JPS6121638B2 - - Google Patents

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JPS6121638B2
JPS6121638B2 JP22499882A JP22499882A JPS6121638B2 JP S6121638 B2 JPS6121638 B2 JP S6121638B2 JP 22499882 A JP22499882 A JP 22499882A JP 22499882 A JP22499882 A JP 22499882A JP S6121638 B2 JPS6121638 B2 JP S6121638B2
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camp
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water
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JP22499882A
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Shigehiro Kataoka
Takuji Nakamura
Nobuyuki Yamatsugu
Seiichi Nasuno
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Kikkoman Corp
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Kikkoman Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、6・8−置換−アデノシン−3′・
5′−環状リン酸(以下6・8−置換−CAMPと略
称する)及びその塩の新規な製法に関する。 CAMP及びその誘導体は種々の生理活性を有
し、医薬としての種々の用途が期待されている。
6・8−置換−CAMPは、抗炎症作用、血小板凝
集阻害作用、血圧降下作用、強心作用、制ガン作
用等の優れた薬理作用を有する。 従来6・8−置換−CAMPを得る方法として
は、6−クロロ−8−置換−9−β−D−リボフ
ラノシルプリン−3′・5′−環状リン酸にアルキル
アミンを反応させる方法、あるいはCAMPにハロ
ゲン化アルキルを反応させてN′−アルキル−
CAMPとなし、これをアルカリ溶液中でジムロー
ト転位させてN6−アルキル−CAMPとなし、次
いで8位をブロム化したのち、これにアルキルア
ミン又はチオール等の求核剤を作用させてN6
アルキル−8−置換のCAMPを得る方法等(いず
れもジヤーナル・オブ・メデイシナル・ケミスト
リー、23巻、242〜251頁、1980年に記載)が知ら
れている。しかしこれらの方法は収率が低く複雑
な工程を必要とし、しかも反応時間も長い等の欠
点を有し、工業的製法としては満足できるもので
ない。 本発明者らは、これらの欠点を解消するため
種々検討した結果、CAMPを出発原料として簡易
な操作で得られる8−置換−CAMP又はその塩
()をアルデヒドと反応させたのち還元するこ
とにより、6・8−置換−CAMP又はその塩
()を効率良く製造しうることを見出した。 本発明は、一般式 (式中Xはハロゲン原子、基SH、SR、
【式】N3、OH又はOR、Aは水素イオ ン、アルカリイオン、アンモニウムイオン又は有
機アンモニウムイオン、Rはアルキル基又はアル
キル基を示す)で表わされる8−置換−アデノシ
ン−3′・5′−環状リン酸又はその塩を、一般式 R1−CHO () (式中R1はアルキル基又は芳香族基を示す)で表
わされるアルデヒドと反応させたのち還元するこ
とを特徴とする、一般式 (式中X、R1及びAは前記の意味を有する)で
表される6・8−置換−アデノシン−3′・5′−環
状リン酸又はその塩の製法である。 本発明方法の出発原料として用いられる一般式
の8−置換−CAMP及びその塩は、公知方法に
より製造できる。例えばCAMPに臭素を作用させ
て8−ブロム−CAMPとなし、あるいはこの8−
ブロム−CAMPにジアルキルアミン、ナトリウム
アルコキシド等の求核試薬を作用させることによ
