JPS6126654B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6126654B2
JPS6126654B2 JP53135099A JP13509978A JPS6126654B2 JP S6126654 B2 JPS6126654 B2 JP S6126654B2 JP 53135099 A JP53135099 A JP 53135099A JP 13509978 A JP13509978 A JP 13509978A JP S6126654 B2 JPS6126654 B2 JP S6126654B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
sheet
room
sheet film
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53135099A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5560943A (en
Inventor
Yasushi Ozawa
Takeshi Inoe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP13509978A priority Critical patent/JPS5560943A/ja
Publication of JPS5560943A publication Critical patent/JPS5560943A/ja
Publication of JPS6126654B2 publication Critical patent/JPS6126654B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はX線撮影に用いるフイルムカセツテ
装置とくに多数枚のシートフイルムによる連続撮
影を可能としたフイルムカセツテ装置に関するも
のである。
従来のX線撮影に用いられるカセツテは一定の
大きさに裁断されたシートフイルムを1枚だけ、
それに取付けられた1対の増感紙の間にセツトし
てX線撮影装置に装着され、1回の撮影がなされ
る毎に前記のようにセツトされた別のカセツトと
取り替えて、つぎの撮影を行うようにされたもの
であつて、種々のX線撮影装置に対して広く用い
られている。しかし、被検者の診断部位を連続し
てX線撮影する場合においてはつぎの撮影を行う
までにカセツテの取替えに時間を必要とすること
から所望の連続撮影を行うことは不可能であり、
また撮影の都度カセツテを取替えねばならないた
め、その手数ならびに労力を必要とし、X線撮影
における能率向上を妨げている。
カセツテを使用するX線撮影における前記の不
都合を解消するために、いわゆるカセツテレスX
線速写撮影装置が提供され、それが多く用いられ
るようになつているが、この装置には撮影済のシ
ートフイルムをレシーブマガジンに送給するのに
重力を利用している機構部分があり被検者をあら
ゆる方向から随時撮影する場合には、前記送給機
構を介して撮影済のシートフイルムをレシーブマ
ガジンに送給することが困難もしくは不可能とな
る場合がときに生ずる。カセツテを用いるX線撮
影装置は、前記した欠点を有してはいるが、撮影
済シートフイルムの取出しが不可能になることは
起こりえない。
この発明はカセツテを使用するX線撮影装置に
おける前記不都合を解消するとともに、カセツテ
レス速写X線撮影装置における前記欠点を除去
し、かつ大がかりなシートフイルムチエンジヤー
を備えずともそれと匹敵する機能をカセツテ自身
に具備させ、現在用いられているカセツテ使用の
X線撮影装置を若干改造することによつて組込み
可能とした多数枚連続撮影形のフイルムカセツテ
装置を提供しようとするものである。すなわちこ
の発明は、片持式に固定した板ばねによつて上下
2室に仕切り、その上室を多数枚のネガシートフ
イルムの充填室、その下室を撮影済シートフイル
ムの収納室とし、さらに内側壁に片持式に固定し
た中間枠に取付けた上下可動のフイルム送給路切
換え用板ばねを介して前記2室と隣接するX線撮
影室を設け、その室内にそれぞれ支持板に貼着し
た1対の増感紙を備え、その一方の支持板を前記
室内の上板に固定し、他の一方の支持板を前記支
