JPS61258363A - ヘッド回転装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、磁気記録再生装置に係り、とくに磁気テープ
の安定走行に好適な磁気ヘッド回転装置に関する。

〔発明の背景〕

磁気ヘッドを内蔵し、磁気テープを案内する磁気テープ
案内ドラムを有する磁気記録再生装置において、この磁
気テープ案内ドラムには、例えば実開昭４９−６０１０
号公報、あるいは実開昭４９−４０４１３号公報に記載
されているよう、磁気テープのはりつき防止、磁気テー
プの損傷防止のための複数本の環状溝が形成される。

しかしながら、このような溝を設けることにより、通常
再生時に磁気テープと回転シリンダとの間に介在する空
気がこの溝に流入し、その結果、磁気テープと回転シリ
ンダ間空気膜の厚さが薄くなって回転シリンダの回転負
荷、回転むらを生じさせ、映像ジッタ特性を劣化させて
しまうという問題がある。

この溝への空気流入量は、磁気テープと回転シリンダの
相接する領域における溝の体積により変化するもので゛
ある。

前記した従来の装置における複数本の溝は、その溝幅、
断面積を等しく形成されているため斜めに巻回された磁
気テープと接する６溝の長さが異なり、各々の溝へ流入
する空気量が異なり、その結果、空気膜の圧力分布は、
特に回転シリンダの軸方向にむらを生じ、磁気テープの
安定走行が阻害され、映像ジッタ特性を劣化させるとい
う欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、上記従来技術の欠点を解消し、磁気テ
ープと回転シリンダ間に介在する空気膜に均一な厚みを
もたせ、安定な空気流入を行なわせる磁気記録再生装置
の磁気ヘッド回転装置を提供するにある。

〔発明の概要〕

この目的を達成するために、本発明は、磁気テープと回
転シリンダ間に介在する空気膜と回転シリンダの溝に関
して、空気膜の厚さが磁気テープと接する溝の体積によ
り変化すること、そしてこの溝の体積は磁気テープが回
転シリンダに対し斜めに巻回されているためその溝の切
削位置、寸法、形状によって溝体積を制御できることに
着目し、磁気テープの幅方向の溝体積を空気膜厚さの観
点から制御して該空気膜に均一な厚みをもたせて磁気テ
ープの安定走行を可能とした点に特徴がある。

次に、本発明の原理を第４図ないし第８図により説明す
る。

第４図は磁気テープ案内ドラムの構成及び磁気テープの
巻回状態を示す図であって、１は磁気テープ案内ドラム
、２は回転シリンダ、３は磁気ヘッド、４は磁気テープ
、５は回転ドラム６は磁気テープ案内溝、７（７ａ〜７
６）は凹状のシリンダ溝、８は磁気ヘッド収容部である
。

第５図はシリンダ溝の、磁気テープとの接触領域におけ
る総体積とシリンダ負荷電流との関係を示すグラフであ
る。

ｗ、６図と第７図は、それぞれ実験に使用した１本溝回
転シリンダの正面図とその回転シリンダ溝部の縦断面図
である。

第８図は磁気ヘッドとシリンダ溝との距離とシリンダ負
荷との関係を示すグラフである。

第４図において、案内ドラム１には固定ドラム５に近接
してほぼ同径の回転シリンダ２が同軸上に取付けられ、
回転シリンダ駆動機構（図示せず）により、一定周波数
、例えば３０Ｈ２で矢印Ａ方向に回転駆動される。固定
ドラム５には、回転シリンダ２と一体的に取付けられた
磁気ヘッド３が磁気テープ４に対し斜めに走査するよう
に磁気テープ４を巻装する磁気テープ案内溝６が形成さ
れており、磁気テープ４はこの磁気テープ案内溝６に沿
って、磁気テープ駆動機構（図示せず）により一定速度
をもって矢印Ｂ方向に駆動させられる。

回転シリンダ２には、図で斜線を施した磁気テープとの
相接領域に３本の凹状のシリンダ溝７α、７ｈ、７ｃが
、全周に亘って、例えばバイト等により切削加工されて
いる。

磁気テープ４と回転シリンダ２との間に介在する空気膜
（図示せず）の厚さは、回転シリンダ２と磁気テープ４
との相対速度、回転シリンダ２０表面形状、磁気テープ
４の張力等の条件下で同じである。この空気膜の厚さは
、前述の磁気テープ４と回転シリンダ２とが相接する領
域におけるシリンダ溝７α、７ｂ、７ｃの総体積（以下
ｒと略記する）、言い換えると空気膜内の空気がシリン
ダ溝７α、７ｈ、７ｃに流入する量により変化し、この
ｒが少い程、空気膜は厚く保持される。

この空気膜が厚く保持されると、空気膜を介して回転シ
リンダ２に付加される磁気テープ４の張力負荷が抑えら
れ、回転シリンダ２における回転負荷が小さくなる。

このＶとシリンダ回転負荷との関係を実験的に求めた結
果が第５図のグラフである。この実験は、同一のシリン
ダモータ、磁気テープ案内ドラムを用い、その他磁気テ
ープの種類−張力、回転シリンダの表面粗度等１回転シ
リンダの溝に関するもの以外は全て同一条件で行った。