り、対応する8−ジアルキルアミノ−CAMP、8
−アルコキシ−CAMP等を得ることができる(バ
イオケミストリー、10巻、2390〜2395頁、1971
年)。8−置換−CAMPの塩は、8−置換−
CAMPの遊離酸にアルカリイオン又は有機アミン
を公知の方法により作用させて得られ、これらの
8−置換−CAMPの塩を出発原料として用いるこ
とも出来る。 式の化合物としては、例えば次のものが用い
られる。8−ブロム−CAMP、8−クロロ−
CAMP、8−メルカプト−CAMP、8−メチルチ
オ−CAMP、8−エチルチオ−CAMP、8−ブチ
ルチオ−CAMP、8−イソブチルチオ−CAMP、
8−ヘキシルチオ−CAMP、8−オクチルチオ−
CAMP、8−ベンジルチオ−CAMP、8−ジメチ
ルアミノ−CAMP、8−ジエチルアミノ−
CAMP、8−ジプロピルアミノ−CAMP、8−ジ
イソプロピルアミノ−CAMP、8−ジブチルアミ
ノ−CAMP、8−ジヘキシルアミノ−CAMP、8
−アジド−CAMP、8−ヒドロキシ−CAMP、8
−メトキシ−CAMP、8−エトキシ−CAMP、8
−プロポキシ−CAMP、8−ブトキシ−CAMP、
8−ヘキシルオキシ−CAMP、8−オクチルオキ
シ−CAMP等、ならびにそれらのナトリウム塩、
カリウム塩、アンモニウム塩、トリエチルアミン
塩、トリブチルアミ塩等。 式のアルデヒドにおけるR1は、好ましくは
炭素数1〜17、特に炭素数1〜13のアルキル基、
例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル
基、イソペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル
基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル
基、ヘプタデシル基等の直鎖状もしくは分枝状の
アルキル基、ならびに芳香族基例えばフエニル
基、メチル−、ヒドロキシ−、メトキシ−もしく
はクロロフエニル基、フリル基等である。 本発明を実施するに際しては、まず式の化合
物を式のアルデヒドと反応させて、対応するイ
ミン化合物を生成させる。この反応は一般に溶剤
中で行うことが好ましく、溶剤としては、水、ア
ルコール類例えばメタノール、エタノール等のエ
ーテル類例えばテトラヒドロフラン、ジオキサン
等、アミド類例えばジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミド等、有機カルボン酸又はそのエ
ステル例えば酢酸、酪酸、酢酸エチル、ハロゲン
化炭化水素類例えばジクロロメタン、クロロホル
ム等が、単独で又は2種以上の混合物として用い
られる。式の化合物及び式のアルデヒドは等
モル割合で又はいずれか一方、好ましくは式の
アルデヒドを過剰に用いて反応させることがで
き、式の化合物1モルに対し2〜20倍モルの式
のアルデヒドの量が好ましい。反応混合物の液
性はイミン中間体の生成を妨げない限り広い範囲
であつてよいが、あまり強いアルカリ性領域では
中間体の水解の可能性があるのであまり好ましく
ない。 次いで中間体として得られるイミン化合物を還
元すると、式の目的化合物が得られ、その際通
常の還元方法を用いることができる。例えば水素
化ホウ素ナトリウム、シアン化水素化ホウ素ナト
リウム、水素化アルミニウムリチウム、シアン化
水素化アルミニウムリチウム等の金属水素化物又
はボラン等の還元剤を用いる方法、ニツケル、
鉄、白金、パラジウム等の触媒を用いる接触還元
法、亜鉛、亜鉛アマルガム、錫、鉄等の金属と酢
酸、塩酸、硫酸等の酸とを反応させて生ずる発生
期の水素を用いる還元法等が好適に用いられる。
還元においても前記の溶剤及び溶剤混合物を使用
できる。金属水素化物を用いて還元する場合に
は、モレキユラーシーブス、酸無水物等の脱水剤
を添加することが好ましい。また金属水素化物を
用いる場合には、反応を促進するためPH7以下の
酸性条件が好ましい。酸としては例えば、塩酸ガ
ス、硫酸、硝酸等の無機酸、塩化マグネシウム、
硫酸アンモニウム等のルイス酸、蟻酸、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、安息香酸、フタル酸、パラト
