JPS61233621A - 肥満細胞脱顆粒抑制剤 - Google Patents
肥満細胞脱顆粒抑制剤Info
- Publication number
- JPS61233621A JPS61233621A JP7617785A JP7617785A JPS61233621A JP S61233621 A JPS61233621 A JP S61233621A JP 7617785 A JP7617785 A JP 7617785A JP 7617785 A JP7617785 A JP 7617785A JP S61233621 A JPS61233621 A JP S61233621A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- degranulation
- mastocyte
- agent
- suppressing
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕。
本発明は下記の構造で示される肥満細胞脱顆粒抑制剤に
関するものである。
関するものである。
すし1′13
アロエは古くから民間治療薬として用いられてきており
、特に火傷、切りきすはじめ緩下剤としても用いられ、
「イシャイラズ」と別名をとるほど汎用されている。し
かしながら、使用に供されているものはアロエもしくは
アロエ抽出物といった形状のものが多く、活性の本体は
下剤成分としてのバルバロイン(@arbalojn)
、カラゲニン浮腫抑制作用をもつ高分子である多糖類な
ど少数のもの以外はあまり明らかにされていない。従っ
てアロエ成分中の何がどういったものに効くのかはっき
り指摘した例は数少ない。ゆえに、アロエ中の有効成分
の解明が望まれている。
、特に火傷、切りきすはじめ緩下剤としても用いられ、
「イシャイラズ」と別名をとるほど汎用されている。し
かしながら、使用に供されているものはアロエもしくは
アロエ抽出物といった形状のものが多く、活性の本体は
下剤成分としてのバルバロイン(@arbalojn)
、カラゲニン浮腫抑制作用をもつ高分子である多糖類な
ど少数のもの以外はあまり明らかにされていない。従っ
てアロエ成分中の何がどういったものに効くのかはっき
り指摘した例は数少ない。ゆえに、アロエ中の有効成分
の解明が望まれている。
一方、肥満細胞は動物の結合組織内に存在し、細胞内に
ケミカルメディエータ−と呼ばれる生物活性物質を含む
顆粒を数多く持っている。炎症反応及びアレルギー反応
はともに、刺激を受けた肥満細胞が脱顆粒反応を起こし
、ヒスタミン、セロトニンなどのケミカルメディエータ
−を放出するところから始まる。このように肥満細胞は
、炎症、72に4−反応の要ともいえる細胞であるが、
アロエ成分の作用との関連は明らかにされていない。
ケミカルメディエータ−と呼ばれる生物活性物質を含む
顆粒を数多く持っている。炎症反応及びアレルギー反応
はともに、刺激を受けた肥満細胞が脱顆粒反応を起こし
、ヒスタミン、セロトニンなどのケミカルメディエータ
−を放出するところから始まる。このように肥満細胞は
、炎症、72に4−反応の要ともいえる細胞であるが、
アロエ成分の作用との関連は明らかにされていない。
そこで本発明者らはアロエ成分のひとつとして前記の構
造式で示されるアロエニンの薬理作用について、これま
で知られていない肥満細胞脱顆粒作用との関連について
研究を進めた結果、アロエニンが肥満細胞に対し、脱顆
粒抑制作用を有することをはじめて明らかにし、本発明
を完成させた。
造式で示されるアロエニンの薬理作用について、これま
で知られていない肥満細胞脱顆粒作用との関連について
研究を進めた結果、アロエニンが肥満細胞に対し、脱顆
粒抑制作用を有することをはじめて明らかにし、本発明
を完成させた。
従って、本発明は、アロエのもつ抗炎症作用のひとつの
本体とその機序を明らかにしたものであり、かつ新規な
肥満細胞脱顆粒抑制剤を提供するものである。
本体とその機序を明らかにしたものであり、かつ新規な
肥満細胞脱顆粒抑制剤を提供するものである。
本物質はユリ科アロエ属に含まれる植物から通常の方法
により分離精製することにより得ることができる。例え
ば、キダチアロエ葉部から採取しグラフィー(TLC)
法や、高速液体クロマトグラフィる。また、本物質は通
常用いられている化学合成法によっても得ることができ
る。例えば、原料として2,4−ジヒドロキシ−6−メ
チル安息香酸(2,4−djhydroxy−6−me
thylbenzojc acid)もしくはそれに類
するもの、及びグルコースなどを用いることにより本物
質を合成することができる。
により分離精製することにより得ることができる。例え
ば、キダチアロエ葉部から採取しグラフィー(TLC)
法や、高速液体クロマトグラフィる。また、本物質は通
