JPS61232223A - 球型を呈したマグヘマイト粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

球型を呈したマグヘマイト粒子粉末及びその製造法

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JPS61232223A
JPS61232223A JP60071764A JP7176485A JPS61232223A JP S61232223 A JPS61232223 A JP S61232223A JP 60071764 A JP60071764 A JP 60071764A JP 7176485 A JP7176485 A JP 7176485A JP S61232223 A JPS61232223 A JP S61232223A
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森 啓三
Masaru Kawabata
河端 優
Masao Kunishige
国重 政雄
Nanao Horiishi
七生 堀石
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、かさ密度0.40〜1.lOg/c++!で
あって、SiをFeに対し0.1〜5.0原子%含有し
ており、且つ、温度安定性に優れ、しかも、分散性に優
れている球型を呈したマグヘマイト粒子からなる球型を
呈したマグヘマイト粒子粉末及びその製造法に関するも
のである。
その主な用途は、塗料用茶褐色顔料粉末、静電複写用の
磁性トナー用材料粉末である。
〔従来技術〕
従来、マグヘマイト粒子は、茶褐色顔料とじて広く一般
に使用されており、省エネルギ一時代における作業能率
の向上並びに塗膜物性の改良という観点から、塗料の製
造に際して、マグヘマイト粒子粉末のビヒクル中への分
散性の改良が、益々、要望されている。
塗料の製造に際して、顔料粉末のビヒクル中への分散性
が良好であるか否かは、塗料の製造工程における作業能
率を左右するとともに、塗膜の諸物性を決定する極めて
重要な因子となる。
このことは、例えば、色材協会誌49巻第1号(197
6年)の第8頁の次のような記載からも明らかである。
[・・・塗膜の具備すべき諸物性は一口にいって、同一
顔料であれば塗膜中における顔料の分散性により、その
大部分が決定されるといっても過言ではないように思わ
れる。塗膜中の顔料の分散性が良好であれば、色調は鮮
明となり、着色力、いんぺい力等顔料本来の基本的性質
も向上することは理論の教えるところである。また塗膜
の光沢、鮮映性、機械的性質、塗膜の耐透気性などが良
好となり、これは塗膜の耐久性を向上させる結果となる
。このように塗膜中の顔料の分散性は塗膜の諸物性を決
定するきわめて大事な要因であることが理解できる。」 一方、近年における静電複写機の普及はめざましく、そ
れに伴い、現像剤である磁気トナーの研究開発が盛んで
あり、その特性向上が要求されている。
例えば、特開昭54−122129号公報に次のように
記載されている。「・・・磁気トナーはトナー結着剤中
に磁性微粒子が相当量混入されるが、磁性微粒子は一般
にトナー結着樹脂中への分散性が悪く、製造上バラツキ
のない均一なトナーを得ることが困難であり、更に、絶
縁性トナーではトナーの電気抵抗の低下の原因ともなる
。」更に、特公昭53−21656号公報には「・・・
酸化鉄を現像剤粒子全体に均一に分布させることにより
静電潜像の顕像化に必要な適度な帯磁性を得」ることが
可能であると記載されている。
磁性トナーは、マグヘマイト粒子等の磁性粒子粉末と樹
脂とを加熱溶融混練し、冷却固化させた後、粉砕し、更
に、加熱された熱気流中に噴霧状にして通過させて球状
化処理を行うことにより製造されている。また、現像に
際しては、磁性トナーを定着する為に熱定着や圧力定着
が行われる。
従って、磁性トナー用材料粉末であるマグヘマイト粒子
粉末は、上述した通り、磁性トナーの製造時及び現像時
に高温にさらされ、茶褐色のマグヘマイト粒子粉末は、
550℃程度の高温になるとヘマタイトとなり赤褐色に
変色すると同時に磁性を失い、例えば飽和磁化が低下し
て5 emu/g程度となってしまうので、温度安定性
の優れたマグヘマイト粒子が要求されている。
従来、マグヘマイト粒子粉末の製造法としては、第一鉄
塩水溶液とアルカリとを反応させて得られた水酸化第一
鉄を含む反応水溶液に酸素含有ガスを通気することによ
り、水溶液中から出発原料粒子としてのマグネタイト粒
子を生成させ、次いで、該マグネタイト粒子粉末を空気
中で加熱する方法上記マグヘマイト粒子粉末の製造にあ
たり、水溶液中から生成するマグネタイト粒子の粒子形
状は、反応水溶液中の9Hにより種々異なることが知ら
れている。
即ち、この事実は、粉体粉末冶金協会昭和46年度秋季
大会講演概要集第1)2頁第14〜19行の[硫酸第一
鉄水溶液(1399/ 0.71)に空気を吹き込み、
攪拌しながら水酸化ナトリウム水溶液(40〜44g1
0.31’)を加え、50’Cニ昇温して5時間保って
微粒子を得た。粒子の外形を変えるためpHを変化させ
た。pnは水酸化ナトリウムの量をコントロールし、酸
性側(NaOH40〜41g/ 0.34り テ’m六
面体粒子を、アルカリ性側(43g以上10.37りで
八面体粒子を、中性附近(NaOH42g/ 0.3j
2)では多面体化した球状に近い粒子を得た。」なる記
載及び特公昭44−668号公報の特許請求の範囲の「
・・・Fe(OH)zコロイドを含むpH10以上の水
溶液を45℃以上70℃以下の温度に保持し、攪拌によ
り液中に存在する沈澱粒子が充分に運動している壮止で
M IV、 E 曲本鐸へ啼↓1−トハ −帖社+入障
立方杖(六面体)を呈した・・・黒色強磁性粒子(マグ
ネタイト粒子)より成る沈澱を製造・・・」なる記載か
ら明らかである。
〔発明が解決しようとする問題点3 分散性及び温度安定性に優れたマグヘマイト粒子は現在
量も要求されているところであるが、マグヘマイト粒子
を製造する前述の公知方法により得られる粒子粉末は、
未だ分散性及び温度安定性の優れたものであるとは言い
難い。
本発明者は、優れた分散性を有するマグヘマイト粒子を
得ようとすれば、カサ密度が大きい球型を呈した粒子で
あって、粒度が均斉であることが必要であり、そのよう
なマグヘマイト粒子を得ようとすれば、出発原料粒子で
あるマグネタイト粒子がカサ密度が大きい球型を呈した
粒子であって、粒度が均斉であることが必要であると考
えた。
更に、本発明者は、マグヘマイト粒子の球型性を向上さ
せればさせる程粒子と粒子の接触点が小さくなる為、粒
子相互間の凝集等がなく、カサ密度が大きくなり、その
結果、分散性が優れたちの粒子の球型性を向上させるこ
とが必要であると考えた。
一方、前述した通り、球型を呈したマグネタイト粒子は
、中性付近の水溶液中で生成されることが知られている
が、この場合には、第一鉄塩水溶液中のFe”の全量を
マグネタイト粒子に変換することは困難で未反応のFe
”が残存する為、収率が低く、その上未反応のFe”は
排水公害の原因となるのでその対策が必要であった。
第一鉄塩水溶液中のFe”°の全量からマグネタイト粒
子を生成し収率を高めようとすれば、第一鉄塩水溶液と
該第−鉄塩水溶液に対し1当量以上のアルカリとを反応
させる必要があり、この場合にはp)l tt程度以上
のアルカリ反応水溶液となり、生成マグネタイト粒子は
六面体または八面体粒子となる為、カサ密度が小さいも
のであった。
従来、第一鉄塩水溶液中のFe”+の全量から球型を呈
したマグネタイト粒子を製造する方法として例えば、特
開昭49−35900号公報に記載の方法がある。
即ち、特開昭49−35900号公報に記載の方法は、
第−鉄塩水溶液又は、第一鉄塩と2価金属(Co + 
2等)の水溶性塩との混合水溶液に、該水溶液中に含ま
れる酸根に対し当量以下のアルカリ金属の炭? 酸塩を加え、沸騰温度以下の温度で酸化反応を行い、強
磁性粒子母体を生成させる第一工程と、溶液中に残存す
る未反応の金属イオンの全てが上記強磁性微粒子母体上
に析出するに充分な量のアルカリ金属の水酸化物を加え
ることにより強磁性微粒子(MOPez03  MaF
e”又はCo”)を生成する第二工程からなるものであ
る。
しかしながら、上記方法により得られた球型を呈したマ
グネタイト粒子は、後述する比較例3に示す通り、得ら
れるマグネタイト粒子の球型性は不十分であり、従って
、生成粒子は、粒子相互間でからみ合っており、カサ密
度も小さく粒度も不均斉なものである。これは、特開昭
49−35900号公報番4記載の方法により得られる
マグネタイト粒子の炭酸塩とから得られる炭酸鉄の加水
分解反応により生成されるものであるから、マグネタイ
ト核粒子が急速に析出生成される為、形状の十分な制御
ができなかったものと考えられる。
上述した通り1、球型性の向上した球型を呈したマグヘ
マイト粒子粉末を高い収率で製造する方法の確立が強く
要望されている。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者は1、球型性の向上した球型を呈したマグヘマ
イト粒子粉末を高い収率で製造する方法について種々検
討を重ねた結果、本発明に到達したのである。
即ち、本発明は、カサ密度が0.40〜1.10g /
cJであって、5iをFeに対し0.1〜5.0原子%
含有しており、且つ、温度安定性に優れていることを特
徴とする球型を呈したマグヘマイト粒子からなる球型を
呈したマグヘマイト粒子粉末及び第一鉄塩水溶液と該第
一鉄塩水溶液中のFe2+に対し0.80〜0.99当
量の水酸化アルカリとを反応させて得られ液に加熱しな
がら酸素含有ガスを通気して上記水酸化第一鉄コロイド
を酸化するにあたり、前記水酸化アルカリ又は、前記水
酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液のいずれ
かにあらかじめ水可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算
で0.1〜5.0原子%添加し、しかる後、70〜10
0℃の温度範囲で加熱しながら酸素含有ガスを通気し、
次いで、該加熱酸化条件と同一条件下で、反応母液中に
残存するFe”ゝに対し1.00当量以上の水酸化アル
カリを添加して球型を呈したマグネタイト粒子を生成さ
せた後、該マグネタイト粒子を空気中300〜400℃
で加熱酸化することにより球型を呈したマグヘマイト粒
子を得ることを特徴とする球型を呈したマグヘマイト粒
子粉末の製造法である。
〔作 用〕
先ず、本発明おいて最も重要な点は、出発原料粒子であ
るマグネタイト粒子の生成にあたって水可溶性ケイ酸塩
を添加しておくことにより生成マグネタイト粒子の球型
性が向上しており、且つ粒度が均斉であることに起因し
て、粒子相互間の凝性が優れたマグネタイト粒子粉末を
高い収率で得ることができる点にある。
本発明におけるマグネタイト粒子の球型性を向上させる
水可溶性ケイ酸塩の作用は未だ明らかではないが、本発
明者は、水可溶性ケイ酸塩の添加によって生成マグネタ
イト核の成長が緻密且つ均一に行われた結果、マグネタ
イト核が等方的に成長し、次いで該球型性の向上した球
型を呈したマグネタイト粒子表面にマグネタイトがエピ
タキシャル成長したためであると考えている。
また、本発明における他の重要な点は、温度安定性に優
れた球型を呈したマグヘマイト粒子粉末を得ることがで
きる点にある。
本発明による場合には、何故温度安定性が優れたマグヘ
マイト粒子が得られるかについては、未だ明らかではな
いが、球型性の向上したマグヘマイト粒子を加熱酸化し
て得られるマグヘマイト粒子の球型性が向上したことに
起因して粒子の表面活性が小さくなったこと及びマグヘ
マイト粒子中に含有されるSiの作用によるものと考え
ている。
従来マグネタイト粒子の生成にあたり、水可溶性ケイ酸
塩を添加するものとして、例えば、特公昭55−282
03号公報及び特開昭58−2226号公報に記載の方
法がある。
しかしながら、上記のいずれの方法も球型を呈したマグ
ネタイト粒子粉末に関するものではなく、また、添加し
た水可溶性ケイ酸塩は、生成マグネタイト粒子粉末を加
熱焙焼してマグネタイト焼結体とするか、又は、赤色酸
化鉄とする際の焙焼時における粒子成長を抑制するとい
う作用効果を有するものであり、水溶液中に生成する球
型を呈したマグネタイト粒子の粒子形状を制御するとい
う本発明における水可溶性ケイ酸塩の作用効果と全く相
違するものである。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明における第一鉄塩水溶液としては、硫酸第一鉄、
塩化第−鉄等が用いられる。
リウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土
類金属の酸化物及び水酸化物を使用することができる。
本発明における水酸化第一鉄コロイドを沈澱させる為に
使用する水酸化アルカリの量は、第一鉄塩水溶液中のF
e2+に対し0.80−0.99当量である。
0.80当量以下又は0.99当量以上である場合には
、球型を呈したマグネタイト粒子を生成することが困難
である。
本発明における水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反
応水溶液に酸素含をガスを通気する際の反応温度は70
℃〜100℃である。
