JPS61231177A - 潤滑性に優れた高耐食性着色表面処理鋼板 - Google Patents

潤滑性に優れた高耐食性着色表面処理鋼板

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JPS61231177A
JPS61231177A JP6968385A JP6968385A JPS61231177A JP S61231177 A JPS61231177 A JP S61231177A JP 6968385 A JP6968385 A JP 6968385A JP 6968385 A JP6968385 A JP 6968385A JP S61231177 A JPS61231177 A JP S61231177A
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steel sheet
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solid lubricant
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Keiji Izumi
圭二 和泉
Takenori Deguchi
出口 武典
Takao Ikita
伊木田 孝夫
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は鋼板表面に着色樹脂皮膜が形成された塗装性に
優れた表面処理鋼板において、着色樹脂皮膜の耐食性、
密着性および潤滑性を向上させた高耐食性着色表面処理
鋼板に関する。
(従来技術) 冷延鋼板やめっき鋼板を有色顔料を含有した水分散性も
しくは水溶性の樹脂で処理して、その表面に塗装性、耐
食性を付与する着色樹脂皮膜を形成した表面処理鋼板の
うち、従来上り比較的塗装性、耐食性に優れたものとし
で、鋼板表面にクロメート皮膜を形成し、さらにそのク
ロメート皮膜の上に着色樹脂単独皮膜もしくは顔料以外
の無機物を含む着色樹脂皮膜を形成したものがある。こ
の表面処理鋼板は第1層のクロメート皮膜により耐食性
を付与し、第2層の着色樹脂皮膜で塗装性を付与したも
のであるが、着色樹脂皮膜の樹脂としては樹脂皮膜を水
溶液で形成する都合上分子内に水酸基を有する親水性の
ものが用いられでいた。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら上記のような表面処理鋼板の場合、その耐
食性は第1層のクロメ−)皮膜に依存しているため、耐
食性を向上させようとしてもその向上には限界があった
。このため耐食性をさらに向上させるにはMS2層の着
色樹脂皮膜の耐食性を向上させる必要があ、うた。
着色樹脂皮膜の耐食性を向上させる方法としては着色樹
脂皮膜中に6価クロムを含有させる方法が考えられるが
、この方法により6価クロムを含有させるには6価クロ
ムを含有する樹脂皮膜処理液で処理する必要がある。し
かし樹脂皮膜処理液に6価クロムを含有させるのに無水
クロム酸やクロム酸塩を添加すると樹脂分子の水酸基が
酸化されて、処理液はデル化し、鋼板に塗布できなくな
り、6価クロムも3価クロムに還元されて耐食性を発揮
しなくなる。このため従来着色樹脂皮膜中に6価クロム
を含有させることは困難であった。
また従来の表面処理鋼板はロール7′オーミング加工や
プレス加工を施すと、しごきに上り樹脂皮膜に傷や剥離
が発生して、耐食性、意匠性が損なわれ、耐成形加工性
がまだ不十分であった。
(問題点を解決するための手段) 本発明は従来ニのように困難であった着色樹脂皮膜中へ
の6価クロムの含有を可能にするとともに、潤滑性をも
向上させた高耐食性着色表面処理鋼板を提供するもので
ある。
本発明の高耐食性表面処理鋼板は着色樹脂皮膜の樹脂を
水酸基を有しない水分散性共重合体にすることにより処
理液段階で樹脂が6価クロムで酸化されないようにする
とともにその共重合体の酸価調整、シランカップリング
剤または/およびチタネートカップリング剤の配合によ
り皮膜の耐水性、密着性および塗装性を向上させ、さら
に固体潤滑剤を含有させることにより潤滑性を向上させ
たものである。すなわち本発明は着色樹脂皮膜の樹脂と
して(A)一般式CH2= CR+ −C0OR2(式
中R1はH%CHstR2はCが1〜8のアルキル基)
で示される単量体の1種または2種以上1〜95重量%
と、(B)α、β不飽和カルボン酸単量体3〜20重量
%と、(C)これらの単量体と共重合可能な単量体0.