ルエンスルホン酸等の有機酸等が用いられる。 本発明の好ましい実施態様によれば、式の化
合物と式のアルデヒドとの反応は還元条件下で
行われる。この場合にも前記の反応条件が適宜に
用いられる。イミン中間体の生成反応及びその還
元は一般に室温において行われるが、より低い温
度及びより高い温度でも行うことができる。 式の目的化合物を単離、精製するには、例え
ばシリカゲル、アルミナ、イオン交換樹脂、活性
炭等を用いるカラムクロマトグラフイー、再結晶
法、PH調整による析出法、食塩を用いる塩接法、
有機溶媒を用いる抽出法等の精製法を単独で又は
適宜組合せて行うことができる。式の化合物の
遊離酸に例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金
属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩等あるいは、
アンモニア又は有機アミン例えばトリエチルアミ
ン、トリブチルアミン等の三級アミンを作用させ
ることにより、式の化合物の環状リン酸部にお
ける対応する塩に導くことができる。 本発明により得られる式の6・8−置換−
CAMP及びその塩の例としては、次のものがあげ
られる。N6−エチル−8−ブロモ−CAMP、N6
−ブチル−8−ブロモ−CAMP、N6−オクチル
−8−ブロモ−CAMP、N6−ベンジル−8−ブ
ロモ−CAMP、N6−プロピル−8−クロロ−
CAMP、N6−デシル−8−クロロ−CAMP、N6
−ブチル−8−メルカプト−CAMP、N6−イソ
ブチル−8−メルカプト−CAMP、N6−ヘプチ
ル−8−メルカプト−CAMP、N6−ベンジル−
8−メルカプト−CAMP、N6−プロピル−8−
メチルチオ−CAMP、N6−ペンチル−8−メチ
ルチオ−CAMP、N6−フルフリル−8−メチル
チオ−CAMP、N6−オクチル−8−エチルチオ
−CAMP、N6−ドデシル−8−エチルチオ−
CAMP、N6−プロピル−8−オクチルチオ−
CAMP、N6−ペンチル−8−オクチルチオ−
CAMP、N6−ブチル−8−ベンジルチオ−
CAMP、N6−ドデシル−8−ベンジルチオ−
CAMP、N6−ヘキサデシル−8−ベンジルチオ
−CAMP、N6−ベンジル−8−ベンジルチオ−
CAMP、N6−オクチル−8−ジメチルアミノ−
CAMP、N6−オクタデシル−8−ジメチルアミ
ノ−CAMP、N6−ベンジル−8−ジメチルアミ
ノ−CAMP、N6−フルフリル−8−ジメチルア
ミノ−CAMP、N6−エチル−8−ジプロピルア
ミノ−CAMP、N6−プロピル−8−ジイソプロ
ピルアミノ−CAMP、N6−ペンチル−8−ジブ
チルアミノ−CAMP、N6−ヘプチル−8−アジ
ド−CAMP、N6−デシル−8−アジド−
CAMP、N6−テトラデシル−8−アジド−
CAMP、N6−オクチル−8−ヒドロキシ−
CAMP、N6−ヘキサデシル−8−ヒドロキシ−
CAMP、N6−イソブチル−8−メトキシ−
CAMP、N6−ドデシル−8−メトキシ−
CAMP、N6−ベンジル−8−メトキシ−
CAMP、N6−オクチル−8−ヘキシルオキシ−
CAMP、N6−ベンジル−8−ヘキシルオキシ−
CAMP等及びこれらのアルカリ金属塩、アンモニ
ウム塩及び有機アンモニウム塩。 本発明によれば、優れた薬理作用を有する6・
8−置換−アデノシン−3′・5′−環状リン酸及び
その塩を効率良く製造することができる。 実施例 1 N6−エチル−8−ブロム−CAMPのアンモニ
ウム塩の製造: (A) CAMP8.0gを2N−NaOH水溶液14mlに溶解
し、これに1M−酢酸緩衝液120ml(PH3.9)及
び臭素2mlを添加し、室温で16時間撹拌下に反
応させる。反応終了後、析出した結晶を過す
ると、8−Br−CAMPが8.2g得られる。融点
209〜210℃(分解)。 (B) 8−Br−CAMP3.0gに水10ml及びメタノー
ル30ml、次いでn−トリブチルアミン2mlを加
え、室温で撹拌下に溶解し、この溶液を減圧乾
固すると、8−Br−CAMPのn−トリブチル
アミン塩が4.2g得られる。 (C) 8−Br−CAMPのトリブチルアミン塩600mg
をメタノール5mlに溶解し、これに酢酸1.5
ml、無水酢酸0.1ml及びアセトアルデヒド0.6
ml、次いで水素化シアノホウ素ナトリウム100
