JPS61215712A - 高強度アクリル系マルチフイラメントヤ−ン - Google Patents
高強度アクリル系マルチフイラメントヤ−ンInfo
- Publication number
- JPS61215712A JPS61215712A JP5344185A JP5344185A JPS61215712A JP S61215712 A JPS61215712 A JP S61215712A JP 5344185 A JP5344185 A JP 5344185A JP 5344185 A JP5344185 A JP 5344185A JP S61215712 A JPS61215712 A JP S61215712A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- strength
- filament
- acrylic
- polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は高強度アクリル系マルチフィラメントヤーンに
係り、ざらに詳しくは産業用ないし炭素繊維用として優
れた機械的性質と開繊性とを備えたアクリル系マルチフ
ィラメントヤーンに関する。
係り、ざらに詳しくは産業用ないし炭素繊維用として優
れた機械的性質と開繊性とを備えたアクリル系マルチフ
ィラメントヤーンに関する。
[従来技術]
従来、アクリル系繊維は衣料用として大量に生産・販売
されているが、工業用または産業用としては機械的強度
が充分でないため、はとんど使用されていないのが現状
である。
されているが、工業用または産業用としては機械的強度
が充分でないため、はとんど使用されていないのが現状
である。
このためアクリル系繊維の機械的強度を改良させようと
する試みは、これまで数多く提案されている。
する試みは、これまで数多く提案されている。
例憇特開昭57−518−15@公報には湿式または乾
式紡糸法で得られた繊維を湿式延伸し、緊張下に乾燥し
、引続いて有効延伸倍率9倍以上に延伸すると、高弾性
率のアクリル系繊維が得られることが記載されている。
式紡糸法で得られた繊維を湿式延伸し、緊張下に乾燥し
、引続いて有効延伸倍率9倍以上に延伸すると、高弾性
率のアクリル系繊維が得られることが記載されている。
しかしながら、かがる手段によって得られるアクリル系
繊維の引張強度は100/dにも満たず。
繊維の引張強度は100/dにも満たず。
しかも引張強度の向上は結節強度を低下させるケ−スが
多く、引張強度および結節強度の両者を同時に向上させ
るものではなかった。
多く、引張強度および結節強度の両者を同時に向上させ
るものではなかった。
また最近に至り、特開昭59−199809号公報によ
って、ポリマの分子量が40万を越える超高分子量アク
リル系ポリマを用いたアクリル系繊維の製造法が提案さ
れているが、そこには40万という極めて高い分子量の
アクリル系ポリマを使用することが前提となっている。
って、ポリマの分子量が40万を越える超高分子量アク
リル系ポリマを用いたアクリル系繊維の製造法が提案さ
れているが、そこには40万という極めて高い分子量の
アクリル系ポリマを使用することが前提となっている。
このような高重合度ポリマは、まず該公報にも記載され
ているように、ポリビニールアルコールのような分散安
定剤の存在下に懸濁重合を行なうという、特殊な重合方
法を採用しなければ得られない。このため該ポリマはそ
の製造コスト面で工業的製造法としては問題があるし、
また重合度が大きいためにポリマ溶液、即ち紡糸原液は
粘度が高くて脱泡が難しいだけでなく、該紡糸原液の粘
度は紡糸性に直接影響するため2通常ポリマの紡糸原液
に比較してポリマ濃度を大幅に低下させねばならないと
いう問題がある。このポリマ濃度の低下は繊維構造を悪
化させる一方、延伸または乾燥工程における単糸間の接
着を助長させ、従って、引張強度および結節強度が高り
、シかも単糸間接管のないマルチフィラメントは得られ
ない。
ているように、ポリビニールアルコールのような分散安
定剤の存在下に懸濁重合を行なうという、特殊な重合方
法を採用しなければ得られない。このため該ポリマはそ
