JPS6123554Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はデツキや床に並設して施工する床材に
関する。

従来、並設施工するデツキ材等の長手方向に平
行に凹脈と凸脈を形成してなる床材イにおいて、
第１図の如く凹脈内に雨水が入らない様にあるい
は凹脈の溝内に足の指先やスリツパ等の履物を引
掛けない様に凹脈の開口部の上端には溝蓋ロが嵌
着されている。しかしながら長手方向に全長に亘
つて溝蓋ロを凹脈開口部に嵌着するためや、溝蓋
ロや凹脈開口部の寸法誤差やあるいは経年変化に
よる変形によつて、溝蓋ロは凹脈開口部には完全
には密着しなくなり、密着しない所から雨水が侵
入し、床材イを固定している釘、ネジ、ボルト等
が腐蝕される問題があつた。

本考案は以上の点を鑑みて為されたものであ
り、その実施例として示した図面に基いて説明す
る。

第２図は本考案の一実施例の斜視図であり、図
において、１は床材、２は凸脈、３は凹脈、４は
開口部、５は溝条部である。床材１は凹脈３と凸
脈２とが平行に長手方向に亘つて形成されてい
る。床材１は金属材１１の上に合成樹脂１２が被
覆されているものである。そして凹脈３の開口部
４の上端の凸脈２の上面上に溝条部５，５が床材
１の長手方向に亘つて形成されている。溝蓋６は
第３図に示す様に両溝条部５，５を覆うように凹
脈３の開口部４に嵌着されている。溝蓋６の裏面
には凹脈３の開口部４の上端に嵌着する為の脚部
６１，６１が垂下突設して形成されており、溝蓋
６の上端側部には溝条部５，５を覆う横片が延設
されている。第３図の如く、溝蓋６を凹脈開口部
４に嵌着した状態では溝蓋６の両側端部の裏面に
溝条部５によつて空間部分が形成されることにな
る。この空間部分の溝条部５によつて、溝蓋６の
端部より侵入した水を断ち、凹脈３内に水を侵入
させないものである。

又、第３図の床材１の如く、溝蓋６を開口部４
に嵌着した際に、溝蓋６を凸脈２面上に突出しな
いように開口部４の上端部分を溝蓋６の厚み分だ
け低くく形成してもよく、その場合は床材１の表
面が凹部がなく面一になり、外観上良いものであ
る。又、第４図の如く、床材１の表面上に溝蓋６
が突出してもよいものであり、その場合は滑り止
め効果が増すものである。

第５図の床材１は床材本体の両側部に係止部７
と被係止部８が形成されている連結式型のもので
ある。溝条部５，５は底部に向つて挾くなるよう
に傾斜しており、水が流れ込んでも、流れやすい
ものである。又、溝蓋６は溝条部５，５の開口部
上端の部分に嵌着して係止してもよいものであ
る。

第６図は床材１が金属材１１に軟質合成樹脂１
２を被覆したもので、凸脈２面上に突条９，９，
…が長手方向に形成されている。又、溝蓋６上に
も突条９１，９１，…が形成されている。突条９
及び９１によつて溝蓋６を凹脈３の開口部４に嵌
着しても、その境目の線が明確にならず外観上よ
いものであり、図の如く、連結可能のものであれ
ば更にそのことが言える。

以上のように本考案の床材は、長手方向に亘つ
て凹脈と凸脈を平行に形成してなる床材本体の凹
脈開口部の上端の凹脈面に溝条部を長手方向に亘
つて設け、該溝条部の開口部を覆うように凹脈開
口部に嵌着してなるもので、経年変化による溝蓋
あるいは床材本体の変形や、溝蓋や凹脈開口部の
寸法誤差によつて溝蓋が嵌着部分に密着しなくて
も、溝条部によつて密着していない部分より侵入
してきた水を断ち、凹脈内に水が侵入しないもの
である。又、毛管現象によつて溝蓋端部より侵入
する水も、溝条部において水切れを起し、凹脈内
へ水は侵入しないものである。又、溝条部は侵入
してきた水を流す通路にもなるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例の横断面図、第２図は本考案の
一実施例の斜視図、第３図、第４図、第５図は
各々本考案の異なつた実施例の断面図、第６図は
更に異つた他の実施例の斜視図である。 １は床材、２は凸脈、３は凹脈、４は開口部、
５は溝条部、６は溝蓋である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 長手方向に亘つて凹脈と凸脈を平行に形成して
   なる床材本体の凹脈開口部の上端の凸脈面に溝条
   部を長手方向に亘つて設け、該溝条部の開口部を
   覆う様に溝蓋を凹脈開口部に嵌着してなる床材。