JPS61233097A - 液体洗浄剤組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、起泡性、洗浄性等の洗浄剤としての必須条件
を満足しながら、温度安定性を改良した液体洗浄剤組成
物に関する。

〔従来の技術〕

Ｎ−アシルグルタミン酸（塩）を主成分とする洗浄剤は
人体に対して毒性がなく、また刺激性が低いところから
、固形石ケン、シャンプー、クレンジングフオーム、台
所用洗剤等に利用されてい・　　る。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、液体洗浄剤にＮ−アシルグルタミン酸の
アルカリ金属塩を利用しようとすると、溶解度が低いた
め低温において不熔解物が生じてしまう。

一般に、溶解性を改良する方法としては、ナトリウム、
カリウム塩などのアルカリ金属塩に代えてトリエタノー
ルアミン、アンモニウム塩等を使用する方法が採用され
ている。しかし、アンモニウム塩は、長期間の保存でｐ
Ｈが上昇した場合にはアンモニア臭が生ずるし、トリエ
タノールアミン塩を使用した場合は、高温に保存される
と黄色〜褐色に着色し、匂いも劣化するためいずれも香
粧品原料としては好ましくない。また、特開昭５６−２
８２９７号公報には、Ｎ−アシルグルタミン酸の塩基性
アミン塩酸塩とイミダシリン型両性活性剤、アミドアミ
ン型両性活性剤を配合して低温安定性が改良された水性
洗浄剤組成物の開示があるが、この方法は、トリエタノ
ールアミン塩を用いた場合と同様に高温で長期間保存さ
れると変臭・変色をきたすなどの欠点がある。また、特
開昭５７−２０５４９８号公報には、Ｎ−アシルグルタ
ミン酸の塩基性アミノ酸塩とＮ−アシル中性アミノ酸の
塩基性アミノ酸を配合して低温安定性と高温における変
色を改良した液体洗浄剤組成物が開示されているが、こ
れも皮膚に刺激がある点で不充分なものであった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者は、上記欠点を解消すべく鋭意研究の結果、Ｎ
−アシルグルタミン酸（塩）と特定の塩基性物質を併用
することにより、所期の目的を達成することを見出し、
ここに本発明を完成した。

すなわち、本発明はＮ−アシルグルタミン酸（塩）と特
定の塩基性物質を含有することを特徴とする温度安定性
にすぐれた液体洗浄剤組成物を提供するものである。

以下本発明について詳細に説明する。

本発明において用いられるＮ−アシルグルタミン酸（塩
）のアシル基は、炭素数７から１３のアルキル基、アル
ケニル基またはその混合物であることが好ましく、Ｎ−
アシルグルタミン酸のアルカリ金属による中和度が、Ｎ
−アシルグルタミン酸１モルに対してアルカリ金属が０
．６ないし１．４モルであることが更に好ましい。配合
量は、製品の目的およびアシル基の種類、中和度等によ
り異なるが５〜３０％が好ましい。

本発明で用いられるもう１つの成分である一般式（ＩＩ
）の化合物は、２−アミノ−２−メチル１．３プロパン
ジオールまたは２−アミノ−２−メチル−１−プロパツ
ールのいずれかである。

一般式（１）、（ＩＩ）の化合物の配合重量比は、Ｎ−
アシルグルタミン酸（塩）の種類や中和度等によって異
なるが、２０：１から５＝３の範囲内にあることが好ま
しい。

本発明の組成物は、広い温度範囲にわたって安定である
が、更に広い温度範囲を求める場合は、本発明の組成物
に加えて、炭素数８〜１４の脂肪酸あるいは、炭素数８
〜１４の脂肪酸アルカノールアミドを配合することが更
に好ましい。

本発明の組成物には、上記必須成分の他、必要に応じて
保湿剤、低級アルコール、洗浄剤、非イオン界面活性剤
、油分、紫外線吸収剤、防腐剤、酸化防止剤、薬剤、増
粘剤、色素、粉末、香料等洗浄剤に汎用される成分を添
加することもできる。

〔実施例〕

次に実施例によって本発明を更に詳細に説明する。本発
明はこれに限定されるものではない。なお、効果の測定
は、以下の試験法と評価法によって行った。

（起泡力） ３．０００ｍ１容量の目盛付ミキサーに試料液（２重量
％のカルシウム（Ｃａ”）７０Ｐ水溶液４００ｍ１　）
を入れ、４．５００回転／分で攪拌し、２０秒後の原液
と泡の合計量を目盛で読み取り、各々の起泡力とした。

測定は２０℃で行った。

（洗浄力） 清浄なポリイソブチレンフィルム上に人工汚垢を均一に
塗布したものを被洗浄材とする。これを洗剤の洗浄力試
験法に一般に使用されているターボトメ−ター内に装着
し、試料溶液（０，５重量％のカルシウム（Ｃａ廿）７
０Ｐ水溶液４００ｍ１　）を洗浄助材（１ｃ＋ｗＸ　１
　ｃｍメリヤス布１５ｇ）と共に入れ回転数１２０回／
分で２分間攪拌し、洗浄した。そして被洗浄材の反射率
を測定し、その洗浄前後の比を百分率で表し、洗浄力と
した。試験は３５℃で行った。

