JPS61231022A - 封着用光硬化性組成物 - Google Patents

封着用光硬化性組成物

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JPS61231022A
JPS61231022A JP7170085A JP7170085A JPS61231022A JP S61231022 A JPS61231022 A JP S61231022A JP 7170085 A JP7170085 A JP 7170085A JP 7170085 A JP7170085 A JP 7170085A JP S61231022 A JPS61231022 A JP S61231022A
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weight
sensitizer
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liquid crystal
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JP7170085A
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Yukio Yamase
山瀬 幸雄
Eiji Takahashi
栄治 高橋
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Nippon Soda Co Ltd
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Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は封着用光硬化性組成物に関する。さらに詳しく
は、液晶セルの製造において2枚の基板をはシ合せると
同時にセル周辺を封止し、および液晶を注入するために
形成される液晶注入口を液晶注入後に封止密着するだめ
の接着性、封止性、耐冷熱サイクル性および液晶適性に
優れた封着用光硬化性組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
一般に表示装置に利用される液晶セルは、2枚のガラス
またはプラスチック製基板を有機系のエポキシ樹脂、無
機系のフリットガラスなどの周辺封着剤により、所定の
間隙を保ってはり合せることにより形成される。
樹脂による封着法の代表的な例としては、スクリーン印
刷によシ封着剤を基板にセル外周を形成するように塗布
し、ス被−サーを挾んで他の基板をは重合せた後、封着
剤を硬化する方法がある。
この際セルの一部にセル形成後、液晶を注入するために
注入口として小孔が開けられており、セル中に液晶が注
入された後に封着剤で封止して気密性を保てるようにし
ている。
従来、これらの周辺封着剤としては、1液または2液型
のエポキシ系熱硬化性組成物が用いられてきた。しかし
、封着剤の組成物類が液晶中に溶出するために液晶配向
の異常、液晶の劣化が多々発生した。また高温で長時間
の硬化工程を必要とするため、プラスチックフィルムに
応用できない、異種ガラスのはり合せではセルにそシを
生ずる、および硬化収縮が大きいために大型表示装置に
使用した場合セルにひずみを生ずるなどの品質および品
質管理面あるいは長時間の熱硬化工程はバッチ処理とし
なければならず、このためセル製造ラインの連続性が中
断され生産性が低下するなどの生産性の面で大きな問題
を残していた。一方、液晶注入口封止剤の場合には液晶
に接して硬化し、かつ接着しなければならず、また液晶
の劣化を防ぐために高温加熱ができない。従って、封着
剤の硬化は低温で長時間を要することになシ、そのため
封着剤組成物の液晶中への溶出による配向異常、硬化不
良などが発生し、品質、品質管理、生産面でやはシ大き
な問題となっていた。
このような問題点解決のため、光硬化性封着剤の適用が
種々検討されてきた。こうした光硬化樹脂系は、光ラジ
カル開始剤によジアクリル系モノマーおよびオリゴマー
類のラジカル重合を行う光ラジカル型と芳香族オニウム
塩を開始剤に使用し、光照射によりエポキシ樹脂をカチ
オン重合させる光カチオン凰に大別できる。
光ラジカル型の先行技術文献として、特開昭54−15
3651号、特開昭58−44420号公報が挙げられ
るが、これらアクリルまたはメタクリルの重合では、重
合時の体積波により内部応力が発生し、このため接着性
が不十分となシ周辺封着剤として使用できなかった。ま
た硬化物が液晶注入口封止剤として使用できる接着性を
持っている場合でも封止性の一つであるバリヤー性の不
足から硬化物を通じて空気がセル中に入シ気泡を生じて
しまうなどの問題があった。
一方、光カチオン型の先行技術文献として、特公昭52
−14277号、特公昭52−14278号、特公昭5
2−14279号公報などが挙げられる。
この実施例に記載された組成物を液晶注入口封止剤とし
て使用した場合、硬化物のガラス転移点(以下Tgと称
す)が低くバリヤー性が不足し、また硬化物の耐冷熱サ
イクル性が低く、液晶セル内部に気泡が発生した。
さらに、上述の単なるエポキシ樹脂−光感知性オニウム
塩の組合わせでは、光照射による硬化の進行が光ラジカ
ル型に比べて遅く、この組成物を液晶注入口封止剤とし
て使用した場合、内部硬化性の不良から、液晶との接触
界面での液晶中への溶出が起き、液晶配向を乱し、また
液晶駆動電流値が増大する欠点を有していた。硬化速度
を促進するために光開始剤であるオニウム塩を多く使用
した場合には、芳香族オニウム塩の分解生成物が多く生
じて硬化物から液晶中へ溶出し、液晶駆動電流値を増大
させた。
一方、光感知性オニウム塩を有効利用し、かつ硬化速度
を改善する試みとして増感剤の使用が検討されてきた。
こうした先行技術文献として、特開昭59−14700
1号公報およびS、 P、Pappasら; “Pho
tographic 5cience and Eng
ineering ”23+(A)、  140 (1
979)が例示される。この増感系ではオニウム塩使用
量を適正化することによシ硬化速度の改善とオニウム塩
の分解生成物の量を若干減することが可能となったが、
反面、硬化物は低分子増感剤を内包することになシ封着
封止剤として使用した場合、こうした低分子化合物の溶
出が液晶セル駆動電流値を経時的に増大させていた。
こうした理由から、周辺封着剤としての満足すべき性能
を備えた光硬化性組成物は皆無であシ、また注入口封止
剤としての光硬化性組成物は、その性′能的に極めて低
水準であり、短時間での硬化性と、優れた接着性、冷熱
サイクル性、ガスバリヤ−性などの封止性、および硬化
物からの低溶出性などの液晶適性を兼持した光硬化性封