の製造コスト面で工業的製造法としては問題があるし、
また重合度が大きいためにポリマ溶液、即ち紡糸原液は
粘度が高くて脱泡が難しいだけでなく、該紡糸原液の粘
度は紡糸性に直接影響するため2通常ポリマの紡糸原液
に比較してポリマ濃度を大幅に低下させねばならないと
いう問題がある。このポリマ濃度の低下は繊維構造を悪
化させる一方、延伸または乾燥工程における単糸間の接
着を助長させ、従って、引張強度および結節強度が高り
、シかも単糸間接管のないマルチフィラメントは得られ
ない。
かかる従来技術に対して、本発明者等は先にアクリル系
ポリマが特定範囲にあり、かつ大きい分子量の紡糸原液
を用いた乾湿式紡糸法によると。
ポリマが特定範囲にあり、かつ大きい分子量の紡糸原液
を用いた乾湿式紡糸法によると。
従来のアクリル系繊維と比較して強度2弾性率ともに一
段と優れたアクリル系繊維が得られることを提案(特願
昭58−128006号)した。
段と優れたアクリル系繊維が得られることを提案(特願
昭58−128006号)した。
しかしながら、該乾湿式紡糸法は生産性の向上を図って
、マルチフィラメントのような多糸条繊維を製造しよう
とすると、特に単糸繊度が小さいとき、フィラメント数
の増加につれて、単糸間接管が生じ易く、かかる単糸間
接管が糸条自体の強度を低下させると共に、糸条のしな
やかさが欠けたり、加熱時の強力利用率を低下させる等
、なお未解決の問題があった。
、マルチフィラメントのような多糸条繊維を製造しよう
とすると、特に単糸繊度が小さいとき、フィラメント数
の増加につれて、単糸間接管が生じ易く、かかる単糸間
接管が糸条自体の強度を低下させると共に、糸条のしな
やかさが欠けたり、加熱時の強力利用率を低下させる等
、なお未解決の問題があった。
[発明が解決しようとする問題点]
本発明の目的は、上記従来技術ないし先行技術の問題点
を解消し、特に高分子量のアクリル系ポリマよりなり、
ロープや漁網などの産業資材用ないし炭素繊維用として
、引張強度、結節強度および弾性率等の機械的性質を向
上させると共に、実質的に単糸間接管がないアクリル系
マルチフィラメントヤーンを提供するにある。
を解消し、特に高分子量のアクリル系ポリマよりなり、
ロープや漁網などの産業資材用ないし炭素繊維用として
、引張強度、結節強度および弾性率等の機械的性質を向
上させると共に、実質的に単糸間接管がないアクリル系
マルチフィラメントヤーンを提供するにある。
(問題点を解決するための手段)
本発明の上記目的は、極限粘度が少なくとも2゜0のア
クリロニトリルを主成分とするアクリル系ポリマからな
り、8g/d以上の引張強度、2゜5g/d以上の結節
強度を有し、かつフィラメント数が30本以上、単糸繊
度が3.0d以下であり、かつまた実質的にフィラメン
ト相互間の接着がないアクリル系マルチフィラメントヤ
ーンによって達成できる。
クリロニトリルを主成分とするアクリル系ポリマからな
り、8g/d以上の引張強度、2゜5g/d以上の結節
強度を有し、かつフィラメント数が30本以上、単糸繊
度が3.0d以下であり、かつまた実質的にフィラメン
ト相互間の接着がないアクリル系マルチフィラメントヤ
ーンによって達成できる。
以下、本発明の構成について、その製造法と関連させな
がら説明する。
がら説明する。
まず、本発明のアクリル系マルチフィラメントヤーンを
構成するアクリル系ポリマとしては、その分子量が極限
粘度で表示して、少なくとも2゜O1好ましくは2.7
以上、ざらに好ましくは2゜7〜3.6(はぼ27万〜
40万の重量平均分子量に相当)である、アクリロニト
リルを主成分とするポリマでおる。
構成するアクリル系ポリマとしては、その分子量が極限
粘度で表示して、少なくとも2゜O1好ましくは2.7
以上、ざらに好ましくは2゜7〜3.6(はぼ27万〜
40万の重量平均分子量に相当)である、アクリロニト
リルを主成分とするポリマでおる。
具体的には、アクリロニトリルホモポリマ、および少な
くともアクリロニトリルを90モル%。
くともアクリロニトリルを90モル%。
好ましくは97モル%以上と該アクリロニトリルに対し
て共重合性を有するビニル系モノマ、例えばアクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸、およびそれらの低級アル
