JPS61266367A - 無機層状多孔体の製法 - Google Patents

無機層状多孔体の製法

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JPS61266367A
JPS61266367A JP10635285A JP10635285A JPS61266367A JP S61266367 A JPS61266367 A JP S61266367A JP 10635285 A JP10635285 A JP 10635285A JP 10635285 A JP10635285 A JP 10635285A JP S61266367 A JPS61266367 A JP S61266367A
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JP
Japan
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inorganic
inorganic layered
layered porous
porous material
layers
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JP10635285A
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English (en)
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平尾 正三
勝 横山
隆 岸本
孝一 高濱
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、断熱性に優れた無機層状多孔体の製法に関
する。
〔背景技術〕
空隙を有する層状多孔体として、膨潤性層状化合物の層
間に水酸化物等の異種物質を挿入反応させたインターカ
レーション物質がある。これは層間距離が4〜10人程
度と小さいため、層表面の吸着水の影響を受けやすいこ
とと、空隙に比べて固体部の割合が大きいこととから、
断熱性の点であまりすぐれたのものとは言えない。その
ため、断熱性の優れた層状多孔体が望まれている。
〔発明の目的〕
この発明は、このような現状に鑑みて、層間に比較的大
きな空隙を有して断熱効果に優れた無機層状多孔体の製
法を提供するものである。
〔発明の開示〕
このような目的を達成するために、この発明者らは、膨
潤性層状化合物の層間に無機化合物粒子をピラーとして
配置して層間隔を20〜600人に保持するようにした
無機層状多孔体を開発した、この無機層状多孔体は、従
来めものに比べ断熱性に優れたものであったが、開孔率
が10〜15%で熱伝導がまだ少し大きいという問題が
あったこのため、この発明者らは、さらに鋭意検討を重
ねた結果、開孔率が20%以上になれば充分な断熱性が
得られるということを見い出し、その製法とついて研究
を重ね、この発明を完成するに至った。
したがって、この発明は、層間にピラーとなる無機化合
物を配置して層間隔を保持するようにした無機層状多孔
体を得るにあたり、膨潤した無機層状化合物の層間に焼
成により気化する仮とラーを挿入しておいて、無機多核
錯体イオンを層間のイオンとイオン交換させたのち、乾
燥、焼成することを特徴とする無機層状多孔体の製法を
要旨とする。
以下に、この発明を、その1実施例を表す図面に基づい
て詳しく説明する。
構造を模式化してあられした第1図にみるように、この
発明の無機層状多孔体の製法から得られる無機層状多孔
体Aは、無機層状化合物の層1゜1間に、無機化合物が
ピラー2として配置されている。そのため、その層間隔
3が20〜600人に保持されている。そのうち20%
以上は30〜600人の層間隔となっている。無機層状
化合物としては、Na−モンモリロナイト、Ca−モン
モリロナイト、3−八面体合成スメクタイト、酸性白土
および合成雲母(Naフッ素四ケイ素雲母)等が挙げら
れるが、膨潤性層状化合物であれば、これらに限られる
ものではない。Ca−モンモリロナイトや酸性白土のよ
うな難膨潤性化合物を用いたときは、熱伝導率の経年・
劣化性が少ない。
ピラーとなる無機化合物としては、後述のごとくにして
