JPS61248934A - 流体封入型マウントラバ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ１発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動車のボディにエンジンやサスペンションフ
レームなどを取付ける際に、その取付は箇所に介在させ
るマウントラバー、特に流体（一般に不凍液を混ぜた水
）を封入した構造のマウントラバーに関するものである
。

〔従来の技術〕

エンジン取付は用マウントラバーとして流体封入型のマ
ウントラバーは知られている。その構造は、高周波振動
を良く吸収するゴムブロックに。

隔壁で二分された膨張収縮可能の空室を付設し。

その隔壁に、振動によるゴムブロックの変形によって生
じる流体圧で押開かれる例えばリードバルブ式の感圧バ
ルブを備えたもので、その感圧バルブを経て流体が２室
間を交互移動するときの摩擦抵抗によってダンピング作
用をする。

〔発明が解決しようとする問題点〕

上記従来の流体封入型のマウントラバーは、振動の低周
波域において高いダンピング作用が得られ、感圧バルブ
に一定の閉塞予圧を与えることにより、特定の条件下に
おけるダンピング作用を有効に行わせることができる。

ところが感圧バルブの閉塞予圧を低く設定してしまうと
、振動の振幅が小さくて流体圧の変動が小さいときは、
十分なダンピング作用をするが、振幅が大きいときは、
その時発生する大きな流体圧で簡単にバルブが開いてし
まって抵抗がなくなるので十分なダンピング作用をしな
い。

また感圧バルブの閉塞予圧を高く設定してしまうと、小
振幅時にはバルブを押開くことができないのでダンピン
グ作用をしないが、大振幅時には、その時発生する大き
な流体圧によってバルブが押開かれ、十分なダンピング
作用をする。

従って前記のように感圧バルブの閉塞予圧を一定にする
と、ダンピング効果を発揮する振動の範囲が限られてし
まう。

本発明は従来の流体封入型マウントラバーが持っている
上記の問題点に鑑み、流体が感圧バルブを通過するとき
の摩擦抵抗を可変にして、小振幅から大振幅までの広い
範囲の振動に対し十分なダンピング作用が行われるよう
にすることを目的とする。

口、発明の構成 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成させるために、本発明は次の構成とし
たものである。すなわち本発明に係る流体封入型マウン
トラバーは、流体室を二分する隔壁に、流体圧によって
押開かれ、その圧力の高低に応じて流路面積が変化する
感圧バルブを備えた流体封入型マウントラバーにおいて
、感圧バルブの閉塞予圧と弁口面積のいずれか一方また
は両方の可変機構を設け、その可変機構を振動の大小に
応じて調節するように構成している。

〔作　用〕

本発明マウントラバーに作用する振動が小さいときは、
感圧バルブの閉塞予圧を低くするか弁口面積を広げる。

あるいは閉塞予圧を下げると同時に弁口面積も広くする
ように可変機構を調節する。

そうすると小振幅の振動によって発生する流体圧の変動
で感圧バルブが押開かれ、流体が感圧バルブを通過する
ときの摩擦抵抗で振動を減衰させる。

マウントラバーに作用する振動が大きい場合は、感圧バ
ルブの閉塞予圧を上げるか弁口面積を狭める。あるいは
閉塞予圧を高くすると同時に弁口面積も狭くするように
可変機構を調節する。

大振幅の振動で発生する流体圧の変動によって感圧バル
ブを押開いて流体が通過し、そのときの摩擦抵抗でダン
ピング作用が行われる。

〔実施例〕

本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。

第１実施例（第１図・第２図中第３図参照）周囲に取付
座１を張出させた短円筒２の一端に、頂部に取付用ポル
ト３を積込んだ円錐形ゴムブロック４を固着してせん新
形防振ゴムを構成している。

短円筒２の他端にゴムのダイヤフラム５を張ってゴムブ
ロック４との間に空室６を形成し、短円筒２の中央に設
けた隔壁７によって空室６をゴムブロック４側とダイヤ
プラム５側の２室に分けている。空室６には不凍液が入
った水を封入している。

隔壁７にゴムブロック４の変形によって空室６内に発生
する水圧で開く互いに流れ方向を異にする一対の感圧バ
ルブ８Ａ・８Ｂを備えている。感圧バルブ８Ａ・８Ｂは
、円錐形圧縮コイルばね９で弁座１０に押付けられる円
板形のもので、水圧が高いと大きく開き、低いと少し開
く、すなわち水圧の高低に応じて２室を通じる流路面積
が変化する。

