JPS6121352A - チユ−ブ状容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野 本発明は、溶剤含有内−容器を充填するためのプラスチ
ックチューブ容器に関するもので、より詳細には、チュ
ーブ状容器のバリカミ部やシール部からの溶剤の蒸発揮
散によるトラブル発生が防止されたチューブ容器に関す
る。

従来の技術及び発明の技術的課題 ポリオレフィン樹脂層とエチレン−ビニルアルコール共
重合体層とを積層構造で有するチューブ状容器は、ポリ
第１７フイン樹脂が有する耐湿性や衛生的４？　性と、
エチレン−ビニルアルコール共重合体層が有するガスバ
リヤ−性や、香気成分、溶剤成分等に対するバリヤー性
とを兼ね備えたものと［７て広く使用され、て因る。

との千ユープ状容器の代表的層構成は、オレフィン系樹
脂から成る内層及び外層の間に、必要により接着剤樹脂
層を介してエチレン−ビニルアルコール共重合体の中間
層を設けたもの（３種５層構造）であり、他にオレフィ
ン系樹脂から成る外層とエチレン−ビニルアルコール共
重合体から成る内層とを接着剤層を介して積層したもの
（６種６層構造〕も知られている。

内容物の充填量を大きく１−２一方絞り出し時に小出［
７特性（少量ずつ絞り出す特性）を持たせるためには、
多層プラスチックパリソンのブロー成形に際して、口頭
部に対応するパリノン部分を割金型でバリカミ（金型で
の噛み切り）して胴部に比して小径に成形する必要があ
り、チューブ容器に内容物を能率よく充填するには、ブ
ロー成形物の底部を切断して、この切断開放端から内容
物を充填した後、対向する両開放端をヒートシールする
ことが重要となる。　・ ところが、前者の対称積層構成のチューブ容器では、口
頭部のバリカミ部においてエチレン−ビニルアルコール
共重合体層が不連続であるため、この部分から溶剤成分
が透過蒸発し、その結果としてチューブ容器の口頭部（
ノズル部）で内容物が固化し、内容物の取出が困難とな
るというトラブルを生ずる。

また、後者の積層構成のチューブ容器では、底シール部
で最内面のエチレン−ビニルアルコール共重合体が熱劣
化、酸化劣化を生じて、ヒビ割れ等を生じ、この部分か
ら溶剤成分が透過【７、やはり内容物の同化を生じるこ
とが認められる。

発明の目的 従一つで、本発明の目的は、上述した諸欠点が解消され
た多層プラスチックチューブ容器を提供するにある。

本発明の他の目的は、チューブ容器のバリカミ部やシー
ル部からの溶剤の透過蒸発が防止され、この部分での内
容物の固化が防止されると共に、チューブ内の内容物の
状態を、全体にわたって充填時のそれとほぼ同じ状態に
保ち得る溶剤含有内容物用のチューブ容器を提供するに
ある。

発明の構成 本発明によれば、多層プラスチックパリソンのブロー成
形で形成されたチューブ状容器であって、オレフィン系
樹脂から成る外層とエチレン−ビニルアルコール共重合
体から成る内層との間に、該内層とは独立にエチレン−
ビニルアルコール共重合体から成る中間層を配置し、こ
の多層パリソンのバリカミにより胴部に比してかなり小
径の口頭部を形成すると共に、ブロー成形物の底部切断
により得られる切断開放端をシール【、て底部を形成し
、チューブ状容器のバリカミ部或いはシール部テ少す＜
　、！：　モーＪｌのエチレン−ビニルアルコール共重
合体層を実質上連続させることを特徴とする溶剤含有内
容物を収容させるためのチューブ状容器が提供される。

発明の好適態様 本発明のチューブ容器の一具体例を示す第１図において
、このチューブ容器１は、口頭部（ノズル部）２、これ
に連なるほぼ円錐台状の肩部６、筒状の胴部４及びシー
ルによる閉塞底部５から成っており、口頭部２には蓋６
が嵌合されるようになっている。