1〜50重量%とを[但し(A )、(B )および(
C)の合計は100重量%1乳化重合して得られる固形
分当りの酸価10〜200の共重合体樹脂にシランカッ
プリング剤または/およびチタネートカップリング剤を
配合したものを用いるのである。
ここで共重合体樹脂を構成する一般式co2= CR。
−CQQR,単量体の例としては(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシルなどを、またα、β不飽和カル
ボン酸単量体の例としてはアクリル酸、メタアクリル酸
、イタコン酸、マレイン酸などを、さらにこれらの単量
体と共重合可能な単量体の例としてはスチレン、α−メ
チルスチレン、酢酸ビニル、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ンなどを挙げることができる。
本発明で上記のような共重合体樹脂を用いるのは目的と
する物性の皮膜が得られ、共重合体樹脂の工業的製造も
容易であるからである。また共重合体樹脂の酸価を固形
分当り10〜200にするのは、10未満であると耐水
性はよいが鋼板に対する密着性が劣るからであり、また
200を越えると耐水性が劣って耐食性が低下してくる
からである。この酸価についてはと(に15〜100に
すると皮膜は耐水性、密着性が良好になるので、その範
囲にするのが好ましい。
シランカップリング剤、チタネートカップリング剤は一
方または両方を配合するにしても共重合体樹脂100重
1部に対してO,OS〜10重量部配合するのが好まし
い。シランカップリング剤としでは種々のタイプのもの
があるが、水分散性もしくは水溶性のものであれば、モ
ノマータイプ[例えばビニルトリ(β−/トキシエトキ
シ)シラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン]、オリゴマータイプ(例えばグリシド系のもの)
、!M脂脂性性タイプ例えばアクリル変性のもの、エポ
キシ変性のもの)、カチオン系タイプのものなどいずれ
でも使用できる。またチタネートカップリング剤も水分
散性もしくは水溶性のものであれば用いることができ、
好ましいものを亭げれはテトラ(2,2−シアリルオキ
シメチル−1〜ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスフ
ァイトチタネート、ビス(ジオクチルパイロホスフェー
ト)オキシアセテートチタネート、ビス(ジオクチルパ
イロホスフェート)エチレンナタネートなどがある。
本発明は着色樹脂皮膜を上述のようにして、その皮膜中
に6価クロム源としてクロム酸塩を、また皮膜の物性や
耐食性を向上させるためにシリカゾルを、さらに潤滑性
を向上させるために固体潤滑剤を含有させるにこで含有
させるクロム酸塩としては水溶性で、安価なものが好ま
しく、例えばクロム酸アンモニウム、りaム酸マグネシ
ウム、重クロム酸カリウム、クロム酸カルシウム、りa
ムIl][、クロム酸マンガン、クロム酸ニッケル、ク
ロム酸コバルト、クロム酸ストロンチウムなどが適して
いる。
なお着色樹脂皮膜は皮膜厚を0.2〜10μにするのが
好ましいので、顔料としては粒径が1μ以下、好ましく
は0.1μ以下の微粒ものを使用し、−大粒子に近い状
態で安定に分散させる。顔料の種類としてはカーボンブ
ラック、チタン白、7タロシアエンプルー、7タロシア
ニングリーンなど有機系、無機基いずれのものでも使用
できる。
固体潤滑剤としては種々のものがあるが、クロム酸塩と
同様に水分散性が良好で、しかも安価で、皮膜中に含有
させても皮膜の耐食性、密着性、耐候性などを低下させ
ないものが好ましい。このようなものとしては有機系固
体潤滑剤より無機系固体潤滑剤のものが好ましく、例え
ば二硫化モリブデン、二硫化タングステン、窒化はう素
、黒鉛、7ツ化黒鉛などが好ましい。これらのうちでも
待に二硫化モリブデンと黒鉛が皮膜中の添加物との反応
性がなく、安価で好ましい。これらの固体潤滑剤は混合
使用してもよい。なお潤滑剤を固体潤滑剤にしたのは液
状のもの(例えば合成潤滑油)、半固体状のもの(例え
ばワックス)なども使用できるが、これらは潤滑効果、
長期安定性、処理液中での分散性や安定性において固体
潤滑剤より劣るからである。
固体潤滑剤の粒径は平均粒径で0.3〜1.0μのもの
が好ましい。これは平均粒径が0.3μ未満であると、
固体潤滑剤が樹脂皮膜の表面よりあまり突出しないため
、潤滑効果が少な(、逆に1.0μを超えると、皮膜の
平滑性が損なわれ、処理液中への分散も困難になるから
である。
着色wM皮腹中に含有させるこれらのクロム酸塩、シリ
カゾルおよび顔料の量としては共重合体樹脂100重量
部当りクロム酸塩の場合0.1〜50重量部、シリカゾ
ルの場合0.5〜100重量部、顔料の場合0.1〜5
0重量部および固体潤滑剤の場合3〜10重量部にする
のが好ましい。
固体潤滑剤含有量に関しては、添付図面に示すように、
含有量増加に伴い動摩擦係数が低下し、加工時の潤滑性
は良好になるが、含有量が樹脂100重!部に対して3
重量部未満であると添加効果はあまり認められず、また
10重量部を超えると、鋼板に対する皮膜の密着性が低
下し、かつ処理液中での分散性が悪くなって、固体潤滑
剤が沈降したり、処理液がデル化したりする。このため
固体潤滑剤の含有量は上記のような範囲にするのが好ま
しいのである。
上記のような含有量の着色樹脂皮膜は共重合体11脂2
00−4009/e、シランカップリング剤または/お
よびチタネートカップリング剤0.1〜409/e、ク
ロム酸塩0.2〜2009i。
ン’)l)ゾtk 1〜4009 / e 、顔料0.
