JPH07121949A - 回転磁気ヘッド装置 - Google Patents

回転磁気ヘッド装置

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JPH07121949A
JPH07121949A JP5291542A JP29154293A JPH07121949A JP H07121949 A JPH07121949 A JP H07121949A JP 5291542 A JP5291542 A JP 5291542A JP 29154293 A JP29154293 A JP 29154293A JP H07121949 A JPH07121949 A JP H07121949A
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JP
Japan
Prior art keywords
drum
rotary
magnetic head
head device
air film
Prior art date
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Pending
Application number
JP5291542A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadahiro Yamakita
忠弘 山北
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH07121949A publication Critical patent/JPH07121949A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入口部分と出口部分との間におけるエア・フ
ィルム層の厚みを出来るだけ均一にして磁気ヘッドと磁
気テープとのコンタクトを改善し、情報の記録・再生性
能を向上させることのできる回転磁気ヘッド装置を提供
する。 【構成】 エア・フィルム層を形成するために回転ドラ
ム52上に設けた複数の溝2の、幅や、深さ、あるいは
間隔を変えて、磁気テープ54と回転ドラム53間に形
成されるエア・フィルム層の厚みを均一化し、磁気ヘッ
ド55と磁気テープ54のコンタクトの改善や、ジッタ
ーの低減等が図れるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気テープに対して磁
気ヘッドで情報の記録・再生を行う、VTR,DAT,
DDS等に適用される回転磁気ヘッド装置に関し、特に
磁気テープと回転ドラムの間にエア・フィルムをほぼ均
一の厚さで形成することができるようにした回転磁気ヘ
ッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、磁気テープに対して磁気ヘッド
で情報の記録・再生を行う、VTR,DAT,DDS等
に適用される回転磁気ヘッド装置の一例を磁気テープを
装着させた状態で示す斜視図で、図6はその概略上面図
である。
【0003】図5及び図6において、この回転磁気ヘッ
ド装置51は、固定ドラム52と、この固定ドラム52
と同軸上に対応して配置されており、図示せぬモータに
より回転される回転ドラム53と、この回転ドラム53
の下部に取り付けられており、固定ドラム52及び回転
ドラム53の外円周に沿って走行される磁気テープ54
に接触し、情報を記録・再生するための磁気ヘッド55
とを備え、さらに回転ドラム53の外周面にエア・フィ
ルム形成用の溝56を周回して複数(本例では溝A,溝
B,溝Cの3つ)設けた構造になっている。
【0004】この構造では、磁気テープ54はガイドポ
スト57に案内されて、固定ドラム52及び回転してい
る回転ドラム53の外円周に沿って巻き付けられた状態
で走行され、このとき同時に磁気ヘッド55で情報が記
録・再生される。また、回転ドラム53が回転すること
によって、固定ドラム52及び回転ドラム53の外円周
と磁気テープ54との間には、溝56によってエアが吸
い込まれ、これがエア・フィルムとなり、磁気テープ5
4を固定ドラム52及び回転ドラム53の外円周の面よ
り浮かして磁気テープ54に与える摩擦力を無くすよう
にしている。
【0005】図7は回転ドラム53と固定ドラム52の
要部を拡大して示す側面図で、図8は図7のE部拡大図
である。図7及び図8に示すように、従来の回転磁気ヘ
ッド装置では、回転ドラム53の外周に形成されている
エア・フィルム形成用の各溝56の形状(幅W及び深さ
D)及びピッチt1,t2,t3は共に略同一に形成さ
れていた。ここで、3つのA,B,Cで示す溝56にお
ける溝形状の一例をドラム径が70ミリの場合について
示すと、図8における寸法Wと寸法Rに相当する部分
は、図4中に「従来構造の寸法」として示す寸法で形成
されている。
【0006】また、図9は上記従来構造におけるエア・
フィルム厚を、図6の入口と、中央と、出口に付いてそ
れぞれ測定した図である。この測定結果より、エア・フ
ィルム厚は入口部分では約15μm、中央部分では約7
μm、出口部分では約2μmで、入口部分と出口部分と
ではエア・フィルム層の厚みの差が13μmと大きく異
なり、全体として不均一であることが分かる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エア・
フィルム層は厚過ぎると磁気ヘッド55と磁気テープ5
4とのコンタクトを悪くして情報の記録・再生状態を低
下させ、逆に薄過ぎると磁気ヘッド55が突出されてい
る回転ドラム53の窓部58に磁気テープ54が入り込
んでテープ傷を発生させたり、ジッターを悪くしたりす
る原因となる。したがって、磁気ヘッド55と磁気テー
プ54とのコンタクトを最適化するにはエア・フィルム
層の厚みを均一にすることが重要である。
【0008】しかしながら、上述した従来構造の回転磁
気ヘッド装置では、入口部分と出口部分とでのエア・フ
ィルム層の厚みが大きく異なり不均一であるので、これ
らの条件を十分に満足しているとは言えなかった。
【0009】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は入口部分と出口部分との間におけ
るエア・フィルム層の厚みをほぼ均一にして磁気ヘッド
と磁気テープとのコンタクトを改善し、情報の記録・再
生性能を向上させることのできる回転磁気ヘッド装置を
提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明にあ
っては、固定ドラムと、この固定ドラムと同軸上に対応
して配置されており、モータにより回転される回転ドラ
ムと、この回転ドラムの下部に取り付けられており、前
記固定ドラム及び前記回転ドラムの外円周に沿って走行