常用いられている化学合成法によっても得ることができ
る。例えば、原料として2,4−ジヒドロキシ−6−メ
チル安息香酸(2,4−djhydroxy−6−me
thylbenzojc acid)もしくはそれに類
するもの、及びグルコースなどを用いることにより本物
質を合成することができる。
本物質の肥満細胞脱顆粒抑制作用は以下に示す方法によ
り行った。
り行った。
ラッ1へ腹腔内より腹水を採取し、4℃、150Xg、
10分間遠心して沈澱した細胞を牛血清アルブミン重層
遠心法などの方法により分離し、肥満細胞画分を得た。
10分間遠心して沈澱した細胞を牛血清アルブミン重層
遠心法などの方法により分離し、肥満細胞画分を得た。
0.2%牛血清アルブミンを含むタイロード液に肥満細
胞が106個/mQとなるように懸濁し、肥満細胞浮遊
液を得た。次に被験化合物を含む生理食塩水20μQに
肥満細胞浮遊液20μQを入れて混和し、37°C11
0分間反応させた後、コンパウンド(compound
)4B/80溶液10uQ(最終濃度で1μg/m Q
)を加えて37℃で5分間反応させ、水冷後遠心して
−1−澄を採った。上澄に含まれるヒスタミ巻93〜9
7ページ、1978年)により定量することにより脱顆
粒を測定した。肥満細胞脱顆粒抑制活性は以下の式によ
り算出した。
胞が106個/mQとなるように懸濁し、肥満細胞浮遊
液を得た。次に被験化合物を含む生理食塩水20μQに
肥満細胞浮遊液20μQを入れて混和し、37°C11
0分間反応させた後、コンパウンド(compound
)4B/80溶液10uQ(最終濃度で1μg/m Q
)を加えて37℃で5分間反応させ、水冷後遠心して
−1−澄を採った。上澄に含まれるヒスタミ巻93〜9
7ページ、1978年)により定量することにより脱顆
粒を測定した。肥満細胞脱顆粒抑制活性は以下の式によ
り算出した。
Ai細胞をコンパウンド48/80とのみ反応させた時
の遊離されたヒスタミン量 B;被験化合物を細胞と反応させた後、コンパウンド4
B/80を加えてさらに反応させた時に遊離されたヒス
タミン量 C:細胞を緩衝液(もしくは生理食塩水)とのみ反応さ
せた時に遊離されたヒスタミン量(自然発生的遊離量) また、上記反応においてコンパウンド411/80?1
1液10μQの代わりに生理食塩水10μQを加えて反
応させた時に上澄中に遊離されたヒスタミン量を測定し
て、これをD値とし、被験化合物のビス9D/( ミノ遊離率(%)を(U■) X 100で算出した。
の遊離されたヒスタミン量 B;被験化合物を細胞と反応させた後、コンパウンド4
B/80を加えてさらに反応させた時に遊離されたヒス
タミン量 C:細胞を緩衝液(もしくは生理食塩水)とのみ反応さ
せた時に遊離されたヒスタミン量(自然発生的遊離量) また、上記反応においてコンパウンド411/80?1
1液10μQの代わりに生理食塩水10μQを加えて反
応させた時に上澄中に遊離されたヒスタミン量を測定し
て、これをD値とし、被験化合物のビス9D/( ミノ遊離率(%)を(U■) X 100で算出した。
脱顆粒誘発剤としてはコンパウンド48/80(シグマ
社製)の他にコンカナバリンA(和光紬薬工業■−4= リング社製)はじめ抗原抗体複合物など一般に知られて
いる任意の薬剤を用いることができる。
社製)の他にコンカナバリンA(和光紬薬工業■−4= リング社製)はじめ抗原抗体複合物など一般に知られて
いる任意の薬剤を用いることができる。
(1)本物質は1m’g/m Q濃度において、肥満細
胞から自然発生的に遊離されるヒスタミンをヒスタミン
遊離率として81%に抑えた。
胞から自然発生的に遊離されるヒスタミンをヒスタミン
遊離率として81%に抑えた。
(2)表1に示されるように、コンパウンド48/80
1μg/mQの誘発する肥満細胞脱顆粒作用に抑制効果
があることが詔められた。
1μg/mQの誘発する肥満細胞脱顆粒作用に抑制効果
があることが詔められた。
表1
旬1
(1)ウィスター系雌性ラット(体重150〜250g
)を脱血致死させ、腹腔内にタイロード液を20m Q
注入し、腹部を約2分間軽くマツサージした。開腹後腹
水を採取し、4°Cにて150xg、10分間の条件で
遠心分離し、沈澱する細胞を集めた。この細胞をタイロ
ード液2mQに懸濁させ、比重1.068に調製した牛
血清アルブミン含有生理食塩水4mQに重層し、4℃、
100 X gの条件で12分間遠心分離後、沈澱する
細胞を集めた。タイロード液で2回洗浄した後、0.2
%牛血清アルブミンを含むタイロード液に肥満細胞が約
106個/raQとなるように懸濁細胞浮遊液20μQ
を10分間37℃にて反応させ、最終濃度1μg/m
Qとなるようにコンパウンド48/80遠心し、」二澄
と細胞とを分離した。」二澄はondaらのHPLC法
に従ってヒスタミンの蛍光定量を行い、壊した時のヒス