持板に対して上下に平行移動が可能なるようにす
るとともに弾発的に圧接可能なるよう前記室内の
底板に係合し、さらにこれら3室の側方に搬送室
を設け、その室内に前記フイルム充填室から前記
撮影室へ、また前記撮影室から前記フイルム収納
室へシートフイルムを1枚づつ重合送給を防止し
ながら送給搬送するようにしたフイルム送給搬送
機構を備えてなるフイルムカセツテ装置にかかる
ものである。
以下、この発明にかかる装置について図面にも
とづいて詳細に説明する。
第1図はこの装置の上板を取りはずして示した
平面図、第2図はその側面図で、側板の1部を除
去して示したもの、第3図は第1図の−断面
を矢印方向にみた側断面図、第4図は第2図の
−断面を矢印方向にみた横断面図である。
1は板ばねで、その右端部が両側端で直角に下
方に折曲げられ、その折曲げられた部分で主枠2
の内側に固定されている。3は主枠2と一体に形
成された上板2′に設けられたフイルム充填用開
口部に蝶番を介して開閉自在に係合された上蓋
で、その蝶番取付け部および上蓋3の周囲三方は
ともにその閉鎖時には遮光を十分保持するように
されている。4はフイルム押え、5はフイルム押
し枠で、主枠2にコイルばね6を介して弾発的に
取付けられており、7は中間枠でその一端にて主
枠2の内側に片持式に固定されている。第1図に
おいて、l寸法はばね6の圧縮時においてシート
フイルムの長さに等しく、m寸法はその幅に略等
しくされている。8はフイルム送給路切換用板ば
ねで、中間枠7に取付けられており、上板2′の
内面に前記板ばね8に対応して設けられたフイル
ム送給案内部9と弾発的に接触するようにされて
いる。10は中仕切り枠で、底板11と一体に設
けられ、その上端部はなめらかに成形されて、前
記板ばね8の下面と対応してフイルム送給路を形
成するようにされている。12は底板11に設け
られた撮影済シートフイルムの取出し用開口部の
下蓋で、上蓋3と同様に底板11に対して開閉自
在に、かつその閉鎖時の遮光が十分に保たれるよ
うに取付けられている。11′は底板11の一部
であるが、組立および保守点検に備えて主枠2お
よび底板11に対して着脱自在に取付けられてい
る部分である。13は前増感紙支持板で、シート
フイルムと略同じ大きさのプラスチツク板からな
り、上板2′に固定されており、その下面には前
増感紙14が貼着されている。なお矢印XはX線
の曝射方向を示している。15は定盤で、4個の
リンク16からなる平行運動リンク機構を介して
底板11に係合され、つねにその上面が底板11
に対して平行を保つようにされている。17は板
ばねで、その下端部において底板11に固定さ
れ、なめらかに曲げられた上端部において定盤1
5の下面に対して、弾発的に接触するようにされ
ている。18はフエルト板からなる後増感紙支持
板で、定盤15に固定されており、その上面には
後増感紙14′が貼着されている。したがつて前
増感紙14と後増感紙14′とは前記リンク機構
を介して、板ばね17の弾発力によつて互に圧接
しあうようにされている。
以上の説明によつてわかるようにこの装置はそ
の内部が主要な3室、すなわちシートフイルムの
充填室A、X線撮影室Bおよび撮影済シートフイ
ルムの収納室Cから形成されている。
つぎにこの装置におけるシートフイルム搬送機
構について説明する。第5図はシートフイルム搬
送機構の主要部について、第1図の一部を拡大し
て示した平面図、第6図は同じく第2図の一部を
拡大して示した側面図、第7図は同じくその正面
図で、正面の側板をとりのぞいて示してある。
19は摺動台で、上板2′および底板11にそ
れぞれ固定され、上下に対向配設された案内レー
ル20,20′と摺動自在に係合されている。2
1はローラ支持軸で、摺動台19に片持式に固定
されており、それに押えローラ22が回転自在に
取付けられている。23はシートフイルム搬送体
で、第8図に斜視図で示した形状をしており、摺
動台19に対して、それに固定された軸24を揺
動軸として摺動台19と間隙Sを保持させること
によつてそれに対応し揺動自在に係合されてい
る。その一方の腕部23′には第9図の断面図に
て示すように、その下面に粘着テープ26が貼着
されさらにその中心線にそつて複数本(図では3
本)の針25がその先端がテープ26面よりtだ
け突出するように植えこまれており、その突出量
tはシートフイルムの厚み(約0.2mm)より若干
