JPS6119183Y2

JPS6119183Y2 -

Info

Publication number: JPS6119183Y2
Application number: JP1980044101U
Authority: JP
Priority date: 1980-04-02
Filing date: 1980-04-02
Publication date: 1986-06-10
Also published as: JPS56148060U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はエレベータを運転する装置の改良に
関するものである。

エレベータで自分の行きたい階へ行くには、か
ご内に設けられた行先ボタンを押せばよいことは
周知である。行先ボタンを押せば、そのボタンの
指示する階のかご呼びが登録され、かごはその階
に向かつて出発する。

ところが、重要な人物に使用してもらう場合
は、行先ボタンを押させること自体失礼であると
いうことで、運転手を配置して運転させることが
多い。そのための費用は無視できない額に上る。

この考案は上記不具合を解良するもので、行先
ボタンを操作しなくてもかごを運転できるように
したエレベータの運転装置を提供することを目的
とする。

以下、図によつてこの考案の一実施例を説明す
る。

図中、（＋），（−）は直流電源、１Ａ〜４Ａは
かご内に設けられた１階〜４階の行先ボタン、１
Ｂ〜４Ｂは１階〜４階のかご呼び登録リレーで、
１Ba〜４Baはその常開接点、１Ｃ〜４Ｃは１階
〜４階の行先ボタン１Ａ〜４Ａに内蔵されたかご
呼び登録灯、１Daはかごが１階にいるとき閉成
するかご位置リレー接点、１Dbは同じく開放す
るかご位置リレー接点、２Ｄ〜４Ｄは同じく開放
する２階〜４階のかご位置リレー接点、５は重要
客運転（以下VIP運転という）が指令されると閉
成するVIP運転リレー接点、６は１階到着検出リ
レーで、６ａはその常開接点、７は付勢されると
放送装置（図示しない）を作動させる指令を発す
る放送指令リレーで、上記放送装置は所定の音声
を合成して放送するもので、録音テープを用いた
従来の放送装置に比しずつと安価に構成されるも
ので公知である。

次に、この実施例の動作を説明する。

今、３階に重役室があるものとする。VIP運転
が指令されるとVIP運転リレー接点５は閉成す
る。かごは図示しない回路によりVIP運転とな
り、１階に呼び寄せられる。かごが１階に到着す
ると、かご位置リレー接点１Daは閉成し、１階
到着検出リレー６は付勢され、接点６ａは閉成す
る。これで、（＋）−６ａ−３Ｂ−（−）の回路に
より３階のかご呼び登録リレー３Ｂは付勢され、
接点３Baの閉成により自己保持して、３階のか
ご呼びは自動的に登録される。また、かご呼び登
録灯３Ｃは点灯する。１階到着検出リレー６の付
勢と同時に放送指令リレー７も付勢され、放送装
置は作動して例えば「３階以外へお越しの場合は
行先ボタンを押してください」と放送する。この
ような放送は、乗客とのコミユニケーシヨンを緊
密にして、親切なエレベータの印象を与えるのに
役立つ。これにより、乗客は３階へ行くのであれ
ば３階の行先ボタン３Ａを押す必要はなく、かご
の出発を待てばよい。もし３階以外の階へ行きた
い場合はその階の行先ボタン２Ａ，４Ａを押せば
よい。

かごが３階の呼びに応じて１階を離れると、か
ご位置リレー接点１Daは開放し、１階到着検出
リレー６は消勢され、接点６ａは開放する。ま
た、放送指令リレー７も消勢されるので、上記放
送は中止される。

かごが３階に到着すれば、かご位置接点３Ｄは
開放するので、３階のかご呼び登録リレー３Ｂは
消勢され、接点３Baは開放する。また、かご呼
び登録灯３Ｃは消灯する。

なお、行先ボタン１Ａ〜４Ａを押せば、かご呼
び登録リレー１Ｂ〜４Ｂが付勢されてかご呼びが
登録されることは説明するまでもない。

また、VIP運転リレー（図示しない）は、人為
的なスイツチ操作によつて付勢させてもよく、
VIP運転用の１階の乗場ボタン（図示しない）が
押されたとき付勢させ、かごが１階を出発するま
で保持するようにしてもよい。

更に、 (ア) サービス階床、重役室は何階でもよく、かご
呼び自動登録階は複数でもよい。また、かごが
到着している階床によつて、かご呼びを自動登
録する階床を変えてもよい。

(イ) かご呼び自動登録機能はVIP運転に限らず、
ある階から乗り込む乗客の行先が決まつている
ような建物、例えば夕方からは屋上にビヤガー
デンが営業され、玄関階からは屋上以外には行
かないような場合にも適用できる。また、行先
階が決まつているような荷物エレベータにも適
用できる。

(ウ) かご呼び自動登録機能の起動条件は、スイツ
チ又は時刻による場合、かご内又は乗場の状態
が所定状態になつた場合等各種考えられる。

(エ) 放送装置の外、視覚に訴える表示器等各種の
報知器を用いることができる。

(オ) 報知内容もかご呼びの自動登録に関する説明
や、自動登録以外の階の内サービスできる階だ
け限定して指示するような機能を付加してもよ
い。

（カ）報知器は緊急用、広告用等他の注意をす
るための報知装置と同一のもので構成してもよ
い。

以上述べたとおりこの考案はかご呼びを自動登
録すると共に、かご内の行先ボタンを有効とする
ことにより自動登録階以外の一般階へ任意に行く
ことができるようにしたものである。また、自動
登録がなされると、一般階のかご呼びも自動登録
されるものと思つたり、逆に全く登録できないも
のと乗客は錯覚し勝ちであるので、これに対処す
るために報知装置を設けて特殊運転時に利用者の
便を図つたものである。このため、特殊運転が重
要人物の用に供するものであつても失礼のないよ
うにすることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案によるエレベータの運転装置の一
実施例を示す回路図である。３Ｂ……３階（重役室階）のかご呼び登録リレ
ー、１Da……１階のかご位置リレー接点、５…
…VIP運転リレー接点、６……１階到着検出リレ
ー。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

乗場ボタンとは別に設けられ外部操作により特
定階へかご内を呼び寄せるよう指令を発する特殊
運転指令手段、上記かごが上記特定階に停止して
いることを検出する検出回路、この検出回路の検
出信号と上記特殊運転指令手段の指令信号とによ
つて予め定められた階であつて上記特定階とは異
なる他の特定階のかご呼びを自動登録するかご呼
び登録回路、上記かご内に設けられ上記他の特定
階を除く一般階のかご呼びを外部操作によつて登
録する行先ボタン、上記検出回路の検出信号と上
記特殊運転指令手段の上記指令信号とによつて作
動して上記一般階へは上記行先ボタンを操作する
ことを案内する報知装置を備えたエレベータの運
転装置。