JPS6335094Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主としてステンレス鋼板やアルミニ
ウム板などの金属板よりなる溝蓋に関するもので
ある。

従来より、ステンレス鋼板やアルミニウム板な
どは、光沢があり腐蝕せず美粧であるので、建物
の内外に附設される溝などの蓋に広く使用されて
いるが、水を使用する場所、雨が降つた時などは
滑り易すいので、実公昭54−35545号公報に見ら
れる如く、円弧状のスリツトを設け、スリツト部
をプレス加工などにより膨出せしめ、開口を有す
る隆起部を形成させるなどして滑り止めとした提
案がなされているが、隆起部の鋼板の切断縁が靴
底を傷つけたりすることがあり、特に素足で歩く
プールや浴場などの溝蓋にこのような溝蓋を施す
ことは足を傷つける恐れのあるため使用できない
という欠点があつた。

本考案はかゝる欠点を無くし、安全に使用でき
る溝蓋を種々検討の結果なされたもので、図面に
示す実施例に従つて説明する。

溝蓋１は、第１図に示す如く主としてステンレ
ス鋼やアルミニウムなどの金属よりなる広幅帯状
の板を溝に懸架する幅で所定の長さに切断した方
形の金属板に、多数の透孔２を規則的に打抜き加
工などにより穿設せるものである。

その透孔２の一部または全部に、外側面に係止
溝４を周設した天然または合成樹脂よりなる中央
に孔を有する環状の弾性体３を嵌合せしめたもの
である。

弾性体３は、天然または合成樹脂、すなわち天
然ゴム、合成ゴムなどを用い、溝蓋１に穿設する
透孔２の寸法形状に合わせて成型すればよいが、
円または隋円の環状とし、第５図に示す如く上面
に凹凸を付してもよい。

また、溝蓋１に穿設する透孔２の内、弾性体３
を嵌合させる透孔２を、第４図に示す如く弾性体
３の係止溝４の深さより僅か広く嵌合部を窪ませ
るように成型しておき、弾性体３を透孔２に嵌合
したときに弾性体３の表面が、溝蓋１の表面より
僅か突出するようにしてもよい。

本考案は、以上の如く構成されているので、溝
蓋１の一部の透孔２に嵌合された弾性体３は、滑
り止めの役目をなし、素足で歩くプールの周囲の
溝蓋や、浴場の溝蓋に使用しても安全であり、多
量に水が溝蓋上に流れてきても、弾性体にも透孔
を有するので、排水の機能を損なうことがないも
のである。また、溝蓋の裏面よりも弾性体が突出
しているので、溝蓋を取外したときに従来の１枚
板よりなる溝蓋は床などに密着してしまい、持上
げるのに困ることがあるが、その心配もなく、重
ね合わせたときに、透孔を打抜き成型したときは
僅かに孔の周縁部が裏面に突出しており、この角
を除去しないとお互に傷がつき易すいが、弾性体
を嵌合することによりその心配もなくなるなどの
利点を有するものである。

なお、本考案は従来より使用されている鋼板製
の脚片のついた溝蓋にも応用することができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
斜視図、第２図は弾性体を嵌合せる透孔の一部拡
大平面図、第３図は第２図のＡ−Ａ断面図、第
４、５図は他の実施例を示す部分断面図、第６図
は弾性体の斜視図である。 １……溝蓋、２……透孔、３……弾性体、４…
…係止溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ステンレス鋼板など金属板よりなる溝蓋１にお
   いて、多数の透孔２を規則的に穿設し、その透孔
   ２の一部または全部に外側面に係止溝４を周設し
   た天然または合成樹脂よりなる環状の弾性体３を
   嵌合せしめたことを特徴とする金属板製溝蓋。