キルエステル類、酢酸ビニル。
て共重合性を有するビニル系モノマ、例えばアクリル酸
、メタクリル酸、イタコン酸、およびそれらの低級アル
キルエステル類、酢酸ビニル。
アクリルアミド、メタクリルアミド、アリルスルホン酸
、メタリルスルホン酸、P−スチレンスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸1.お
よびそれらの金属塩等とのコポリマを挙げることができ
る。
、メタリルスルホン酸、P−スチレンスルホン酸、2−
アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸1.お
よびそれらの金属塩等とのコポリマを挙げることができ
る。
また該極限粘度は、本発明のアクリル系マルチフィラメ
ントヤーンが引張強度8Q/d以上、結節強度2.5g
/d以上という要件を満足する上で重要であり、該極限
粘度のポリマは、ジメチルスルホキシド、塩化亜鉛水溶
液中での溶液重合。
ントヤーンが引張強度8Q/d以上、結節強度2.5g
/d以上という要件を満足する上で重要であり、該極限
粘度のポリマは、ジメチルスルホキシド、塩化亜鉛水溶
液中での溶液重合。
水系の懸濁重合などによって得られるが、特に有機溶剤
系の溶液重合が好ましい。
系の溶液重合が好ましい。
次にアクリル系マルチフィラメントヤーンの紡糸原液に
は、前記アクリル系ポリマの溶剤溶液が用いられる。こ
の場合のポリマ溶剤として具体的には、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)
、ジメチルアセトアミド(DMAC)等の有機溶剤、硝
酸、チオシアン酸ソーダ、塩化亜鉛などの無機塩の濃厚
水溶液等が用いられるが、特にポリマ濃度をできるだけ
高くする観点からは有機溶剤が好ましい。
は、前記アクリル系ポリマの溶剤溶液が用いられる。こ
の場合のポリマ溶剤として具体的には、ジメチルスルホ
キシド(DMSO)、ジメチルホルムアミド(DMF)
、ジメチルアセトアミド(DMAC)等の有機溶剤、硝
酸、チオシアン酸ソーダ、塩化亜鉛などの無機塩の濃厚
水溶液等が用いられるが、特にポリマ濃度をできるだけ
高くする観点からは有機溶剤が好ましい。
また該紡糸原液のポリマ濃度は、単糸間の接着防止の点
からできるだけ高くすることが好ましく、有機溶剤を用
いた場合のポリマ濃度としては10〜25%、好ましく
は14〜20%がよい。
からできるだけ高くすることが好ましく、有機溶剤を用
いた場合のポリマ濃度としては10〜25%、好ましく
は14〜20%がよい。
かかる紡糸原液から本発明のアクリル系マルチフィラメ
ントヤーンを得るためには、以下に述べる乾湿式紡糸法
を適用することが不可欠となる。
ントヤーンを得るためには、以下に述べる乾湿式紡糸法
を適用することが不可欠となる。
すなわち、ホール数が少なくとも30ホール。
好ましくは50〜6000ホール、孔径が0.2Qmm
、好ましくは0.14111II以下の多孔紡糸口金を
使用し、該紡糸口金孔を通して、一旦空気または不活性
雰囲気中に吐出し、次いで吐出繊維糸条を凝固浴中に導
いて凝固を完結せしめる。いわゆる乾湿式紡糸法を適用
しなければならない。
、好ましくは0.14111II以下の多孔紡糸口金を
使用し、該紡糸口金孔を通して、一旦空気または不活性
雰囲気中に吐出し、次いで吐出繊維糸条を凝固浴中に導
いて凝固を完結せしめる。いわゆる乾湿式紡糸法を適用
しなければならない。
この際、紡糸口金のホール数が30ホ一ル未満では生産
性が劣ったものしか得られないし、デニール制約の観点
から品質面で問題がある。
性が劣ったものしか得られないし、デニール制約の観点
から品質面で問題がある。
また紡糸口金面と凝固浴液面との距離、約1〜20ml
1I、好ましくは2〜10IIII11の範囲に設定す
るのがよい。1順よりも小さくなると口金面が液面と接
触する等の問題が生じ易<、20m1lを越えると吐出
糸条の糸切れおよび単糸間接管が生じ易くなるため好ま
しくない。
1I、好ましくは2〜10IIII11の範囲に設定す
るのがよい。1順よりも小さくなると口金面が液面と接