Ｖを変化させるために、第６図と第７図に示すように、
溝７の断面形状は相似にし、溝幅Ｗのみを変化させた。

第５図から、Ｖが少い程シリンダ負荷が小さく抑えられ
ることが確認できる。

次に、このＶと溝の位置との関係を考えると磁気テープ
４は筑４図に示す如く、回転シリンダ２に対して螺旋状
に巻回されているため、同じ溝幅、溝の断面形状であれ
ば、磁気ヘッド３に対し、溝が近くに設けられる程、ｒ
は大きくなることは明らかである。第４図においては、
ｒは溝７α、７４．７ｅの順で大きい。すなわち、前述
したｒとシリンダ負荷との関係を考慮すると、同じ溝幅
、溝の断面形状であれば、溝が磁気ヘッド３側に設置さ
れる程、シリンダ負荷は大きくなる。

このことを実験的に求めた結果が第８図に示したグラフ
である。この時の実験条件は前記第５図において行なっ
た場合と同様に、溝に関するもの以外は全て同一条件で
ある。

溝７は第６図及び第７図において溝７の断面形状及び溝
幅Ｗは一定にし、溝の位置ｊを変化させた。第８図のグ
ラフから、磁気ヘッド３に対し溝７が近くに設置される
程、シリンダ負荷が大きくなることが確認できる。

以上の実験結果により、磁気テープと回転シリンダ間に
介在する空気膜の圧力分布を均等にし、回転シリンダの
回転負荷を少なくして回転むらを抑えるには、磁気ヘッ
ドの近くに設けられる溝はどその溝の断面積を少なくし
て、相対的に６溝へ流入する空気の量がほぼ等しくなる
ようにすればよい。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。

第１図及び第２図は、本発明による磁気記録再生装置の
磁気ヘッド回転装置の回転シリンダの溝形状の一実施例
を示す正面図及び縦断面図であって、２は回転シリンダ
、３は磁気ヘッド４は磁気テープ、７　（７ａ、７ｈ、
７ｃ　）は溝、８は磁気ヘッド収容部である。

第１図において、磁気テープ４が回転シリンダ２に対し
θ。の角度をもって走行するものとする。

溝７は溝７α、７ｈ、７ｃの３本が磁気ヘッド３からの
距離がそれぞれα、ｈ、ｃの位置に設けられ、それぞれ
磁気テープ４とＬａ、Ｌｂ、Ｌｃの長さで相接しており
、Ｌａ　）　Ｌｂ　）　Ｌｅｒなる関係がある。溝７ａ
、７ｈ。

７ｃは第２図に示すように、その断面がθの角度をなし
、それぞれ、Ｗｅ（ＦＡ　（Ｉｌ’ｃ　　なる関係のあ
る溝幅をもつ。この溝幅Ｗα、　Ｗｂ　、　Ｗｅの実際
の値は、例えば６溝のｒが等しくなるように、以下の記
述により求める。

第２図における溝７α、　７Ａ　、　７ａの溝断面積Ｓ
α。

のように表わされるから、ｒを等しくすると”°Ｆａ”
　Ｌａ−Ｗ４”　ｔｂ！　ＪＰ’、”　ｔｏ・・・・・
・・・・・−・・・・・・・・・・・・・・・・＋１１
の（１１式で示される関係を満足する溝幅を形成するよ
うにする。

上記実施例では、６溝のｒが等しくなるように計算を行
なったが、Ｖを磁気ヘッドに近いもの程小さく設定して
もよい。また、６溝の断面形状を異なるものとしても、
溝の断面積が磁気ヘッドに近いものほど小さくすればよ
く、溝の本数は何本でもよい。

第５図は１本発明による磁気記録再生装置の磁気ヘッド
回転装置の回転シリンダの溝形状の他の実施例を示す部
分縦断面図であって、２は回転シリンダ、７は溝、８は
磁気ヘッド収容部である。

前記第１の実施例では溝のピッチを等しくして、磁気ヘ
ッドに近い溝はど断面積を少なくしたが、ｌ＠３図にお
いては、溝７の断面積を一定にして、回転シリンダ２０
幅方向の単位長さ当りの溝の総断面積が一定になるよう
に溝のピッチを変えている。

〔発明の効果〕　゛ 以上説明したように、本発明によれば、磁気テープ案内
ドラムの回転シリンダにおける空気膜の安定で均一な流
出入ができるので、回転シリンダの回転負荷及び回転む
らを減少し、テープを安定走行させて映像ジッタをなく
すことができ、上記従来技術の欠点を除いて優れた機能
の磁気記録再生装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及びｆ８２図は本発明による磁気記録再生装置の
磁気ヘッド回転装置の一実施例を示す正面図及び縦断面
図、第５図は同じく他の実施例を示す部分縦断面図、第
４図、第５図、第６図、第７図、第８図は本発明の詳細
な説明するための図である。 ２・−・・・・・・・・・・回転シリンダ３・・・・・
・・・・・・・磁気ヘッド４・・・・・・・・・・・・
磁気テープ５・・・・・・・・・・・・固定ドラム６・
・−・・・−・・・・磁気テープ案内溝７・・・・・・
・・−・・シリンダ溝 代理人弁理士　小　川　勝　男ゝ 第１閏 も２図 箔３図 絶４Ｚ 第５（２１ ■（＋＋＋五り

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 磁気ヘッドと一体的に回転するシリンダを有する磁気ヘ
   ッド回転装置を有し、この磁気ヘッド回転装置に磁気テ
   ープを螺旋状に巻回した状態で走行させるようにした磁
   気記録再生装置において、前記シリンダの磁気テープと
   相接する円周面にその全周に亘って複数本の凹溝を設け
   該凹溝の前記シリンダ軸方向の単位長さ当りの断面積を
   磁気ヘッド近い程小さくしたことを特徴とする磁気ヘッ
   ド回転装置。