JPS61261399A - 洗剤粒子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は洗剤粒子（ｄａｔｅｒｇ＠ｎｔ　ｇｒａｎｕｌ
＠ｓ）に関し、特にたとえば炭酸カルシウムのような水
不溶性物質を含有する洗剤粒子に関する。さらに本発明
は、前記粒子よシ構成されるかまたはそれを含有する洗
剤組成物、並びに粒子の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

洗剤組成物は一般に洗剤活性物質の他に、特に洗剤活性
物質の効率を低下させるような硬度イオンを洗浄液から
除去する作用を有する洗剤ビルダーを含有する。洗剤ビ
ルダーとしては水溶性燐酸塩物質が専ら使用されている
が、燐酸塩によシ引き起こされると云われる富栄養化お
よびコストを含め多くの理由で、その代シにアルカリ金
属炭酸塩、特に炭酸ナトリウムを使用することが要望さ
れている。しかしながら、アルカリ金属炭酸塩の洗剤ビ
ルターも多くの欠点を有する。第１に、アルカリ金属炭
酸塩と硬水中に存在するカルシウムイオンとが反応して
水不溶性炭酸カルシウムが形成され、これが条件によっ
ては洗濯した布地に沈着する場合もあシうることである
。第２に、アルカリ金属炭酸塩と水のカルシウムイオン
トノ反応はゆつくシであり、特に低温度では遅く、加え
て炭酸カルククム沈澱物の生成抑制剤として作用する物
質（以下、抑制剤（ｐｏｉｓｏｎ）という）によシ容易
に阻害される。このため洗浄液中のカルシウムイオン濃
度が望ましい程度または望ましい速度で減少せず、残存
する若干の遊離カルシウムイオンが洗剤活性物質の効率
を低下させることである。

この問題の可能な解決策として、沈澱した炭酸カルシウ
ムに対する種晶として作用しかつ洗浄液から抑制剤を吸
着する水不溶性物質を洗剤組成物中に含有させることが
提案されている。この種の他物質としては微細なカルサ
イトも提案されている〔英国特許第１，４３７，９５０
号明細書（ユニリーバ）参照〕。

しかしながら、洗剤組成物中にカルサイトを含有させる
ことは、その物理的形態によシ困難である。粒子サイズ
の小さいカルサイトな噴霧乾燥用の他の成分と共にスラ
リー中に加えることも考えられるが、アルカリ金属珪酸
塩を含ませた場合分散性が乏しいためカルサイト種晶の
活性が損失することが判明している。最大の種晶活性を
得るＫは表面積の大きいカルサイトが好適であるが、一
般にこの種の材料は比較的小遮い粒子サイズを有する粉
末状であシ、従って取扱い困難である。カルサイトを粉
末まで乾燥させずに、スラリー状態で取扱う方法も提案
されているが、これでは貯蔵および輸送のコストが高く
なる。したがって、たとえばパン粒状化もしくは噴霧乾
燥などの慣用技術によってカルサイトを粒状化させかつ
カルサイトから珪酸塩を分離させることが必要である。

本明細書において「粒状化（ｇｒａｎｕｌａｔｌｏｎ）
　Ｊという用語は、微細粒子を洗剤組成物中に配合した
カ或いは該組成物として直接使用するのに適当なサイズ
の粒子忙凝塊させる（　ａｇｇｌｏｍｅｒａｔｉｎｇ）
工程を意味する。

適当な結合剤を用いてカルサイトを粒状化することが、
たとえば英国特許第１，５１５，２７３号明細書（ユニ
リーバ）に提案されている。しかしながら、洗浄液中で
所望の作用を効果的に発輝させるには、製品を水に加え
たときカルサイトが急速に分散する必要があるにもかか
わらず、一般に結合剤はカルサイトの分散性を著しく低
下させることが判明している。

良好な分散剤であることが公知の、たとえば成る種の非
イオン型洗剤活性物質を用いてカルサイトを粒状化させ
る試みも成功を収めていない。得られた粒子は必要な機
械的強度を持たず、カルサイトの取扱いに問題が残る。

適切な結合剤および分散剤として作用するような物質を
見出そうとする試みも、現在まで成功を収めていない。

上記した問題は、従来技術で提案された多くの結合剤お
よび分散剤がそれら自身抑制剤であシ、したがってカル
サイトの種晶活性を低下させるという事実によシなお一
層複雑化し、したがってカルサイトが解決しようとして
いる問題が増大する。

〔発明の開示〕

特定の物質混合物を用いて粒状化すれば、許容しうる機
械的強度と分散性とを有する粒子が種晶活性を損失させ
ずに得られるという驚くべき知見を得た。

したがって、本発明によれば、珪酸塩を含まない洗剤粒
子が提供され、この洗剤粒子は少なくとも 中　炭酸カルシウムに対する種晶となる水不溶性の粒状
炭酸塩と、 （ｉｉ）　　この水不溶性粒状炭酸塩に対する分散剤と
なる非石鹸洗剤活性物質と、 （ｉｉシ　　下記に定義する糖類と から成る。

