JPS61219311A - 廃培養基を再利用するキノコ栽培法 - Google Patents
廃培養基を再利用するキノコ栽培法Info
- Publication number
- JPS61219311A JPS61219311A JP60060296A JP6029685A JPS61219311A JP S61219311 A JPS61219311 A JP S61219311A JP 60060296 A JP60060296 A JP 60060296A JP 6029685 A JP6029685 A JP 6029685A JP S61219311 A JPS61219311 A JP S61219311A
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- JP
- Japan
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- culture medium
- cultivation
- waste
- mushroom
- mushrooms
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- Pending
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- Mushroom Cultivation (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は、培養基の有効利用に好適な廃培養基を再利用
するキノコの栽培法に関する。
するキノコの栽培法に関する。
従来技術のキノコ人工栽培は主にビン栽培法でキノコの
菌種としてはヒラタケ、本シメジ、ナメコ、エノキタケ
等があり、各々の栽培ビンの形状や大きさは異なってい
るが、培養基には共通のものが多く、代表的にはオガク
ズと米糠の混合物が用いられている。
菌種としてはヒラタケ、本シメジ、ナメコ、エノキタケ
等があり、各々の栽培ビンの形状や大きさは異なってい
るが、培養基には共通のものが多く、代表的にはオガク
ズと米糠の混合物が用いられている。
第5図に従来のオガクズ栽培の基本プロセスを示す。オ
ガクズはフルイ機にかけられた後、混合機にて米糠と均
一に混合されると同時に注水して含水率が約65%にな
るように調整される。
ガクズはフルイ機にかけられた後、混合機にて米糠と均
一に混合されると同時に注水して含水率が約65%にな
るように調整される。
培養基作りが完了すると詰込機にて栽培ビン中へ詰込ま
れる。このビン詰作業が終わると培養基は高圧殺菌釜に
おいて加熱殺菌される。殺菌温度は約120℃で保持時
間は約1時間であるが昇温、除冷の時間を含めると6〜
7時間が必要である。
れる。このビン詰作業が終わると培養基は高圧殺菌釜に
おいて加熱殺菌される。殺菌温度は約120℃で保持時
間は約1時間であるが昇温、除冷の時間を含めると6〜
7時間が必要である。
以上が培養基の仕込工程である。
次に殺菌、放冷が終わった栽培ビンは接種機により種菌
を接種し、培養室内にて菌糸の成長を促す。培養が完了
すると菌掻機にて老化菌糸を取除き、菌床を平らに仕上
げ、発芽室にてキノコの発芽・成長を促す。以上が基本
的な栽培プロセスであり、キノコの種類によって若干具
なる。キノコの1例としてヒラタケのオガクズ栽培にお
ける変動量の内訳を示す。全変動費のうち培養基費の占
める割合が最も大きく、40〜50%を占めている。こ
の培養基に係る費用の節減がキノコ栽培におけるコスト
低減の大きなポイントである。
を接種し、培養室内にて菌糸の成長を促す。培養が完了
すると菌掻機にて老化菌糸を取除き、菌床を平らに仕上
げ、発芽室にてキノコの発芽・成長を促す。以上が基本
的な栽培プロセスであり、キノコの種類によって若干具
なる。キノコの1例としてヒラタケのオガクズ栽培にお
ける変動量の内訳を示す。全変動費のうち培養基費の占
める割合が最も大きく、40〜50%を占めている。こ
の培養基に係る費用の節減がキノコ栽培におけるコスト
低減の大きなポイントである。
また、現在、製作量の減少からオガクズの入手及び米糠
から油を抽出利用する需要が増加し、米糠の入手も困難
あるいはコスト高になる傾向にある。さらに廃培養基の
廃棄場所もキノコのビン栽培に係る1つの問題点である
。
から油を抽出利用する需要が増加し、米糠の入手も困難
あるいはコスト高になる傾向にある。さらに廃培養基の
廃棄場所もキノコのビン栽培に係る1つの問題点である
。
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、培
養基を循環再利用し、キノコの生産コストを低減したキ
ノコの栽培法を提供することにある。
養基を循環再利用し、キノコの生産コストを低減したキ
ノコの栽培法を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は栽培ビン内の全ての培養基がキノコの発育源と
して活用されている訳ではなく、栽培ビン下部の培養基