触する等の問題が生じ易<、20m1lを越えると吐出
糸条の糸切れおよび単糸間接管が生じ易くなるため好ま
しくない。
更に凝固浴には、水もしくは前述したアクリル系ポリマ
溶剤の水溶液が用いられ、通常その濃度は10〜80重
量%、温度は0〜35℃である。
溶剤の水溶液が用いられ、通常その濃度は10〜80重
量%、温度は0〜35℃である。
更にまた紡糸口金からの紡糸原液の吐出量と。
凝固浴での糸条の引取速度とによって定まる紡糸ドラフ
トは、0.1〜1.5.好ましくは0.2〜0.8の範
囲がよく、該ドラフトが高すぎると糸切れを生じ易く2
機械的強度特性も低くなるし、該ドラフトが低すぎると
単糸間の融着や糸斑などの原因となるため好ましくない
。
トは、0.1〜1.5.好ましくは0.2〜0.8の範
囲がよく、該ドラフトが高すぎると糸切れを生じ易く2
機械的強度特性も低くなるし、該ドラフトが低すぎると
単糸間の融着や糸斑などの原因となるため好ましくない
。
かかる乾湿式紡糸によって得られた凝固糸条は、従来公
知の糸条処理、即ち水洗、熱水またはスチーム中での延
伸等が施された後、乾燥工程へ送られるが、本発明の“
引張強度および結節強度が高く、単糸間接管のない開繊
性の優れたアクリル系マルチフィラメントヤーン′°を
得るためには、次に述べる新規な乾燥手段が必要となる
。
知の糸条処理、即ち水洗、熱水またはスチーム中での延
伸等が施された後、乾燥工程へ送られるが、本発明の“
引張強度および結節強度が高く、単糸間接管のない開繊
性の優れたアクリル系マルチフィラメントヤーン′°を
得るためには、次に述べる新規な乾燥手段が必要となる
。
すなわち、凝固糸条を乾燥するには、糸条の周辺から乱
流気体を吹き付け、それによって糸条を構成する各単糸
を拡げ、かつ振動させる。即ち。
流気体を吹き付け、それによって糸条を構成する各単糸
を拡げ、かつ振動させる。即ち。
乱流気体による開繊処理を行ないながら乾燥させる。
かかる開繊処理には、第1〜3図にその実施態様を例示
するように、乾燥ロール5の手前に乱気流発生装置2(
6は糸道ガイド)を設けておき、該乱気流発生装置2の
複数の細孔3あるいはスリット4から走行糸条1に向っ
て不活性気体A(通常は圧空)を吹付け、そこの雰囲気
に乱流を発生させる。該乱気流発生装置2で発生した乱
気流は各単糸を拡げかつ振動させながら乾燥ロール5に
案内されるため、糸同士に強い力がかかった状態での熱
接触が避けられ、単糸相互の密着ないし膠着が防止でき
るのである。ただ、乱気流発生装置2による不活性気体
の吹付けに当って、乱気流のため単糸のたるみや毛羽が
生じないよう、適当な吹付は強さを保持すべきである。
するように、乾燥ロール5の手前に乱気流発生装置2(
6は糸道ガイド)を設けておき、該乱気流発生装置2の
複数の細孔3あるいはスリット4から走行糸条1に向っ
て不活性気体A(通常は圧空)を吹付け、そこの雰囲気
に乱流を発生させる。該乱気流発生装置2で発生した乱
気流は各単糸を拡げかつ振動させながら乾燥ロール5に
案内されるため、糸同士に強い力がかかった状態での熱
接触が避けられ、単糸相互の密着ないし膠着が防止でき
るのである。ただ、乱気流発生装置2による不活性気体
の吹付けに当って、乱気流のため単糸のたるみや毛羽が
生じないよう、適当な吹付は強さを保持すべきである。
また糸条の乾燥には、公知の装置類が適用でき、そして
80〜170℃、好ましくは100〜130℃の温度範
囲で乾燥を行なう。
80〜170℃、好ましくは100〜130℃の温度範
囲で乾燥を行なう。
更に、乾燥工程に入る前で糸条に油剤を付与しておくと
、糸条の接着性は一層改善される。
、糸条の接着性は一層改善される。
なお、前記糸条の開繊処理は、乾燥直前または乾燥途中
の何れで行なってもよく、またその具体的な処理手段と
して、乱気流発生装置2を例示したが、各糸条が振動し
かつ拡げ得るものであれば。
の何れで行なってもよく、またその具体的な処理手段と
して、乱気流発生装置2を例示したが、各糸条が振動し
かつ拡げ得るものであれば。
如何なる構造のものを用いてもよい。
かくして得られた乾燥糸条には、乾熱二次延伸を適用し
、乾燥前の延伸を含めて全延伸倍率が前記凝固直後の糸