着剤の開発が渇望されていた。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明は前述した従来技術において、エポキシ樹脂の光
カチオン重合系が良好な接着性を有するにもかかわらず
、溶出性の低分子を多く内包することが問題であった点
に鑑み、硬化物中に残留する溶出性の低分子の量を減少
させる組成物を見い出すことによって、強靭な接着強度
を有し、かつ優れた封着および封止性、耐冷熱サイクル
性を有する高品質の液晶セルを従来の製造工程よシも簡
略に、しかも短時間に製造できる封着用光硬化性組成物
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは、前述した点に鑑みて鋭意検討を重ねた結
果、芳香族オニウム塩をエポキシ樹脂のカチオン重合開
始剤として使用する系において、長時間の液晶との接触
により液晶に影響を与えない原料樹脂を見い出すと同時
に、こΦ系に重合可能な置換基を有する増感剤とアクリ
ル酸エステルおよび/またはメタクリル酸エステルを加
えることによシ、従来のエポキシ−オニウム塩のみの場
合と比較して硬化速度が速く、内部硬化性が良好な組成
物を得た。さらに、この系では最適硬化物を与えるオニ
ウム塩添加量が増感剤を加えない場合よシ減少すること
を見い出した。また重合可能な置換基を有する増感剤を
使用した組成物を光照射して得た硬化物からの増感剤の
溶出は、重合可能な置換基を持たない増感剤を使用した
場合に比べて極めて少なく、さらにアクリル酸エステル
および/またはメタクリル酸エステルを加えた場合、硬
化物からの光開始剤オニウム塩の分解物の溶出はこれを
加えない場合と比較して減少し、長時間の液晶セル虐待
試験において良好な耐湿、耐熱経時性を有することを見
い出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明
は、 (8)ブタジェンホモポリマーまたはブタジェンコーポ
リマーを主鎖骨格となし、分子末端および/または側鎖
に工ぽキシ基を1分子中に少くとも平均1.5個有する
樹脂、 (B) 脂環型エポキシ樹脂、ビスフェノールAmエポ
キシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラッ
ク型エポキシ樹脂および水素添加ビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂からなる群より選択された1種または2種以
上のエポキシ樹脂、(C)光感知性芳香族オニウム塩、 (D)アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸
エステル、 および (D)重合可能な置換基を有する増感 剤を必須の成分として含有し、(5)と(D)成分との
配合比率が囚成分10〜70重量部、CB)成分90〜
30重量部で、(A)と(B)成分とOa量100重量
部に対して(C)成分0.1〜5重量部、■)成分5〜
50i!盆部、(E)成分0.001〜0.5重蓋部の
割合で配合してなることを特徴とする封着用光硬化性組
成物で活性エネルギー線の照射によって迅速に硬化する
封着用光硬化性組成物である。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で用いられる囚成分のブタジェンホモポリマーま
たはブタジェンコポリマーを主鎖骨格となし、分子末端
および/または側鎖にエポキシ基を1分子中に少くとも
平均1.5個有する樹脂とは、a)ブタジェンホモポリ
マーまたはブタジェンコポリマー(以下ブタジェン系ポ
リマーと略記する)を有機過酸化物で処理し構成単位中
の二重結合をエポキシ化して得られたエポキシ化ポリブ
タジェン、 例えば、1,2−ポリブタジェンを過酢酸で処理して得
られるエポキシ化ポリブタジェンBP−1000゜BP
−2000(アデカアーガス■商品名)などが挙げられ
る。
b)重合時のテロメリ化によって分子末端にエポキシ基
を導入された末端エポキシ化ブタジェン系ポリマー、 例えば、ブタジェン単独あるいはこれと共重合性を有す
るペンタジェン、ヘキサジエン、イソプレンなどの他の
モノマー類の混合物をナトリウム、リチウムなどのアル
カリ金属触媒の存在下で低温においてリビングアニオン
重合を行って得られる反応中間体(リビングポリマー)
を、一般式で示されるハロゲン化アルキレンオキサイド
、例エバ、エピクロルヒドリンで処理し、重合体鎖末端
にエポキシ基を導入して得られた末端エポキシ化ブタジ
ェン系ポリマーO C)分子中にカルボキシル基を有するブタジェン系41
Jマーとエポキシ樹脂とをエステル化反応して得られる
ぼりブタジェン変性エポキシ樹脂、例えば、特開昭55
−137125号公報記載の方法で得られた日本1達■
の商品名工ホキシンEPB−12、同EPB −13、
同EPB −14、同EPB −17、同EPB −2
5、同EPB −27、同EPB−42、同EPB−4
4; 東部化成■の商品名エピ) −)YR−102,1il
tlYR−207;ニーシーアール■の商品名ACRエ
ポキシR−1309、同X −1363、同X −13
74などが使用可能である。前記の各種の1分子中に少
なくと41.5個のエポキシ基を有するブタジェン系ポ
リマー^成分は、単独あるいは2種以上の混合系で使用
される。この1分子中に少なくとも1.5個のエダキシ
基を有するブタジェン系ダリマー^成分の使用量は(A
)と(B)成分の総量に対して、10〜70重被チにな
るように配合され、好ましくは20〜60重量%である
。囚成分の上記最大限度の70重fesを超えると、組
成物中の可撓性成分の盆が過大となり、硬化物のTgが
著しく低下してバリヤー性が不足する。一方、上記最少
限度の10重量%よシ少い場合には、逆に応力緩和成分
の低下から硬化時に硬化物にクラックが発生したり、被
着体界面での接着不良を起こすため好ましくない。
本発明で用いられる(B)成分のエポキシ樹脂とは、1
)脂環型エポキシ樹脂、例えば、 ユニオンカーバイド社(U、 C,C,)の商品名ER
L−4221、同4289、同4206、同4234、
同4205、同4299、LrVR−6100;チバガ
イギー社の商品名CY−179、同CY−178、同C
Y−180、同CY−175; チッソ■の商品名CX−221、同CX−2891、同
CX−206、同CX−301、同CX−313;ダイ
セル■の商品名セロキサイド−202111)ビスフェ
ノールA型エポキシ樹脂、例えば、油化シェルエポキシ
■の商品名エピコート827、同828、同834、同
836、同1001、同1004、同1007 i チバガイギー社の商品名アラルダイト同GY250゜同
GY260、同1010.同6071、同6084、同
6097 ; ダウ・ケミカル社の商品名DER330、同331、同
337、同661、同664; 大日本インキ化学工業■の商品名エピクロン800、同
1010.同1000、同3010 ;東部化成■の商