70℃以下である場合には、針状晶ゲータイト粒子が混
在し、100℃以上でも球型を呈したマグネタイト粒子
は生成するが工業的ではない。
酸化手段は酸素含有ガス(例えば空気)を液中に通気す
ることにより行う。
本発明において使用される水可溶性ケイ酸塩としてはナ
トリウム、カリウムのケイ酸塩がある。
水可溶性ケイ酸塩の添加量は、Feに対してSi換算で
0.1〜5.0原子%である。
0.1原子%以下である場合には、出発原料粒子である
球型性の優れた球型を呈したマグネタイト粒子粉末を得
ることが出来ない。
5.0原子%以上である場合には、添加した水可溶性ケ
イ酸塩が晴独で析出し、球型を呈したマグネタイト粒子
中に混在する。
本発明における水可溶性ケイ酸塩は、生成する球型を呈
したマグネタイト粒子の形状に関与するものであり、従
って、水可溶性ケイ酸塩の添加時期は、水酸化第一鉄コ
ロイドを含む第一鉄塩反応水溶液中に酸素含有ガスを通
気してマグネタイト粒子を生成する前であることが必要
であり、水酸化アルカリ又は、水酸化第一鉄コロイドを
含む第一鉄塩反応水溶液のいずれかに添加することがで
きる。
第一鉄塩水溶液中に水可溶性ケイ酸塩を添加する場合に
は、水可溶性ケイ酸塩を添加すると同時に5iOtとし
て析出する為、出発原料粒子である球型性の向上した球
型マグネタイト粒子を得ることができない。
添加した水可溶性ケイ酸塩は、はぼ全景が生成マグネタ
イト粒子粉末中に含有され、後出実施例に示される通り
、得られたマグネタイト粒子粉末は、添加量とほぼ同量
を含有している。
本発明における水酸化第一鉄コロイドの酸化後1.00
当量以下ではPa”が全量沈澱しない、 1.00当量
以上の工業性を勘案した量が好ましい量である。
本発明における反応母液中に残存するFe2+に対し水
酸化アルカリを添加する際の反応温度及び酸化手段は、
前出水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液に
酸素含有ガスを通気する際の条件と同一でよい。
本発明の空気中における出発原料マグネタイト粒子の加
熱酸化温度は300〜400℃である。
300℃以下である場合には、マグネタイトの酸化反応
が遅くマグネタイトの主成に長時間を要する。
400℃以上である場合には、マグネタイトの酸化反応
が急激に生起する為、生成マグネタイトからヘマタイト
への変態が促進される。
〔実施例〕
次に、実施例並びに比較例により本発明を説明する。
尚、以下の実施例並びに比較例における平均粒子径はB
ET法により、カサ密度はJIS K 5101に記載
の方法により測定し、粒子Yt9池1;、・電子顕微鏡
により観察した。
粒子中のSi量は、「螢光X線分析装置3063M型」
 (理学電機工業製)を使用し、JIS K 01)9
の「けい光X線分析通則」に従って、けい光X線分析を
行うことにより測定した。
く出発原料マグネタイト粒子の製造〉 実施例1〜3、比較例1〜3; 実施例1 を、あらかじめ、反応器中に準備されたPeに対しSi
換算で0.3原子%を含むようにケイ酸ソーダ(3号)
(SiO□28.55wt%) 18.99を添加して
得られた2、64−NのNaOH水溶液20Itに加え
(Fe2+に対し0.95当量に該当する。 ) 、P
H6,9、温度90℃においてFe (OR) zを含
む第一鉄塩水溶液の主成を行った。
上記Fe (OB) zを含む第一鉄塩水溶液に温度9
0℃において毎分too zの空気を240分間通気し
た。
次いで、上記反応母液中に1.58−NのNaOH水溶
液21を加え(残存Feトに対し1.05当量に該当す
る。
) 、pH1),8、温度90℃において毎分201の
空気を60分間通気してマグネタイト粒子を生成した。
生成粒子は、常法により、水洗、炉別、乾燥、粉砕した
得られたマグネタイト粒子粉末は、図1に示す電子顕微
鏡写真(X 20000)から明らかな通り、粒子相互
間の凝集等がなく粒度が均斉であって、平均粒子径が0
.20μmの球型を呈した粒子であった。
また、この球型を呈したマグネタイト粒子粉末%含有し
たものであって、カサ密度0.57g/cd、であり、
分散性の極めて良好なものであった。
実施例2 Fe” 1.5 mol/ 1を含む硫酸第一鉄水溶液
201を、あらかじめ、反応器中に準備されたFeに対
しSi換算で3.0原子%を含むようにケイ酸ソーダ(
3号)(SiOz 28.55何t%)190gを添加
して得られた2、64−NのNaOH水溶液201に加
え(Fe2+に対し0.95当量に該当する。) 、p