糖類 「糖類」という用語は、単糖類、二糖類もしくは多糖類
ま九はその誘導体或いは水溶性である分解澱粉または化
学的に修飾した分解澱粉を意味する。多糖類の反復単位
は、水溶性に応じて５個程度の少ない炭素原子またｆ′
ｉ１５個程度の多い炭素原子を有することができる。糖
類誘導体は、たと、ｔばレーニンガー・バイオケミスト
リー（Ｌ・ｈｎｉ−ｎｇｓｒ　’ｓ　Ｂｌｏｃｈ＠ｍ１
ｓｔｒｙ）　（Ｗｏｒｔｈ　１９７０）に記載され九よ
うな糖類のアルコールもしくは酸とすることもできる。

本明細書において「水溶性」という用語は、糖類が透明
な溶液を生成しうるか、或いは０．０１，９／ｌの濃度
にて室温、蒸留水中で安定なコロイド分散物を生成しう
ることを意味する・　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　−一本発明において有用な糖類としては、人手易
さおよび安価な点でショ糖が最も好適であるが、他にも
グルコース、７ラクトース、マルトース（麦芽糖）およ
びセロビオース並びに二糖類であるラクトースが挙げら
れる。有用な糖類誘導体はソルビトールである。

米国特許第３，６１５，８１１号明細書（ケミカル・ゾ
ロダクツ・コーポレーションに堕渡されたＢＡＲ−ＲＥ
Ｔの発明）には、アルカリ土類金属炭酸塩、特に炭酸バ
リウムの九めの結合剤としてセラミック分野で糖類な使
用することが開示されている。この目的では５−未満の
結合剤を使用することが推奨されている。さらに英国特
許第１，５６８，４２０号明細書（コル）ｆ−ト−７４
ルモリプ・カンパニー）には、糖類な含む水溶性有機物
質をたとえば微細なゼオライトのようなアルミノシリケ
ート洗剤ピルグー材料用結合剤として使用すると、その
取扱い特性が向上することが開示されている。

成る種の無機塩は、粒子の性質に悪影響を及ぼす。たと
えば、アルカリ金属珪酸塩は避けるべきである。珪酸塩
は水不溶性の炭酸塩物質の粒子を結合固化するよう作用
して炭酸塩の種晶活性を著しく低下させ、この粒子を水
に添加してもこの活性は回復しないであろう。したがっ
て、水溶性珪酸塩物質を添加剤中に存在させる場合、水
不溶性炭酸塩物質に対するその重量比は１：１０未満、
好ましくは１：１００未満としなければならない。

粒子は水不溶性の粒状炭酸塩を必らず含有する。

この物質は、水のカルシウム硬度イオンと水溶性炭酸塩
との反応から生ずる沈澱物に対する種晶として作用しう
るものでなければならない。したがム自身であへ・７１
ＶＪし亀。

水不溶性の粒状炭酸塩物質は微細であシ、かつ少なくと
も１ｏｍｔ／Ｉ、好ましくは少なくとも１５ぜ７ｇの表
面積を持たねばならない。特に好適な物質は、３０−１
００ｎ’／ｇの表面積を有する。１００ｍ’／、９以上
の表面積を有する不溶性炭酸塩も経済的に入手できるな
らば使用することができる。

表面積は、標準的プラナウアーエメットーテーラー（Ｂ
ＩＴ）法を用い窒素吸着によシ測定される。

この方法を行なう適当な装置は、力〃口・エルパ・ソー
プティー（Ｃａｒｌｏ　Ｅｒｂａ　５ｏｒｐｔｙ　）　
１７５０装置であって、これを製造業者の使用説明書に
し九がって操作する。

種晶活性を保持するために抑制剤の非存在下で高表面積
の物質を作成するのが特に好ましい。

水不溶性炭酸塩物質は、一般に慣用技術で測定して１０
μｍ未満の平均粒子サイズを有する。

水不溶性炭酸塩が炭酸カルシウムであれば、任意の結晶
形態のもの或いはその混合物を使用しうるが、カルサイ
トが好適である。何故ならば、アラゴナイトおよびバテ
ライトは容易には入手できず、カルサイトは最も一般的
な洗濯温匿にてアラゴナイトまたはバテライトよ）も溶
解度が僅かに低いからである。アラブナイトもしくはバ
テライトを使用する場合は、通常カルサイトと混合して
使用される。以下の説明において、「カルサイト」とい
う用語はカルサイト自身或いはその他任意の適当な水不
溶性炭酸カルシウム種晶物質を意味するものとする。

粒子は、カルサイトに対する分散剤として非石鹸（ｎｏ
ｎ−ｓｏａｐ　）洗剤活性物質を必ず含有する。

水溶性の非イオン性もしくは陰イオン性洗剤活性物質も
しくはその混合物が好適であるが、半極性。

双イオン性−両性もしくは陽イオン性洗剤活性物質も単
独または他の洗剤活性物質と組合せて使用することがで
きる。陰イオン性洗剤活性物質を使用すると、布地に対
する炭酸カルシウムの沈着を減少させるという付加的利
点も得られる。好ましい洗剤活性物質は、実質的に不溶
性のカルシウム塩を生成しないようなものである。洗浄
液中にカルシウムイオンが存在すると粒子の分散性が阻
害単一の洗剤活性物質としては好適でない。