少く、0.1〜0.15mm程度にされている。
シートフイルム搬送体23のもう一方の腕部2
3″は下方に折曲げられ、フイルム送給時におい
て後記するように当りまたは押えとしての作用を
なすようにされている。27は操作軸で、軸24
の直下にて搬送体23に片持式に固定され操作桿
28の大端部の長穴28′と上下に遊合自在に係
合されている。操作桿28は主枠2に取付けられ
た案内部29によつて案内支承され、さらに化粧
覆30の凹部にそつて外部に取出され、その右端
部には操作用把手31が取付けられている。なお
案内部29には遮光保持の手段が施されているこ
とはもちろんである。32は摩擦ローラで、その
外周面にはゴムライニングがなされており軸33
に固定されている。軸33は、中間枠7に対して
揺動自在に係合されている軸受ブラケツト34に
よつて回転自在に支承されている。35は摺動台
19に片持式に固定され、摺動台19とともに移
動する摩擦板で、その上面は軸33が水平状態に
保たれている場合に摩擦ローラ32の外周下端面
と接触するようにされている。第6図において、
搬送体23の腕部23′が水平状態を保持してい
るとき、その下面すなわち粘着テープ26の面と
摩擦板35の上面間の間隔をh、摩擦ローラ32
の直径をd、シートフイルムの厚みをfとする
と、h=d+fとなるように間隔hがとられてい
る。なお摩擦ローラ32の幅の中央部には環状に
溝が外周にそつて施されており、ローラ32が摩
擦板35と接触して摩擦によつて回転させられる
場合に、搬送体23の腕部23′に植えこまれた
針25との干渉を避けるようにされている。
さきにこの装置はその内部がシートフイルムの
充填室A、X線撮影室Bおよび撮影済シートフイ
ルムの収納室Cの主要な3室から形成されている
ことをのべたが、さらにこれら3室に隣接して、
以上説明したシートフイルム搬送機構を収容する
搬送室Dが付加されてその全体が構成されてい
る。したがつて従来のカセツテとその大きさを比
較すると、その長さは従来のものの長さの2倍よ
り若干大きく、その幅は、前記搬送室Dの幅だけ
従来のものの幅より大きい。
つぎにこの装置における動作について説明す
る。
暗室において、上蓋3を上方に開け、その開口
部よりフイルム押し枠5をばね6の弾発力に抗し
て、右方へ移動させながら、たとえば20〜25枚の
シートフイルムを端を揃えて重ね合わせて充填室
Aに装填し、上蓋3を閉じると、上蓋3のフイル
ム押え4を介して、積層シートフイルムは板ばね
1の上面に押しつけられるとともに、コイルばね
6の弾発力によつてフイルム押し枠5を介してそ
の後端面が左方に押出され、積層シートフイルム
の前端面が中間枠7に押しつけられ、第1図にO
でその輪郭を示したとおりに積層シートフイルム
が充填される。さて、シートフイルムOを充填し
たこの装置をこの装置が装着できるようにされた
X線撮影装置のカセツテ取付部に取付け、ついで
操作用把手31を手動にて右方に引出す。この動
作が操作桿28の大端部の長穴28′を介して、
操作軸27に伝達されると、搬送体23は軸24
を介して摺動台19に揺動自在に係合されている
ので、操作軸27に作用する右方向の引張り力に
よつて搬送体23には反時計方向のモーントが与
えられる。そのために搬送体23は、それと摺動
台19の間隙Sが許容する角度だけ反時計方向に
回動され、その腕部23′が右上りに傾斜させら
れ、同時に案内レール20,20′によつて案内
される摺動台19とともに、右方向に移動する。
そして搬送体23のもう一方の腕部23″の内側
端面が摩擦ローラ32に接触すると前記腕部2
3″が当りとなつて搬送体23とともに摺動台1
9の右方向の移動が停止させられる。この停止位
置においては、搬送体23の腕部23′は積層シ
ートフイルムOの前端角部の上方、第5図にて2
点鎖線で示す位置を占め、右上り傾斜姿勢を保持
して停止している。
ついで、操作用把手31を左方向に押し込む。
この動作によつて、前記した右方向の引き出し動
作とは反対に、搬送体23には時計方向のモーメ
ントが作用して、腕部23′が時計方向に回動さ
せられる。この動作間に腕部23′の針25は積
層シートフイルムOの一番上の1枚だけにつきさ
せられ、同時に粘着テープ26面は前記フイルム
O面と接着させられ、そして腕部23′は略水平
姿勢を保つようにされる。つづいて搬送体23が
摺動台19とともに案内レール20,20′に案
内されて左方向に移動するのに伴つて、一番上の
シートフイルムOだけが、搬送体23の腕部2
3′によつて取りだされ、その片側端面が主枠2
の内側面によつて案内されながら、中間枠7の上
面をこえて、左方向に引出される。
この場合にシートフイルムOに2枚目のフイル
ムが裁断時のかえりもしくは湿気によるべたつき
などのため、密着重合して腕部23′によつて取
りだされることがある。2枚重合して腕部23′
に密着し、左方向に引きだされて、2枚のシート
フイルムOが摩擦ローラ32と腕部23′の粘着
テープ26面との間隙に押しこまれてくると、摩
擦ローラ32はその回転軸33が揺動自在の軸受
ブラケツト34によつて支承されているために摩
擦ローラ32の外周下端面が摩擦板35に押しつ
けられる。この場合における摩擦ローラ32の外
周上端面と腕部23′の粘着テープ26面との間
隙は前記したとおり、シートフイルムの厚み程度
であり、摩擦ローラ32のゴムライニング面の圧
縮および摩擦板35の撓みなどが生じたとしても
前記間隙はシートフイルム2枚分の厚みに相当す
る程度まで拡大されることはおこりえないように
されている。
したがつて、摺動台19の左方向移動によつて
それに固定されている摩擦板35は同じく左方向
に移動することから、その板面に強く押し付けら
れる。摩擦ローラ32は摩擦板35との摩擦力に
よつて時計方向に回転させられる。この回転運動
によつて、ローラ32と接触している2枚目のシ
ートフイルムOは逆方向、すなわち右方向に摩擦
駆動されて引戻され、1枚目のシートフイルムO
との分離がなされる。このようにしてシートフイ
ルムOの重合送給を防止しうるようにされてい
る。
さてシートフイルムOの1枚だけがフイルム送
給案内部9にそつて左方向に引きだされ、その前
端が、前記案内部9と送給路切換用板ばね8との
接触箇所にくると、前記板ばね8は腰のやわらか
なばね板で作られているため、シートフイルムO
自身によつて前記板ばね8が押し下げられ、撮影
室Bに進入してくる。シートフイルムOが前記の
ように撮影室Bへ引き出されるのに先立つて、摺
動台19の左方向の移動に伴い押えローラ22が
定盤15の右端部にのしあげ、板ばね17の弾発
力に抗して、定盤15を下方に押し下げる。一
方、定盤15は前記平行運動リンク機構を介し
て、底板12に係合されていることから、その端
部が押し下げられると、その表面は傾斜すること
なく底板12に対して平行を保つて沈下させられ
る。したがつて上板2′に支持板13を介して固
定されている前増感紙14に対して定盤15に支
持板18を介して固定されている後増感紙14′
は平行を保つて沈下し、押えローラ22が摺動台
19の左方向移動によつて定盤15の端面上を転
走する間において、前・後両増感紙14,14′
の間に一定の空隙が維持される。このようにして
予め形成されている両増感紙14,14′の空隙
に、腕部23′によつて左方へ引きだされてくる
シートフイルムOがフイルム送給案内部9によつ
て誘導されて送りこまれる。そして摺動台19が
さらに左方に移動し、押えローラ22が定盤15
の左端部からはずれてしまうと、板ばね17の弾
発力によつて前記平行運動リンク機構を介して定
盤15は上方に平行に移動し、前後両増感紙1
4,14′の間にシートフイルムOがフエルト板
からなる支持板18を介して定盤15によつて一
様に押圧挾持される。この場合、摺動台19を左
方向に押し込んでいる操作用把手31の押し込み
抵抗が急に増大することから、シートフイルムO
のX線撮影室Bへの送り込みが完了したことを確
認できる。なおこの装置のネガシートフイルム充
填室は散乱X線の曝射に対する防護はなされてい
ないので、この装置が装着されるX線撮影装置に
おいて適当な防護手段を予め講じておかねばなら
ない。
ついでX線撮影を行い、撮影済のシートフイル
ムOを撮影室Bから収納室Cへ搬送するため操作
用把手31を右方向に引き出す。この引き出し操
作により前記したとおり、搬送体23には、操作
桿28を介して操作軸27に作用する引張り力に
よつて軸24まわりの反時計方向のモーメントが
付与される。このモーメントの作用によつて搬送
体23の腕部23′が右上りに傾斜させられ、シ
ートフイルムOにつきささつている針25がフイ
ルムOから抜け出すとともに粘着テープ26がフ