される磁気テープに接触し、情報を記録・再生するため
の磁気ヘッドとを備えるとともに、前記回転ドラムの外
円周に前記磁気テープと前記回転ドラムの間にエア・フ
ィルムを形成するための溝を周回して複数設けてなる回
転磁気ヘッド装置において、前記複数の溝の幅または深
さを、前記回転ドラムの上側に進むに従って順に広くま
たは大きく形成、することによって達成される。好まし
くは、前記複数の溝の幅と深さの両方を、前記回転ドラ
ムの上側に進むに従って順に大きくなるように形成する
と良い。
【0011】また、この目的は、本発明にあつては、固
定ドラムと、この固定ドラムと同軸上に対応して配置さ
れており、モータにより回転される回転ドラムと、この
回転ドラムの下部に取り付けられており、前記固定ドラ
ム及び前記回転ドラムの外円周に沿って走行される磁気
テープに接触し、情報を記録・再生するための磁気ヘッ
ドとを備えるとともに、前記回転ドラムの外円周に前記
磁気テープと前記回転ドラムの間にエア・フィルムを形
成するための溝を周回して少なくとも3つ以上、複数設
けてなる回転磁気ヘッド装置において、前記複数の溝の
間隔を、前記回転ドラムの上側に進むに従って順に小さ
く形成、することによって達成される。
【0012】
【作用】この構成によれば、エア・フィルムを形成する
複数の溝の幅や、深さ、あるいは間隔を変えることによ
って、磁気テープとドラム間に形成されるエア・フィル
ム層の厚みを均一化することが可能になる。これによ
り、磁気ヘッドと磁気テープのコンタクトの改善や、ジ
ッターの低減等が可能になる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例として示す回
転磁気ヘッド装置の要部構造図である。なお、図1は図
7に示した回転磁気ヘッド装置の部分に相当するもので
あり、図7に示した回転磁気ヘッド装置と異なる点は回
転ドラムの外周面に設けられたエア・フィルム形成用の
溝にあり、その他はそのまま同じ構造を適用できるもの
である。したがって、図1の実施例では、エア・フィル
ム形成用の溝以外は、図7の回転磁気ヘッド装置と同じ
構造を使用した場合として、図7に示した回転磁気ヘッ
ド装置と対応する部材には同じ符号を付して説明する。
【0014】そして、図1において、磁気ヘッド55が
取り付けられた回転ドラム53と、固定ドラム52とを
備えた本発明に係る回転磁気ヘッド装置1では、回転ド
ラム53の外円周の面にエア・フィルム形成用の溝2と
して、3つの溝A,B,Cが同じピッチ(t1=t2=
t3)で設けられている。また、各溝2の幅W及び深さ
Dは共に均一ではなく、上側に進むに従って幅W及び深
さ共に大きくなる状態で形成して、これにより上側にお
けるエア・フィルム層の厚みを抑制するとともに下側に
おけるエア・フィルム層を増進させている。すなわち、
溝A2の幅W及び深さDは溝B2の幅W及び深さDより
も大きく、溝B2の幅W及び深さDは溝C2の幅W及び
深さDよりも大きく形成されている。ここで、3つの
A,B,Cで示す各溝2における溝形状の一例をドラム
径が70ミリの場合について示すと、図8における寸法
Wと寸法Rに相当する部分は、図4中に「本実施例の寸
法」として示す寸法で形成されている。
【0015】また、図2は本発明の上記実施例構造にお
けるエア・フィルム厚を、図6の入口と、中央と、出口
に付いてそれぞれ測定した図である。この実施例構造で
は、各溝2の幅W及び深さDを、上側に進むに従って共
に大きく形成して、これにより上側におけるエア・フィ
ルム層の厚みを抑制しているとともに下側におけるエア
・フィルム層を増進させているので、測定結果より明ら
かのように、エア・フィルム厚は入口部分では約10μ
m、中央部分では約8μm、出口部分では約5μmとな
り、入口部分と出口部分とでのエア・フィルム層の厚み
の差は5μmで、上述した従来装置の場合の差が13μ
mであったのに比べて少なくなり、入口部分から出口部
分に至るまでの間のエア・フィルム層の厚みがほぼ均一
になっている。なお、この実施例では、各溝(A,B,
C)2の幅Wと深さDの両方を変えた構造として開示し
たが、これは幅Wと深さDの何れか一方を変えた構造に
しても差し支えないものである。
【0016】図3は本発明の他の実施例として示す回転
磁気ヘッド装置の要部構造図である。なお、図3におい
て図1と同一符号を付したものは図1と同一のものを示
している。
【0017】そして、図3に示す回転磁気ヘッド装置1
0も図1に示した回転磁気ヘッド装置10と同様に、磁
気ヘッド55が取り付けられた回転ドラム53と、固定
ドラム52とを備えており、回転ドラム53の外円周の
面にエア・フィルム形成用の溝12として、3つの溝
A,B,C,Dが幅W及び深さDを同じにして、ピッチ
t1,t2,t3だけを、(t1>t2>t3)と変え
て設けられている。すなわち、溝Aと溝B間のピッチt
1は溝Bと溝C間のピッチt2よりも大きく、溝Bと溝
C間のピッチt2は溝Cと溝D間のピッチt3よりも大
きく形成しており、これにより上側におけるエア・フィ
ルム層の厚みを抑制するとともに下側におけるエア・フ
ィルム層を増進させ、入口部分から出口部分に至るまで
の間のエア・フィルム層の厚みをほぼ均一にしている。
【0018】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明に係る回転
磁気ヘッド装置によれば、エア・フィルムを形成する複
数の溝の幅や、深さ、あるいは間隔を変えることによっ
て、磁気テープとドラム間に形成されるエア・フィルム
層の厚みを均一化することが可能になるので、磁気ヘッ
ドと磁気テープのコンタクトを改善や、ジッターの低減
等が可能になり、情報の記録・再生性能を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す回転磁気ヘッド装
置の要部構造図である。
【図2】本実施例構造の場合におけるエア・フィルム厚
の一実測例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例として示す回転磁気ヘッド
装置の要部構造図である。
【図4】本実施例構造の一寸法例と従来構造の一寸法例
を示す図である。
【図5】一般的な回転磁気ヘッド装置の一例を周辺構造
と共に示す斜視図である。
【図6】一般的な回転磁気ヘッド装置の一例を周辺構造
と共に示す上面図である。
【図7】図6に示した同上回転磁気ヘッド装置の要部構
造図である。
【図8】図7のE部拡大図である。
【図9】図6に示した同上回転磁気ヘッド装置の場合に
おけるエア・フィルム厚の一実測例を示す図である。
【符号の説明】
1 回転磁気ヘッド装置 2 エア・フィルム形成用の溝 10 回転磁気ヘッド装置 52 固定ドラム 53 回転ドラム 54 磁気テープ 55 磁気ヘッド