線状であるようなアルキルベンゼンスルホン酸塩などの
陰イオン性物質である。今回、これら物質が本発明にお
いて抑制剤として作用しないことが判明した。これは、
成る種の陰イオン性洗剤が結晶化種晶における遊離金属
イオンの生成を阻害することを教示したカナダ特許第９
９１，９４２号明ｍ書ｃｆロクター・アンド・ギャンブ
ル・カン／Ｑ３−に醸渡されたＢ＊ｎｊａｍｉｎの発明
）の開示に鑑み驚異的である。

粒子の組成 粒子中のカルサイトの量は好ましくは少なくとも１５重
ｔｈｔ′チ、特に好ましくは少なくとも４０重量％であ
る。この世以下では全洗剤組成物中に余りに多量の粒子
を含有させる必要があシ、他の成分の余地が少なくなる
。

粒子中の洗剤活性物質の量は好ましくは２重量−以上、
特に好ましくは少なくとも５重量％である。この量以下
では、粒子の分散性が不満足となる。

粒子中の糖類の量は好ましくは５重量％以上である。こ
の量より少ないと粒子の機械的強度が不充分となる。

上記量割合は、粒子中のカルサイトと洗剤活性物質と糖
類との合計重量に対するものである。他の成分も、好ま
しくは粒子の重量に対し５０重量チ以下、特に好ましく
は約２５重量％までの全量で存在させることができる。

たとえば水は、使用する処理法によシ決定される程度ま
で通常存在している。全洗剤組成物に対し有利な作用を
及ぼす他の成分を存在させてもよいが、ただしこれらは
粒子の種晶活性１分散性および機械的強度に対し悪影響
を及ぼさないものでなければならない。九とえば他の分
数剤および／または他の結合剤を存在させることができ
る。

状化工程が有利に行なわれる。炭酸ナトリウムはビルグ
ーとしての利点をも有し、糖類と組合せて使用した場合
に粒子特性を向上させる性質を有す剤活性物質を含有す
る場合、特に珪酸ナトリウムが組成物船ｓ琴でない場合
に、粒子が洗剤組成物の全体を構成することができる。

また、本発明粒子を、他の成分を含有する洗剤組成物中
に配合させてもよい。

組成物中の洗剤活性物質 洗剤活性物質は組成物の必須成分である。この物質は陰
イオン性、非イオン性９両性および双イオン性（ｚｗｉ
ｔｔ＠ｒｌｏｎｉｅ）の洗剤活性化合物およびその混合
物から選択することができ、通常の製品濃度で硬水中で
使用した際過剰の水不溶性カルシウム塩をしばしば生成
しないものが選択される。

これにより洗剤活性化合物のカルシウム塩が炭酸カルシ
ウムの代りに沈澱することはない。カルシウム塩の形で
洗剤活性化合物または化合物の混合物が成る程度沈澱し
てもよいが、洗浄過程でカルシウム塩を再溶解させたと
き残留する（ｐｅｒｍａ−ｎｅｎｔ　）沈澱は僅かで有
効量の洗剤活性化合物は溶液中に残存していなければな
らない。

適当な合成洗剤活性化合物は多く市販されておル、文献
、たとえばシュワルツ（Ｓｃｈｗａｒｔｚ　）、ベリー
（Ｐ＠ｒｒｙ）およびベルチ（Ｂ＠ｒｅｈ）の「表面活
性剤および洗剤Ｃ５ｕｒｆａｃｅ人ｅｔｌｖａ　Ａｇ＠
ｎｔｓａｎｄ　Ｉ）＠ｔ＠ｒｇ＠ｎｔｓ）Ｊ　ｓ第１巻
および第２巻にも記載されている。

好適な洗剤活性化合物は、上記英国特許某１．４３７，
９５０号明細書に充分記載されている。

本発明ではカルサイトを急速に分散させうるので、カル
サイト粒子とは異なλ１洗剤活性物質として石鹸（およ
びたとえばフハク酸塩、マロン酸塩およびスルホン化脂
肪酸塩のような類似の長鎖カル？ン酸塩）を使用するこ
ともできる。

本組成物中に使用する洗剤活性化合物（類）の有効量は
、一般に組成物の重量に対し５〜４０重量−の範囲、好
ましくは３０重量％以下である。

組成物の他の必須成分は、ビルグーとしての水溶性炭酸
塩物質である。価格および有効性の理由で炭酸ナトリウ
ムもしくはカリウムま九はその混合物が好ましい。炭酸
塩は充分に中和されたものが好ましいが、部分的に中和
されたもの、たとえば通常の炭酸塩なセスキ炭酸塩で１
部置換し九ものでもよい。しかし、部分塩は低アルカリ
性であシ有効性も乏しい。洗剤組成物中の水溶性炭酸塩
物質の童は広範囲で変更させることイできるが、この菫
は少なくとも５重量％、たとえば１０〜用することもで
きる。水溶性炭酸塩物質の量は無水物で換算されるが、
洗剤組成物中へ混合する前或いはその際にこれらの塩を
水和させてもよい。