イルムOの面からはがされ、シートフイルムOは
腕部23′から分離させられる。一方搬送体23
の腕部23″は左下りに傾斜させられることか
ら、その外側隅角部にて定盤15が押下げられ、
後増感紙14′が下方に平行にわずか移動させら
れ、シートフイルムOの前後両増感紙14,1
4′による押圧挾持が解放される。この場合腕部
23″は押えとしての作用をなすわけである。つ
いで摺動台19が右方向に引き出されると、搬送
体23の腕部23″の内側端面がシートフイルム
Oの前端部に接触しシートフイルムOを右方向に
押し出し始めると押えローラ22が定盤15の左
端部にのしあげ、それをさらに下方に押し下げ
る。搬送体23の腕部23″の内側端面によつて
右方向に押し出されるシートフイルムOの後端部
は送給路切換用板ばね8の下面によつて案内さ
れ、その面と中仕切枠10の上端面とで形成され
る送給路をへて撮影済シートフイルムの収納室C
へ送りこまれる。そして摺動台19を右方向に移
動させて搬送体23の腕部23″の内側端面が摩
擦ローラ32に接触するところまで、操作用把手
31を引き出してやれば、撮影済シートフイルム
Oは腕部23″の内側端面によつて収納室C内に
完全に収納される。そして収納されたシートフイ
ルムOはこの装置がその後どのような姿勢をとつ
ても、中仕切板10の上端部にさえぎられ、収納
室Cからの逸脱を防止しうるようにされている。
ところで、連続撮影を実施する必要のある場合
には、前記したシートフイルム充填室Aからシー
トフイルムOを引出して、それを撮影室Bへ装填
する引出し動作と、X線撮影後において撮影済シ
ートフイルムOを収納室Cへ収納する動作とを操
作用把手31によつて交互に繰り返して行えばよ
い。
前記2動作を交互に繰返えし行うことによつ
て、充填室Aの積層シートフイルムOは1枚ずつ
減少してゆくが、それに伴つて板ばね1はそれ自
身の有する弾発力によつて上昇してゆき、収納室
Cのスペースが大きくなつてゆくことから撮影済
シートフイルムOの収納は支障なく行いうるよう
にされる。充填されたシートフイルムOの撮影を
全部終え、それをすべて収納室Cに収納したなら
ば、X線撮影装置からこの装置をとりはずして、
暗室に持ち込み、下蓋12を開けて撮影済シート
フイルムOを収納室Cから取出し、現像処理を行
えばよい。
定盤15の前記平行運動リンク機構と板ばね1
7の代りに、定盤15を底板11に対して直動形
ソレノイドを連結し、それと並列にコイルばねを
設け、作動用の押えローラ22の代りに前記ソレ
ノイドへの通電の開閉を行うマイクロスイツチと
接触子とを適当な位置に取付けることによつて定
盤15を前記したと同様に作動させることができ
る。
また、この装置を取付けるX線撮影装置におい
てリミツトスイツチによつてON−OFFならびに
正転・逆転制御するようにされたモータ駆動によ
るねじ桿とそれにかみあうナツトとを設けそのナ
ツトを操作用把手31と着脱自在に連結できるよ
うにすれば搬送体23を往復駆動させる操作桿2
8の手動による往復動作を容易に機動化すること
も可能である。
さらに搬送体23の往復駆動を、この装置の搬
送室Dの両端に駆動スプロケツトホイールと被動
スプロケツトホイールとをそれぞれ設け、その間
にミニアチユアエンドレスチエンをかけわたし、
そのチエンとアタツチメントを介して操作軸27
とを連結することに行うようにし、駆動スプロケ
ツトホイールの駆動軸を、リミツトスイツチによ
つてON−OFFならびに正転・逆転制御するよう
にされてX線撮影装置に取付けられたモータの出
力軸と着脱自在に連結できるようにしてもよい。
以上の説明によつて明らかなようにこの発明に
かかるフイルムカセツテ装置においては、多数枚
のネガシートフイルムの充填可能なフイルム充填
室、その中の1枚のネガシートフイルムを1対の
増感紙の間に密着挾持させる機構をもつX線撮影
室および撮影済シートフイルムの収納可能な撮影
済フイルム収納室とを有し、かつシートフイルム
の重合送給を防止することができるフイルム送給
搬送機構を有しているので、従来のカセツテのよ
うに1回の撮影毎にそれを取替える必要がなく、
多数枚のネガシートフイルムを連続して撮影する
ことができることからX線撮影におけるカセツテ
交換の手数と労力を大幅に軽減し、X線撮影にお
ける著しい能率向上をはかることができる。
