付具で、その取付貫孔2を
介して可動吊子の取付用に用いられる。8はシー
ム溶接可能な薄材(例えば、約0.3m/m乃至約
1m/m)で、金属製(主にステンレス材)の長
尺または適宜の長さの被覆金属材であつて、その
主板8aの両端または端部に立上り部8b,8b
(フランジ部)が形成されている。第11図に示
すように、該立上り部8bは、位置によつて適宜
の高さに形成され、その立上り部8b,8b相互
が可動舌片Bの板片部5と共にシーム溶接され下
方が開いた伸縮継手部9が形成されている。第1
1図イ箇所及びロ箇所の伸縮継手部9が特に大型
に形成され、ここに可動舌片Bが主に使用され
る。他の小型の伸縮継手部9にもその可動舌片B
が使用されることもある。
次に作用効果について説明する。
まず、本考案品を使つての被覆金属外囲体の施
工について述べると、鉄骨またはコンクリート構
造物の上部または側部に被覆金属材8を載せ、そ
の立上り部8bの長手方向または適所に可動吊子
を1または複数取付ける。この点につき、さらに
詳述すると、立上り部8bの外面に可動舌片Bの
板片部5が接触するようにして、その底部主板1
を、取付貫孔2に挿入する取付具7を介して構造
物の上部または側部面或はその箇所の構造材に固
着する。このとき、可動舌片Bの板片部5と被覆
金属材8の立上り部8bとを仮止(スポツト溶接
等)しておくこともある。次いで、隣接の被覆金
属材8を、前位の被覆金属材8に並べて立上り部
8b,8b相互が接触するようにし、且つその間
に可動舌片Bの板片部5を存在させ、これらを順
次繰返して作業し、次いで、その立上り部8b,
8b相互を板片部5と共にシーム溶接(抵抗溶
接)して被覆金属外囲体の施工を完了する。
以上のように、本考案においては、底部主板1
の一側に軸部3の両端を固着して吊子本体Aと
し、板片部5の下端に筒部6を形成した可動舌片
Bの筒部6を前記軸部3に嵌合し、その可動舌片
Bを摺動且つ揺動可能に設けたので、その底部主
板1を構造物上に固定し、その可動舌片Bの板片
部5を隣接する被覆金属材8,8の立上り部8
b,8b間に挾持し、これをシーム溶接して伸縮
継手部9を形成し、これらを順次繰返して葺成し
た被覆金属外囲体が、その伸縮継手部9の存在
で、外気温に対応してX方向、Y方向に伸縮自在
に構成されている中で、その可動舌片Bは、軸部
3の長手方向に摺動したり、或はその軸部3の長
手方向に直交する仮想垂直面上を揺動したりす
る。即ち、可動舌片Bは、X方向、Y方向に可動
し、その伸縮継手部9の可動に対して常に可動舌
片Bは追従できる。このため、可動舌片Bの取付
箇所である底部主板1の取付箇所または板片部5
のシーム溶接箇所等の破損、変形等を防止するこ
とができる。このように本考案の最大の特色は、
外気温差が大きく、伸縮が大きな場合〔例えば、
第11図イ,ロ箇所等〕に破損等を略完全に防止
できることである。また、本考案では、可動舌片
Bが摺動する箇所と、取付用の底部主板1とが、
軸部3を境として両側に分離されており、これに
よつて可動する可動舌片Bが存在しても、底部主
板1の略中央に穿設した取付貫孔2に嵌合させる
一本の取付具7にて構造物外面またはこの箇所の
構造材に固着でき、従来の可動吊子では、殆んど
2ケ所またはそれ以上の固着箇所を有し、ボルト
等による固着作業が著しく面倒であつた欠点を本
考案で一切解消でき、可動吊子であつても最少の
1ケ所の固着となり、位置決めも簡単であり、極
めて簡易且つ迅速な取付施工ができる。ひいて
は、外囲体施工能率を大幅に向上させることがで
きる。さらに、その底部主板1の取付貫孔2の固
着部分は、可動舌片Bの垂直下またはこの近くに
存在していることが多いことから、可動舌片Bの
板片部5に風圧(負)等の引張力が加わつても、
その底部主板1の固着部分に生ずる曲げ作用力
(曲げ応力等)が比較的少なくなり、これによつ
て、底部主板1を比較的薄材にしても、強度的に
耐えうるものである。従つて、従来の両端2ケ所
固着の可動吊子では、その両端の固着部の中間に
可動舌片が存在することゝなり、その引張力によ
る曲げ作用力が大きいものとなり(固着部と作用
線との距離が大きいことによる)、部材を厚材に
する必要性もあつたが、本考案では、略中央1ケ
所固着によつて、良好な施工法と共に、薄材にす
ることも可能とし、極めて有用な可動吊子を開発
した。また、本考案では、軸部3に可動舌片Bの
筒部6を嵌合する構成としたので、摺動及び揺動
を極めてスムーズにできる。また、本考案では、
軸部3の一側に底部主板1が設けられており、そ
の底部主板1の高さは僅かであることから、被覆
金属材8,8の立上り部8b,8bが持ち上げら
れる高さも同等となり、上端の高さの誤差も殆ん
どなく、極めて整然と施工でき、さらに、そこの
上端付近を屈曲馳締するのに好適である。また、
その板片部5は他の金属板と水密的且つ気密的に
シーム溶接できる。以上のように、本考案の可動
吊子は、強度性、施工性に優れたものにかゝわら
ず、構成も簡単であり、量産も可能で、安価に提
供できる等の効果を奏する。
なお、板片部5を厚材にしても、この前後端面
に尖鋭部5aを形成すると、シーム溶接するとき
に急激に厚材とならず、シーム溶接機の電気抵抗
による加熱が極めて良好に行なわれ、板片部5と
共にシーム溶接箇所を連続的なものとして水密且
つ気密にできる。また、底部主板に補強リブ4を
膨出形成すれば、一層強度的に強いものにでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の第1実施例の斜視
図、第3図はその第1実施例の継断面図、第4図
は本考案品を使用した施工状態の斜視図、第5図
は第4図のシーム溶接箇所の横断面図、第6図は
本考案の第2実施例の斜視図、第7図、第9図は
別の実施例の可動舌片の斜視図、第8図、第10
図は第7図、第9図の可動舌片をシーム溶接した
横断面図、第11図は被覆金属外囲体の斜視図で
ある。 A……吊子本体、B……可動舌片、1……底部
主板、2……取付貫孔、3……軸部、5……板片
部、6……筒部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略中央に取付貫孔を穿設した底部主板の一側に
    軸部の両端を固着して吊子本体とし、シーム溶接
    可能な板片部の下端に筒部を形成した可動舌片の
    筒部を前記軸部に嵌合し、その可動舌片を摺動且
    つ揺動可能に設けたことを特徴とした可動吊子。
JP1166881U 1981-01-31 1981-01-31 Expired JPS6127394Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1166881U JPS6127394Y2 (ja) 1981-01-31 1981-01-31

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1166881U JPS6127394Y2 (ja) 1981-01-31 1981-01-31

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Publication Number Publication Date
JPS57125825U JPS57125825U (ja) 1982-08-05
JPS6127394Y2 true JPS6127394Y2 (ja) 1986-08-15

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ID=29809795

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JP1166881U Expired JPS6127394Y2 (ja) 1981-01-31 1981-01-31

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