JPS6124550Y2

JPS6124550Y2 -

Info

Publication number: JPS6124550Y2
Application number: JP9600080U
Authority: JP
Priority date: 1980-07-08
Filing date: 1980-07-08
Publication date: 1986-07-23
Also published as: JPS5723762U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はエレベータを専用して運転する装置
の改良に関するものである。

群管理エレベータは複数台のかごが１群として
管理されるものである。

一方、貴賓客、車いす使用の身体障害者等を運
ぶ場合には、一般用の乗場ボタンおよび行先ボタ
ンの外に、専用の乗場ボタンおよび専用の行先ボ
タンを設置し、これらの専用ボタンが押される
と、特定のかごを群管理から切り放すようにして
いる。そして、切り放された特定のかごは専用ボ
タンによる専用呼びに応答するように運転され
る。しかし、一般の利用者がいたずらで専用ボタ
ンを押せば、上記のように専用運転が行なわれる
ので、運転効率は低下する。

そこで、適当なスイツチ等を設置し、専用運転
を要求する利用者が来るころを見計らつて、あら
かじめ特定のかごを群管理から切り放して待機さ
せておき、専用ボタンが押されると専用呼びが登
録されて専用運転が行なわれるようにしたものも
ある。しかし、専用利用者が少ないとかごをむだ
に待機させることになる。またスイツチの復帰を
失念するとやはり運転効率が低下し、一般乗客へ
のサービスが悪くなる。

この考案は上記不具合を改良するもので、いた
ずらに操作されることを防ぎ、またスイツチの復
帰を失念しても一般利用者へのサービスを著しく
悪化させることのないようにしたエレベータの専
用運転装置を提供することを目的とする。

以下、第１図および第２図によりこの考案の一
実施例を説明する。

第１図中、１は１階の乗場の戸、１Ａは一般用
の乗場上りボタン、１Ｃは専用の乗場上りボタン
である。

第２図中、（＋），（−）は直流電源、２Ｃは２
階の専用の乗場上りボタン、２Ｄ，３Ｄは２階お
よび３階の専用の乗場下りボタン、１Ｅ，２Ｅは
かごが１階および２階にいるとき開放するかご位
置接点、２Ｆ，３Ｆは同じく２階および３階のか
ご位置接点、１Ｇ，２Ｇは１階および２階の専用
上り呼び登録リレーで、１Ga，２Ga，１Gb，２
Gbはその常開接点、２Ｈ，３Ｈは２階および３
階の専用下り呼び登録リレーで、２Ha，３Ha，
２Hb，３Hbはその常開接点、１Ｉ〜３Ｉはかご
内操作盤（図示しない）に設置された１階〜３階
の専用の行先ボタン、１Ｊ〜３Ｊは１階〜３階の
かご位置接点、１Ｋ〜３Ｋは１階〜３階の専用か
ご呼び登録リレーで、１Ka〜３Ka，１Kb〜３
Kbはその常開接点、４は建物の受付または係員
室に設置された選択スイツチ、５は選択リレー
で、５ａ，５ｂはその常開接点、６ａ，６ｂはか
ごが上り運転するとき開放する上り方向リレー接
点、７ａ，７ｂは同じく下り運転するとき開放す
る下り方向リレー接点、８は付勢されると直ちに
動作し消勢されると一定時間後に復帰する時限リ
レーで、８ａはその常閉接点、９は付勢されると
かごを群管理内に入れ消勢されるとこれを群管理
から切り放す切放しリレーである。

次に、この実施例の動作を説明する。

通常時、複数台のかごは群管理運転されてい
る。

専用運転が必要になつたとき、選択スイツチ４
が閉成されると、選択リレー５は付勢され、接点
５ａ，５ｂは閉成される。しかし、これだけでは
群管理運転には何の変化も生じない。

今かごは３階にあり、１階の乗場で、専用上り
ボタン１Ｃが押されると、（＋）−５ａ−１Ｃ−１
Ｅ−１Ｇ−（−）の回路により、１階の専用上り
呼び登録リレー１Ｇは付勢され、接点１Gaの閉
成により自己保持する。これで１階の専用上り呼
びが登録される。また、接点１Gbも閉成するの
で、時限リレー８は付勢され、接点８ａは開放す
る。これで、特定のかごは群管理から切り放さ
れ、途中の乗場呼びには応答せず、１階に呼び寄
せられ、方向を反転すると上り方向リレー接点６
ａは開放する。かごが１階に到着すると、かご位
置接点１Ｅは開放するので、１階の専用上り呼び
登録リレー１Ｇは消勢され、接点１Gaは開放
し、１階の専用上り呼びは解除される。また、接
点１Gbも開放するが、時限リレー８はすぐには
復帰しない。

１階の利用者がかごに乗り込み、３階の専用行
先ボタン３Ｉを押すと、（＋）−５ｂ−３Ｉ−３Ｊ
−３Ｋ−（−）の回路により、３階の専用かご呼
び登録リレー３Ｋは付勢され、接点３Kaの閉成
により自己保持する。これで３階の専用かご呼び
が登録される。また、接点３Kbも閉成するの
で、時限リレー８は再び付勢される。これで、特
定のかごは途中の乗場呼びには応答せず、３階へ
走行する。かごが３階に到着すると、かご位置接
点３Ｊは開放するので、３階の専用かご呼び登録
リレー３Ｋは消勢され、接点３Kaは開放し、３
階の専用かご呼びは解除される。また、接点３
Kbも開放するので、一定時間後時限リレー８は
復帰し、接点８ａは閉成する。これで、切放しリ
レー９は付勢され、特定かごは再び群管理下に入
り、一般利用者のサービスに当たる。

他の呼びについても全く同様に説明できる。

以上説明したとおりこの考案では、選択スイツ
チが操作された後専用の呼びボタンを操作すれ
ば、専用の呼びが登録され、特定かごを群管理か
ら切り放し、専用の呼びボタンによる専用の呼び
に応答させるようにしたので、専用の呼びボタン
を操作しただけでは特定かごが群管理から切り放
されることなく、いたずら操作を防ぐことができ
る。また、選択スイツチの復帰を失念しても、専
用の呼びがなければ特定かごが群管理から切り放
されることなく、一般利用者へのサービスを著し
く悪化させることを防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案によるエレベータの専用運転
装置の一実施例を示す乗場正面図、第２図は同じ
く回路図である。１Ｃ，２Ｃ……１階および２階の専用の乗場上
りボタン、２Ｄ，３Ｄ……２階および３階の専用
の乗場下りボタン、１Ｇ，２Ｇ……１階および２
階の専用上り呼び登録リレー、２Ｈ，３Ｈ……２
階および３階の専用下り呼び登録リレー、１Ｉ〜
３Ｉ……１階〜３階の専用の行先ボタン、１Ｋ〜
３Ｋ……同左専用かご呼び登録リレー、４……選
択スイツチ、５……選択リレー、８……時限復起
形時限リレー、９……切放しリレー。なお、図中
同一部分は同一符号により示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

複数台のかごが群管理され、切放し指令が発せ
られると上記複数台のかごから特定かごが切り放
され、以後この特定かごを専用のボタンによる専
用の呼びに応答させるように運転するものにおい
て、人為的に操作される選択スイツチ、この選択
スイツチが操作された後上記専用のボタンが操作
されると上記専用の呼びが登録される専用呼び登
録回路、この専用呼び登録回路が動作すると上記
特定かごに対する上記切放し指令を発する切放し
回路を備えたことを特徴とするエレベータの専用
運転装置。