JPS61242818A - 多色成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、色彩または材質が異なった複数の樹脂を、
同−金型内に形成されたキャビティに順次射出して、−
次成形品と二次成形品とが一体となった多色成形品を成
形する方法に関するものである。

（従来の技術） 一般に、金型キャビティ部にコアを進退自在に設け、そ
のコアをキャピテイ内に前進させた状態にて樹脂の一次
射出を行い、その後にコアを後退させ、−次成形品とコ
アとの間に生じたキャビティに他の樹脂を二次射出して
、−次成形品と二次成形品とが一体となった成形品を成
形する多色成形方法にあっては、−次射出に要した型締
圧力下にてコアの後退移動を行っている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記従来法では、型締圧力により金型が応力状態にある
ときに、コアの後退動作を行なうため、コアの摺動抵抗
が増大し易く、かじり、を生じて摺動不能になってしま
うことすらあり、コアの寿命が短かくなるなどの問題が
あった。

（問題点を解決するための手段） この発明は上記事情から考えられたものであって、その
目的とするところは、コアの移動に際してかじり等を生
じることなく、スムーズな作動を行なわせることのでき
る新たな多色成形方法を提供することにある。

上記目的によるこの発明は、金型キャビティ部に二次成
形用のキャビティを形成するコアを進退自在に設け、該
コアを前進させた状態にて一次射出を行い、次に直圧に
よる型締状態下にて上記コ成形品を射出成形するに当り
、上記コア後退時の型締圧力を一次型締圧力よりも低い
二次型締圧力に減圧し、しかるのち型締圧力を二次型締
圧力より高い三次型締圧力に増圧して上記二次射出を行
う方法にある。

（作　用） 上記方法では、型締状態下におけるコアの後退移動を、
型締圧力を減圧して行うため、コアの摺動抵抗が減少し
て、コアの移動がスムーズに行われる。

更にこの発明を図示の例により具体的に説明する。

（実施例） 金型１は固定盤２に取付けた雌型１１と、可動盤３に取
付けた雄型１２とからなり、可動盤３は他方の固定盤４
側に設けた型締シリンダ５０を締ピストン６と、型締ロ
ッド７を介して連結され、タイバー８に案内されて開閉
移動する。

上記雄型１２の内部には金型キャビティ部を一次成形用
と二次成形用の２つのキャピテイ９，１０に順次区画す
るコア１３と、該コア１３を雌型１１の型面に対し進退
移動させる油圧シリンダ１４とが設けである。

また上記キャビティ９，１０には、注入路１５　、１６
がそれぞれ設けてあり、その注入路１５　、１６のダー
トに固定盤２を通して位置させた２つの射出シリンダ１
７　、１８の各々がノズルタッチさせである。

加はシーケンスコントローラで、−次型締圧力、二次型
締圧力、三次型締圧力を設定する３つの圧力設定器２１
　、２２　、２３がシーケンスコントローラ加からの信
号によって該設定圧力を順次選択し信号を発する設定圧
力切換器冴に継げて設けられており、更に設定圧力切換
器冴からの信号は増幅器５を介して型締回路上に設けら
れた圧力制御弁あに送られるようになっている。

また、本実施例では、二次成形用のキャビティ１０の投
影面積が、−次成形用のキャビテイ９０投影面積より大
きい場合を例とするので、型締圧力は一次側が低く、三
次側が高く設定されており、その型締圧力の設定値は下
記の式により求められる。

但し圧カニ　Ｋｙ／ｃｍ２　　面積：儒２なお図中ｎは
方向切換弁、田は油圧源を示す。

上記装置による多色成形は、コア１３を油圧により前進
させ、また型開位置にあった可動盤３を高速移動して直
圧により型締したのちに、−次型締圧力を与えて行われ
る。この−次型締圧力の設定値は、上記式から求められ
たものであって、高速型締後に設定圧力切換器かが一次
型締圧力を選択し、それにより圧力制御弁２６を作動さ
せることにより生ずる。