またこの装置はいわゆるカセツテレスX線速写
撮影装置に組みこまれている大がかりなシートフ
イルムチエンジヤーと比較して、はるかに軽量か
つコンパクトにまとめられていながら、それと匹
敵する機能をカセツテ自身に具備させたものであ
るから、従来のカセツテ使用の多種のX線撮影装
置を若干改造することによつて、このフイルムカ
セツテ装置は装着可能であり、いいかえればこれ
らのX線撮影装置をカセツテレスX線速写撮影装
置に簡単かつ容易に改造して使用することを可能
とさせたともいいうる。
さらにこのフイルムカセツテ装置においてはシ
ートフイルムの搬送にあたつて重力依存機構を採
用していないため、従来のカセツテレスX線速写
撮影装置に組込まれているシートフイルムチエン
ジヤーにおける使用角度制限がなく、いかなる傾
斜姿勢においても使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明にかかる装置の上板を取りは
ずして示した平面図、第2図は側板の一部を除去
して示したその側面図、第3図は第1図の−
断面を矢印方向にみた側断面図、第4図は第2図
の−断面を矢印方向にみた横断面図、第5図
は第1図の一部を拡大して示したシートフイルム
搬送機構の主要部の平面図、第6図は第2図の一
部を拡大して示したシートフイルム搬送機構の主
要部の側面図、第7図は正面の側板をとりのぞい
て示した同じくその正面図第8図は搬送体の斜視
図、第9図は搬送体の腕部の部分側断面図であ
る。 1……板ばね、2……主枠、3……上蓋、4…
…フイルム押え、5……フイルム押し枠、7……
中間枠、8……フイルム送給路切換え用板ばね、
9……フイルム送給案内部、10……中仕切枠、
11……底板、12……下蓋、14……前増感
紙、14′……後増感紙、15……定盤、17…
…板ばね、19……摺動台、20,20′……案
内レール、22……押えローラ、23……シート
フイルム搬送体、23′……フイルム取出し用腕
部、23″……フイルム押出し用腕部、24……
軸、25……針、26……粘着テープ、27……
操作軸、28……操作桿、31……操作用把手、
32……摩擦ローラ、34……軸受ブラケツト、
35……摩擦板、A……シートフイルムの充填
室、B……X線撮影室、C……撮影済シートフイ
ルムの収納室、D……搬送室。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 フイルムカセツテを、ネガシートフイルムの
    多数枚を積層して収容するシートフイルム充填室
    と、このシートフイルム充填室の、前記シートフ
    イルムの搬送側前方に配設され、一対の増感紙を
    保持し、その間に前記シートフイルムの1枚を挟
    持して収容するX線撮影室と、前記シートフイル
    ム充填室の直下に配設され、撮影後のシートフイ
    ルムを収容する撮影済シートフイルム収納室との
    3つの室から構成するとともに、前記シートフイ
    ルム充填室から未撮影のシートフイルムを1枚ず
    つ前記X線撮影室へ移動させ、並びにX線撮影室
    から撮影後のシートフイルムを前記撮影済シート
    フイルム収納室へ移動させる装置を備えてなるフ
    イルムカセツテ装置。 2 X線撮影室に保持する一対の増感紙は、それ
    ぞれを支持板に貼着し、その一方の支持板を前記
    X線撮影室内の上板に固定するようにし、他の一
    方の支持板を前記支持板に対し上下に平行移動が
    可能なるようにするとともに、弾発的に圧接可能
    なるように保持させたものである特許請求の範囲
    第1項記載のフイルムカセツテ装置。 3 シートフイルム充填室、X線撮影室および撮
    影済シートフイルム収納室の各室間にシートフイ
    ルムを移動させる装置を、これら各室の側方を連
    絡する搬送室に摺動自在に取付けた摺動台と、そ
    れを摺動させる操作軸の上方において前記摺動台
    に揺動自在に係合したフイルム搬送体とから構成
    し、前記フイルム搬送体は、粘着テープをその下
    面に貼付するとともに前記テープ面よりシートフ
    イルムの厚みよりわずかに少く針先を突出させた
    複数本の針を植えこんだフイルム取出し用腕部
    と、前記腕部の反対側にそれとは直角に下方に折