本発明のチューブ容器において、筒状の胴部４の径り、
に比して、口頭部（ノズル部）の径り。

はかなり小さく、一般にＤＩ　／　Ｄｔ　の比は３乃至
２０、好マ１．〈け５〜１０の範囲内にあり、しかも径
がり、よりも小さいパリソンをブロー成形して、径がＤ
Ｉ　　の胴部を形成することは、成形作業性やチューブ
容器の保形性等の点で困難であることから、チューブ容
器の口頭部２は、溶融押出されたパリソンのバリカミに
より形成される。

パリソンのバリカミの状態を説明するための第２図にお
−で、溶融押出により形成されたパリソン７はＤ３　の
径を有（２ており、チューブ容器の胴部径Ｉ）い口頚部
径り、との関係は式 ９式％ を満足する関係となっている。このパリソンのバリカミ
線８はチューブ容器口頭部２に相当するバリカミ線であ
り、バリカミ線９はチューブ容器の肩部６に入るバリカ
ミ線であり、バリカミ線１０け後述するブロー成形体の
ピンチオフ底部に入るバリカミ線である。

第２図のパリソンから形成されるブロー成形体を示す第
５図において、仁のブロー成形体１１は、最終チューブ
容器１のそれらに相当する口頭部２、肩部３及び筒状胴
部４を有する他、パリソンのピンチオフにより形成され
た底部１−２を有している。

本発明においては、この底部１２をこれに近接する胴部
４の下方において線１６０部分で切断し、この切断で形
成される第４図に示す開放端１４を内容物充填口とする
と共に、この開放端をヒートシールにより重ね合わせ接
合してチューブ容器の密封底部５とする。

本発明によれば、前述した構造のチューブ容器を製造す
るに際して、第５図に示す多層積層構造のバリン／７を
使用する。このパリソン７は、最内面にエチレン−ビニ
ルアルコール共重合体の内層１５、最外面にオレフィン
系樹脂の外層１６を有しており、これら両横脂層１５．
１６の中間に、エチレン−ビニルアルコール共重合体内
層とは独立のエチレン−ビニルアルコール共重合体の中
間層１７が設けられている。第５図に示す具体例では、
エチレン−ビニルアルコール共重合体の内層１５と中間
層１７との間には、オレフィン系樹脂の中間層１９が介
在しており、しかもこれらの各層は全て薄い厚みの接着
性樹脂１８を介しズ層間の接合が行わｈている。　　。

エチレン−ビニルアルミール共重合体としては、各種ガ
スや溶剤に対するバリヤー性に優れたもの、特にビニル
アルコール単位の含有量４０乃至８５モルチ、最も好適
にＦｉ５０乃至８０モルチのものが使用され、このよう
な共重合体は、エチレンと酢酸ビニル等の低級脂肪酸ビ
ニルエステルとの共重合体を、ケン化度が９６％以上、
特に９９チ以上となるようにケン化することにより得ら
れる。

オレフィン系樹脂と１−では、低−１中−或いは高−密
度ポリエチレン、アイツタクチイック中ポリプロピ１７
ン、結晶性プロピレンｒエチレン共重合体、結晶性エチ
レン−ブテン−１共重合体、結晶性プロピレン−ブテン
−１共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、イオン
架橋オレフィン共重合体（アイオノマー）、或いはこれ
らの２種以上のブレンド物等が使用される。

オレフィン系樹脂層とエチレン−ビニルアルコール共重
合体層との間に介在させる接着剤樹脂としては、これら
両者に対して接着性を示すことが知られている全ての熱
可塑性樹脂が使用され、就中、アクリル酸、メタクリル
酸、無水マレイン酸、イタコン酸等のエチレン系不飽カ
ルボン酸乃至はその無水物でグラフト変性されたオレフ
ィン系樹脂が好適に使用される。

これらの各樹脂は、樹脂の種類に対応する数の押出機中
で溶融混練し、多層多重ダイス内で前述した多層構成と
なるように合流させた後、グイオリフィスを通して同時
押出し、多層構成のパリソンとし、次いで前述したブロ
ー成形、底部切断、内容物充填及び開放端のヒートシー
ルを行って、チューブ容器とする。

本発明において、チューブ容器の積層構造は、オレフィ
ン系樹脂外層とエチレン−ビニルアルコール共重合体内
層とがあり、これら両者の間に前記内層とは独立のエチ
レン−ビニルアルコール共重合体中間層が存在する範囲
内で任意の積層構成をとることができる。第６図は、積
層構造の他の例を示すものであり、エチレン−ビニルア
ルコール共重合体の内層１５と中間層１７との間には、
比較的肉厚の接着剤樹脂層１８αが介在している。