（低温安定性試験） ０℃に２４時間放置し、流動性を観察した。

容器を傾けた時　容易に流動するもの　○〃　　　　流
動しにくいもの　　Δ Ｉ　　　　全く流動しないもの　× （高温安定性試験） ５０℃に２週間放置し、色相、匂いの変化を観察した。

はとんど色相、匂いの変化が 認められないもの　　　○ 若干色相、匂いの変化が 認められるもの　　　　Δ 著しく色相、匂いの変化が 認められるもの　　　　× （皮膚刺激性） パネル１５名を使用して手による浸漬試験を行った。パ
ネルは３５℃の液体洗浄剤組成物（２％水溶液）に手を
１分間浸漬した後乾燥し、この操作を２０回繰り返した
後、ヒリつき、かゆみ、痛み等を問診して刺激を調べた
。

殆ど刺激なし　　　　　　　　　　　○我慢できる程度
の刺激　　　　　　　△我慢できない程度の強い刺激　
　　　×実施例１および比較例１〜４ 次ページの表１に示す組成を有する５種類の液体洗浄剤
組成物を調整し、性能を試験した。試験法と評価法は、
前記した方法を用いた。

以下、配合量は重量％で表す。

七表丁。

（結果） 表１から明らかな様に、Ｎ−アシルグルタミン酸ナトリ
ウムが配合されている比較例１は低温安定性が悪く、ア
シルグルタミン酸のアンモニウム塩、トリエタノールア
ミン塩が配合されている比較例２と比較例３は、低温安
定性は良好であるが高温安定性が劣っている。また、比
較例４は皮膚刺激性がある点で不充分なものである。こ
れに対し本発明の実施例１はすべての項目を満足してい
る。

実施例２〜４ 次ページの表２に示す液体洗浄剤組成物を調整し、性能
を試験した。試験法と評価法は、前記した方法を用いた
。

表２ を表子。

（結果） 表２から明らかな様に、Ｎ−ココイルグルタミン酸ナト
リウムを配合した実施例は、どの配合量においても良好
な性能を示した。

実施例５〜７ 下記表３に示す液体洗浄剤組成物を調整し、性能を試験
した。　試験法と評価法は、前記した方（結果） 表３から明らかな様に、どの比率においても良好な性能
を示した。

実施例８〜１１、比較例５ 下記表４に示す液体洗浄剤組成物を調整し、性能を試験
した。　試験法と評価法は、前記した方法を用いた。

表４ 七表子。

（結果） 表４から明らかな様に、本発明の実施例９〜１１は実施
例８に加えてヤシ油ジェタノールアミド、脂肪酸を添加
すると低温安定性の幅が広がり、脂肪酸を添加した場合
は起泡力も格段に向上する。

ただし、比較例５の様に、脂肪酸の炭素数が大きすぎる
と低温安定性が劣る。

実施例１２ 次ページに示す台所洗剤組成物を調整し、性能を試験し
た。試験法と評価法は、前記した方法を用いた。

（注２＞　Ａ、　Ｍ、　Ｐ、　Ｄ、は２−アミノ−２−
メチル−１，３−プロパンジオールを表す。

（結果） 前ページの組成物は泡立ち、洗浄力にすぐれ、かつ温度
安定性が良好であった。

実施例１３ 下記に示すシャンプーを調整し、性能を試験した。試験
法と評価法は、前記した方法を用いた。

）Ｆ！：ＲＴ。

（結果） 前ページの組成物は実施例１２と同様すぐれた性能を示
した。

実施例１４ 下記に示す液体洗顔組成物を調製し、その性能を試験し
た。試験法と評価法は、前記した方法を用いた。

をヌど■− （結果） 前ページの組成物は、実施例１２と同様すぐれた性能を
示した。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）一般式（ I ）で表されるＮ−アシルグルタミン
   酸（塩）と一般式（II）で表される塩基性物質とを含有
   することを特徴とする液体洗浄剤組成物。 一般式（ I ）： ▲数式、化学式、表等があります▼ （ここでＲは炭素数７〜１３のアルキル基、アルケニル
   基またはその混合物。Ｍは水素またはアルカリ金属） 一般式（II）： ▲数式、化学式、表等があります▼ （ここでＸは水素または水酸基）
2. （２）一般式（ I ）と（II）の配合重量比が２０：１
   から５：３の範囲内にある特許請求範囲第１項記載の液
   体洗浄剤組成物。
3. （３）一般式（ I ）で示される化合物の中和度が、Ｎ
   −アシルグルタミン酸１モルに対してアルカリ金属が０
   ．６ないし１．４モルである特許請求範囲第２項記載の
   液体洗浄剤組成物。
4. （４）特許請求の範囲第３項の液体洗浄剤組成物に更に
   炭素数８〜１４の脂肪酸を配合してなる液体洗浄剤組成
   物。
5. （５）特許請求の範囲第４項の液体洗浄剤組成物に更に
   炭素数８〜１４の脂肪酸アルカノールアミドを配合して
   なる液体洗浄剤組成物。