品名エポト−)YD−128,1ililYD−134
、同YD−8125 111)ビスフェノールF型樹脂、例えば、油化シェル
エポキシ■の商品名エピコート807 ; 東部化成■の商品名エポ)−トYDF−170;大日本
インキ工業■の商品名エピクロン830、同1いノボラ
ック型エポキシ樹脂、例えば、油化シェルエポキシ■の
商品名エピコート152、同154; ダウ・ケミカル社の商品名DEN −431、同438
、同439; チバガイギー社の商品名EPN−1138、ECN −
1235; 大日本インキ化学■の商品名エピクロンN −740゜
同N −680、同N −695、同N −565、同
N−■)水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル樹脂、例えば、 無電化工業■の商品名アデカレジンEP −4080な
どが使用できる。
これらa3)成分の各種エポキシ樹脂は単独で使用して
もよく、または2種以上の混合系で使用してもよい。こ
のエポキシ樹脂(B)成分の使用量は、囚と(B)成分
との総量に対して、90〜30重i−チになるように配
合され、好ましくは80〜40重量%である。エポキシ
樹脂は硬度の犬なTgの高い硬化物を与え、また芳香族
オニウム塩による硬化に際し、硬化性が特に優れておシ
短時間で硬化が行われるが、硬化物がもろく耐冷熱衝撃
性に劣るなどの欠点を持つために上述の使用量範囲が設
定される。
本発明に用いられる(C)成分の光感知性芳香族オニウ
ム塩としては、特公昭52−14277号公報に示され
る第■a族元素の芳香族オニウム塩、特公昭52−14
278号公報に示されるWa族元素の芳香族オニウム塩
および特公昭52−14279号公報に示される第Va
族元素の芳香族オニウム塩が使用できる。
さらに具体的には、例えば、 ・テトラフルオロホウ酸トリフェニルフェナシルホスホ
ニウム、 ヘキサフルオロアンチモン酸トリフェニルスルホニウム
、 テトラフルオロホウ酸ジフェニルヨードニウムなどが使
用可能である。
これらオニウム塩は紫外、可視光線などの活性エネルギ
ー線の照射によりルイス酸を放出し、これがエポキシの
カチオン重合を開始させるものである。光感知性芳香族
オニウム塩(C)成分の使用量は(2)と(B)成分と
の総量100重量部に対し、0.1〜5重量部であり、
好ましくは0.5〜4重量部である。オニウム塩の添加
が0.1重量部未満の場合、活性エネルギー線による硬
化が不足し、硬化物のTgが低くバリアー性が不足する
。また硬化物中の低分子物が液晶に溶出し液晶の配向を
不良とする。
一方、添加が範囲の上限5重量部よシ多い場合、芳香族
オニウム塩の分解物が液晶中に徐々に溶出し、液晶の駆
動電流値を増大させる傾向にある。
(9)と(B)との成分の混合物に対して上記の芳香族
オニウム塩の相溶性が不足する場合は、オニウム塩を適
描な溶剤、例えばアセトニトリル、プロピレンカーボネ
ート、セロソルブ類に溶解して用いることができる。
本発明に用いられる(D)成分のアクリル酸エステルま
たはメタクリル酸エステルとしては、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールの
ジアクリレートまたはジメタクリレート(以下、アクリ
レートまたはメタクリレートを(メタ)アクリレートと
略記する)、ポリプロピレングリコールのジ(メタ′)
アクリレート、1.3−ブチレングリコールのジ(メタ
)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレート、ブ
トキシ(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(
メタ)アクリレート、2−ヒドロキシゾロビル(メタ)
アクリレート、トリメチロールゾロノξントリ (メタ
)アクリレート、ジはメタエリスリトールへキサアクリ
レート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)
アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)ア
クリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、アリル
(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリ
レート、ブトキシエチル(メタ)アクリレートの如き分
子内に1個以上のアクリロイル基またはメタクリロイル
基を有する化合物が使用できる。これらの各種アクリル
酸エステルまたはメタクリル酸エステル単量体は単独で
使用してもよく、または2種以上を併用してもよい。こ
のアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステル単量
体の使用量は、(8)と(B)成分の総量100重量部
に対して5〜50i量部、好ましくは15〜40重量部
である。
■)成分が上記最大限度の50重量部を超えると光硬化
に際して硬化物の収縮が大きくなり、この結果接着力が
低下する。一方、上記最少限度の5重量部よシ少い場合
には開始剤分解ラジカルの捕捉が不充分となり、硬化物
からの溶出成分が増大する。
本発明に用いられる(E)成分重合可能な置換基を有す
る増感剤とは、下式によって示される320〜500n
mの紫外、可視領域に吸収を有し、分子中に重合可能な
置換基を有する多核芳香族化合物または多核複素環式化
合物、もしくはこれらの誘導体であり、 重合可能な置換基Xとしては、例えば ビニル基、ビニルエーテル基、イソプロイニル基、アク
リロイル基、メタクリロイル基、アリル基、エポキシ基
、またはビシクロオルソエステル類、スピロオルソエス
テル類、もしくはスピロオルソカーボネート類を含有す
る有機残基が例示される。
多核芳香族化合物または多核複素環式化合物Yとしては
、例えば 多核芳香族化合物として ナフタレン、アントラセン、フェナントレン、ピレン、
ナフタセン、被リレン、インタセンなど;多核複素環式
化合物として キノリン、フタラジン、キノキサリン、アクリジン、7
エナジン、フェナントロリン、フェノチアジン、エオシ
ン、メチルエオシンナト;誘導体として、上記化合物に
ヒドロキシル、メトキシ、アミン、カルボキシル、ニト
ロ、クロロ、ブロモなどの置換基を単独または複数個、
または2種以上の複数個を導入した化合物などが例示さ
れる。
増感剤(E)成分の使用量は囚と(B)成分の総110
0重量部に対して0.001〜0.5重量部である。
増感剤の上記最大限度0.5重量部を超えると、重合可
能な置換基を有するにもかかわらず、硬化物からの増感
剤の溶出が大となり、液晶セル形成後に液晶の配向不良
が生ずる場合がある。また硬化に際しては、むしろ硬化
性が不良となる傾向がある。一方、上記最少限度の0.