条の長さに対して、10倍以上となるように延伸を行な
う。
、乾燥前の延伸を含めて全延伸倍率が前記凝固直後の糸
条の長さに対して、10倍以上となるように延伸を行な
う。
この場合の乾熱二次延伸は、約1にl/d以上。
好ましくは1.5〜2.Og/dの延伸張力下。
160〜240℃での加熱延伸であり、例えば熱板、熱
ロール、熱チューブ等、好ましくは加熱空気を供給、排
出することができるチューブ状の加熱筒を用いて行なわ
れる。ここに得られるアクリル系マルチフィラメントヤ
ーンは単繊維繊度が3デニール(d)以下、好ましくは
1.5d以下。
ロール、熱チューブ等、好ましくは加熱空気を供給、排
出することができるチューブ状の加熱筒を用いて行なわ
れる。ここに得られるアクリル系マルチフィラメントヤ
ーンは単繊維繊度が3デニール(d)以下、好ましくは
1.5d以下。
ざらに好ましくは1.0d以下に保たねばならない。若
し、3dを越えるような太デニールでは引張強度、結節
強度および弾性率など1本発明所望どおりの高物性のマ
ルチフィラメントヤーンは得られない。
し、3dを越えるような太デニールでは引張強度、結節
強度および弾性率など1本発明所望どおりの高物性のマ
ルチフィラメントヤーンは得られない。
[発明の効果]
上述のごとくして得られた本発明のアクリル系マルチフ
ィラメントヤーンは、引張強度、結節強度2弾性率など
の機械的性質が従来のアクリル系繊維に比較して格段に
優れており、しかも単繊維間の相互接着が実質的に皆無
となり、更に繊維構造が極めて緻密で、繊維の表面も平
滑性に富み。
ィラメントヤーンは、引張強度、結節強度2弾性率など
の機械的性質が従来のアクリル系繊維に比較して格段に
優れており、しかも単繊維間の相互接着が実質的に皆無
となり、更に繊維構造が極めて緻密で、繊維の表面も平
滑性に富み。
表面欠陥が少ないなど、数多くのメリットを有している
。そのため本発明のアクリル系マルチフィラメントヤー
ンは、工業用、産業用、繊維強化用。
。そのため本発明のアクリル系マルチフィラメントヤー
ンは、工業用、産業用、繊維強化用。
また炭素繊維用として広い分野に使用できるのである。
以下、実施例を挙げて本発明の効果を具体的に説明する
。
。
なお、本例中、ポリマの極限粘度はJOurnal
of Polymer 5cience(A−1)
第6巻、147〜157(1968年)に記載されてい
る測定法に準じて、ジメチルホルムアミド(DMF>を
溶剤として使用し、30℃で測定した値である。
of Polymer 5cience(A−1)
第6巻、147〜157(1968年)に記載されてい
る測定法に準じて、ジメチルホルムアミド(DMF>を
溶剤として使用し、30℃で測定した値である。
また開繊度は、マルチフィラメントヤーンを5011I
IIIにカットし、フィラメントを分繊するに際し。
IIIにカットし、フィラメントを分繊するに際し。
切断やフィブリル割れなどの損傷を受けることなく分繊
できる単繊維の比率で2次の規準でに従つて判定した。
できる単繊維の比率で2次の規準でに従つて判定した。
本発明で実質的に単糸間の膠着がないマルチフィラメン
トヤーンとは次の規準で90%以上のものを意味する。
トヤーンとは次の規準で90%以上のものを意味する。
◎:98%以上
O:90〜97%
Δニア0〜89%
Xニア0%未満
実施例1〜3.比較例1〜5
アクリロニトリル100%をDMSOに溶解し、極限粘
度が1.6,2.3.2.8.3.3である4種類のア
クリル系ポリマを常法に従って作成した。
度が1.6,2.3.2.8.3.3である4種類のア
クリル系ポリマを常法に従って作成した。
得られたポリマのDMSO溶液を孔径0.12mmΦ、
孔数500ホールの口金を用いて乾湿式紡糸を行なった
。乾式長は5mm、凝固浴は15℃の55%DMSO水
溶液を用いた。
孔数500ホールの口金を用いて乾湿式紡糸を行なった
。乾式長は5mm、凝固浴は15℃の55%DMSO水
溶液を用いた。
得られた凝固糸条を85℃の熱水中で5.5倍に延伸し
、水洗後、耐1〜°2図に示す装置を用いて、糸条を拡
げかつ振動させながら、130℃の熱ロールで乾燥した
。
、水洗後、耐1〜°2図に示す装置を用いて、糸条を拡