炭酸塩含有量を上記範囲内の下限値に減らして、たとえ
ば子供が不注意に食べて起こる！事故のような危険を少
なくすることも望ましいことに注目すべきであ−る。

全組成物中のカルサイト量は、上記した如き特定の表面
積に依存して選択される。組成物中のカルサイト使用量
は、一般にカルサイトの表面積に応じて５〜６０チ、典
盤的には５〜３０チである。

粒子サイズは洗剤組成物の残部と適合せねばならず、好
ましくは篩分析によυ測定して平均サイズ１５０〜１８
００．ａｍ、特に好ましくは１８０〜１５００μｍであ
る。

粒子、洗剤活性物質および水溶性炭酸塩物質の他に少量
の他の洗剤ビルグーを含ませることもできるが、ただし
洗剤ビルグーの全量は洗剤組成物中に他の所望成分を含
有させる余地が残るように８５重量％を越えないことと
する。

洗剤活性物質として石鹸を使用する場合は、追加のビル
グーとしても寄与するような量で存在させてもよい。

カルサイト粒子、洗剤活性化合物および洗剤ヒルグーの
他に、洗剤組成物は必要に応じ任意の慣用成分を布地洗
濯用洗剤組成物に通常使用されるような量含有させるこ
ともできる。カルサイト粒子が組成物の全体を構成する
場合には、これらの成分を粒子中に含有させることがで
きる。

この種の任意成分の１株がアルカリ金属珪酸塩、特に中
性、アルカリ性、メタ−もしくはオルト珪酸ナトリウム
である。少量、たとえば５〜１０重ｔＳの珪酸塩が一般
罠洗濯機の金属部分の腐食をＡ属すのに有効であり、処
理上有利である。より多菫の珪酸塩を実用最大量の３０
チまで、たとえば１０〜２０重量％使用すれば、洗剤特
性が顕著に改善され、水溶性炭酸塩物質の含有量を若干
減らすことができる。この効果は、洗浄液に十分肴〃マ
グネシウム硬度撃め嘉ム水を使用する場合特に有利であ
ると思われる。また、珪酸塩ｆ＃け一般に推奨濃度の組
成物水溶液については９〜１０きる。それよシ高いｐＨ
（すなわちｐｇ　Ｉ　Ｑ、　５以上）では洗浄性がよシ
有効となるが、家庭の安全性の点では望ましくないこと
に注意され危い。一般に、珪酸ナトリウムは濃厚水溶液
として供給されるが、自由流動性の（ｆｒ＠ｅ　ｆｌｏ
ｖｌｎｇ）粉末として得る己九 こともできる。珪酸塩の量は無水物わｔく換算を扛ｂＡ
直イ°あう。

他の任意成分としては、たとえばアルカノールアミド、
特に柳子殻油（ｐｍｌｍ　ｋ・ｒｔ＋＠１　　）脂肪酸
およびココナツ脂肪酸から誘導される七ノエタノールア
ミドのような起泡促進剤、起泡抑制剤、九とえば過硼酸
ナトリウムおよび過炭酸ナトリウム。

過酸、過酸漂白先駆体などの酸素放出性漂白剤、たとえ
ばトリクロルイソンアヌール酸のような塩素放出性漂白
剤、布地柔軟剤、腐食防止剤、たとえば硫酸ナトＩＪウ
ムのような無機塩が例示され、一般に極めて微鴛で存在
させる成分としては螢光剤、香料、たとえばグロテアー
ゼおよびアミラーゼのような酵素、殺菌剤および着色料
が例示される。特に有効な漂白剤は、５　ｍ’　／　ｊ
ｊ以上の表面積とヨーロツノヤ特許出願公開第１６４．
’７７８号明細書（ユニリーバ）に記載され次ようなグ
ラスの固化指数（ｃａｋｉｎｇ　１ｎｄｔｘ）を有する
ｌ過硼酸ナトリウム−水塩である。特に組成物が陰イオ
ン性洗剤活性物質を含有しない場合は、たとえばヨーロ
ツノ母特許出願公開第１２６５５１Ｊｔ号明細書（ユニ
リーバ）に記載されたような灰化防止剤（ａｎｔｉ−ａ
ｓｈｉｎｇ　ｍａｔ＠ｒｉｍｌ　）を含有させて、布地
に炭酸カルシウムが沈着するのを抑えることも有利であ
るＯ 組成物の製造 洗剤組成物は布地洗濯用洗剤組成物の製造に一般的に用
いられる各法によフ製造することができ、特ニ粉末洗剤
を製造するためのスラリー法および４禽乾燥法が使用さ
れる。

カルサイト粒子は、たとえばアイリッヒ／ダン（ｇｉｒ
ｉｃｈ　ｐａｎ　）などの造粒機（ｍｓｃｈａｎｉｅａ
ｌｇｒａｎｕｌａｔｏｒ　）によシ或いは噴霧乾燥によ
シ慣用の凝塊技術を用いて製造することができる。

