JPS6124301B2

JPS6124301B2 -

Info

Publication number: JPS6124301B2
Application number: JP10343678A
Authority: JP
Inventors: Osamu Suzuki
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1978-08-25
Filing date: 1978-08-25
Publication date: 1986-06-10
Also published as: JPS5531754A

Description

【発明の詳細な説明】この発明は停電等の非常時にエレベータを運転
する装置の改良に関するものである。

エレベータの運転中停電になると、かごは停止
するが、かごが運悪く階と階の間に停止すると、
乗客はかご内に閉じ込められてしまう。そこで、
これらの乗客を救出するため、停電時に非常電源
によりかごを運転することが行われるようになつ
て来た。

すなわち、停電になると、非常発電機が起動し
て非常電源が供給される。同時に乗場呼び及びか
ご呼びの登録は不能になる。非常電源容量に見合
つた台数（通常１台）のかごに対して帰着階への
帰着指令信号が発せられる。今、１号機のかごに
帰着指令信号が発せられたとすると、１号機は帰
着階（通常１階）へ直行し、かご内の乗客を乗場
へ救出する。１号機が帰着階に到着すると、１号
機の帰着完了信号が発せられる。このとき、一定
時間経過しても１号機が帰着完しないと１号機の
故障信号が発せられる。１号機の帰着完了信号又
は故障信号が発せられると、２号機の帰着指令信
号が発せられ、上記と同様な動作で２号機が帰着
階に帰着し、帰着完了すれば３号機に帰着指令信
号が発せられる。このようにしてかごを帰着階に
帰着させて乗客を救出する。なお、故障信号を発
したかごは別途救助員等による救出が行われる。

さて、これらの信号の授受は、ビル制御装置の
管理下にあるエレベータ管理盤とエレベータの間
で行われるが、上記説明から分かるように、停電
信号、各かごの帰着指令信号、各かごの帰着完了
信号、各かごの故障信号と多数の信号を授受する
電線が必要となり、かつこれが長距離に及ぶこと
になる。特に上記管理盤とエレベータ機械室の距
離は百数十メートルに達することが多いので、電
線に要する費用が高価となる。また、これらの信
号回路と動力回路とのレベル変換等に用いられる
変換装置の数も増加して高価となる。

この発明は上記欠点を解消するもので、停電時
等の救出運転に必要な信号の授受が少数の電線で
達成されるようにしたエレベータ非常時運転装置
を提供することを目的とする。

以下、第１図及び２図によりこの発明を１号機
〜３号機の３台のかごの運転に適用した一実施例
を説明する。

第１図及び第２図中、１は管理盤から発せられ
る停電信号で、常時は「０」、停電時は「１」と
なる。１ａ〜１ｃはそれぞれ「１」になると１号
機〜３号機のかご呼びを登録させないようにする
かご呼び登録阻止信号、１ｄは同じく乗場呼び登
録阻止信号、３は入力が「０」から「１」になる
と一定時間幅のパルスを出力するワンシヨツトマ
ルチバイブレータ（以下OMと言う）、４はエレ
ベータ管理盤（図示しない）から発せられる帰着
パルス信号、５〜８はJKフリツプフロツプで、
これらによつてシフトレジタ９が構成されてい
る。５ａ〜８ａはそれぞれJKフリツプフロツプ
５〜８の端子Ｑの出力で、６ａは１号機帰着指令
信号、７ａは２号機帰着指令信号、８ａは３号機
帰着指令信号、１０ａ〜１０ｃはそれぞれ１号機
〜３号機が帰着階に到着すると「１」となる到着
信号、１１ａ〜１１ｃは同じく戸を開くと「１」
となる１号機〜３号機の戸開信号、１２ａ〜１２
ｃは同じく帰着指令信号６ａ〜８ａが「１」にな
つて一定時間経過してもかごが帰着階に帰着しな
いと「１」になる１号機〜３号機の故障信号、１
３〜１５はANDゲート、１６〜１８はORゲー
ト、１９〜２１はOM３と同様のOM、２２はOR
ゲート、２２ａはその出力で完了パルス信号、２
３ａ〜２３ｃはそれぞれ号機〜３号機の完了信
号、Ｘは管理盤側、Ｙはエレベータ側である。