得られるAl103 、ZrO2等が単独あるいは混合
して用いられる。これらが、層間を20〜600人、好
ましくは30〜600人に保持するのである。これらピ
ラーとして用いられる無機化合物は限定されないが、熱
に対して安定な金−属酸化物などが好ましい。
つぎに、この無機層状多孔体の製法について、その1実
施例を模式化して表した図面に基づいて詳しく説明する
膨潤性粘土鉱物のような物質は、第2図に示すように、
膨潤性層状化合物A、の集まりでできている。主材たる
この化合物A、を水などの溶媒と混合(必要に応じ混線
)して、第3図にみるように層1,1間に溶媒4を含ま
せて膨潤させる。溶媒としては、水やそれ以外の極性溶
媒、たとえば、メタノール、DMF、DMSOなどが挙
げられ、これらを単独あるいは混合して用いるようにす
る。水と水以外の極性溶媒を混合するようにした方が膨
潤によって層間をよく広げるので好ましい、この膨潤さ
せた無機層状化合物A2に対し、仮ピラーになる水溶性
高分子や高級アルコールなどを加えて充分に混線を行い
、第4図(a)に示すように、層1,1間に仮ピラー5
を挿入する。この仮ピラー5は、層間隔を押し広げ仮に
ピラーとして挿入されるもので、本来のピラーとなる無
機化合物が配置されたのち、焼成によって簡単に取り除
くことができ、その仮ピラーが存在した層1,1間に空
隙を残すようなものでなければならない。
この混線系中に無機多核錯体イオンからなる水溶液を添
加して混線を続け、この多核錯体イオンと層1.1間の
陽イオンとを交換させる。仮ビラーおよび無機多核錯体
イオンの混練時の温度は30〜90℃の範囲に設定して
行うことが好ましい。
充分混線を行ったのち、これを冷却する。このようにす
ると、第4回申)に示すように無機多核錯体が過飽和状
態になり、その結晶21が層1,1間に析出する。冷却
温度はO℃〜20℃の範囲で行うようにする。この層1
.1間に結晶21が析出した層状化合物を60〜105
℃で乾燥させて水などの溶媒を除去する。このとき、水
溶性高分子あるいは高級アルコールなどは、まだ層間に
仮ピラー5として残っている。これを200〜600℃
、好ましくは450〜550℃で焼成する。この焼成に
よって、仮ピラーたる水溶性高分子あるいは高級アルコ
ールはC02およびI20に変化して除去され、これら
が存在した空間はそのまま層1,1間に空隙11として
残るとともに、無機多核錯体の結晶も金属酸化物に変化
し、層状化合物は、層間に第1図および第4図(C)に
みるように金属酸化物がピラー2として配置された無機
層状多孔体Aとなる。なお、冷却および焼成の温度は、
上記範囲において用いられる仮ピラーや無機多核錯体の
種類に応じた温度に設定するようにする。このようにし
て得られた無機層状多孔体は、その全体の20%以上の
ものが層間隔30〜600人を保持しており、第1図の
矢印B方向の断熱性に優れている。なお、仮ピラーとし
て用いられる水溶性高分子としては、たとえば、ポリビ
ニルアルコール、ポリエチレンオキシド、メチルセルロ
ース、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメチルセルロ
ースなど、高級アルコールとしては、ヘキサノール(C
o ) 、オクタツール(Cs ) 、デカノール(C
IO)、  ドデカノール(CI2)lテトラデカノー
ル(CI4)、ヘキサデカノール(CI6)、オクタブ
タノール(C(g ) * エイコサノール(C,。)
などが挙げられるが、層間を押し広げて無機多核錯体の
結晶成長を助けるとともに、焼成などによって気化して
層間に空隙を残すようななのであれば、上記のものに限
定されるものではない。無機多核錯体としては、A1.
Zr、Ti、FeおよびNiなどの金属イオンを中心と
して形成される多核錯体などが挙げられる。水溶液中で
これらの錯体イオンになるような無機化合物としては、
AlCl3 、ZrOCl2 、Fe30 (CH3C
oo)eなどが挙げられる。
つぎに、実施例を詳しく説明する。
(実施例1) 材料は、主材である膨潤性層状化合物としての純Na−
モンモリロナイト(クニミネ工業■製りニピアF)、こ
れを膨潤させる溶媒としての水。
仮ピラーとしてのポリビニルアルコール(分子量22.