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定ドラムと、この固定ドラムと同軸上
    に対応して配置されており、モータにより回転される回
    転ドラムと、この回転ドラムの下部に取り付けられてお
    り、前記固定ドラム及び前記回転ドラムの外円周に沿っ
    て走行される磁気テープに接触し、情報を記録・再生す
    るための磁気ヘッドとを備えるとともに、前記回転ドラ
    ムの外円周に前記磁気テープと前記回転ドラムの間にエ
    ア・フィルムを形成するための溝を周回して複数設けて
    なる回転磁気ヘッド装置において、 前記複数の溝の幅または深さを、前記回転ドラムの上側
    に進むに従って順に広くまたは大きく形成したことを特
    徴とする回転磁気ヘッド装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の溝の幅と深さの両方を、前記
    回転ドラムの上側に進むに従って順に大きくなるように
    形成してなる請求項1に記載の回転磁気ヘッド装置。
  3. 【請求項3】 固定ドラムと、この固定ドラムと同軸上
    に対応して配置されており、モータにより回転される回
    転ドラムと、この回転ドラムの下部に取り付けられてお
    り、前記固定ドラム及び前記回転ドラムの外円周に沿っ
    て走行される磁気テープに接触し、情報を記録・再生す
    るための磁気ヘッドとを備えるとともに、前記回転ドラ
    ムの外円周に前記磁気テープと前記回転ドラムの間にエ
    ア・フィルムを形成するための溝を周回して少なくとも
    3つ以上、複数設けてなる回転磁気ヘッド装置におい
    て、 前記複数の溝の間隔を、前記回転ドラムの上側に進むに
    従って順に小さく形成したことを特徴とする回転磁気ヘ
    ッド装置。
JP5291542A 1993-10-28 1993-10-28 回転磁気ヘッド装置 Pending JPH07121949A (ja)

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JP (1) JPH07121949A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1037200A2 (en) * 1999-03-18 2000-09-20 Sony Corporation Rotary magnetic recording/reproducing apparatus and method of fabricating the same
US7714125B2 (en) 2004-10-28 2010-05-11 Otsuka Chemical Co., Ltd. Process for producing penam compound useful for preparing tazobactam

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1037200A2 (en) * 1999-03-18 2000-09-20 Sony Corporation Rotary magnetic recording/reproducing apparatus and method of fabricating the same
EP1037200A3 (en) * 1999-03-18 2000-10-04 Sony Corporation Rotary magnetic recording/reproducing apparatus and method of fabricating the same
US7714125B2 (en) 2004-10-28 2010-05-11 Otsuka Chemical Co., Ltd. Process for producing penam compound useful for preparing tazobactam

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