タミン量を100とした相対値で表わした。
)を脱血致死させ、腹腔内にタイロード液を20m Q
注入し、腹部を約2分間軽くマツサージした。開腹後腹
水を採取し、4°Cにて150xg、10分間の条件で
遠心分離し、沈澱する細胞を集めた。この細胞をタイロ
ード液2mQに懸濁させ、比重1.068に調製した牛
血清アルブミン含有生理食塩水4mQに重層し、4℃、
100 X gの条件で12分間遠心分離後、沈澱する
細胞を集めた。タイロード液で2回洗浄した後、0.2
%牛血清アルブミンを含むタイロード液に肥満細胞が約
106個/raQとなるように懸濁細胞浮遊液20μQ
を10分間37℃にて反応させ、最終濃度1μg/m
Qとなるようにコンパウンド48/80遠心し、」二澄
と細胞とを分離した。」二澄はondaらのHPLC法
に従ってヒスタミンの蛍光定量を行い、壊した時のヒス
タミン量を100とした相対値で表わした。
(3)−j 本物質は1mg/m Q濃度において、
肥満細胞から自然発生的に遊離されるヒスタミン量を表
2に示すように81%に抑えた。
肥満細胞から自然発生的に遊離されるヒスタミン量を表
2に示すように81%に抑えた。
表2
〔発明の効果〕
本発明により、従来民間治療薬として使用されてきたア
ロエについて、構成成分のアロエニンが肥満細胞脱顆粒
抑制活性を有していることが明らかになった。このこと
からアロエ中に抗炎症活性−7= 性としてのひとつの有効部位が明らかとなった。
ロエについて、構成成分のアロエニンが肥満細胞脱顆粒
抑制活性を有していることが明らかになった。このこと
からアロエ中に抗炎症活性−7= 性としてのひとつの有効部位が明らかとなった。
また、抗炎症剤としてアロエニンからなる薬剤が可能と
なった。
なった。
特許出願人 工業技術院長 等々力 達”1
Claims (1)
- (1)下記の構造からなる肥満細胞脱顆粒抑制剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7617785A JPS61233621A (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | 肥満細胞脱顆粒抑制剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7617785A JPS61233621A (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | 肥満細胞脱顆粒抑制剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61233621A true JPS61233621A (ja) | 1986-10-17 |
JPH0146489B2 JPH0146489B2 (ja) | 1989-10-09 |
Family
ID=13597818
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7617785A Granted JPS61233621A (ja) | 1985-04-10 | 1985-04-10 | 肥満細胞脱顆粒抑制剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61233621A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004500416A (ja) * | 2000-03-30 | 2004-01-08 | ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー | O−アリールグルコシドsglt2抑制剤および方法 |
-
1985
- 1985-04-10 JP JP7617785A patent/JPS61233621A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004500416A (ja) * | 2000-03-30 | 2004-01-08 | ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー | O−アリールグルコシドsglt2抑制剤および方法 |
JP4986202B2 (ja) * | 2000-03-30 | 2012-07-25 | ブリストル−マイヤーズ スクイブ カンパニー | O−アリールグルコシドsglt2抑制剤および方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0146489B2 (ja) | 1989-10-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |