JPS61232506A - 難燃化通信ケ−ブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は難燃化通信ケーブルに関する。さらに詳しくは
、ケーブル心を直接保護しているラミネートテープ層の
接着部が熱により剥がれるのを防止するようにした難燃
化通信ケーブルに関する。

［従来の技術］ 通信ケーブルの社会的使命はきわめて高く、火災板どに
遭遇しても燃えにくくまた熱を受けても損傷しないこと
が好ましい。そのため外部保護被覆あるいはケーブル全
体を難燃化にすることが強く求められている。

ところで従来の通信ケーブルは、ケーブル心の外周に樹
脂ラミネートアルミニウムテープ（以下、アルミニウム
Ｎテープという）を縦添えし、その外周にポリエチレン
シース（以下、ＰＥシースという）を被覆した構成が一
般に採用されている。このラミネートＮテープ層は通常
ケーブル心の直上に設けられており、したがって溶接な
どの高熱接合ができないため、ラミネートされた樹脂層
同士を接着して形成されている。

Ｌ発明が解決しようとする問題点］ 前記従来の通信ケーブルにおいては、ＰＥシースを難燃
化するなどの対策をとってはいるものの、直接穴が当っ
たり高熱に曝されるとその部分が燃えて落ちてケーブル
心外周のラミネートＮテープが露出してしまう。露出さ
れたラミネートＮテープがなおも直火や高熱に曝される
と縦添えしたラミネートＮテープの接着部が熱で剥がれ
てしまい、ついにはその部分が開口して、直接ケーブル
心が直火や高熱に曝されるようなことが起こる。またラ
ミネートＮテープ自体が高熱によって溶けることがあり
、そのばあいもケーブル心が直接炎や高熱に曝されてし
まう。

このように従来の通信ケーブルでは大火災に対する対策
としては不充分である。

本発明は叙上の実情に鑑み、火災に遭遇してもケーブル
心には直火などに曝されることがないようにした難燃化
通信ケーブルを提供することを目的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の難燃化通信ケーブルは、ケーブル心、該ケーブ
ル心の外周に縦添えされた高融点金属製のラミネートテ
ープ層とポリエチレンシースとを有する通信ケーブルで
あって、前記ラミネートテープ層が耐熱性バインドテー
プで螺線巻きされてなる手段が採用されている。

［作　用］ 本発明の難燃化通信ケーブルにおいては、最外周被覆の
ＰＥシースが燃えおちて、ケーブル心上に縦添えされて
いるラミネートテープが直火などに曝されるようになっ
たとしても、前記ラミネートテープは耐熱性バインドテ
ープで螺旋状に巻かれているので接着部が剥がれ開口す
ることが防止される。またラミネートテープ自体が高融
点材料を用いているため、高熱に曝されても溶けてしま
うまでの時間を長くすることができる。

そのためラミネートテープに包まれているケーブル心が
直火や高温に曝されるまでの時間が延長され、難燃化が
達成される。

［実施例］ つぎに本発明の難燃化通信ケーブル（以下単に、通信ケ
ーブルという）の実施例を図面を参照しながら説明する
。

第１図は本発明の難燃化通信ケーブルの一実施例を示す
部分概略斜視図、第２図は第１図に示された耐熱性バイ
ンドテープ（３）の部分概略斜視図である。

第１図において（Ａ）は通信ケーブルであり、（１）は
ケーブル心、（２］はラミネートテープ、（３）は耐熱
性バインドテープ（以下、バインドテープという）　、
（４１は難燃性のＰＥシースである。

この通信ケーブル（＾）は、ケーブル心（１）の外周に
ラミネートテープ（ａを縦添えし、該ラミネートテープ
（ａ上をバインドテープ（３）で螺旋状に巻回するとと
もに、さらにその外周にＰＥシース（４）を被覆してな
る構成を特徴としている。

