JPS61236727A - 抗う蝕乃至抗菌周症剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、酵母菌体乃至その水抽出物を含有する抗う蝕
乃至抗歯周症剤、口腔用組成物、抗う蝕乃至抗歯周症性
飲食品等に関する。　主たるう蝕原因菌であるストレプ
トフッカス・ミュータンス（Ｓ　ｔｒｅｐｔｏｃｏｃｃ
ｕｓ　　ｍｕｔａｎｓ）、主たる歯周症原因菌であるバ
クテロイデス・ジンジバリス（Ｂａｃｔｅｒｏｉｄｅｓ
　　ｇｉｎｇｉｖａｌｉｓ）それぞれに対する抗菌性物
質としては各種抗生物質を始めとして幾つかが既に提案
されている。しかし何れも腸内細菌に対する影響等の副
作用につき実質的に未解明であり、日常的服用に於いて
必ずしも安全であるとはなし難いものである等の１点で
問題を有する。

上記に鑑み本発明者らは鋭意研究の結果、酵母菌体乃至
その水抽出物がＳ・ミュータンス、Ｂ・ジンジバリス等
のう蝕及び歯周症の原因菌に対し強い抗菌活性を有する
こと、又これらは本来食品成分であり、腸内細菌に対す
る影響等も含めて経口的に実質的に全熱無毒性であるこ
とを知見し、本発明に到達したものである。

以下、本発明に於いて使用され得る酵母の種類と菌学的
性質、抗う蝕乃至抗歯周症剤の調製、抗菌活性及び使用
態様等につ慇詳細に分脱する。゛ 醍す サツカロミセス（Ｓ　ａｃｃｈａｒｏｍｙｃｅｓ　）属
、クリベロミセス（Ｋｌｕｙ−ｖｅｒｏｒｎｙｃｅｓ）
属、トルロプシス（Ｔｏｒｕｌｏｐｓｉｓ）属、トルロ
スボラ（Ｔｏｒｕｌｏｓｐｏｒａ）属及びシゾサツカロ
ミセス（Ｓ　ｃｈ　ｉｚｏｓａｃｃｈａｒｏ−ｍｙｃｅ
ｓ）属に属する各種酵母、就中、安全性の観点からパン
酵母即わち、サツカロミセス・セレビシェ−（斗舷吐旺
卯匹姐ｃｅｒｅｖｉｓｉａｅ）、同・エリブソイデウス
（５エ１旦匪吐斂吋）、同・グロボサス（Ｓ工ｍ１ｍ１
曵四〇、同・チェバリエリ（Ｓ　　ｃｈｅｖａｌｉｅｒ
ｉ）、同・ミクａエリプソ−ｒＣ８Ｌｍｉ肛匹月山基曲
現）、同・エキシブース（旦−弘ｉ凹坦）、同・ヘテロ
ゲニクス（Ｓ４辰むご囲匪ｉ胆）、同・アシディ７７シ
エンス（バイリー）（Ｓ　　蚊１ｄｉｆａｃｉｅ旺（ｂ
ａ　ｉ　ｌ　Ｉ　ｉ　ｉ　））、同・７ラギリス（クリ
ベロミセス・７ラギリス）（５Ｌ。

紅組１１ｉｓ（Ｋｌｕ■虹蜆践坦丘組１１ｉｓ））、同
・カールスベルゲンシス（Ｓ、性吐吐虹践担ｉｓ）％　
同・ロイキシ（旦−胆匹旦）、同・ウバルム（Ｓ　ｕｖ
ａｒｕｍ）、同・ビスポルス（Ｓ　Ｌ１１凶工凹、）、
）ルロプシス・ベルサティリス（工肛匣凹ｒｓｉｓ　ｖ
ｅｒｓａｔｉｌｉｓ）、）ルロスボラ・ミクロエリプソ
デス（１虹ｍ１ｙｌ頂ｉｍｉ虹匹月山夛辿狙）及びシゾ
サツカロミセス番ボンベ（Ｓｃｈｉｚｏｓａｃｃｈａｒ
ｏｍｙｃｅｓ　ｐｏｍｂｅ）等々を示し得るが、これら
は例えば日本製粉社及び日清製粉社等より商品名ニドラ
イイースト「ふっくら」、ドライイースト［スーパーカ
メリヤＪ等として市販され或いは標準保存菌としてアメ
リカン・り幾つかを例示すれば次の通り　：Ｓ・セレビ
シェ−ＡＴＣＣ２８７、同・チェパリエリ　ＡＴＣＣ９
８０４、同・エキシブースＡＴＣＣ１０５９９、同・ヘ
テロデニクスＡＴＣＣ１０６０１、同・アシディ７アシ
エンスＡＴＣＣ８７６６、同・７ラギリスＡＴＣＣ８５
５４、同・カールスペルデネシスＡＴＣＣ１８９７６、
同・ロイキシＡＴＣＣ２６２３、同・ウバルムＡＴＣＣ
２４９６６、同・ビスペルスＡＴＣＣ２６０？、トルロ
プシス・ベルサティリスＡＴＣＣ２０１９１，）ルロス
ボラ・ミクロエリプソデスＡＴＣＣ１０６０５、シゾサ
ツカロミセス・ボンベＡＴＣＣ１６９７９゜ 又、これらの菌学的性質は、下記諸文献が参照される。