2−2009/eおよび固体潤滑剤0.3〜20091
を含有する処理液により形成することができる。
着色樹脂皮膜はクロム酸塩を含有しているので、鋼板の
上に直接形成しても耐食性を発揮するが、更に耐食性を
発揮させるために鋼板の表面にクロメート皮膜を形成し
て、その上に着色樹脂皮膜を形成する。この場合クロメ
ート皮膜は反応型、塗布型など一般に種類を問わないが
、皮膜量は全クロム量で5〜200 mg/曽2にする
のが好ましい。
なお鋼板は冷延鋼板、めっき鋼板(例えば溶融めっき鋼
板、電気めっき鋼板、蒸着めっ畿鋼板、各種合金めっき
鋼板)いずれでもよい。
(実施例) メチルメタアクリレート50重量%と、ブチルアクリレ
ート40重量%と、アクリル酸9.8重量%と、スチレ
ン0.2重量%とを乳化重合して得られたアクリルエマ
ルシ慶ン[41!脂分40重景%、PH2,3、粘度2
5 cps(25°C,B型粘度計)、固形分当りの酸
価的78、以下このエマルション中の共重合体樹脂をX
とする1およびメチルアクリレート55重量%と、ブチ
ルアクリレート40重量%と、アクリル酸5重量%と、
酢酸ビニル0.3重量%とを乳化重合して得られたアク
リルエマルシラン[樹脂分40重量%、PH2,6、粘
度is。
cps(同上)、固形分当りの酸価的40、以下このエ
マルション中の共重合体樹脂をYとする1にシランカッ
プリング剤または/およびチタネートカップリング剤、
クロム酸塩、シリカゾル(スノーテックスO18産化学
製品)、微粒子顔料および固体潤滑剤を種々添加しで着
色樹脂皮膜処理液を調整した後、この処理液を表面にク
ロメニド皮膜を形成した板厚0.6−の溶融亜鉛めっき
鋼板の上に塗布して表面処理鋼板を製造した。この際の
製造工程、クロメート皮膜の形成条件は次のとうりであ
る。
(イ)製造工程 鋼板→脱脂→クロメート処理→着色樹脂皮膜処理液塗布
→乾燥(150°C110秒)、(ロ)クロメート皮膜
の形成条件、 CrO3209/e%NazS iF s 19/ef
)処理液中に40°Cで5秒間浸漬した後ロールスクイ
ズした。
第1表にこのようにして製造した表面処理鋼板を示す。
次にこの表面処理鋼板より試験片を採取して塩水噴霧試
験、湿潤試験を行うとともに、残りの表面毎I!!鋼板
に商運自動グクトハゼ成形機で成形し、樹脂皮膜の破損
状態を観察した後塩水噴霧試験および湿潤試験に供した
。第2表にこれらの試験結果を示す、なお上記各試験は
次の要領で行った。
(イ)成形加工後の樹脂皮膜破損状態 O・・・樹脂皮膜が全く破損しないものO・・・わずか
に樹脂皮膜が破損したものΔ・・・かなり樹脂皮膜が破
損したもの×・・・着しく樹脂皮膜が破損したもの(ロ
)塩水噴霧試験 加工前後のものともナイフにより鋼板表面に達する切込
みを入れて、JIS Z 2371に基づき1000時
間試験を行った後、切込み部にセロテープを張付けて、
それを急速にはがし、そのはがした部分の樹脂皮膜剥離
状態と白錆発生状態を次の基準で評価した。
O・・・剥離および白錆の発生なし ○・・・剥離幅または白錆の発生幅が切込み部より 1
m醜以下 Δ・・・剥離幅または白錆の発生幅が切込み部よりI1
1曽を超え3I6論以下 ×・・・剥離幅または白錆の発生幅が切込み部より 3
 Il−超 (ハ)湿潤試験 加工前後のものとも上記同様に切込みを入れ、それらを
温度50°C1湿度98%の雰囲気中に1500時間入
れて、切込み部にセロテープを張付けで急速にはがし、
そのはがした部分の樹脂皮膜剥離状態と白錆発生状態を
前記塩水噴霧試験の場合と同基準で評価した。
第2表より明らかなごとく、本発明の高耐食性着色表面
処理鋼板は耐食性、樹脂皮膜の密着性が優れており、ま
た樹脂表面処理中に固体潤滑剤が含有されているので、