000)、無機多核錯体イオンとなるものとしてのオキ
シ塩化ジルコニウム(ZrOCl2)を重量比で主材、
水、仮ピラーが1:5:1となるように用いるとともに
、錯体が主材に対して5CEC(カチオン交換容量)と
なるように配合して、混合、混練した。混練は万能ミキ
サ(丸菱化学■製)を用いて、80℃で行った。この混
線により得られたものをヘラで板状に延ばした。この板
状の試料を0℃の恒温槽中に浸し2時間静置して層間に
無機多核錯体を結晶化させた。その後、これを半日間自
然乾燥させ、つぎに105℃で熱風乾燥して溶媒たる水
を除去した。これを450℃の電気炉中で焼成し、厚み
2m−の板状無機層状多孔体を得た。
(実施例2) 無機多核錯体イオンとなる無機化合物としてAlc13
を用いた以外は実施例1と同様にして無機層状多孔体を
得た。
(実施例3) 主材として合成雲母(トビーエ業@製ダイモナイトHG
)を用いた以外は、実施例1と同様にして無機層状多孔
体を得た。
(実施例4) 主材として実施例3と同様の合成雲母を用い、実施例2
と同様にして無機層状多孔体を得た。
(実施例5) 仮ピラーとしてポリエチレングリコール(分子量20,
000)を用いた以外は実施例1と同様にして無機層状
多孔体を得た。
(実施例6) 溶媒として水とジメチルホルムアミド(半井化学薬品■
製特級)を重量比1:1の割合で混合してなる混合溶媒
を用いた以外は実施例1と同様にして無機層状多孔体を
得た。
(実施例7) 焼成温度を550℃とした以外は実施例1と同様にして
無機層状多孔体を得た。
なお、この製法による各材料の配合比は上記実施例に限
られない。
これら実施例で得られた無機層状多孔体(板状成形体)
の開孔率、層間距離、密度、熱伝導率を測定し、その結
果を石膏ボードおよび砂の成形体の2つの比較例の結果
と併せて第1表に示す、なお、開孔率はつぎのような式 によって得られる。比表面積は窒素吸着法におけるBE
Tの方法、平均層間距離(細孔分布)は窒素吸着法にお
けるCI法を用いた。窒素吸着装置はカルロエルバ社ツ
ーブトマチック1800を用いた。熱伝導率測定は、キ
セノンフラッシュ法による熱伝導率測定装置を用いた。
第1表から明らかなように、これら実施例で得られた無
機層状多孔体は、すべて層間隔が平均30Å以上で開孔
率が20%以上となり充分な断熱性を有している。
この発明の無機層状多孔体の製法は、上記の層間隔の層
状多孔体の製法のみに限られるものではない。
〔発明の効果〕
この発明の無機層状多孔体の製法は、以上のように構成
されているため、ピラーたる無機化合物によって全体の
20%以上が層間隔を30〜600人に保持されて開孔
率が20%以上になっており、断熱材等に有用な断熱性
に非常にすぐれ、かつ、経年劣化も少ない無機層状多孔
体を確実に得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は無機層状多孔体の模式的側面図、第2図は膨潤
性層状化合物の模式的側面図、第3図はその膨潤に至る
状態を説明する説明図、第4図は仮ピラー添加から焼成
に至るまでの層状化合物の層間の状態の変化を説明する
図であって、第4図(a)は仮ピラー添加時、第4回申
)は乾燥時、第4図(C)は焼成時を表゛しているもの
である。 A・・・無機層状多孔体 AI ・・・膨潤性無機層状
化合物 1・・・層 2・・・ピラー 3・・・層間隔
 4・・・溶媒 代理人 弁理士  松 本 武 音 用1図 A 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)層間にピラーとなる無機化合物を配置して層間隔
    を保持するようにした無機層状多孔体を得るにあたり、
    膨潤した無機層状化合物の層間に焼成により気化する仮
    ピラーを挿入しておいて、無機多核錯体イオンを層間の
    イオンとイオン交換させたのち、乾燥、焼成することを
    特徴とする無機層状多孔体の製法。 (2)膨潤した無機層状化合物がNa−モンモリロナイ
    ト、Ca−モンモリロナイト、酸性白土、3−八面体合
    成スメクタイトおよび合成雲母からなる群より選ばれた
    1つを溶媒によって膨潤させたものである特許請求の範
    囲第1項記載の無機層状多孔体の製法。 (3)溶媒が水と水以外の極性溶媒とからなる特許請求
    の範囲第2項記載の無機層状多孔体の製法(4)仮ピラ
    ーが水溶性高分子および高級アルコールのいずれかであ
    る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載
    の無機層状多孔体の製法。 (5)無機多核錯体イオンがZr、Al、Ti、Feお
    よびNiからなる群より選ばれた少なくとも1つの金属
    イオンを中心とする無機多核錯体イオンである特許請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の無機層状
    多孔体の製法。 (6)無機層状多孔体は、層間隔30〜600Åのもの
    が全体の20%以上を占めるようにする特許請求の範囲
    第1項ないし第5項のいずれかに記載の無機層状多孔体
    の製法。
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