次に、この実施例の動作を説明する。

今、停電信号１が「１」になると、OM３から
のパルスによつてJKフリツプフロツプ出力５ａ
は「１」、出力６ａ〜８ａは「０」となる。ま
た、信号１ａ〜１ｄも「１」となり、すべてのか
ご呼び及び乗場呼びの登録は阻止される。帰着パ
ルス信号４が「１」になると、シフトレジスタ９
はシフトされ、出力５ａは「０」、出力６ａは
「１」、出力７ａ，８ａは「０」となる。これで、
１号機帰着指令信号６ａは「１」となるので、１
号機は帰着階に直行する。１号機が帰着階に到着
すると到着信号１０ａは「１」となり、戸を開く
と戸開信号１１ａは「１」となる。ANDゲート
１３の出力は「１」となり、ORゲート１６の出
力は「１」となつてOM１９からパルスが発生さ
れ、ORゲート２２の出力すなわち完了パルス信
号２２ａは「１」となる。また、１号機が帰着階
に到着せず、故障信号１２ａが「１」となつたと
きも、完了パルス信号２２ａは「１」となつて管
理盤へ送られる。これで、１号機完了信号２３ａ
は「１」となり（回路は図示しない）、帰着パル
ス信号４の次のパルスが「１」となる。そして、
シフトレジスタ９は再びシフトされ、出力７ａが
「１」となり２号機に帰着指令信号が発せられる
ことになる。以下これを繰り返えす。この間の信
号授受は図から明らかなように、停電信号１、帰
着パルス信号４及び完了パルス信号２２ａ用の３
本の電線で行われ、これに伴う上記変換装置の数
も少なくてすむ。

なお、シフトレジスタ９はこれに限ることな
く、帰着パルス信号４を計数して各かごに対応す
る帰着指令信号６ａ〜８ａに変換するものであれ
ばよい。

また、エレベータ側Ｙの回路は、電子計算機に
よつて処理することも容易に実施できる。

上記実施例では、電線数減少のため、入力であ
る停電信号１並びに帰着パルス信号４及び出力で
ある完了パルス信号２２ａはすべてパルス信号と
したが、入力及び出力の一方のみをパルス信号と
することも、もちろん可能である。

以上説明したとおりこの発明は停電等の非常時
帰着パルス信号が発せられると、それに対応する
かごに帰着指令信号を発して帰着階へ帰着させ、
このかごが帰着するか又は故障によつて帰着不能
となれば、完了パルス信号を発して次のかごに帰
着階への帰着指令を発するように運転するもので
ある。

これにより、管理盤とエレベータ側の信号授受
を少数の電線で達成することができ、これに伴う
機器の数も減少させることができ安価に構成でき
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明によるエレベータの非常時運
転装置の一実施例を示す論理・ブロツク併用回路
図、第２図は第１図の各部信号波形図である。１……停電信号、３……ワンシヨツトマルチバ
イブレータ、４……帰着パルス信号、５〜８……
JKフリツプフロツプ、６ａ〜８ａ……１号機〜
３号機帰着指令信号、９……シフトレジスタ、１
０ａ〜１０ｃ……１号機〜３号機到着信号、１１
ａ〜１１ｃ……同左戸開信号、１２ａ〜１２ｃ…
…同左故障信号、１３〜１５……ANDゲート、
１６〜１８……ORゲート、１９〜２１……ワン
シヨツトマルチバイブレータ、２２……ORゲー
ト、２２ａ……完了パルス信号。なお、図中同一
部分は同一符号により示す。

Claims

【特許請求の範囲】

１非常時信号が発せられると複数台のかごの内
所定のかごを帰着階へ帰着させ、上記かごが帰着
するか又は故障により帰着不能となると次のかご
に帰着指令信号を発するように運転する装置にお
いて、上記非常時信号の発生によつて上記各かご
に対応する帰着パルスを直列に発生する帰着パル
ス信号発生装置、上記帰着パルスが発せられるご
とに予め定められた順番で順次上記かごに帰着指
令信号を発する帰着指令信号発生装置、上記帰着
指令信号によりかごが帰着階に帰着するか又は上
記帰着指令信号が発せられても帰着不能となると
そのかごに対応する完了パルス信号を直列に発生
して上記帰着パルス信号発生装置に次の帰着パル
スを発生させる完了パルス信号発生装置から構成
されたことを特徴とするエレベータの非常時運転
装置。