カルサイト粒子の他に、７’ｅとえは洗剤活性物質およ
び珪酸塩をさらに含有する他の粒子を噴霧乾燥によって
製造するとと°もでき、次いでこれら２種の粒子を必要
に応じ他の成分、特に九とえば漂白剤および香料などの
任意の鋭敏な成分と一緒に混合する。カルサイト粒子が
組成物として充分量の洗剤活性物質を既に含有していれ
ば、これら他の粒子は珪酸ナトリウム、或いは炭酸ナト
リウムのような無機塩と共に粒状化した珪酸ナトリウム
とすることもできる。

〔発明の効果〕

上記の説明および以下の実施例から判るように、本発明
のカルサイト粒子は許容しうる機械的強度と分散性と持
続性の種晶活性という利点を禰オると共に、陰イオン性
洗剤活性物質を含ませた場合にはさらに布地への沈着が
減少するという利点をも得られる。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、これら
のみに限定されない。

実施例　１ 下記成分のスラリーを作成し、所定の水分含有量まで噴
霧乾燥することによシ、下記の組成を有する洗剤粒子を
作成した： 炭酸ナトリウム２１０．０ カルサイト３２０．０ ショ糖　　　　　　　４．０ 水　　　分４１．２ 合　　　計　　　　　　　　　　　　　　　３９．２注
　１ニドパン（Ｄｏｂａｎｓ　）　１１３　（シェル・
ケミカルス）；これはアルキル（Ｃ１゜〜Ｃ１５）ベン
ゼンスルホン酸ナトリウムをほぼ形成するようにスルホ
ン化したものである。

２：無水物として測定。

３　：　１００−／　Ｊｉ’の公称（ｎｏｍｉｎａｌ）
表面積を有するソカル（５ｏｃａｌ　）　Ｕ　３　（５
ｏｌｖｅｙ４：結晶水を含む全水分含有量。

慣用の噴霧技術を用いて、２．０重量部の非イオン性洗
剤活性物質である５ｙｎｐ＠ｒｏｎｉｃＡ　？　（ＩＣ
Ｉ社＝１３〜１５個の炭素原子のアルキル鎖長を有し、
１分子当シ平均７個の酸化エチレン基でエトキシル化し
たアルコ−／Ｉ／）を、噴霧乾燥されたカルサイト粒子
に対し噴霧した。

下記成分のスラリーを作成し、所定の水分含有量まで噴
霧乾燥することにより、次の組成を有する噴霧乾燥され
たベース粉末を作成した。

成　　　分　　　　　　　　　　　　　重量部Ｄｏｂａ
ｎｅ　１１３　　　　　　　　　　　　　７．０８ｙｎ
ｐ＠ｒｏｎｌｅ人７２．０ 炭酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　２０．０珪
酸ナトリウム５８．０ 少量の慣用成分　　　　　　　　　　　　　　１．２水
　　分　　　　　　　　　　　　　　　　　　５．５）
。　合　　計　　　　　　　　　　　　　　　　４３．
７−江エ　５：無水物として測定。

次いで、カルサイト粒子と噴霧乾燥し九ベース粒末と下
記するような他の成分とを乾式混合して、最終製品を作
成した。

成　　　分　　　　　　　　　　　　　重量部カルサイ
ト粒子　　　　　　　　　　　　４１．２ベース粉末　
　　　　　　　　　　　　　４３．７慣用の発泡調節剤
　　　　　　　　　　　　　１．５過硼酸ナトリウみ一
水塩　　　　　　　　　１３．０香　　料　　　　　　
　　　　　　　　　　　０．２酵　　素　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　０・４合　　計　　　　　
　　　　　　　　　　　ｉｏｏ、。

実施例　２ この実施例では、炭酸ナトリウムがカルサイト粒子にお
ける成分である場合、スラリーに対する粒状成分の添加
順序（ｏｒｄｅｒ）が臨界的であることを示す。

下記量の各成分を混合することによシ、次の組成ηｍス
ラリーを作成した。

成　　　分　　　　　　　　　　　　重量部水　　　　
　　　　　　　　　　　　　　２５陰イオン性洗剤活性
物質７４ カルサイト６　　　　　　　　　　　　　　　２０炭酸
ナトリウム１１１０ ショ糖　　　　　　　４ ■　６：実施例１と同様。

７：ベトレラプ（Ｐ＠ｔｒ＠ｔａｂ　）　５５０　（Ｐ
ｅｔｒｓ−Ｓａ）：これはほぼアルキル（Ｃ４゜〜１５
）ベンゼンスルホン酸ナトリウムである。

１１：無水物として測定。

温度８０℃のスラリーを高圧ポンプ（圧力約４０パール
）によυ噴霧用ジェット圧ポンゾ輸送した。噴霧された
スラリーを慣用の方法および条件を用いて熱空気によシ
噴霧乾燥塔で乾燥させた。

空気温度は約３００℃であった。物理的性質、すなわち
粒子の嵩密度、凝集度および強度は市販品と比較して満
足しうるものであることが判った。

粒子の性能を次のように試験した： テルプトメーター（登録商標）ゆ実験室規模のＬのカル
サイトに相当する量の粒子を全量を１．５９／Ｌにする
のに充分な量の炭酸ナトリウムと共に添加し九。この洗
浄液を１０　Ｏｒｐｍにて１５分間攪拌した。洗濯中に
存在させかつ溶液中の硬度イオンのレベルに鋭敏である
ことが知られている人工的に汚した試験布を洗浄性モニ
タｚ％−して使用して粒子の活性を測定した。粒子を用
いて得られた試験布の反射率の変化を、原料としてカル
サイトを加えた同じ成分の混合物で得られた結果と比較
した。