i 6.9、温度90℃においてFe(OH)zを含む
第一鉄塩水溶液の生成を行った。
上記Fe (O)l) tを含む第一鉄塩水溶液に温度
90’Cにおいて毎分100Ilの空気を240分間通
気した。
次いで、上記反応母液中に1.58−NのNaOH水溶
液21を加え(残存Fe2+に対し1.05当量に該当
する。
) 、pH1),4、温度90℃ニオイテ毎分201)
7)空気を60分間通気してマグネタイト粒子を生成し
た。
生成粒子は、常法により、水洗、炉別、乾燥、粉砕した
得られたマグネタイト粒子粉末は、図2に示す電子顕微
鏡写真(X 20000)から明らかな通り、粒均粒子
径が0.15μmの球型を呈した粒子であった。
また、この球型を呈したマグネタイト粒子粉末は、螢光
X線分析の結果、Feに対しSiを2.96原子%含有
したものであって、カサ密度0.599/ctA、であ
り、分散性の極めて良好なものであった。
実施例3 Fe” 1.5 +aol/ Itを含む硫酸第一鉄水
溶液201を、あらかじめ、反応器中に準備された2、
64−NのNaOH水溶液21に加え(Fe2+に対し
0.95当量に該当する。)、pH6,9、温度90℃
においてFe (OH) zを含む第一鉄塩水溶液の生
成を行った後、Feに対しSi換算で0.5原子%を含
むようにケイ酸ソーダ(3号)(Sing 2B、55
wt%)32.1gを添加し上記Fe(OH)tを含む
第一鉄塩水溶液に温度90℃において毎分1001の空
気を240分間通気した。
次いで、上記反応母液中に1.58−NのNaOH水溶
液2βを加え(残存Fe2+に対し1.05当量に該当
する。
) 、 pn 12.0 、温度90℃において毎分2
1)の空気を60分間通気してマグネタイト粒子を生成
した。
生成粒子は、常法により、水洗、炉別、乾燥、粉砕した
得られたマグネタイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果実施例1と同様に、粒子相互間の凝集等がなく粒度が
均斉であって、平均粒子径が0.19μ蹟の球型を呈し
た粒子であった。
また、この球型を呈したマグネタイト粒子粉末は、螢光
X線分析の結果、Paに対しStを0.48原子%含有
したものであって、カサ密度0.55g/cd、であり
、分散性の極めて良好なものであった。
比較例1 Fe” 1.5 mol/ Ilを含む硫酸第一鉄水溶
液20I!を、あらかじめ、反応器中に準備された3、
45−NのNaOH水溶液2047に加え(pe2*に
対し1.15当量に該当する。) 、pH12,8、温
度90 ”CニオイテFe (OH) zを含む第一鉄
塩水溶液の生成を行った。
上記Fe(Oil)zを含む第一鉄塩水溶液に温度90
’Cにおいて毎分100 Nの空気を220分間通気し
てマグネタイト粒子を生成した 電子顕微鏡写真(X 20000)から明らかな通り、
六面体を呈した粒子であった。
この六面体を呈したマグネタイト粒子粉末は、平均粒子
径が0.17μmであり、カサ密度0.25 g /d
であった。
比較例2 Fe” 1.5 mol/ lを含む硫酸第一鉄水溶液
201を、あらかじめ、反応器中に準備された1、92
−NのNaOH水溶液20j’に加え(p e 2 *
に対し0.64当量に該当する。) 、pH4,8、温
度90 ”C4: オイテFe (Ofl) zを含む
第一鉄塩水溶液の生成を行った。
上記Fe (OH) zを含む第一鉄塩水溶液に温度9
0”Cにおいて毎分100 Nの空気を190分間通気
してマグネタイト粒子を生成した。
得られたマグネタイト粒子粉末は、図4に示す電子顕微
鏡写真(x 20000)がら明らかな通り、不定形粒
子であって粒度は不均斉であった。
この不定形のマグネタイト粒子粉末は、平均粒子径が0
.19 p mであり、カサ密度0.34g1cd7:
ア比較例3 Fe” 1.5 mol/ lを含む硫酸第一鉄水溶液
201を、あらかじめ、反応器中に準備された2、85
−NのNazcO=水溶液20j!に加え(Fe2+に
対し0.95当量に8亥当する。) 、pH6,6、温
度90℃においテPeCQsを含む第一鉄塩水溶液の生
成を行った。
上記PeCO2を含む第一鉄塩水溶液に温度90’Cに
おいて毎分1001の空気を240分間通気してマグネ
タイト粒子を含む第一鉄塩水溶液を生成した。
次いで、上記マグネタイト粒子を含む第一鉄塩水溶液に
1.58−NのNaOH水溶液21を加え(Fe−・に
対し1.05当量に該当する。) 、pH1),6、温