001重量部よシ少い場合には増感剤添加効果、すなわ
ち硬化性の改良および硬化物の特性向上効果などが顕著
ではない0 本発明に係る組成物には、特に液晶セル周辺封着剤とし
て使用する場合にスクリーン印刷の作業性を向上させる
目的で溶剤を使用することが可能であるが、この溶剤と
しては、ケトン系、エステル系、エーテル系、脂肪族ま
たは芳香族炭化水素もしくは塩素系炭化水素に属する各
種溶剤類でスクリーンの乳剤をおかさないものが用いら
れる。
溶剤の使用量は、組成物中に含まれる割合が、好ましく
は20重量%以内である。本発明に係る組成物には、組
成物の粘度を低下させるため、または反応性を調整する
ために分子中にエポキシ基を1個以上有する反応性希釈
剤を配合することができる。ここで言う反応性希釈剤と
しては、例えばブチルグリシジルエーテル、アリルグリ
シジルエーテル、2−エチルへキシルクリシジルエーテ
ル、フェニルグリシジルエーテル、p−ブチルフェニル
グリシジルエーテル、グリセリングリシジルエーテル、
ネオにブチルグリコールジグリシジルエーテルなどが使
用可能である。
反応性希釈剤の配合量は、本発明の目的である接着性、
液晶適性を損わない範囲で使用されるが、好ましくは(
A)と(B)成分との総量100重量部に対して20重
量部以内である。
また、本発明に係る組成物には、物性の改質あるいは用
途などの必要に応じて種々の改質添加剤を配合すること
ができる。
例えば、液晶セルの製造に際に液晶セル間に適轟な間隔
を保持させるだめの粒状または針状のスペーサー;シリ
カおよびガラスピーズなどのフィラー;接着性および耐
湿性を向上させるためのシリコーン系あるいはチタネー
ト系、その他のカップリング剤;スクリーン印刷性を付
与するためのアエロジル、ベントンなどのチクソトロピ
ック性付与剤:フロラードなどのレベリング剤;水酸化
アルミニウム、水酸化バリウムなどの体質顔料:さらに
石油樹脂、ロジン、ナイロン、アクリル樹脂などの改良
高分子物質を配合することもできる。
本発明に係る組成物を硬化させるには、波長320〜5
00nmの紫外線および可視光線が有効である。この線
源としては低圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メ
タルハライドランプ、アルゴンガスレーザーが例示され
る。
他の硬化に使用可能な活性エネルギー線としてx#i!
、電子線などが挙げられる。また、本組成物は活性エネ
ルギー線の照射のみでも十分硬化し、目的にかなう特性
を示すが、照射後に加温チャンバー中に放置することに
より硬化を促進せしめ、さらに良好な特性を得ることが
できる。
この温度範囲としては、50〜80℃で2〜20時間が
例示される。
なお、本発明による封着用光硬化性組成物は、接着性、
耐冷熱サイクル性、可撓性、などに優れており、かつ速
硬化性であるために液晶セルの封止剤として使用される
のみでなく、他にガラス、プラスチックなどの光透過性
のある材質との接着剤としても用いることもできる。例
えば、カメラレンズ、眼鏡用レンズ、その他の光学レン
ズ、ステレオ文字板、化粧合せガラス、自動車用合せガ
ラス、断熱積層ガラス、広告用フィルム、印刷植字板な
どの接着、ダイボンディングリード線の接続または仮止
め、プリント回路板搭載チップ部品の仮止め、電子回路
の保護コーティング、部品類の表面保護、レザーディス
ク関連の接着、型取り用樹脂、小型部品のシール、ボッ
ティング、コイル端末の接着への応用も可能であり、液
晶セルの封着用光硬化性組成物の使途に限定されるもの
でない。
〔作 用〕
光カチオン開始剤である芳香族オニウム塩の開始機構は
次の式に示すものであシ、例えばスルホニウム塩の場合
を例示すると、 Ar”   Ar 、 Ar’、Arl/は1価の芳香
族炭化水素基を示す。) Ar3S”X−」5(Ar3S”X−)”2Ar@−一
→Ar−Ar Ar’+ZH−→ArH+Z” 芳香族オニウム塩は光の照射によって分解し、式中のH
Xで示したカチオン重合能力を有するプロトン酸を放出
する。この光分解反応は、式中Ar5S”で例示したカ
チオン部の紫外光、可視光の吸収によシ生起する。しか
しながら、このカチオン部はJ、V、 Cr1vell
oらの報告; “Journal of Polyme
rSlcence Polymer Chemistr
y Edition ” 1’L 977−999 (
1979)によって示されるように通常300nm以下
の紫外短波長に最大吸光波長(吸光ピーク頂点の波長以
下λmaxと称す。単一化合物に複数個ある場合がある
。)を有する。
このため光硬化に多く利用される光源である水銀灯の輝
線:i線(A65nm)やt #j(436nm)およ
び近年利用が検討されているアルゴンレーザーの照射で
はカチオン重合を開始しなかった。また、これらλma
xにおける芳香族オニウム塩の分子吸光係数εは2QO
OO程度と路光源の波長におけるエネルギー分布を考慮
した場合、大きな値であった0 この理由から、本組成物の主たる用途の一つであ、る液
晶セル形成用封着剤としては、セル透明板としてソーダ
ガラスが使用される場合が多く、300nm以下の光を
大部分吸収するソーダガラスを透過して組成物の硬化を
行うために長時間の光照射が必要であった。
また、主たる用途の一つである液晶注入口封止剤として
は、場合によっては1m厚程度の肉盛シを要求されるた
めに前述のεの大きさから組成物内部での光の減衰が大
きく、従って内部におけるカチオン重合の活性種の発生
量が少なかった。従りて内部硬化性が不良であったり、