この方法によシ、これら粒子の性能はカルサイト原料の
５０％であることが判明した。炭酸ナトリウムのハを添
加した後にカルサイトをスラリーへ添加した以外は同じ
ようにして実験を繰返したときには、種晶活性がカルサ
イト原料の約１００優に相当することが判明した。

カルサイトと無水炭酸ナトリウムとを乾式混合して、こ
れをノヤン造粒機に導入した。８０℃の洗剤活性物質と
水とショ糖との混合物を、常法にしたが、い造粒機を用
いて噴霧させた。使用した水の量は、洗剤活性物質と同
１１ｓｔとした。形成した粒子を流動床にて乾燥させた
。これら粒子は以下の最終組成を有していた。

実施例Ａ　　　　　　　　　３　　４　　５カルサイト
１２２０．０　　２０．０　　２０．０炭酸ナトリクム
　　　　　　　　　−　　　ｉｏ、ｏ　　　ｉｏ、。

陰イオン性洗剤活性物質１２４．０　　４．０　　−非
イオン性洗剤活性物質８ −　　　　　−　　　　　３．６ シヨ糖　　　　　４．０　４．０　３．６水　　　　　
　　　　　　　　　　　０．５　　　２．０　　　２．
０注　１２：実施例２と同様。

８ニシンペロニツク（５ｙｎｐｅｒｏｎｉｃ　）　７　
Ｅ　Ｏ物理的性質、すなわち粒子の嵩密度、凝集度（ｃ
ｏｈｅｓｌｖｅｎ＠ａｍ　）および強度を実施例３およ
び４−にしたがって測定したが、市販品と比較して満足
しうろことが判明し九。

粒子の機械的強度な脆砕性試験を用いて測定した。試験
すべき材料の試料を空気の渦巻き流に省１−る。１５０
μｍ未満の寸法を有する微細粒子の割合を試験の前後で
測定する。微細粒子量の増加は、脆砕度の指標、よって
材料の機械的強度の指標となる。微細粒子量の増加が１
０％もしくはそれ以下であれば、許容しうるものと考え
られる。

得られ九結果は次の通シである： 実施例＆　　　　　　　　　３　４　　５微細粒子の増
加チ　　　　　　　−　　４チ　　２チこれら粒子の性
能を実施例２と同様にして測定した。実施例３および４
０粒子の性能は、カルサイト原料の約１００％に相当す
ると判明した。実施例５の粒子の性能は、原料の約５０
％であると判明した。これは、粒子中の陰イオン性洗剤
活性物質の使用が有利であることを示している。

〜１００℃にてオープン中で１晩乾燥させ、乾燥した物
質を乳鉢と乳棒とで磨砕し、篩分けして３５５〜１００
０μｍの粒子を得ることにより、カルサイト粒子を実験
室にて作成した・ウオーレス。

マイクロ−インデンテーション・テスター（Ｗａｌｌａ
ｃｅＭｌｃｒｏ−Ｉｎｄｅｎｔａｔｉｏｎ　Ｔａ５ｔ＠
ｒ　）を使用して、粒子強度を定量的に測定した。種晶
活性は・　１０　ｐｐｍのトリポリ燐酸ナトリウムを含
有する硬度２ＣｒＦＨの水へ粒子を炭酸ナトリウムと共
に加えて測定した。なお、トリポリ燐酸ナトリウムは洗
濯液に実際上存在しうる抑制剤である。陰イオン性洗剤
活性物質に対し鋭敏でない力／Ｉ／Ｖウム寛極を用いて
、５分後に存在する遊離カルシウムイオンの量を２０℃
にて測定した。０．８４ｇ／ｌの量の粒子を添加し、１
．４Ｎ／ｌの量の炭酸ナトリウムを添加した。粒子組成
および得られた結果は次の通シである。

実施例Ａ　　　　　　　　　　６　　　６Ａ　　　６Ｂ
成分（重量部） カルサイト”　　　　　　　　　１５．０　　　１５．
０　　　１５．０陰イオン性洗剤活性物質１ｓ４．０　
　　６．０　　　　−ショ糖　　　　　　　　　２．０
　　　　　　　６．０粒子強度（ｐ）　　　　　　　　
１００　　　４３　　２４０５分後の’ＰＨ０，０６０
，１１，６ 注　１３＝実施例３におけると同様。

これらの結果から、ショ糖のみを使用したときには（実
施例６Ｂ）機械的強度は高いが粒子の性能は乏しく、逆
に陰イオン性洗剤活性物質のみを使用したときには（実
施例６Ａ）、粒子性能は良好であるが機械的強度は乏し
くなることが示された。両成分を併用すれば、許容しう
る機械的強度と良好な性能とが得られる。