mgを添加し、室温で撹拌する。更に2時間毎に
1回当り水素化シアノホウ素ナトリウム102mg
を3回加えて1夜撹拌し、これに少量の水を加
え、溶媒を減圧留去し、残留する油状物質を少
量の水に溶解し、2N−塩酸を加えてPH2に調
整し、これを活性炭カラム(1.5×17cm)に吸
着させ、水洗後、メタノール/水/28%水酸化
アンモニウム(容量比20:10:1)を用いて溶
出する区分を採取し、これを減圧乾固する。 得られたカラメル状物質を少量のメタノール
に溶解し、これをシリカゲル薄層クロマトグラ
フイ(展開溶媒:メタノール/クロロホルム、
容量比35:75)により分離精製する。目的化合
物のUV吸収帯を示す薄層(Rf値0.12付近)を
かき取り、これをメタノールで抽出し、減圧乾
固すると、N6−エチル−8−ブロム−CAMP
のアンモニウム塩が439mg(収率69%)得られ
る。融点201〜204℃(分解)。 UV:λ1N−HCl nax267nm λ1N−NaOH nax270nm 実施例 2 N6−ブチル−8−ブロム−CAMPのナトリウ
ム塩の製造: 8−ブロム−CAMPのNa塩1.3gに酢酸3ml及
びメタノール10mlを加え、撹拌下に溶解する。こ
の反応液にn−ブチルアルデヒド3ml及び水素化
シアノホウ素ナトリウム230mgを加え、室温で1
夜撹拌したのち、更に水素化シアノホウ素ナトリ
ウムを5時間毎に順次150mg、195mg及び195mgの
量で添加し、1夜撹拌する。反応混合物に少量の
水を加え、溶媒を減圧留去し、残留物を少量の水
に溶解し、これに2N−塩酸を加えたものを、活
性炭カラム(2.2×17.5cm)に吸着させ、水洗
後、メタノール/水/28%水酸化アンモニウム
(容量比20:10:1)を用いて溶出する区分を分
画採取し、これを減圧乾固する。得られた残査を
NaOH水溶液に溶解し、これにシリカゲル3gを
加えたのち溶媒を減圧下で留去し、残留物をシリ
カゲルカラムの上面にのせ、次いでメタノール/
クロロホルムで溶出する。目的化合物を含有する
メタノール/クロロホルム(容量比15〜30:85〜
70)の区分を分取し、これを減圧乾固すると、
N6−ブチル−8−ブロム−CAMPのNa塩が985mg
(収率67%)得られる。融点242〜248℃(分解)。 UV:λ1N−HCl nax270nm λ1N−NaOH nax273nm 実施例 3 N6−ブチル−8−メルカプト−CAMPの製
造: 8−メルカプト−CAMP2.0gを1N−NaOH溶
液で中和溶解し、これに5M−酢酸緩衝液5ml
(PH3.9)、酢酸5ml、エタノール5ml、n−ブチ
ルアルデヒド3ml、亜鉛末500mg及び硫酸銅100mg
を加え、80℃に加熱し、1時間後に亜鉛末500mg
を、7時間後にn−ブチルアルデヒド1.5ml及び
亜鉛末500mgを、更に8時間後に硫酸銅200mg及び
亜鉛末500mgを添加し、80℃で1夜反応させる。
反応混合物を別し、過残査をメタノール及び
水で洗浄し、この洗浄水を液と合わせて濃縮し
たのち、少量の水及び2N−塩酸を加え、これを
活性炭カラム(1.8×20cm)に吸着させ、水洗
浄、エタノール/水/28%水酸化アンモニウム
(容量比10:10:1)を用いて溶出する区分を濃
縮し、これに2N−塩酸を加えてPH2に調整する
と、N6−ブチル−8−メルカブト−CAMPが1.1
g(収率49%)得られる。融点211〜218℃(分
解)。 UV:λ1N−HCl nax228.5、245(肩)、306
(肩)、
315nm λ1N−NaOH nax233、301nm 実施例 4 N6−ブチル−8−チオベンジル−CAMPの製
造: 8−チオベンジル−CAMPのNa塩950mgをメタ
ノール12ml、酢酸3ml及び無水酢酸0.2mlに撹拌
下に溶解し、これにn−ブチルアルデヒド3ml、
次いで水素化シアノホウ素ナトリウム145mgを加
え室温で撹拌する。これに水素化シアノホウ素ナ
トリウムを6時間後に130mg、27時間後に100mg加
えて更に1日撹拌する。反応混合物に少量の水を
加え、溶媒を減圧下で留去し、残留するカラメル
状物質を水/メタノールに溶解し、2N−塩素で
PH2に調整すると、N6−ブチル−8−チオベン
ジル−CAMPが593.4mg得られる。更に母液にシ
リカゲル2.5gを加え、溶媒を減圧留去し、残査