前記ケーブル（１）は、多数の導体がより合わされてな
るもので、用途に応じて種々のタイプのものが存するが
、代表的な通信用ケーブル（１）はつぎのように構成さ
れている。導体として軟銅線を用い、その導体の外周に
０．１〜０．２ａｍ程度の薄肉ＰＥＦを絶縁体として被
覆し、そのようにしてえた素線をより合わせ押えテープ
を巻いて多対ケーブルとしている。

前記ケーブル心（１）の外周にはラミネートテープ（２
が縦添えされているが、このラミネートテープ（２１の
材料としては、融点が、ｉ、ｏｏｏ℃以上の高融点金属
が好ましく、たとえば鉄、銅、ステンレス鋼などが用い
らる。このラミネートテープの両面または片面にはシー
ス用ＰＥに密着しやすいプラスチックのｙｓｍｖｓをあ
らかじめ形成した複合テープであり、厚さとしては金属
層が０．１Ｍ前後であることが好ましい。またこのラミ
ネートテープ（２）はケーブル心（１）の外周に縦添え
されるが、ラミネートテープ（ａの長手方向の縁の重ね
合せた部分は、前記プラスチック薄膜層で接着される接
着部（２１）となっている。なおこのラミネートテープ
（２）ｉ、ｔＰＥシース（４）とともに複合シースを構
成するもので双方が物理的に−体化してシースを形成す
るようになっている。

前記ラミネートテープ（２）の外周には、該ラミネート
テープ（２が直火や高温に曝されたときに前記接着部が
剥がれて開口しないようにするためにバインドテープ（
３）が螺旋状に巻回されている。このような目的で使用
されるバインドテープ（３）は耐熱性を強く要求され、
また可撓性とＰＥシース（４）などに対する密着性を要
することから、つぎのように構成されていることが好ま
しい。

第２図に示されるように、このバインドテープ（３）は
心材に金属製のテープ（３１）を用い、その両面に接着
剤層（３２）が積層されている。テープ（３）の金属製
材料としては、鉄、銅およびステンレス鋼などが好適に
用いられる。また接着剤層（３２）を構成する接着剤と
してはエチレン−酢酸ビニループリシジルメタクリレー
ト三元共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、アイオノマー樹脂などの熱融着性接着剤が
好適に用いられる。

叙上のごときバインドテープ（３）は、用いられる材料
やケーブル心（１）の直径によって異なるが幅が５〜５
０＃、金属層の厚さがＯ，０１〜０．ＩＪＩＩ＋で接着
剤層の厚さがｏ、　００５ａｉ〜０．１蔵のものが好適
に用いられる。幅や厚さが上記より小さいとテープ強度
が不足し、上記より大きいと巻き着は時の取り扱い性な
どが悪くなるのでいずれも好ましくない。またこのバイ
ンドテープ（３）は螺旋状に巻きつけられているが、バ
インドテープ（３）の幅（Ｗ）に対しバインドテープ（
３）が巻かれていない部分の長さくＳ）が１：　ｏ、ｓ
〜１０にするのが好ましい。長さくＳ）が前記比率より
小さいときはラミネートテープ（′２ＪとＰＥシース（
４）との密着性が悪くなり、大きいときはバインドテー
プ（３）によるラミネートテープ（２）の剥がれを防止
する効果が期待できなくなるのでいずれも好ましくない
。

バインドテープ（３）の巻きつけには、公知のテーピン
グ機たとえば中心式、アーム式およびタンゼンシャル式
などを適宜用いて行なうことができる。

ＰＥシース（４）は最外周被覆を構成するシースで、前
記ラミネートテープ（２）およびバインドテープ（３）
の上に被覆形成される。このＰＥシース（４）は従来よ
りシース用として用いられるエチレン−酢酸ビニル共重
合体などの樹脂に三酸化アンチモン、有機ハロゲン化物
あるいは水酸化アルミニウムなどの難燃剤を混入させて
できた難燃性シースとすることが好ましく、被覆法とし
ては従来公知の押出機による押出し被覆が用いられる。