実施例　７ 次の粒子組成は、珪酸ナトリウムの存在が必須でないよ
うな条件下で使用するための洗剤組成物全体を構成しう
る珪酸塩を含有しない粒子を示している。

陰イオン性洗剤活性物質　　　　　　　　　　　　２５
炭酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　　　　４０
カルサイト　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０
シヨ糖　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５硫
酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　　　　　３少
素成分および水　　　　　　　　　　　　　　　　７実
施例　８ 次の組成は、カルサイト粒子をノ４ンー・粒状化させこ
れらを噴霧乾燥したベース粉末へ他の成分と共に添加し
て作成しうる珪酸塩含有組成物を示す。

カルサイト　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
２陰イオン性洗剤活性物質　　　　　　　　　　　　　
３シヨ糖　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１
．５陰イオン性洗剤活桂物質　　　　　　　　　　　　
５非イオン性洗剤活性物質　　　　　　　　　　　　２
発泡調節剤　　　　　　　　　　　　　　　　　　１．
２炭酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　　　　３
５アルカリ性珪酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　
８硫酸ナトリウム　　　　　　　　　　　　　　　　　
６他の成分： 過硼酸ナトリウム四水塩　　　　　　　　　　　　１８
少量成分　　　　　　　　　　　　　　　　　　　１．
２水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　残
部実施例　９−２０ 次の粒子を、噴霧乾燥によシ作成した（重量部）：実施
例Ａ　：　　　　９，１０，１１，１２，１３，１４，
１５，１６，１７，１８，１９，２０成分 カルサイト”　　　２０２０２０２０２０２０２０２０
２０２０２０２０炭酸ナトリウム”　１０１０１０１０
１０１０１０１０１０１０−１０実施例屋　９，１０，
１１，１２Ｊ　３，１４，１５，１６，１７，１８，１
９，２０成分 石鹸−−−，１６４１７，−−−＋　＋　＋ショ糖　　
４−−−４４１３５７４− ソルビトール−４−−−−−−−−−−乳糖一−−−−
−−−−−−４ 中性珪酸塩−−−４−−−−−−−− シリカ　　−−−−−−−−−−５− 水分□１．２□ 注　１４：実施例１と同様。

１５：無水物として測定。

１６：ココナツ石鹸（ナトリウム）。

１７：硬化獣脂石鹸（す）　ＩＪウム）。

４０％の公称水分含有量を有するスラリーを次のようＫ
して作成した。１８．８部の水へ５部の炭酸ナトリウム
を添加した。次いで、ベースト状の陰イオン性活性物質
８．５部を添加した（これは無水物基準で計算して活性
物質４部に相当する）。

４部の結合剤を加えた後、２０部のカルサイト粉末を添
加した。最後に、さらに５部の炭酸ナトリウムを加えた
。次いで、このスラリーを１．２部の水分含有量まで噴
霧乾燥させた。

この手順を上記の別の組成物を得るために必要に応じ変
更した。

乾燥したホエー粉末の形態の乳糖を結合剤として使用し
た場合は、ポンプ輸送しうるようにする良め （−イーノ に４さらに水をスラリーに加える必要があった。

結合剤としてトウ七ロコシ澱粉を使用したときには、澱
粉がスラリー中に分散することができず、変色した生成
物となった。

実施例９は実施例１と類似の組成を示す。実施例１０．
１１および２０はショ糖の代シに別の糖類を使用した。

実施例１２〔比較例）では、粒子に結合剤としてショ糖
の代シに珪酸塩を含有させた。実施例１３および１４（
比較例）では、粒子に合成陰イオン性洗剤活性物質の代
シに石鹸を含有させた。実施例１５−１８においては、
粒子中のショ糖の量を段階的に増加させた。実施例１９
においては、粒子にさらにシリカを含有させたが、炭酸
ナトリウムを含有させなかった。

これら粒子に対して下肥に詳細に説明するような方法で
各種試験を行った。

種晶活性試験においては、粒子を１０　ｐｐｍのトリポ
リ燐酸ナトリウムを含有する硬度２０’ＦＨ（２０Ｘ１
０　　モルの遊離カルシウムイオ／）を有する２５℃の
水ＩＡに対し１９／ｌのカルサイトに相当する量で添加
した。遊離カルシウムイオン濃度を１５分後に測定した
。結果は次の通シであるニ ーにべＩＡニソ− １３　カルサイト／炭酸塩／ショ糖／石鹸　　　　１ユ
００１４　カルサイト／炭酸塩／ショ糖／石鹸　　　　
０５６０これらの結果から、比較例１２．１３および１
４０粒子の種晶活性は全て乏しいことが認められる。

試験した他の粒子は全て少なくとも実施例１９と同様に
良好な種晶活性を示した。

機械分散性試験においては、１５０ｇの粒子をツーパー
（登録商標）自動洗濯機のディスペンサｌに入れた。冷
水をこのディスペンサ中へ毎分２Ｌの速度で２分間流入
させた。この水の硬度は２４°ＰＲであり、水圧は５　
ｐｓｌであった。ディスペンサから水を自然に排水させ
た後、そこに残留する粉末の重量を測定した。結果は次
の通シであった：実施例　　　　　粒子の種類　　　　
　湿潤残渣活性物質 これらの結果は、ショ糖の代シにソルビトールを使用す
ると分散性を顕著に改善させうること、お°よび炭酸塩
の代シにシリカを使用しても同様な効果を達成しうろこ
とを示している。