では、菌糸の栄養源が残存し、新たな培養基としての利
用が可能であること、及び廃培養基の再循環量を適量な
ものとし、新しい培養基と混合すれば、菌糸の生長速度
上、最適範囲に維持できることに着目した結果、到達さ
れたものであって、キノコの採取後の栽培容器下部の廃
培養基を、キノコの生長可能なpH範囲となるように新
しい培養基と混合し、再利用するものである。
して活用されている訳ではなく、栽培ビン下部の培養基
では、菌糸の栄養源が残存し、新たな培養基としての利
用が可能であること、及び廃培養基の再循環量を適量な
ものとし、新しい培養基と混合すれば、菌糸の生長速度
上、最適範囲に維持できることに着目した結果、到達さ
れたものであって、キノコの採取後の栽培容器下部の廃
培養基を、キノコの生長可能なpH範囲となるように新
しい培養基と混合し、再利用するものである。
第1図に本発明によりキノコビン栽培の基本プロセスを
示す。
示す。
第5図に示すプロセスと同様の工程を経てキノコを収穫
した後、ビン中の廃培養基の上部の部分(第2図中Aで
示す)を掻き出し機にて掻き出し、廃棄する。
した後、ビン中の廃培養基の上部の部分(第2図中Aで
示す)を掻き出し機にて掻き出し、廃棄する。
次に掻出し工程において、ビンの下部に残留する廃培養
基(第2図中Bで示す)を掻き出し、この掻き出された
廃培養基を原料工程に戻し再利用する。
基(第2図中Bで示す)を掻き出し、この掻き出された
廃培養基を原料工程に戻し再利用する。
本実施例において、ビン中のBに相当する廃棄される廃
培養基量は、ビン容積を850CCとした場合、650
CC程度であり、したがって再利用される廃培養基量は
200CC程度である。
培養基量は、ビン容積を850CCとした場合、650
CC程度であり、したがって再利用される廃培養基量は
200CC程度である。
すなわち、第3図は容積850CCのビンでヒラタケを
栽培したときのヒラタケの収率と廃培養基の再利用率と
の関係を示すものである。
栽培したときのヒラタケの収率と廃培養基の再利用率と
の関係を示すものである。
第3図から明らかなように、廃培養基の再利用率が約2
0%以内であれば、この廃培養基と新しい培養基を混合
した培養基によるヒラタケの収率は100%、すなわち
新しい培養基のみによるヒラタケの収率と同等となる。
0%以内であれば、この廃培養基と新しい培養基を混合
した培養基によるヒラタケの収率は100%、すなわち
新しい培養基のみによるヒラタケの収率と同等となる。
第4図は、培養基のpHと菌糸の伸長速度との関係を示
す。第4図から菌糸の伸長速度割合は、培養基のpHが
4.5〜6.5の範囲で約100%である。
す。第4図から菌糸の伸長速度割合は、培養基のpHが
4.5〜6.5の範囲で約100%である。
廃培養基のpHは通常、3〜4にまで低下するが、新し
い培養基のp旧ま約6であるので再利用率を20%とす
ることにより、廃培養基と新しい培養基との混合培養基
のpHは5〜6となり、菌糸の伸長速度上、最適範囲に
維持できる。また培養基の栄養分の観点からも第2図に
示すように再利用できる培養基はビンの下部115の部
分である。したかって、ヒラタケの栽培において、85
0CC容積のビン栽培ではビンの下部115の部分の廃
培養基を利用することが最適となる。この場合、新しい
培養基のみを用いる場合に比べて、約20%の培養基原
料を少なくして同等のヒラタケの収率が得られることに
なる。
い培養基のp旧ま約6であるので再利用率を20%とす
ることにより、廃培養基と新しい培養基との混合培養基
のpHは5〜6となり、菌糸の伸長速度上、最適範囲に
維持できる。また培養基の栄養分の観点からも第2図に
示すように再利用できる培養基はビンの下部115の部
分である。したかって、ヒラタケの栽培において、85
0CC容積のビン栽培ではビンの下部115の部分の廃
培養基を利用することが最適となる。この場合、新しい
培養基のみを用いる場合に比べて、約20%の培養基原
料を少なくして同等のヒラタケの収率が得られることに
なる。
上記した実施例は、特に850CC程度の容積の栽培ビ
ンにオガクズと米糠との混合物からなる培養基を用いて
ヒラタケを栽培したときの廃培養基の再利用の例を示し
た。
ンにオガクズと米糠との混合物からなる培養基を用いて
ヒラタケを栽培したときの廃培養基の再利用の例を示し
た。
しかしながら、培養基としては、オガクズと米糠との混
合物に限らず、泥炭と米糠、大麦外皮等の混合物からな
る培養基を用いることもでき、またビン栽培に限らず、
多数の仕切板で区画された培養室を有する培養容器を用
い、かつ各培養室の容積は850CC程度に限らない。
合物に限らず、泥炭と米糠、大麦外皮等の混合物からな
る培養基を用いることもでき、またビン栽培に限らず、
多数の仕切板で区画された培養室を有する培養容器を用
い、かつ各培養室の容積は850CC程度に限らない。
またヒラタケ以外にもマツシュルーム、シイタケ、ナメ
コの場合にも適用できる。
コの場合にも適用できる。
これらのキノコの生長可能なpH範囲、最適pHは第1
表に示す通りである。
表に示す通りである。