各バルブ８Ａ・８Ｂの閉塞用コイルばね９の受座１１に
操作棒１２を一体に取付けて短円筒２に貫通支持させ、
短円筒２の外で操作棒端に進退式アクチュエータ１３を
設けている。そのアクチュエータ１３は機械式・流体式
等任意である。１４は操作棒１２に対する０リングであ
る。

アクチュエータ１３−１３を同時に作動させることによ
り、操作棒１２を介して受座１１を押進めると、コイル
ばね９が圧縮させられて感圧バルブ８Ａ・８Ｂの閉塞予
圧が上がる。またアクチュエータ１３・１３を上記と逆
に作動させると閉塞予圧が下がる。

アクチュエータ１３は第２図のソレノイド１５でもよい
、その場合ばね受座１１はソレノイド１５のムービング
コア１５Ａに固定する。

また第３図に示すように、ベローズ１６を設け、その一
端面にばね受座１１を固定し、ベローズ１６にチューブ
１７を経て油圧あるいはエンジンから得られる負圧を導
入することもできる。

第２実施例（第４図会第５図・第６図参照）第１実施例
の円板形感圧バルブ８Ａ・８Ｂに代えて、第２実施例は
板ばねから成るいわゆるリードバルブ式の感圧バルブ８
Ａ・８Ｂを備えている。

そして各リードバルブ８Ａ−８Ｂの一端の取付支点軸１
８を減速機付モータ１９で回すように構成している。モ
ータ１９・１９を同時にリードバルブ８Ａ−８Ｂの閉塞
方向に回すと、リードバルブ８ＡΦ８Ｂの弁座（隔壁７
の表裏面）に対する押付は力すなわち閉塞予圧が高まる
。モータ１９・１９を逆方向に回せばリードバルブ８Ａ
・８Ｂの閉塞予圧は下がる。

リードバルブの取付支点軸１８を直接モータで回す構成
の代りに、第６図に示すように取付支点軸１８は単に遊
転可能に支持し、その取付支点軸１８と、リードバルブ
の弁口閉塞部分との間にバルブ押圧用カム２０を設ける
こともできる。カム２０をモータその他の駆動源で回す
と、リードバルブとの接点におけるカムリフトが変り、
リードバルブ８Ａ・８Ｂの閉塞予圧が強弱変化する。

なお上記第１実施例におけるバルブ閉塞用コイルばね９
、および第２実施例の板ばね製リードバルブ８Ａ・８Ｂ
は、第７図に示すように一部のコイルピッチを変える、
また第８図に示すように長さの異なる板ばねを重ねるな
どして非線形ばね特性を与えると、閉塞予圧可変機構の
操作と相まって閉塞予圧をより有効に調節することがで
きる。

第３実施例（第９図・第１０図・第１１図参照）感圧バ
ルブ８Ａ・８Ｂの閉塞予圧は一定にしておいて、弁口面
積を大小変化させることができるようにしたもので、各
バルブ８Ａ・８Ｂの弁口２１を横切る涙滴形絞り穴２２
を持った円板２３を回動自由に隔壁７に組込み、その円
板２３の外周に形成したクラウンギヤ２４に駆動用ピニ
オン２５をかみ合せている。

駆動用ピニオン２５は、減速機付モータ２６によって正
逆回転させられる。絞り穴２２の一方の口の周囲に補強
突縁２７が設けられていて、その突縁２７は隔壁７に形
成した円弧状案内溝２８にはまっている。２９は円弧状
案内溝２８の弁口２１以外の部分を塞ぐ覆い部である。

モータ２６の作動により円板２３を第１１図の状態で左
に回すと絞り穴２２の大きい側が弁口２１に現われ、弁
口面積が広がる０円板２３を反対方向に回すと絞り穴２
２の小さい側が弁口２１に合致して弁口面積は狭くなる
。

上記絞り穴２２は図示の涙滴形に代えて、直径が漸次大
きくなる複数個の穴を並べて設けることもできる。

第４実施例 リードバルブ式感圧バルブ８Ａ・８Ｂに、その閉塞予圧
の可変機構（リードバルブ取付支点軸１８・支点軸駆動
用モータ１９＠リードバルブ押圧用カム２０等）を備え
た第２実施例のものに、前記第３実施例の弁口面積可変
機構（絞り穴２２付円板２３、駆動歯車２４・２５．モ
ータ２６等）を組合せて、両方の可変機構を同時に作動
させるように構成することも可能である。