１）、“新改版　農芸化学実験書”第２巻、第８１６−
８４１頁、産業図書（１９８０） ２）、“実験農芸化学　第３版”第下巻、第２５６−２
６３頁、朝倉書店（１９８０） 又、その培養方法も常法に準じ、例えばペプトン２％、
グルコース２％、及び酵母エキス１％からなる培地（ｐ
Ｈ６，０）、又は後記ポテト・グルコース培地等で３０
〜４０℃、数時間〜数十時間、好気的に培養すれば足り
る。

杢ｌ肌剋装置に 本発明剤は前記各種酵母の生菌体、各種滅菌処理菌体又
はその水抽出画分を有効成分とするものであるが、その
典型的調製方法の幾つかにつき例示すれば次の通りであ
る。

１、熱水抽出処理 採取菌体を８０〜１３０℃、より好ましくは１００〜１
２５℃、数分〜数時間滅菌を兼ねた加圧乃至非加圧熱水
抽出処理に付し、遠心分離処理等により水不溶固型分を
除去して水溶性目的活性面ダ“°“°゛ 抽出溶媒とでは通常の生理食塩水（０，８５％ＮａＣ１
水溶液、等）のみならず所定ｐＨ値に調整された各種緩
衝液、各種塩類溶液、水／アルコール＞１／３（重量比
）の程度の水：アルコール（メタノール、エタノール等
の低級アルコール）混合溶媒等、各種水性溶媒も又同様
に使用され得る。

更に、採集菌体を前記滅菌熱水抽出処理に付した全体を
、遠心分離等の固型分除去処理に更に付することなくそ
のまま凍結乾燥、減圧乾燥、噴霧乾燥粉末等としたもの
も又、本発明抗う蝕剤として有用なものであることが付
言される。

２、滅菌処理 採集菌体を噴霧乾燥等の加熱滅菌処理し、或いは超音波
破壊処理（例えばｌ５ＫＧ、６０分）した各種滅菌処理
菌体も又、本発明抗う蝕剤の有効成分として使用され得
る。更に、これら滅菌処理菌体を水抽出処理に付しその
水可溶性成分として目的活性画分を得るようにしてもよ
い。

生１１達復１！ １、抗菌活性 後記実験例に示す通り、本発明抗う蝕乃至抗歯周症剤は
Ｓ・ミュータンス菌を始めとするう蝕原因菌及びＢ・ジ
ンジバリス菌な始めとする歯周症原因薗の増殖を極めて
効果的に抑制乃至阻害する。

２、毒性 本来これらは食品成分に他ならず、経口的には実質的に
全熱無毒性である。

使用態様 本発明抗菌物質は歯みがき剤、含黴剤、トローチ剤、チ
ューイン〃ム等々の各種う蝕及び歯周症予防・抑制口腔
用組成物として、或いは通常の法尻な飲食物に添加され
て、栄養補助をも兼ねたう蝕及び歯周病抑制・予防性飲
食物の形態で好適に使用され得るものであるが、その使
用量は通常０．００１〜１重量％程度である。