分散性試験を次のように行なった。１５０ｄの水をビー
カー中に入れ、５〜１０ｔＭ１の渦巻を発生させるよう
な速度で攪拌した。試験すべき物質１（ｌを加え、分散
度を肉眼で測定した。この試験で示された各校予め分散
度を次のように表示する： １部粒子は完全に分散性である。

２部粒子の７５−以上が分散性である。

３部粒子の５０ｑ６以上が分散性である。

４部粒子の゛２５チ以上が分散性である・５＝全粉末が
凝着する〇 結果は次の通シであった： 実施例Ａ　　　　粒子の種類　　　　　分散度１５　　
　　１部のショ糖　　　　　　２１６　　　３部のショ
糖　　　　　　３９　　　４部のショ糖　　　　　　３ １７　　　　５部のショ糖　　　　　　３１８　　　７
部のシ′Ｅ１糠　　　　　３−４さらに脆砕性の試験を
上記実施例３−５に記載したと同法に行なった。その結
果は次の通）であった： １７　　　　５部のショ糖　　　　　９．３実施例９−
２０で試験した他の粒子では微細物（ｆ１ｎ＠ｓ）のチ
増加は全て、８．９１もしくはそれ以下であった。これ
らの結果から、非石鹸陰イオン性活性物質の代シに石鹸
を使用すると、機械的強度の不足した粒子しか得られな
いことが示された。

実施例２１および２２ アイリッチ（登録商標）ノぐンを使用してノ母ン粒状化
によシ次の組成を有する２種の粉末を作成した： 実施例厘：　　　　　　　２１　　　　　　２２成分 カルサイト１８　　　　　２０　　　　　　　　２０炭
酸ナトリウム”　　　　　　１０　　　　　　　　１０
シヨ糖　　　　　　　　　　４４ 水分　　　　　１・２１゛２ 注　１８＝実施例１と同様Ｏ ショ糖と水との混合物をカルサイトと炭酸ナトリウム固
体との混合物へ噴霧して作成した。実施例金物をカルサ
イトと炭酸ナトリウム固体との混合物へ噴霧し、その後
にショ糖水溶液を噴霧した。

両者とも、粒子中の過剰の水は７０℃のオープン内でト
レイ乾燥して除去した。

これらの粒子を実施例９−２０と同様な方法で試験した
。結果は次の通シであった： 実施例屓：　　　　　　　　　９　　　２１　　２２種
晶活性 （遊離（ｊＬ＋＋ｇイオン／〕ｘ　１０−’）０．０４
４　　　　（Ｍ）３６　　　０Ｊ）４６機械分散性 １ｕ１湿潤残渣）　　　　　　　　　１７７　　　９５
　　　８８機械的強度 （微細物△チ）　　　　　　　　３．１　　　　１２．
８　　３．７これらの結果は、ショ糖を陰イオン性活性
物質とは別にかつその噴霧の後に噴霧すれば、よシ大き
い機械的強度を有する粒子が得られることを示している
。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも、 （ｉ）炭酸カルシウムに対する種晶となる水不溶性の粒
   状炭酸塩と、 （ｉｉ）前記水不溶性の粒状炭酸塩に対する分散剤とな
   る非石鹸洗剤活性物質と、 （ｉｉｉ）糖類と から成る珪酸塩を含有しない洗剤粒子。
2. （２）非石鹸活性物質が陰イオン性洗剤活性物質である
   特許請求の範囲第１項に記載の洗剤粒子。
3. （３）洗剤粒子中の非石鹸洗剤活性物質の量が成分（ｉ
   ）、（ｉｉ）および（ｉｉｉ）の全重量に対し２重量％
   以上である特許請求の範囲第１項に記載の洗剤粒子。
4. （４）洗剤粒子中の糖類の量が成分（ｉ）、（ｉｉ）お
   よび（ｉｉｉ）の全重量に対し５重量％以上である特許
   請求の範囲第１項に記載の洗剤粒子。
5. （５）さらにアルカリ金属炭酸塩を含む特許請求の範囲
   第１項に記載の洗剤粒子。
6. （６）成分の水スラリーを作成し、このスラリーを噴霧
   乾燥することを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   の洗剤粒子の製造方法。
7. （７）造粒機によつて成分を凝塊させる特許請求の範囲
   第１項に記載の洗剤粒子の製造方法。
8. （８）スラリーがさらにアルカリ金属炭酸塩を含み、そ
   の少なくとも１部を水不溶性の粒状物質の前に水へ添加
   する特許請求の範囲第６項に記載の方法。
9. （９）洗剤活性物質とアルカリ金属炭酸塩と特許請求の
   範囲第１項に記載の粒子とからなる洗剤組成物。
10. （１０）少なくとも洗剤活性物質とアルカリ金属珪酸塩
    とを含有するスラリーを噴霧乾燥して噴霧乾燥されたベ
    ース粉末を形成し、このベース粉末へ特許請求の範囲第
    １項に記載の粒子を添加することを特徴とする洗剤組成
    物の製造方法。