成形加工しても樹脂皮膜が破損されることがない。
(効果) 以上説明したごとく、本発明の表面処理鋼板は着色樹脂
皮膜の樹脂が水酸基を有しないので、製造の際処理液中
にクロム酸塩を含有していても、Iai脂は酸化されず
、ゲル化はしない、また着色樹脂皮膜中にクロム酸塩を
含有しているので、耐食性は向上し、しかもシランカッ
プリング剤または/およびチタネートカップリング剤、
シリカゾルをも含有しているので、密着性は向上する。
さらに樹脂皮膜中に固体潤滑剤を含有しているので、成
形加工しても樹脂皮膜は破損されず、耐食性や意匠性が
低下したりすることがない。
【図面の簡単な説明】
添付図面は本発明の高耐食性着色表面処理鋼板における
樹脂皮膜の固体潤滑剤含有量と勤卑擦係数との関係を示
すグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼板の表面にクロメート皮膜が形成され、そのク
    ロメート皮膜上に(A)一般式 CH_2=CR_1−COOR_2(式中R_1はH、
    CH_3、R_2はCが1〜8のアルキル基)で示され
    る単量体の1種または2種以上1〜95重量%と、(B
    )α、β不飽和カルボン酸単量体3〜20重量%と、(
    C)これらの単量体と共重合可能な単量体0.1〜50
    重量%とを[但し(A)、(B)および(C)の合計は
    100重量%]乳化重合して得られる固形分当りの酸価
    10〜200の共重合体樹脂にシランカップリング剤ま
    たは/およびチタネートカップリング剤を配合した樹脂
    皮膜で、その皮膜中にクロム酸塩、シリカゾル、微粒子
    有色顔料および固体潤滑剤を含有するものが形成されて
    いることを特徴とする潤滑性に優れた高耐食性着色表面
    処理鋼板。
  2. (2)樹脂皮膜が固体潤滑剤を樹脂100重量部当り3
    〜10重量部含有することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項に記載の潤滑性に優れた高耐食性着色表面処理鋼
    板。
  3. (3)固体潤滑剤が黒鉛であることを特徴とする特許請
    求の範囲1項に記載の潤滑性に優れた高耐食性着色表面
    処理鋼板。
  4. (4)固体潤滑剤が二硫化モリブデンであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項に記載の潤滑性に優れた高
    耐食性着色表面処理鋼板。
  5. (5)固体潤滑剤が黒鉛と二硫化モリブデンとを混合し
    たものであることを特徴とする特許請求の範囲第1項に
    記載の潤滑性に優れた高耐食性着色表面処理鋼板。
  6. (6)固体潤滑剤の平均粒径が0.3〜1.0μである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の潤滑性
    に優れた高耐食性着色表面処理鋼板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997000337A1 (fr) * 1995-06-15 1997-01-03 Nippon Steel Corporation Feuille d'acier a surface traitee pourvue d'un revetement de resine a conversion chimique et procede de fabrication de ladite feuille
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