以下、実験例等により本発明をより詳細に説明する。

寒駄且 １゜熱水抽出物の調製 酵母（Ｓ・セレビシェ−ＡＴＣＣ２８７）をポテト・グ
ルコース培地１）で３５℃、４８時間振盪培養した。遠
心にて集菌後、生理食塩水または水にて洗面、遠心にて
集菌した。これを２度くり返し、１１０℃〜１２１℃、
５〜１５分間加熱処理後、乾燥し、酵母の加熱乾燥菌体
とした。乾燥は凍結乾燥又は６０〜１３０℃（外温）で
の加熱乾燥とした。この加熱乾燥菌体を２０倍量の水に
懸濁後、８０℃　５分間加温し、遠心により、溶液部を
とり、これを凍結乾燥又は加熱乾燥し、熱水抽出物とな
した。熱水抽出物は乾燥菌体の約３０％であった。

１）、ポテト−グルコース培地 ｐＨ６，８１２１℃　　１５分間　滅菌ポテト抽出物は
、ポテトを１１０℃　１０分間処理後の凍結乾燥物 ２゜Ｓ・ミュータンス増殖阻害作用 前記熱水抽出物の無菌溶液（試料を水に溶解し、ｐＨを
７にあわせ、１２１℃　１５分間オートクレーブ滅菌あ
るいはメンブレンフィルターで除菌したもの）をトッド
・ヒユーイツト（Ｔｏｄｄ−Ｈｅｕ＋１ｔｔ）液体培地
＊）に無菌的に添加した。添加後、培地濃度は添加前の
１／２となるよう、また試料濃度は望みの濃度になるよ
う適宜滅菌蒸留水を加えた。これにストレプトコッカス
・ミュータンス８１４８番株（予防衛生研究所より分与
）を生菌数濃度１０６／ｍｌ程度接種し、接種後２４時
間までの生菌数濃度を経時的に測定した。対照としては
試料にかえて、０．８５％食塩水を添加した。　　　以
下余白 り蒸留水１１中に下記組成比（重量部）の混合物の凍結
乾燥物３０、を溶解 牛心臓抽出液　　　　　　　　　ｓｏｏ、。

ペプトン　　　　　　　　　　　　２０・０デキストロ
ース　　　　　　　　　　２．０塩化ナトリウム　　　
　　　　　　　２．０リン酸二ナトリウム　　　　　　
　　０．４炭酸ナトリウム　　　　　　　　　　２．５
（ｐＨ７，８±、１２１℃　１５分間加熱滅菌；アップ
ダイクら、アプライド・マイクロバイオロジー、　（Ｕ
ｐｄｙｋｅ　　ｅｔ　　ａｔ。

＋Ａｐｐｌｉｅｄ　　Ｍｉｃｒｏｂｏｂｉｏｌ、　）　
２　：　１１７．　１９５４　：カタログＮｏ、ＢＢＬ
Ｉ　１７３５） 結果を生菌数の常用対数値として下記第１表に要約して
示す。

以下余白 亀上表 １２時間後　　　　２４時間後 熱水抽出物濃度（％）　　　　生菌数　　　　　生菌数
０．０１５　　　　　　　　　？、７　　　　　　８．
５０．０３　　’　　　　　　　　？、５　　　　　　
８．１０．０５　　　　　　　　　　？、０　　　　　
　　？、２０．１　　　　　　　　　　６．６　　　　
　　６．５０．２　　　　　　　　　　６．５　　　　
　　６．３対照　　　　　　　　　？、９　　　　　８
．９３、　Ｂ・ジンジバリス増殖阻害作用 前記熱水抽出物を含有するＣＡＭ液体培地（注１）を嫌
気状態にして、嫌気下にＢ・ジンジバリスＡＤ５０００
１株（口腔より分離）を約１０フ／１Ｉ１１接種し培養
した。接種後４８時間までの生菌数濃度（常用対数表示
）を経時的に測定した。対照は０．８５％食塩水。結果
を第２表に要約して示す。