これを改良するために耐液晶性を低下させることを承知
の上で芳香族オニウム塩を増加させるなど、根本的に感
光性を向上させる改良が求められていた。
感光性樹脂では、その感光波長域を拡大する目的で増感
剤(photosensitizer )を使用するこ
とが知られている。これらの多くはラジカルの関与する
重合系であるが、光カチオン重合においても有効性が認
められるという知見がS、 P、 Pappasら;“
Photographic 5cience and 
Engineering”η−(A:]、140 (1
979)および米国特許第4063054号に示されて
いる。
本発明者らは、こうしたエポキシ光カチオン重合系にお
ける増感剤添加効果をさらに検討した結果、前栽の先行
技術文献における硬化性の改善、感光波長域の長波長方
向への拡大は認められるものの、米国特許第40690
54 号に必須の成分として挙げられた「カチオン重合
可能な単量体」を用いた組成物の全てが液晶セル封着剤
として適性を有するものではないことが、本発明者らの
硬化物のバリアー性に関する検討かられかってきた。
また、こうした文献に例示された芳香族オニウム塩およ
び増感剤の重量組成が液晶セル封着剤として適性を有す
るものではないことが、本発明者らの硬化物からの溶出
成分に関する検討から明らかになってきた。
一方、こうした増感剤添加の有効性は、単に前述の硬化
性、感光波長域の拡大のみならず、組成物内部における
光開始剤の有効利用の点から光開始剤に起因する硬化物
からの溶出成分を低減し、液晶セル虐待試験において良
好な耐湿、耐熱経時性を示すという点からも有効である
しかしながら、こうした低分子増感系では、低分子量化
合物である増感剤が硬化物から溶出することが本発明者
らの検討から明らかとなった。また、この低分子増感剤
に換えて重合可能な置換基を有する増感剤を使用した場
合、光照射により組成物が硬化する段階で増感剤が化学
的結合により硬化物にとりこまれるために、この硬化物
からの溶出は極めて低水準であり、経時的にも増加しな
いことがわかった。
一方、芳香族オニウム塩を用いた光カチオン重合系では
、前式において生成したプロトン酸が重合末端として拡
散していくため、単に電子移動のみで重合が進行して行
くラジカル重合と比較して反応速度が遅かった。この改
善の目的で前式で示したプロトン酸の生成過程において
生じたラジカルによジアクリルまたはメタクリルの重合
を開始させる方法がW、C,Perkins ; Jo
urnal of Radia−tion Cutin
g”13.(1〕、16  (1981)に示されてい
る。
本発明者らは、こうしたエポキシ光カチオン重合アクリ
ルラジカル重合複合系をさらに検討した結果、光カチオ
ン重合系硬化物からの溶出成分はGPC(ケルノξ−ミ
エーシ田ンクロマトグラフイー)による分析結果から、
光開始剤芳香族オニウム塩の光分解物と推定される約三
種類の化合物であることが判明した。すなわち、光開始
剤の増感に対し、この溶出物のピーク高さは比例して増
感した。
エピキシ光カチオン重合系へのアクリルまたはメタクリ
ル系モノマーの添加では、前述の芳香族オニウム塩のカ
チオン重合開始機構で示した(Ar3S+X7:l”、
Ar’ 、Z”などのラジカルを捕捉し、アクリル重合
の末端に固定する効果が考えられた。この観点からアク
リルまたはメタクリル系モノマーの添加による溶出成分
の量をGPCLrVデテクタービーク高さから検討し、
その結果として第1図に示す結果を得た。また第1図に
は本発明である重合可能な置換基を有する増感剤を用い
た場合も示した。
第1図からアクリル系モノマーの添加による溶出成分の
低下がみられる。このうち16,5カウントト17.0
カウントの溶出成分はアクリル系モノマーの添加により
、溶出が著しく抑制されることから開始剤分解ラジカル
の捕捉効果であることは明らかである。ここで捕捉する
ラジカルは、いずれも再結合停止により低分子芳香族化
合物を生成することから、こうしたアクリル系モノマー
の添加を行わなかった場合と比較して本発明が良好な溶
出特性を示すことは明らかである。
本発明の組成物における増感剤添加効果は、前述の溶出
の問題から前栽の文献に使用されている様な、単に硬化
時間の短縮を調べる方法では適正条件を評価することが
できない。こむで本発明者らは、硬化物フィルムの動的
粘弾性の温度分散を測定し、これによって得られる硬化
物のTgおよび架橋点間分子量によって増感剤添加の有
効性を評価し、第2図に増感剤添加量と硬化物のTgと
架橋点間分子量(Me)との関係を示した。
第2図から増感剤の添加によF)、Tgは若干上昇し架
橋点間分子量は大きく低下する。架橋点間分子量は極小
を持ち増感剤の添加量がさらに増加すると徐々に増加す
る。
このことから、増感剤の添加は硬化物特性を向上させる
効果があることは明らかである。また増感剤の過剰の添
加は硬化物特性を低下させることから、増感剤の使用量
には適切な範囲があることが明らかである。
また、増感剤の溶出挙動については増感剤に着その添加
量を変えた組成物から得られる硬化物を抽出した場合の
増感剤添加量−増感剤溶出量の関係を示した。第3図か
ら、明らかなように重合可能な置換基を有する増感剤を
使用することにより増感剤の溶出が著しく抑制される。
以上より、本発明の組成物を光照射して得た硬化物は化
学的、物理的な作用によって溶出が低減されることから
硬化物からの溶出が原因で使用されなかった分野におい
て有用であることは明らかである。
〔実施例〕