げかつ振動させながら、130℃の熱ロールで乾燥した
。
一方、比較のため糸条を乾燥する際に、空気の乱気流に
よる開繊処理を行なうことなく、熱ロールで乾燥した。
よる開繊処理を行なうことなく、熱ロールで乾燥した。
夫々得られた乾燥糸条を熱チユーブを用いて200℃下
2毛羽のでない範囲で、乾熱延伸を行ない、1.3〜1
.7dのマルチフィラメントを得た。
2毛羽のでない範囲で、乾熱延伸を行ない、1.3〜1
.7dのマルチフィラメントを得た。
物性測定を行なった結果を第1表に示す。
この結果から、本発明のアクリル系マルチフィラメント
ヤーンにおける高物性や優れた開繊性は乾燥手段、特に
その中の開繊処理によるところ。
ヤーンにおける高物性や優れた開繊性は乾燥手段、特に
その中の開繊処理によるところ。
極めて大きいと言える。
(以下、余白)
実施例4〜6.比較例6〜8
実施例2において、紡糸口金からのポリマ吐出量、およ
び二次延伸倍率を種々変更し、単糸繊度の異なるマルチ
フィラメントヤーンを作成した。
び二次延伸倍率を種々変更し、単糸繊度の異なるマルチ
フィラメントヤーンを作成した。
物性測定を行なった結果を第2表に示す。
この結果から、単糸繊度3d以下のマルチフィラメント
ヤーンに限って1木兄明所期の高物性や優れた開繊性を
示すことがわかる。
ヤーンに限って1木兄明所期の高物性や優れた開繊性を
示すことがわかる。
(以下、余白)
第2表
第1図は本発明のアクリル系マルチフラメントヤーンを
製造する際の乾燥工程の一例を示す概略図、第2図は第
1図における乱流発生装置の詳細見取図、第3図は乱流
発生装置の他の実施例を示す詳細見取図である。 1:走行糸条 2:乱気流発生装置 3:空気吹出孔 4:空気吹出スリット 5:乾燥ロール 6:糸道ガイド
製造する際の乾燥工程の一例を示す概略図、第2図は第
1図における乱流発生装置の詳細見取図、第3図は乱流
発生装置の他の実施例を示す詳細見取図である。 1:走行糸条 2:乱気流発生装置 3:空気吹出孔 4:空気吹出スリット 5:乾燥ロール 6:糸道ガイド
Claims (3)
- (1)極限粘度が少なくとも2.0のアクリロニトリル
を主成分とするAN系重合体からなり、8g/d以上の
引張強度、2.5g/d以上の結節強度を有し、かつフ
ィラメント数が30本以上、単糸繊度が3.0d以下で
あり、かつまた実質的にフィラメント相互間の接着がな
い高強度アクリル系マルチフィラメントヤーン。 - (2)特許請求の範囲第(1)項において、極限粘度が
2.7以上であり、引張強度が10g/d以上、結節強
度が3g/d以上である高強度アクリル系マルチフィラ
メントヤーン。 - (3)特許請求の範囲第(1)および(2)項において
、弾性率が200g/d以上である高強度アクリル系マ
ルチフィラメントヤーン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5344185A JPS61215712A (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 | 高強度アクリル系マルチフイラメントヤ−ン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5344185A JPS61215712A (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 | 高強度アクリル系マルチフイラメントヤ−ン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61215712A true JPS61215712A (ja) | 1986-09-25 |
Family
ID=12942938