上記型締シリンダ５によって、金型１に一次型締圧力が
与えられると、射出シリンダ１７からキャビティ９に樹
脂が射出充填され、更に一次的な冷却によって樹脂は、
第２図に示す形状の一次成形品加となる。

上記−次成形品園の冷却時間が過ぎると、上記設定圧力
切換器必が二次型締圧力を選択して圧力制御弁あを作動
させ、金型１を開くことなく、そのままの状態で、型締
圧力を一次型締圧力よシも低圧（ＯＫ９／ｃｒｒ１２で
あってもよい）の二次型締圧力に減圧する。

型締圧力が減圧されると上記油圧シリンダ１４が作動し
てコア１３を後退移動させ、第２図に示すように、−次
成形品（至）の中央部にキャビティ１０を形成する。コ
ア１３が完全に後退すると、信号によって設定圧力切換
器冴が、二次型締圧力よシ高い三次型締圧力を選択し、
圧力制御弁２６ヲ作動して、型締圧力を増圧させる。

この型締圧力の増圧後に、射出シリンダ１８から上記キ
ャビティ１０に他の樹脂が射出充填され、更に二次的な
冷却によって、キャビティｌＯの樹脂は一次成形品加の
中央部に成形された二次成形品３１となる。そして冷却
時間終了後に、方向切換弁２７の作動をもって型締シリ
ンダ５の油圧力を落し、型締力を除いてから第３図に示
すように金型を開くと、多色成形品３２が雄型１２から
離型される。

第４図以下に示す例は、上記雌型１１と雄型１２とによ
って形成された一次成形用のキャピテイ９の側部に、上
記コア１３によって二次成形用のキャビティ１０を連続
形成した場合を示すものであって、コア１３は金型１の
パーテング面に沿って進退自在に設けられまたコア移動
用の油圧シリンダ１４は、金型１の外側に設けられてい
る。

なお２９ａはコア後退確認近接スイッチ、２９ｂはコア
前進確認近接スイッチで、それらは油圧シリンダ１４の
ピストンに連結した検知ロッド２９０によって作動する
。

この実施例においても、コア１３の後退幾動時には、型
締圧力は前記実施例の場合と同様に一次型締圧力よシも
減圧され、第５図及び第６図に示すように、前記実施例
と同様な射出工程の下に一次成形品加の側部に二次成形
品３１を有する多色成形品３２が成形される。

（発明の効果） この発明は上述のように、コアを後退移動して二次成形
用のキャピテイを形成するときに、型締圧力を減圧して
金型内の応力を緩和してからコアを移動するため、コア
の摺動抵抗がきわめて小さく、移動がスムーズに行われ
てかじりなどが生じ難くなり、コア及び金型の寿命が伸
びて長期の使用に耐える。また一旦型締した金型はその
ままで、型締圧力だけを変７．６させればよいから、型
締から型開に至る成形工程に時間を要せず成形を行うこ
とができる利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明に係る多色成形方法を実施し得る装置を
示すもので、第１図は第１実施例の略示縦断面図、第２
図及び第３図はその成形工程を示す金型部分の縦断正面
図、第４図は第２実施例の略示縦断面図、第５図及び第
６図はその成形工程を示す部分の縦断正面図である。 ９．１０・・・・・・キャビティ １１・・・・・・雌型　　　　　　１２・・・・・・雄
型１３・・・・・・コア　　　　　　１４・・・・・・
油圧シリンダ（９）・・・・・・−次成形品　　　３１
・・・・・・二次成形品３２・・・・・・多色成形品

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 金型キャビティ部に二次成形用のキャビティを形成する
   コアを進退自在に設け、該コアを前進させた状態にて一
   次射出を行い、次に直圧による型締状態下にて上記コア
   を後退させ、そこに生じたキャビティに二次射出を行つ
   て、一次成形品と二次成形品とからなる多色成形品を射
   出成形するに当り、上記コア後退時の型締圧力を一次型
   締圧力よりも低い二次型締圧力に減圧し、しかるのち型
   締圧力を二次型締圧力より高い三次型締圧力に増圧して
   上記二次射出を行うことを特徴とする多色成形方法。