次に1.実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、
本発明はこれらの例のみに限定されるものでない。なお
、例中の部およびチは重量部および重量%である。
実施例1 アニオンリビング法により製造された分子量約L500
の1,2−ポリブタジェンを過酢酸によって処理して得
られた本発明の囚成分に該当するエポキシオキシラン酸
素含量7.7チのエポキシ化1,2−ポリブタジェンB
F−1000(7デカアーガス■の商品名)50部と(
D)成分に該当する脂環型エポキシ樹脂ERL −42
99(U、C,C,社商品名)50部をよく混合する。
次いで、(C)成分のへキサフルオロアンチ七ン酸トリ
フェニルスルホニウム(フロピレンカーボネート50%
溶液)1部、アクリル酸エステル(D)成分のトリメチ
ロールゾロノ2ントリアクリレート20部、および重合
可能な置換基を有する増感剤■)成分のビニルアントラ
センを次に示す量で添加してよく混練し、本発明の封着
用光硬化性組成物〔1−A〕〜(1−D)を得た。
ビニルアントラセン添加量(部)     組 放物o
、o 1             (1−A)0.0
5              (1−B)0.1  
             (1−C)0.2    
           (1−D)実施例2 実施例1と同様にニブキシ化ポリブタジェンBF−10
0050部と脂環型エポキシ樹脂ERL −42995
0部、アクリル酸エステルのトリメチロールプロノぐン
トリアクリレート20部をとり、これに重合可能な置換
基を有する増感剤ビニルアントラセン0.01部および
光開始剤ヘキサフルオロアンチモン酸トリフェニルスル
ホニウム(フロピレンカーボネー)50%溶液)を次に
示す量で添加してよく混練し、本発明の封着用光硬化性
組成物(2−A)、(2−B)を得た。
ヘキサフルオロアンチモン酸 トリフェニルスルホニウム添加量(部)   組成 物
0.5            (2−A)2.0  
          (2−B)実施例3 実施例1と同様にエポキシ化ポリプタジェyBF−10
0050部と脂環型エポキシ樹脂ERL −42995
0部、アクリル酸エステルのトリメチロールプロノZン
トリアクリレート20部をとシ、これに重合可能な置換
基を有する増感剤ビニルアントラセン0.01部および
光開始剤ヘキサフルオロアンチモン酸トリフェニルスル
ホニウム(フロピレンカーボネート50チ溶液)5部を
添加してよく混練した。次いで、これにエポキシ−シラ
ンカップリング剤KBM −403(信越シリコーン■
商品10.5部、アエロジルΦ380(日本アエロジル
■商品名)12部を加えて、三本ペイントローラーでよ
く混練した後、スペーサーのガラス単繊維2部を混合し
て液晶セル周辺封着用途である本発明の封着用光硬化性
組成物〔3〕を得た゛。
実施例4 予メ、ペリレン3.4,9.10−テトラカルボン酸ア
ンハイドライド4部と2−ヒドロキシメタクリレート2
5部をとシ、50℃で一昼夜ハーフエステル化反応を行
い、重合可能な置換基を有する増感剤であるRリレン3
,9−ジカルボン酸−4,10−ジー(2−インプロペ
ニルカルボニルオキシエチル)エステルと2−ヒドロキ
シエチルメタクリレートの混合物(4−A)を得た。
次に1アニオンリビング法により製造された分子末端に
カルボキシル基を有する1、2−ポリブタジェンと工は
キシ樹脂を反応して得られた本発明中(A)成分に該当
するポリブタジェン変性エポキシ樹脂Nl5SOエボキ
シンEPB−27(日本l達■商品名)30部と(D)
成分に該当する脂環型エポキシ樹脂上ロキサイド−20
21(ダイセル化学■商品名)70部、(2)成分のグ
リシジルメタクリレート15部、(C)成分のテトラフ
ルオロホウ酸トリフェニルフェナシルホスホニウム(フ
ロピレンカーボネート50チ溶液)5部および前記で合
成した(E)成分(D(4−A)0.05部(増感剤と
して0.01部)を混合してよく混練し、液晶注入口封
止用途である本発明の封着用光硬化性組成物〔4〕を得
た。
実施例5 予め、メチルエオシン20.5 トエビクロルヒトリン
111部を還流冷却器、温度計および撹拌装置t−備え
た4つロフラスコにとり、溶剤ジメチルホルムアミド5
0部、触媒クラウンエーテル(15−crown −5
) 0.7部の存在下80℃で3日間反応させ、水洗→
ジエチルエーテルによる抽出→再結晶を経て19.5部
の重合可能な置換基を有する増感剤メチルエオシングリ
シジルエーテルを得た。
次に、1,2−ジフェニルベンゼン46部を溶解したテ
トラヒドロフラン5000部にナトリウム分散体46部
を加えて一60℃に保持し、これにブタジェン886部
を2時間かけて滴下し、滴下終了後さらに一60℃で1
時間保った。次いで、これにエピクロルヒドリン185
部を滴下してよく混合した。このものを等容の水で2回
洗った後、テトラヒドロフランを減圧にて留去して数平
均分子量1370、エビキシオキシラン酸素含率Z01
%の本発明中囚成分に該当する末端ニブキシ−化イリブ
タジエンを得た。次に、該末端エポキシ化ぼりブタジェ
ン30部と(B)成分に該当するビスフェノールA型エ
ポキシ樹脂工、tr ト−トYD−8125(東部化成
■商品名)50部、同じ< CB)成分に該当するノボ
ラック型エポキシ樹脂EOCN−103(日本化薬■商
品名)20部および■)成分のジペンタエリスリトール
へキサアクリレート15部をよく混合する。次いで、(
C)成分のテトラフルオロホウ酸ジフェニルヨードニウ