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5344185A Pending JPS61215712A (ja) | 1985-03-19 | 1985-03-19 | 高強度アクリル系マルチフイラメントヤ−ン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61215712A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5146856A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPS59228012A (ja) * | 1983-06-10 | 1984-12-21 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 湿式紡糸方法 |
JPS6021905A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-04 | Toray Ind Inc | 高強度,高弾性率アクリル系繊維およびその製造法 |
-
1985
- 1985-03-19 JP JP5344185A patent/JPS61215712A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5146856A (ja) * | 1974-10-18 | 1976-04-21 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | |
JPS59228012A (ja) * | 1983-06-10 | 1984-12-21 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 湿式紡糸方法 |
JPS6021905A (ja) * | 1983-07-15 | 1985-02-04 | Toray Ind Inc | 高強度,高弾性率アクリル系繊維およびその製造法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04308220A (ja) | セルロース物品の製造方法 | |
JP4935690B2 (ja) | 炭素繊維前駆体繊維の製造方法 | |
TW202028552A (zh) | 碳纖維前驅體纖維及碳纖維的製造方法 | |
JP3666635B2 (ja) | 均一性に優れた高強度ポリエチレン繊維 | |
JP3737969B2 (ja) | 炭素繊維前駆体用アクリロニトリル系繊維束およびその製造方法 | |
JP7074054B2 (ja) | 繊維の製造方法および炭素繊維の製造方法 | |
JP3969799B2 (ja) | 高強度アクリル繊維、及びそれを用いた炭素繊維の製造方法 | |
JPS61215712A (ja) | 高強度アクリル系マルチフイラメントヤ−ン | |
JPS6342910A (ja) | 炭素繊維製造用アクリロニトリル系繊維束の製造法 | |
JP2008280632A (ja) | 炭素繊維前駆体繊維束の製造方法 | |
JP2017137602A (ja) | ポリアクリロニトリル繊維束の製造方法 | |
JPH0718052B2 (ja) | 高強度アクリル系繊維の製造法 | |
JPH06101129A (ja) | アクリル系紡績糸 | |
JPS61215708A (ja) | マルチフイラメントヤ−ンの製造方法 | |
JPS62141113A (ja) | 繊維の製造方法 | |
JP2002294518A (ja) | 炭素繊維前駆体アクリロニトリル系糸条及びその製造方法 | |
JP2976760B2 (ja) | 糸条のスチーム延伸装置および延伸方法 | |
JP3048448B2 (ja) | アクリロニトリル系フィラメント束 | |
JP2004076208A (ja) | 炭素繊維前駆体束の製造方法 | |
JP2003147630A (ja) | アクリル系異型断面繊維およびその製造方法 | |
JPH0215641B2 (ja) | ||
JPH02300308A (ja) | ポリビニルアルコール繊維及びその製造法 | |
JPS62141112A (ja) | 湿式又は乾湿式紡糸方法 | |
JP2002194617A (ja) | 産業資材用ポリエステル繊維の製造方法 | |
JPH07109616A (ja) | ポリビニルアルコール系繊維とその製造方法及び乾湿式紡糸用紡糸口金 |