をシリカゲルカラムの上面にのせ、次いでメタノ
ール/クロロホルムで溶出し、目的化合物を含有
する10%メタノール/クロロホルム(容量比1:
9)の区分を減圧乾固すると、N6−ブチル−8
−チオベンジル−CAMPが143.7mg得られる。目
的化合物の合計収量は737.1mgであり、これは
72.4%の収率に相当する。融点168〜170℃。 UV:λ1N−HCl nax289nm λ1N−NaOH nax292nm 実施例 5 N6−ドデシル−8−チオベンジル−CAMPの
製造: 8−チオベンジル−CAMPのNa塩709mgにメタ
ノール15ml及び酢酸3.5mlを加え、撹拌下に溶解
する。これはラウリルアルデヒド2.8g及びクロ
ロホルム10mlを加えて撹拌したのち水素化シアノ
ホウ素ナトリウム95mgを加え、室温で撹拌する。
更に水素化シアノホウ素ナトリウムを1日後に
140mg、3日後に156mgを加え、更に1日撹拌す
る。反応混合物に少量の水を加え、溶媒を減圧留
去したのち残査を少量の水に懸濁し、2N−塩酸
を加え、活性炭カラム(1.8×27cm)に吸着さ
せ、水洗後、メタノール/水/28%水酸化アンモ
ニウム(容量比20:10:1)で溶出する区分を減
圧乾固する。得られた残査にメタノールを加え、
過して不溶物を除去し、液を濃縮後シリカゲ
ル薄層クロマトグラフイ(展開溶媒:メタノー
ル/クロロホルム、容量比3:7)により分離精
製する。次いで目的化合物のUV吸収帯を示す薄
層(Rf値0.27付近)をかき取り、メタノールで
抽出し、減圧乾固し、その水/メタノール溶液を
2N−塩酸でPH2に調整すると、N6−ドデシル−
8−チオベンジル−CAMPが490mg(収率53%)
得られる。融点174〜177℃(分解)。 UV:λEtOH nax289.5nm λEtOH−HCl nax289nm 実施例 6 N6−イソブチル−8−メトキシ−CAMPの製
造: 8−メトキシ−CAMPのトリエチルアミン塩
690mgにメタノール55ml酢酸2ml及び無水酢酸
0.15mlを加え、撹拌下に溶解し、これにイソブチ
ルアルデヒド1.36ml及び水素化シアノホウ素ナト
リウム105mgを加えて、室温で撹拌する。これに
水素化シアノホウ素ナトリウムを4時間毎に102
mgずつ2回加え、更に22時間後に70mgを加え、24
時間撹拌する。反応混合物に少量の水を加え、溶
媒を減圧留去し、残査を少量の水に溶解したのち
2N−塩酸を加え、これを活性炭カラム(1.8×17
cm)に吸着させ、水洗後メタノール/水/28%水
酸化アンモニウム(容量比20:10:1)で溶出す
る区分を減圧乾固する。得られた残査を少量のメ
タノールに溶解し、これをシリカゲル薄層クロマ
トグラフイ(展開溶媒:メタノール/クロロホル
ム、容量比3:7)により分離精製し、目的化合
物のUV吸収帯を示す薄層(Rf値0.13付近)をか
き取り、メタノールで抽出し、減圧乾固し、残査
を水/エタノールに溶解し、2N−塩酸でPH2に
調整すると、N6−イソブチル−8−メトキシ−
CAMPが331mg(収率54%)得られる。融点221〜
226℃(分解)。 UV:λ1N−HCl nax265.5nm λ1N−NaOH nax265nm 実施例 7 N6−オクチル−8−ヒドロキシ−CAMPの製
造: 8−ヒドロキシ−CAMPのトリエチルアミン塩
102mgに酢酸3mlを加え、撹拌下に溶解し、これ
にn−オクチルアルデヒド0.36ml及び水素化ホウ
素ナトリウム24mgを加え、室温で撹拌する。これ
に水素化ホウ素ナトリウム30分後に15mg、1時間
後に11mgを加え、更に2時間撹拌する。反応混合
物に少量の水を加え、溶媒を減圧留去したのち残
査を少量の水に溶解し、2N−塩酸を加え、活性
炭カラム(1.2×13cm)に吸着させ、水洗後メタ
ノール/水/28%水酸化アンモニウム(容量比
20:10:1)で溶出する区分を減圧乾固する。残
査を水に溶解し、メタノールを加え、2N−塩酸
でPH2に調整すると、N6−オクチル−8−ヒド
ロキシ−CAMPが74.6mg(収率71.3%)得られ
る。融点210〜215℃(分解)。 UV:λ1N−HCl nax272、300(肩)nm λ1N−NaOH nax283nm 実施例 8 N6−ベンジル−8−ジメチルアミノ−CAMP