本発明のマウントラバーは、例えば第１２図に符号Ｒで
示すように、エンジンＥをボディのセンタービームＢに
取付ける際に、特にエンジンＥの振動方向両側に対に配
置してボルトで締付は固着するものである。エンジンＥ
の底面中央は、ビームＢにストップラバーＳで位置決め
される。またボディにサスペンションフレームを取付け
る際に介在させることもある。

本発明のマウントラバーにおける感圧バルブ８Ａ・８Ｂ
の閉塞予圧と、弁口２１の面積のいずれか一方または両
方の可変機構は、振動に応じて人為的、または自動的に
調節するもので、調節手段としては ａ、振動による物体の加速度あるいは変位をセンサで検
知し、その検知信号でコンピュータ制御回路を働かせて
可変機構の７クチュエータを作動させる。

ｂ、第１３図に示すように、可動錘３０とバルブ閉塞ば
ね受座１１の操作棒１２とを可撓ワイヤ３１でつなぎ、
振動の大小に応じた錘３０の移動で操作棒１２を進退さ
せる。

Ｃ，エンジンを支持するマウントラバーの場合。

キャブレタや排気装置等から得られる走行状態に応じた
空気圧でアクチュエータを作動させる。

ｄ、物体を複数個のマウントラバーで支持した場合、位
置関係が対称のマウントラバーどうしを組にして、互い
に他方のマウントラバーの液圧をアクチュエータに導い
て作動させる。

などの手段がある。

ハ、発明の効果 本発明の流体封入型マウントラバーは、流体室６を部分
する隔壁７に、流体圧によって押開かれ、その圧力の高
低に応じて流路面積が変化する感圧バルブ８Ａ−８Ｂを
備えた流体封入型マウントラバーにおいて、感圧バルブ
８Ａ・８Ｂの閉塞予圧と弁口面積のいずれか一方または
両方の可変機構１１・１３・１５・１６．１８・１９・
２０．２２・２３・２６を設け、その可変機構を振動の
大小に応じて調節するように構成したものであるから、
マウントラバーに作用する振動の大小に応じて可変機構
を調節操作することにより、感圧バルブ８Ａ・８Ｂの閉
塞予圧と弁口面積のいずれか一方、またはその両方を変
えて、流体が感圧バルブを通過するときの摩擦抵抗を容
易に変えることができて、小振幅から大振幅までの広い
範囲の振動に対し十分なダンピング作用をする効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明マウントラバーの第１実施例の縦断正面
図、第２図・第３図は第１実施例における可変機構の変
形例を示す感圧バルブ部分の縦断正面図、第４図は第２
実施例の縦断正面図、第５図は第２実施例の可変機構の
斜視図、第６図は第２実施例における可変機構の変形例
を示す感圧バルブ部分の縦断正面図、第７図は第１実施
例における弁ばねの変形例の正面図、第８図は第２実施
例の感圧バルブの変形例を示す斜視図、第９図は第３実
施例の縦断正面図、第１０図は絞り穴付円板の斜視図、
第１１図は弁口部の拡大平面図、第１２図は本発明マウ
ントラバーの使用状態を示す側面図、第１３図は可変機
構の機械的調節手段の一例を示す要部の正面図。 ２は短円筒、４はゴムブロック、５はダイヤフラム、６
は空室、７は隔壁、８Ａ・８Ｂは感圧バルブ、９は弁ば
ね、１１Φ１３・１５・１６は第１実施例の可変機構（
１１・・・ばね受座、１３・・・アクチュエータ、１５
・・・ソレノイド、１６・・・ベローズ）、１８・１９
・２０は第２実施例の可変機構（１８・・・リードバル
ブ取付支点軸、１９・・・支点軸回動モータ、２０・・
・リードバルブ押圧用カム）、２１は弁口、２２・２３
・２６は第３実施例の可変機構（２２・・・絞り穴、２
３・・・絞り穴付円板、２６・・・円板回転駆動用モー
タ）。 特許出願人　　本田技研工業株式会社 第１３図 第９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）流体室を二分する隔壁に、流体圧によって押開か
   れ、その圧力の高低に応じて流路面積が変化する感圧バ
   ルブを備えた流体封入型マウントラバーにおいて、感圧
   バルブの閉塞予圧と弁口面積のいずれか一方または両方
   の可変機構を設け、その可変機構を振動の大小に応じて
   調節するように構成したことを特徴とする流体封入型マ
   ウントラバー。