第1表
したがって、培養基の種類、培養容器の容積、キノコの
種類により容器中で活用されない培養基の割合が若干変
動する。しかし、活用されない培養基は、ビン等の容器
の下部に残留するので、これらの廃培養基を掻き出し、
この廃培養基を第1表に示すような各キノコの種類に応
じた生長可能なpH範囲、望ましくは最適pHとなるよ
うに新しい培養基と混合することができる。
種類により容器中で活用されない培養基の割合が若干変
動する。しかし、活用されない培養基は、ビン等の容器
の下部に残留するので、これらの廃培養基を掻き出し、
この廃培養基を第1表に示すような各キノコの種類に応
じた生長可能なpH範囲、望ましくは最適pHとなるよ
うに新しい培養基と混合することができる。
以上のように本発明によれば、廃培養基の再利用により
キノコ栽培の変動費の約40〜50%を占める培養基費
用を大幅に低減でき、全栽培コストからみると、約5〜
10%の低減が計れるので培養基の原料不足と原料価格
の上昇にある現況では特に有効である。
キノコ栽培の変動費の約40〜50%を占める培養基費
用を大幅に低減でき、全栽培コストからみると、約5〜
10%の低減が計れるので培養基の原料不足と原料価格
の上昇にある現況では特に有効である。
第1図は、本発明の栽培プロセスを示す工程図、第2図
は栽培ビン内の廃棄する廃培養基部分と再利用する廃培
養基部分を示す説明図、第3図は廃培養基の再利用率と
ヒラタケの収率との関係を示す図、第4図は培養基のp
Hと菌糸の伸長速度との関係を示す図、第5図は従来の
栽培プロセスを示す工程図である。
は栽培ビン内の廃棄する廃培養基部分と再利用する廃培
養基部分を示す説明図、第3図は廃培養基の再利用率と
ヒラタケの収率との関係を示す図、第4図は培養基のp
Hと菌糸の伸長速度との関係を示す図、第5図は従来の
栽培プロセスを示す工程図である。
Claims (2)
- (1)キノコ採取後の栽培容器下部の廃培養基を栽培容
器上部の廃培養基と分離して取り出し、取り出された栽
培容器下部の廃培養基を新培養基と混合した混合培養基
のpHがその栽培容器で培養されるキノコの生長可能な
pH範囲となるように新培養基と混合し、再利用するこ
とを特徴とする廃培養基を再利用するキノコ栽培法。 - (2)廃培養基の再利用率を20%以下とする特許請求
の範囲第1項記載の廃培養基を再利用するキノコ栽培法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60060296A JPS61219311A (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | 廃培養基を再利用するキノコ栽培法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60060296A JPS61219311A (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | 廃培養基を再利用するキノコ栽培法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61219311A true JPS61219311A (ja) | 1986-09-29 |
Family
ID=13138055
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60060296A Pending JPS61219311A (ja) | 1985-03-25 | 1985-03-25 | 廃培養基を再利用するキノコ栽培法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61219311A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02295415A (ja) * | 1989-05-01 | 1990-12-06 | Yoshio Miyaji | マッシュルーム容器栽培用培養基及び同培養基を用いたマッシュルーム容器栽培方法 |
JPH04173022A (ja) * | 1990-11-07 | 1992-06-19 | Kiyouzen Shoji Kk | きのこの栽培方法 |
-
1985
- 1985-03-25 JP JP60060296A patent/JPS61219311A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02295415A (ja) * | 1989-05-01 | 1990-12-06 | Yoshio Miyaji | マッシュルーム容器栽培用培養基及び同培養基を用いたマッシュルーム容器栽培方法 |
JPH04173022A (ja) * | 1990-11-07 | 1992-06-19 | Kiyouzen Shoji Kk | きのこの栽培方法 |
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