の製造: 8−ジメチルアミノ−CAMPのトリエチルアミ
ン塩638mgにメタノール5ml及び酢酸1.5mlを加
え、撹拌下に溶解し、これにベンズアルデヒド
1.4ml及び水素化シアノホウ素ナトリウム132mgを
添加し、室温で撹拌する。これに水素化シアノホ
ウ素ナトリウムを4時間後に91mg、17.5時間後に
70mg、26.5時間後に97mg添加し、更に2時間撹拌
する。反応液に少量の水を添加し、溶媒を減圧留
去し、得られる残査を少量の水に溶解し、2N−
塩酸を加えてPH2となし、これを活性炭カラム
(1.8×21cm)に吸着させ、水洗後メタノール/
水/28%水酸化アンモニウム(容量比20:10:
1)を用いて溶出する区分を減圧乾固する。得ら
れた残査を少量のメタノールに溶解し、シリカゲ
ル薄層クロマトグラフイ(展開溶媒:メタノー
ル/クロロホルム、容量比3:7)により分離精
製する。目的化合物のUV吸収帯を示す薄層(Rf
値0.18付近)をかき取り、これをメタノールで抽
出し、減圧乾固し、残査を水/エタノールに溶解
し、2N−塩酸でPH2に調整すると、N6−ベンジ
ル−8−ジメチルアミノ−CAMPが427mg(収率
68.5%)得られる。融点198〜202℃(分離)。 UV:λ1N−HCl nax286nm λ1N−NaOH nax281nm 実施例 9 N6−フルフリル−8−ジメチルアミノ−
CAMPの製造: 8−ジメチルアミノ−CAMPのトリエチルアミ
ン塩840mgにメタノール10ml及び酢酸2.5mlを加
え、撹拌下に溶解し、これにフルフラール1.45ml
及び水素化シアノホウ素ナトリウム59mgを加え、
室温下で撹拌する。これに水素化シアノホウ素ナ
トリウムを、40分毎に50mgずつ3回加え、更に
3.5時間後に56mgを加え、一夜撹拌し、少量の水
を加え、次いで溶媒を減圧留去し、残査を少量の
水に溶解し、これに2N−塩酸を加え、活性炭カ
ラム(1.8×18cm)に吸着させ、水洗後、メタノ
ール/水/28%水酸化アンモニウム(容量比20:
10:1)で溶出する区分を減圧乾固する。得られ
た残査を少量のメタノールに溶解し、これをシリ
カゲル薄層クロマトグラフイ(展開溶媒:メタノ
ール/クロロホルム、容量比3:7)により分離
精製する。目的化合物のUV吸収帯を示す薄層
(Rf値0.17付近)をかき取り、これをメタノール
で抽出し、減圧乾固する。得られた残査を水に溶
解し、2N−塩酸を加えてPH2に調整し、シリカ
ゲル1gを加え、溶媒を減圧留去し、残査をシリ
カゲルカラムにのせ、メタノール/クロロホルム
溶媒で溶出し、目的化合物を含有するメタノー
ル/クロロホルム(容量比1:9)り区分を分取
し、これを減圧乾固すると、N6−フルフリル−
8−ジメチルアミノ−CAMPが632.2mg(収率79
%)得られる。これをエタノール−エーテルで再
結晶する。融点204〜210℃(分解)。 UV:λ1N−HCl nax285nm λ1N−NaOH nax279.5nm

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中Xはハロゲン原子、基SH、SR、
    【式】N3、OH又はOR、Aは水素イオ ン、アルカリイオン、アンモニウムイオン又は有
    機アンモニウムイオン、Rはアルキル基又はアル
    アルキル基を示す)で表わされる8−置換−アデ
    ノシン−3′・5′−環状リン酸又はその塩を、一般
    式 R1−CHO () (式中R1はアルキル基又は芳香族基を示す)で表
    わされるアルデヒドと反応させたのち還元するこ
    とを特徴とする、一般式 (式中X、R1及びAは前記の意味を有する)で
    表わされる6・8−置換−アデノシン−3′・5′−
    環状リン酸又はその塩の製法。 2 式の化合物と式のアルデヒドとの反応を
    還元条件下に行うことを特徴とする、特許請求の
    範囲第1項に記載の方法。
JP22499882A 1982-12-23 1982-12-23 6,8−置換−アデノシン−3′,5′−環状リン酸及びその塩の製法 Granted JPS59116298A (ja)

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