このようにして被覆されたＰＥシース（４）は、ラミネ
ートテープ（２）上の樹脂層やバインドテープ（３）の
接着剤層（３２）の作用により、ラミネートテープ（２
）およびバインドテープ（３）と密着し、物理的に一体
化された外部保護層を構成する。

叙上のごとく構成された本実施例の通信ケーブル（Ａ）
において、火災に遭遇し直火や異常高温によって外部保
護層であるＰＥシース（４）が燃え落ちたとしてもケー
ブル心（１）はラミネートテープ（２）によって相当長
時間保護される。すなわち、ラミネートテープ（′２Ｊ
の接着部（２１）は熱に弱く高温に曝されると剥がれて
開口しやすいものであるが、バインドテープ（３）を巻
きつけられている結果、前記接着部（２１）が開口する
ことが防止され、さらにまたラミネートテープ自体が融
点が高く、高熱下・でもなかなか溶けないのでそれらに
よりケーブル心（１）はラミネートテープ（２によって
包囲された状態が長く保たれ、外部に露出することが妨
げられるからである。

つぎに本発明の通信用ケーブルをＬＥＥＥ　Ｓｔｄ。

３８３　（１９７４）の試験法に従って燃焼試験を行な
った結果を示す。

試験例１ 第１図に示す本発明の通信用ケーブルをっぎの仕様に従
って作製した。

（ケーブル心） 導　体：　　０．４．φの銅線 絶縁層：　　０．ＩＭ厚の発泡ポリエチレン素線数：　
１２００対 （ラミネートテープ） ０、１１Ｉ＊の厚さの銅テープの両面にエチレン−酢酸
ビニル共重合体の接着剤層を厚さそれぞれ０．０５姻で
施したもの （バインドテープ） 鉄を材料とするテープ（３１）を用い幅が１５顛、鉄の
厚さが０．０２５ｍ、両面の接着剤（エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体）層の厚さがそれぞれ０、０４１１１とし
てバインドテープをＷ：Ｓ−１：５で巻きつけた。

（ＰＥシース） ２．５Ｍ厚の水酸化アルミを添加し難燃化したエチレン
−酢酸ビニル共重合体 このようにして作成された３ｍの通信ケーブルを３条用
意し、ＩＥＥＥ　Ｓｔｄ、３８３規格にしたがい垂直ト
レイ燃焼試験（ＶＴＦＴ）を２０分間実施した。

その結果、全ての通信ケーブルにおいてラミネートテー
プ（ａの接着部が剥がれたり溶融することはなかった。

試験例２ ラミネートテープの材料を０．０７　Ｍ厚の鉄箔の片面
にＯ，ＯＳ、厚の接着剤（エチレン−酢酸ビニル共重合
体）層を施したものに換えたほかは試験例１と同様にし
て燃焼試験を行なった。

その結果、全ての通信ケーブルにおいてラミネートテー
プ（２の接着部が剥がれたり溶融することはなかった。

比較試験例 バインドテープ（３）を用いないほかは試験例１と同様
の仕様で燃焼試験を行なった結果、試験開始後１２分で
ラミネートテープの接着部（２１）が剥がれはじめた。

［発明の効果］ 本発明によるときは、熱によるラミネートテープの剥が
れや溶融が防止されるので難燃性の高い通信ケーブルを
うろことができる。

４、面の簡単な説明 第１図は本発明の難燃化通信ケーブルの一実施例を示す
一部概略斜視図、第２図は第１図に示されてたバインド
テープ（３）の部分概略斜視図である。

（図面の主要符号） １：ケーブル心 ２：ラミネートテープ ３：バインドテープ ４：ＰＥシース ４：ＰＥシース

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　ケーブル心、該ケーブル心の外周に縦添えされた高
   融点金属製のラミネートテープ層とポリエチレンシース
   とを有する通信ケーブルであって、前記ラミネートテー
   プ層が耐熱性バインドテープで螺線巻きされてなる難燃
   化通信ケーブル。 ２　前記耐熱性バインドテープが、金属テープと該金属
   テープの両面に積層された接着剤相とからなることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の難燃化通信ケーブ
   ル。