ム3部、(E)成分ツメチルエオシングリシジルエーテ
ル0.05部およびアエロジルナ38012部を加え混
合し、三本イイントローラーでよく混練した後、スペー
サーとして直径5μ市、長さ15〜30μmのガラス単
繊維2部を混合して液晶セル周辺封着用途である本発明
の封着用光硬化性組成物〔5〕を得た。
実施例6 分子末端にカルボキシル基を有するブタジエンーアクリ
ロニトリルコーデリマーであるHycarCTBN 1
300 X 13 (B、F、Goodrich Co
、商品名)50部とビスフェノールA型ニーキシ樹脂エ
ピトートYD−8125(東部化成■商品名)50部と
を攪拌機、還流冷却器、窒素吹込み管、温度計を備えた
セ、6ラプルフラスコに仕込み、窒素雰囲気下で攪拌し
ながら、130℃で4時間反応せしめて酸価0.6のポ
リブタジェン変性エポキシ樹脂を得た。
次に、該ポリブタジェン変性エポキシ樹脂50部、ビス
フェノールF型エポキシ樹脂のエピコート8o7(油化
シェルエポキシ■の商品名)50部、トリメチロールプ
ロノξンドリアクリレート5部を加えテヨく混合し、次
いで、ヘキサフルオロア7f%ン酸トリフェニルスルホ
ニウム(フロピレンヵーボネー)50%溶液)2部、実
施例4で合成したぜリレン3.9−ジカルボン酸4,1
0−ジー(2−イソプロベニルカルボニルオキシエチル
)エステルと2−ヒドロキシエチルメタクリレートの混
合物(4−A)0.05部を加えてよく混練し、液晶注
入口封止用途である本発明の封着用光硬化性組成物〔6
〕を得た。
比較例1 実施例1の組成から重合可能な置換基を有する増感剤ビ
ニルアントラセンのみを除いた組成をとシ、よく混練し
て光硬化性組成物を得、また同様に実施例2の組成から
ビニルアントラセンのみ除いた組成の(7−A)、(7
−C)を得た。
比較例2 実施例1の組成からビニルアントラセンを除き、代りに
重合可能な置換基を持たない増感剤アントラセンを次に
示す量で添加してよく混練して光硬化性組成物(8−A
)〜〔8−D)を得た。
アントラセン添加量(部)       組 成 物0
.01              (8−A)0.0
5              (8−B)0、1  
             C8−C)0、2    
           (8−D )比較例3 実施例1の(1−A)および実施例2の〔2−A)、(
2−B)の組成から、アクリル酸エステルのトリメチロ
ールゾロノζントリアクリレートのみを除いた組成をと
り、よく混練して光硬化性組成物(9−B)および(9
−A)、(9−C)を得た。
比較例4 実施例1で用いたBF−100050部、ERL −4
2995011Kヘキサフルオロアンチモ/酸トリフエ
ニルスルホニウム(フロピレンカーボネー)50%溶液
)を次に示す量で添加してよく混練し、■、(E)成分
を含まない光硬化性組成物〔1O−A)〜(10−D、
Iを得た。
ヘキサフロオロアンモニン酸 トリフェニルフルホニウム添加量(部)    組 成
 物0.5              (10−A)
1.0             (10−B)1.5
             (10−C)2.0   
          (10−D)比較例5 N、N’−テトラグリシジルルーフ二二レンジアミンで
あるアラルダイ)MY−720(チバガイギー社商品名
)100部とテトラフルオロホウ酸トリフェニル7エナ
シルホスホニウム(フロピレンカーボネート50%溶液
)5部、実施例4で合成した重合可能な置換基を有する
増感剤混合物(4−A)0.05部およびジペンタエリ
スリトールへキサアクリレート10部をよく混合して光
硬化性組成物〔11〕を得た。
比較例6 ユニオンカーバイド社(U、C,C,)の光ニブキシカ
チオン重合に関する技術資料449654記載の方法と
同様に脂環族エポキシ樹脂UVR−6100(U、 C
,C,商品名)60部と可撓性付与エポキシ樹脂UVR
−6351(U、C,C,商品名)40部、ヘキサフル
オロアンチ七ン酸トリフェニルスルホニウム(プロピレ
ンカーボネート50%溶液)4部に7工ロジル+380
12部、KBM−4031部を混合して三本にインドロ
ーラーでよく混練した後、スペーサーのガラス繊維2部
を混合して周辺封着用の光硬化性組成物〔12〕を得た
比較例7 実施例5の組成から重合可能な置換基を有する増感剤メ
チルエオシングリシジルエーテルのみを除き、代シに重
合可能な置換基を持たない増感剤エオシン0.05部を
加えてよく混合して三本被インドローラーで混練した後
、スペーサー2部を混合して周辺封着用途の光硬化性組
成物〔13〕を得た。
以上の実施例1〜6、比較例1〜7で得られた(1−A
)〜〔1−D)、(2−A)、(2−B:]、〔3〕、
〔4〕、〔5〕、〔6〕、(7−A)〜(7−C)、(
8−A)〜(8−D)、(9−A)〜(9−C)、(1
0−A)〜(1o−D)、〔11〕、〔12〕、〔13
〕の各光硬化性組成物を用いて硬化特性、溶出性および
液晶セル封着特性を次の方法で測定した。
〈硬化特性〉 実施例および比較例で得られた光硬化性組成物(1−B
)、 〔3〕、 〔4〕、 〔5〕、 〔6〕、mlt
ドクターブレードを用いて塗布し、高圧水銀ランプ(8
0W/m)を用いて10国の距離から所定時間光照射を
なして組成物の硬化を行った。
この硬化塗膜の鉛筆硬度、硬化性などを測定し、その結
果を第1表に示した。
〈硬化物特性〉 硬化特性測定と同様に各光硬化性組成物をブリキ板上に
6 mi/!、ドクターブレードで塗布し、高圧水銀ラ
ンプ(80W/cWL)を用いて10信の距離から3.