    曲げたフイルム押出し用腕部とを備えたものであ
    る特許請求の範囲第1項記載のフイルムカセツテ
    装置。 4 フイルム搬送体は、そのフイルム取出し用腕
    部の下方対向位置で摺動台に片持ち式に固定した
    摩擦板と、カセツテの内側壁に片持ち式に固定し
    た中間枠に対して、前記摩擦板にローラ外周面が
    接触するよう回転自在に保持される摩擦ローラと
    からなり、この摩擦ローラの外径寸法を、水平状
    態に保持されている際のフイルム取出し用腕部の
    粘着テープ面から前記摩擦板までの寸法よりシー
    トフイルムの厚み寸法だけ少くしたシートフイル
    ム重合取出し防止機構が付加されたものである特
    許請求の範囲第3項記載のフイルムカセツテ装
    置。
JP13509978A 1978-10-31 1978-10-31 Film cassette device Granted JPS5560943A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13509978A JPS5560943A (en) 1978-10-31 1978-10-31 Film cassette device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13509978A JPS5560943A (en) 1978-10-31 1978-10-31 Film cassette device

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5560943A JPS5560943A (en) 1980-05-08
JPS6126654B2 true JPS6126654B2 (ja) 1986-06-21

Family

ID=15143805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13509978A Granted JPS5560943A (en) 1978-10-31 1978-10-31 Film cassette device

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5560943A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5560943A (en) 1980-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH01109342A (ja) シート状の記録材料を収容するカセットの処理装置
US3916206A (en) Automatic film loader for x-ray spot film device
JPS6126654B2 (ja)
JPS6253818B2 (ja)
US3989950A (en) X-ray spot filmer
US4260896A (en) X-ray unit
US4362296A (en) X-Ray film dispensing apparatus
US4031400A (en) X-ray soft filmer
EP0000690B1 (en) Radiophotographic unit
JPS604178Y2 (ja) X線撮影装置
JPS6242813B2 (ja)
JPS5855923A (ja) X線フイルム送り出し装置
EP0371984B1 (en) Automatic, sheet-feeding film holder for cameras
JPS5814345Y2 (ja) X線装置
JPS6120589Y2 (ja)
JPS61295937A (ja) カセツテレス速写装置
CA1122457A (en) X-ray unit
JPH0617181B2 (ja) シ−ト体搬送機構
JPS5810733A (ja) X線フイルム撮影装置
JP2545287B2 (ja) シート体枚葉機構
JPS6241316Y2 (ja)
JP2847568B2 (ja) カセツテレス式x線速写装置
JPH02287343A (ja) 速写撮影装置
JPS6318176B2 (ja)
JPS61172129A (ja) インスタント写真用撮影装置