以下余白 菓え表 ２４時間後　　　　４８時間後 ０．０３　　　　　　　　　７゜４　　　　　８．１０
．０７　　　　　　　　　６，６　　　　　　４．６０
．１５　　　　　　　　　４゜９　　　　　３．３対照
　　　　　　　　　　８６６　　　　　９．５（注１）
ＣＡＭ　　液体培地の組成 ＣＡＭブイヨン 「日水製薬株式会社」コード０５４２２５９、Ｏｙ　（
Ｈ！分） ペプトン　　　　　　　　　　　　　　１０．０゜ダイ
ズペブトン　　　　　　　　　　　　３．０゜プロテオ
ースベプトン　　　　　　　　１０．３ｇ消化血清末　
　　　　　　　　　　　　１３．５゜酵母エキス　　　
　　　　　　　　　　　　ｓ、ｏｇ肉エキス　　　　　
　　　　　　　　　２゜２ｇ肝臓エキス末　　　　　　
　　　　　　　　１．２ｇブドウ糖　　　　　　　　　
　　　　　　　　　３．０゜リン酸二水素カリウム　　
　　　　　　　２．５ｇ塩化ナトリウム　　　　　　　
　　　　　３．０ｇ溶性デンプン　　　　　　　　　　
　　　５゜ＯｇＬ−システィン塩酸塩　　　　　　　　
　０．３ｇチオグリコール酸ナトリウム　　　　　　０
．３ｇ４、その他の酵母の抗菌活性例 上記例と同様にして市販各種酵母、即わちトルロプシス
・ベルサティリスＡＴＣＣ２０１９１、トルロスボラ・
ミクロエリプソデスＡＴＣＣ１０６０５、シゾサツカロ
ミセス・ボンベＡＴＣＣ１６９７９等々についてもその
抗菌活性を検定した結果、Ｓ・ミュータンス増殖阻害作
用を第１表と同様に第３表に（熱水抽出物濃度はそれぞ
れ０．２％）、Ｂ−ジンジバリス増殖阻害作用を第２表
と同様に第４表に（熱水抽出物濃度はそれぞれ０．１５
％）要約して示す。

尚、主たる活性は抽出画分に認められるが実用上は熱処
理菌体をそのまま抗菌成分として使用し得る。

５、急性毒性 ＩＣＲ系マウス（雄６週令、平均体重３１．０±０．６
ｇ）を使用し、前記各熱水抽出物をマウス当り９Ｘ１０
’、９Ｘ１０”、９×１０７個の３段階の酵母菌数（各
群１０匹）に相当量でその生理食塩水０．５社懸濁液を
腹腔内投与し、１４日間マウスの生死を観察した。バレ
ンスーケルベル（Ｂｅｈｒｅｎｓ　−Ｋｉｒｂｅｒ）法
に従って算出したＬＤ５゜値（ＩＩ１ｇ／マウス）はい
ずれの場合も７．３以上であった。

尚、連日経口投与では菌体、抽出物、いずれの場合でも
実質的に全熱無毒性であった。

以下余白 使椎伝 １、歯磨剤 第２リン酸カルシウム　　　　　　　　３０〜５０グリ
セリン　　　　　　　　　　　　１５〜２０カラギーナ
ン　　　　　　　　　　　　０．５〜２０ラウリル硫酸
ナトリウム　　　　　　　０．８〜１．５パラオキシ安
息香酸ブチル　　　　　　０．００１〜０．００５香料
　　　　　　　０．５〜１．５ １００重量％ ２、含徴剤 エタノール（９０％）　　　　　　　　　１５〜２０サ
ツカリン　　　　　　　　　　　　０．１〜０．５ソジ
ウムアシルタウレート　　　　　　０．２〜０．６ゼラ
チン　　　　　　　　　　　　　　　０．１〜０．６香
料　　　　　　　０．５〜１．５ クロルヘキシジン　　　　　　　　　　０．００２〜０
．００７本発明熱水抽出物（１２１℃、２５分）１．０
〜１２水　　　　　　　　残部 １００重量％ ３、チューインガム ガムベース　　　　　　　　　　　　　１８〜２５炭酸
カルシウム　　　　　　　　　　　　１〜５サツカリン
　　　　　　　　　　　　０．０５〜０．２乳糖　　　
　　　　６５〜７５ ４、歯周症乃至う蝕予防性飲食物 パン、菓子、キャンデー、ヨーグルト、ジュース、茶類
、コーヒー等々、任意の通常飲食物に対し本発明滅菌体
乃至水抽出物をｏ、ｏｏｉ〜１０重量％（乾燥物換算）
程度添加することにより歯周症予防性飲食物となし得る
。

特許出願人　　　株式会社アドバンス開発研究所手続補
正書（自発） 昭和６０年５月２９日 特許庁長官　専　賀　　学　　殿 １、事件の表示 昭和６０年特許願第７６７９９号 ２、発明の名称 抗う蝕乃至抗歯周症剤 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 （置　　０３−６６７−１５５１） ４、補正の対象 ５゜補正の内容

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）酵母菌体乃至その水抽出物を有効成分として含有
   することを特徴とする抗う蝕乃至抗歯周症剤。