5秒光照射を行い硬化塗膜を得、このはぐりフィルムを
用いて動的粘弾性測定装置レオバイブロyDDV−m−
EA(東洋ボールドウィン■製)により変位±0.02
5m、周波数35He戸z1昇温速度2℃/minで動
的粘弾性を測定し、その結果得られたTgおよび架橋点
間分子量(Me)を、第1表に示した。(但し、Tgは
便宜的に損失弾性率(B>>)のピーク温度を用い、架
橋点間分子量はゴム弾性理論から求めた。) また、実施例および比較例で得られた増感剤ビニルアン
トラセン添加量を変えた光硬化性組成物の(1−A)〜
(1−D)および無添加系〔7−B〕について前記方法
に準じ(但し、3.5秒光照射で硬化塗膜を形成)で硬
化物のTgおよび架橋点間分子量を求めて増感剤添加量
と硬化物のTg、架橋点間分子量との関係を第2図に示
した。
〈溶出性〉 硬化物特性と同様にして得たはぐりフィルムを50重量
倍のTHF中に40℃にて150時間浸漬し、抽出液の
GPC分析を行い各成分ごとの溶出量を調べ、第1表に
示した。
また、実施例および比較例で得られた(C)成分の光開
始剤の添加量を変えた光硬化性組成物である(2−A)
、(1−A:]、(: 2−B )、[ニア−A)〜(
7−C)、(9−A)〜(9−C)、〔1O−A)〜(
10−D )を用いて前記方法に準じ(但し、3.5秒
光照射で硬化塗膜を形成)で硬化物の光開始剤分解物の
溶出量を求め、光開始剤分解物と硬化物の光開始剤分解
物溶出量との関係を第1図に示し、さらにまた(E)成
分の重合可能な置換基を有する増感剤ビニルアントラセ
ンと有しないアントラセンを用い、その添加量を変えた
光硬化性組成物の(1−A)〜(1−D)、(8−A)
〜(8−D)および無添加系(7−B )について前記
方法に準じ(但し、3,5秒光照射で硬化塗膜を形成)
て硬化物の増感剤溶出量を求め、増感剤添加量と硬化物
の増感剤溶出量との関係を第3図に示した。
〈液晶セル封着特性測定〉 常法によシイオン拡散防止処理、電極形成および配向処
理を行ったガラス板(厚さ0.55 wm)にスクリー
ン印刷により実施例3.5および比較例6.7で得られ
た〔3〕、〔5〕、〔12〕、〔13〕の光硬化性組成
物をセル外周の形に塗布した。次いで、先に用いた同じ
処理ガラス板を上にのせて圧着した。これを圧着状態の
tま高圧水銀ランプ(80W/w)を用いて10cWL
の距離から所定時間光照射して組成物を硬化させた。
次に、真空法によシ液晶を封入し、実施例1.4.6お
よび比較例1.3.4で得られた〔1−B〕、〔4〕、
〔6〕、(7−C)、〔9−B)、(10−B)の光硬
化性組成物を使用して液晶注入口を封止し、高圧水銀灯
(80W/crIt)を用いて10mの距離から所定時
間光照射し組成物を硬化させて液晶セルを作製した。次
いでこのように作製して得られた液晶セルの各試料A−
Hについて封止性、高温および高温高湿耐久性、液晶セ
ル駆動電流値変化率、耐冷熱サイクル性などの性能試験
を行い、その結果を第2表に示した。
〔発明の効果〕
本発明で得られた封着用光硬化性組成物は、第1表およ
び第2図で示されたように従来技術の゛エポキシ光カチ
オン系と比較して良好な硬化性およびTgの高さを有す
る。また、光硬化に有効に利用される光波長域は長波長
に拡大される。
また、第1表、第1図および第3図で示したように光硬
化物からの溶出は低減され、さらに第2表で示されたよ
うに液晶セル周辺封着剤および注入口封止剤として極め
て優れた接着性、封着性および耐冷熱す・イクル性を有
することから液晶セル製造工程の省力化に寄与すること
は明確である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例および比較例で得られた光硬化
性組成物(2−A)、(1−A)、〔2−B〕、(7−
A)〜(7−C)、(9−A)〜(9−C)、[1O−
A)〜(10−D、lを用いた光硬化物の抽出試験から
得られた光開始剤分解物の溶出量を光開始剤添加量に対
してプロットした図である。 第2図は光硬化性組成物(1−A)〜(1−D)、(7
−B )を用いた光硬化物の粘弾性測定から得たTgと
架橋点間分子量(Mc)を増感剤添加量に対してプロッ
トした図である。 第3図は光硬化性組成物(1−A)〜(1−D)、(7
−B )、(8−A)〜(8−D)を用いた光硬化物の
抽出試験から得られた増感剤の溶出量を増感剤添加量に
対してプロットした図である。なお、第3図では増感剤
の違いによる吸光係数を補正してWデテクターピーク高
さとして表現した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)(A)ブタジエンホモポリマーまたはブタジエン
    コーポリマーを主鎖骨格となし、分子末端および/また
    は側鎖にエポキシ基を1分子中に少くとも平均1.5個
    有する樹脂、 (B)脂環型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキ
    シ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ノボラック
    型エポキシ樹脂および水素添加ビスフェノールA型エポ
    キシ樹脂からなる群より選択された1種または2種以上
    のエポキシ樹脂、 (C)光感知性芳香族オニウム塩、 (D)アクリル酸エステルおよび/またはメタクリル酸
    エステル、 および (E)重合可能な置換基を有する増感剤 を必須の成分として含有し、(A)と(B)成分との配
    合比率が(A)成分10〜70重量部、(B)成分90
    〜30重量部で、(A)と(B)成分との総量100重
    量部に対して(C)成分0.1〜5重量部、(D)成分
    5〜50重量部、(E)成分0.001〜0.5重量部
    の割合で配合してなることを特徴とする封着用光硬化性
    組成物。
JP7170085A 1985-04-04 1985-04-04 封着用光硬化性組成物 Pending JPS61231022A (ja)

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