度90℃において毎分20j?の空気を60分間通気し
てマグネタイト粒子を生成した。
生成粒子は、常法により、水洗、炉別、乾燥、粉砕した
得られたマグネタイト粒子粉末は、図5に示す電子顕微
鏡写真(X 20000)に示す通り、不定形で球型と
は言い難い粒子であって粒度は不均斉であった。
であり、カサ密度0.29 g /−であった。
く球型を呈したマグヘマイト粒子粉末の製造〉実施例4
〜6、比較例4〜6; 実施例4 実施例1で得られた球型を呈したマグネタイト粒子10
0 gを電気炉を用い、空気中、370 tで60分間
加熱酸化してマグヘマイト粒子を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、図6に示す電子顕微
鏡写真(X 20000)から明らかな通り、粒子相互
間の凝集等がなく粒度が均斉であって、平均粒子径が0
.21μ膳の球型を呈した粒子であった。
また、この球型を呈したマグヘマイト粒子粉末は、螢光
X線分析の結果、Feに対しSiを0.30原子%含有
したものであって、カサ密度0.58g/cdであり、
分散性の極めて良好なものであった。
上記球型を呈したマグヘマイト粒子粉末30gを空気中
400℃で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁
化σSは76emu/gであり、温度安定性に優れてい
た。
実施例5 実施例2で得られた球型を呈したマグネタイト粒子10
0 gを電気炉を用い空気中、350 ’Cで60分間
加熱酸化してマグヘマイト粒子を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、図7に示す電子顕微
鏡写真(X 20000)から明らかな通り、粒子相互
間の凝集等がなく粒度が均斉であって、平均粒子径が0
.15μmの球型を呈した粒子であった。
また、この球型を呈したマグヘマイト粒子粉末は、螢光
X線分析の結果、Feに対しSiを2.98原子%含有
したものであって、カサ密度0.599/cdであり、
分散性の極めて良好なものであった。
上記球型を呈したマグヘマイト粒子粉末30gを空気中
400℃で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁
化σSは72emu/gであり、温度安定性に優れてい
た。
実施例6 実施例3で得られた球型を呈したマグネタイト粒子io
o gを電気炉を用い空気中、320℃で60分得られ
たマグヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結果、実
施例4と同様に粒子相互間の凝集等がなく粒度が均斉で
あって、平均粒子径が0.20μmの球型を呈した粒子
であった。
また、この球型を呈したマグヘマイト粒子粉末は、螢光
X線分析の結果、Feに対しSiを0.50原子%含有
したものであって、カサ密度0.56g/ctAであり
、分散性の極めて良好なものであった。
上記球型を呈したマグヘマイト粒子粉末30gを空気中
400℃で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁
化σSは75emu/gであり、温度安定性に優れてい
た。
比較例4 比較例1で得られたマグネタイト粒子100 gを電気
炉を用い空気中、350 ℃で60分間加熱酸化してマ
グヘマイト粒子を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、粒子が互いに凝集した六面体粒子であって、粒度が
不均斉であり、平均粒子径が0618上記六面体を呈し
たマグヘマイト粒子粉末30gを空気中400℃で30
分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σSは55e
mu/gであった。
比較例5 比較例2で得られたキ≠孝##カマグネタイト粒子10
0gを電気炉を用い空気中、350℃で60分間加熱酸
化してマグヘマイト粒子を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、粒子が互いに凝集した不定形粒子であって、粒度が
不均斉であり、平均粒子径が0.20μ−、カサ密度が
0.35g/ciの粒子であった。
上記不定形のマグヘマイト粒子粉末30gを空気中40
0℃で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σ
