JPH018635Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ 考案の目的 イ 産業上の利用分野 本案は新規な構成を有する汚水桝を提供しよう
とするものである。

ロ 従来の技術とその問題点 従来提供されている汚水桝５にあつては、ソケ
ツト部分５Ａが外方へ突出せしめた構造となつて
いる。しかし、この構造のものにあつては当該ソ
ケツト部分５Ａに傾斜部５A′があるところから、
地面が凍上する際この部分５Ａに力が加わり汚水
桝全体が浮き上つたり、ソケツト部分５Ａは平面
からみた場合このソケツト部分のみが外方へ突出
しているので、地中に埋込んだ場合その分だけ地
面を広く必要とするなどの問題があつた。加え
て、様々の理由から汚水桝の高さを高くする必要
がある場合、下方に位置する桝に桝をつぎ足すこ
とは大変な手間をかけなければならない問題があ
る。

Ｂ 考案の構成 イ 問題を解決しようとする手段 本案では下記の構成のものによつて上述の問題
を解決しようとするものである。すなわち、本願
のものは汚水桝本体と積層用の桝３とからなり、
上記汚水桝本体は筒状の桝本体の内壁上方部分に
設けた肉厚部によつて蓋体などに対する係合段部
を構成すると共に、当該桝本体の外壁には上記肉
厚部の形成位置をもつて左右一対の把手用切込み
が形成されていると共に、上記積層用の桝は筒状
の桝体の内壁上方部分に蓋体などに対する係合段
部を形成すると共に、当該桝体の下端面には上記
汚水桝本体２の係合段部へ係合する連結環４が設
けられている。

ロ 実施例 １は汚水桝本体２と積層用の桝３とからなる本
案の汚水桝である。そこで、上記汚水桝本体２は
筒状の桝本体２Ａの内壁上方部分に設けた肉厚部
２Ｂによつて蓋体６などに対する係合段部２Ｃを
構成すると共に、当該桝本体の外壁には上記肉厚
部の形成位置をもつて左右一対の把手用切込み２
Ｄ，２Ｅが形成されている。また、上記積層用の
桝３は、筒状の桝体３Ａの内壁上方部分に蓋体６
などに対する係合段部３Ｂを形成すると共に、当
該桝体の下端面には上記汚水桝本体２の係合段部
２Ｃへ係合する連結環４が設けられている。そこ
で、この連結環４は上記桝体３Ａの下端に当接す
べきドーナツ型の環体４Ａの下面内周に上記係合
段部２Ｃに嵌合する筒体４Ｂが連設され、上記環
体４Ａの上面には所定間隔をもつて正面逆Ｌ型の
アンカー４Ｃが突設され、かつ、当該環体４Ａに
は平面だ円形の開口部４Ｄが開口されている。な
お、この連結環は合成樹脂材で作るとよい。

ハ 作用 効果と共に説明する。

Ｃ 考案の効果 本願のものは第１０図の如く外方へ突出するソ
ケツト部や、このソケツト部の傾斜部がないか
ら、凍上の際押し上げられることはない。また、
桝の平面面積を必要最小限のものとできるから、
埋設時に地面を広くとることがない。また、嵩上
を所望する場合は上記積層用の桝３を使用して嵩
上をすればよい。この場合、連結環が設けられて
いるから上下桝の連結をより迅速かつ確実に行う
ことができる。そして、この連結環を使用するこ
とで従来の如くソケツト部を不要とすることがで
き、この結果、桝本体２Ａや桝体３の肉厚をたと
えば30mm程度まで薄くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は桝本体の平面図、第２図はＡ−Ａ線断
面図、第３図は蓋体の平面図、第４図は同上の正
面図、第５図は積層用の桝の縦断面図、第６図は
連結環の平面図、第７図はＢ−Ｂ線拡大断面図、
第８図はＣ−Ｃ線拡大断面図、第９図は使用状態
の１例を示す縦断面図、第１０図は従来の汚水桝
の状態を示す正面図である。 １……汚水桝、２……汚水桝本体、３……桝、
４……連結環。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記の条件を有する汚水桝本体２と積層用の桝
   ３とからなることを特徴とする汚水桝。 イ 上記汚水桝本体２は筒状の桝本体の内壁上方
   部分に設けた肉厚部によつて蓋体などに対する
   係合段部を構成すると共に、当該桝本体の外壁
   には上記肉厚部の形成位置をもつて左右一対の
   把手用切込みが形成されていること。 ロ 上記積層用の桝３は、筒状の桝体の内壁上方
   部分に蓋体などに対する係合段部を形成すると
   共に当該桝体の下端面には上記汚水桝本体２の
   係合段部へ係合する連結環４が設けられている
   こと。