Sは50emu/gであった。
比較例6 比較例3で得られたマグネタイト粒子100gを電気炉
を用い空気中、350℃で30分間加熱酸化してマグヘ
マイト粒子を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、粒子が互いに凝集した不定形粒子でμm、カサ密度
が0.30g/cIIIの粒子であった。
上記不定形のマグヘマイト粒子粉末30gを空気中40
0℃で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σ
Sは52emu/gであった。
〔効 果〕
本発明に係る球型を呈したマグヘマイト粒子粉末は、前
出実施例に示した通り、球型性が向上していることに起
因して、粒子相互間の凝集等がなく、カサ密度が大きく
、その結果、分散性が優れたものであるから、現在、最
も要求されている塗料用茶褐色顔料粉末、静電複写用の
磁性トナー用材料粉末として好適である。
また、本発明によれば、第一鉄塩水溶液中に未反応のp
 e t +を残すことな(p e Z +の全量から
出発原料である球型性の向上したマグネタイト粒子粉末
が得られるので高い収率で、且つ、排水公害の原因とな
るFe”を排出することなく球型性の向上したマグヘマ
イト粒子粉末を得ることができる。
塗料の製造に際して、本発明により得られた球型を呈し
たマグヘマイト粒子粉末を用いた場合には、ビヒクル中
への分散が良好であるので、光沢、鮮明性、耐久性の塗
膜特性の改良が可能となり、又、作業能率も向上する。
磁性トナーの製造に際して、本発明により得られた球型
を呈したマグヘマイト粒子粉末を用いた場合には、樹脂
への分散性が良好であるので、適度な帯磁性を有し、画
像濃度の優れた画質を得ることができ、また、温度安定
性が優れている為、磁気トナーの製造時、現像時に変色
及び磁気特性の低下等を惹起することがない。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図5は、いずれもマグネタイト粒子粉末の粒子
形態(構造)を示す電子顕微鏡写真(×20000)で
あり、図1及び図2はそれぞれ実施例1及び実施例2で
得られた球型を呈したマグネタイト粒子粉末、図3は比
較例1で得られた六面体を呈したマグネタイト粒子粉末
、図4は比較例2で得られた不定形のマグネタイト粒子
粉末、図5は14− LM al O−7IイIil 
h”−J/l J+ L’HmLJaL /N 〒−1
= p(J+  h、−1y +ト粒子粉末である。 図6及び図7は、いずれも球型を呈したマグヘマイト粒
子粉末の粒子形態(構造)を示す電子顕微鏡写真(X 
20000)であり、図6及び図7は、それぞれ実施例
4及び実施例5で得られたマグヘマイト粒子粉末である

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カサ密度が0.40〜1.10g/cm^3であ
    って、SiをFeに対し0.1〜5.0原子%含有して
    おり、且つ、温度安定性に優れていることを特徴とする
    球型を呈したマグヘマイト粒子からなる球型を呈したマ
    グヘマイト粒子粉末。
  2. (2)第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中のFe^2
    ^+に対し0.80〜0.99当量の水酸化アルカリと
    を反応させて得られた水酸化第一鉄コロイドを含む第一
    鉄塩反応水溶液に加熱しながら酸素含有ガスを通気して
    上記水酸化第一鉄コロイドを酸化するにあたり、前記水
    酸化アルカリ又は、前記水酸化第一鉄コロイドを含む第
    一鉄塩反応水溶液のいずれかにあらかじめ水可溶性ケイ
    酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜5.0原子%添加
    し、しかる後、70〜100℃の温度範囲で加熱しなが
    ら件と同一条件下で、反応母液中に残存するFe^2^
    +に対し1.00当量以上の水酸化アルカリを添加して
    球型を呈したマグネタイト粒子を生成させた後、該マグ
    ネタイト粒子を空気中300〜400℃で加熱酸化する
    ことにより球型を呈したマグヘマイト粒子を得ることを
    特徴とする球型を呈したマグヘマイト粒子粉末の製造法
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