従来の３種５層構造のチューブ容器口頭部２のバリカミ
部８の断面を拡大して示す第７−Ａ図において、オレフ
ィン系樹脂の外層１６と該樹脂の内層１６αとの間にエ
チレン−ビニルアルコール共重合体の中間層１７を設け
た場合には、該中間層の各先端部１７αの間に必らずギ
ャップ（溶断部）２０が存在し、このギャップ部２０を
介して溶剤の透過、揮散を生じる。

これに対して、本発明に従い、前述した積層構成を採用
することにより、第７−Ｂ図に示す゛通り、エチレン−
ビニルアルコール共重合体中間層１７の先端部１７αの
相互間に多少のギャップ２０が存在したとしても、パリ
ソン最内層がエチレン−ビニルアルコール共重合体層１
５で構成され、１７かもこの共重合体内層１５同志がバ
リカミに際して必らず融着されて連続した層を形成する
ため、口頭部２のバリカミ部８からの溶剤の透過揮散が
防止され、その結果と１７てチューブ容器口頭部２内で
の内容物の固化傾向が防止される。

また、従来の６種３層構造のチューブ容器の閉塞底部５
のヒートシール部乃至その近傍の断面を拡大（−で示す
第８−Ａ図において、工・シン−ビニルアル２−ル共重
合体の内層１５とオレフィン系樹脂の外層１６とから成
る積層体を用いた場合には、ヒートシール・バー等によ
るヒートシールに際して、ヒートシール機構圧接部に対
応するエチレン−ビニルアルコール共重合体内層の溶融
部分と、このヒートシール機構から離れた部分に対応ス
るエチレン−ビニルアルコール共重合体Ｆ’［の非溶融
部分とが存在する。

オレフィン系樹脂では、差動走査熱量計（ＤＳＣ）によ
る融解曲線の立上りが比較的緩やかであるのに対して、
エチレン−ビニルアルコール共ｉ！合体のそれでは、融
解曲線の立上りが急でちり、しかもオレフィン系樹脂の
メルトテンションは比較的大キいのに対して、エチレン
−ビニルアルコール共重合体のメルトテンションは比較
的小さい値である。このため、一方の面がフリーの状態
にあるエチレン−ビニルアルコール共重合体内層におい
ては、溶融部と非溶融部との境界において、エチレン−
ビニルアルコール共重合体内層１５の破断（溶断）を生
じ、その結果としてギャップ（亀裂部）２１を生じ、や
はりこのギャップ２１を通して溶剤の透過、揮発と、こ
れに伴う内容物の固化とを生じることになる。

これに対して、本発明に従い、前述した積層構成を採用
すると、第８−Ｂ図に示す通り、エチレン−ビニルアル
コール共重合体内層１５のヒートシール時の溶断を生じ
ても、この溶断部２１の周囲には、必らず工千しンービ
ニルアルコール共重合体の中間層１７が存在するため、
この部分からの溶剤の透過・揮散が防止され、内容物の
固化が防止されることになる。

本発明を次の実施例で説明する。

実施例１゜ 工ｆ−１ｚ７含有Ｊｊ１３Ｑモルチのエチレン−ビニル
アルコール（ＥＶＯＨ）から成る内層と、密度０．９２
の低密度ポリエチレン（ＬＤＰＥ）から成る外層との間
に、該内層とは独立したＥＶＯＨ層、ＬＤＰＥ層及び変
性ポリオレフィンＣＭ−ＰＯ）から成る接着剤（ＡＤＨ
）層を含む外径２０聰、内厚３Ｍの多層パリソンを共押
出し、該パリソンを口頭部外径が８ｍ、胴部外径５０間
のキャビティーを有するブロー金型内でブロー成形した
後、底部を切断して内容積１０にのチューブ容器を得た
。この容器の層構成は内層から外層に向ってＥＶＯＨ，
ＡＤＨ，ＬＤＰＥ、ＡＤＨ，ＥＶＯＨ。

ＡＤＨ及びＬＤＰＥであり、その厚さの比率は１：０．
５：１３：０．５：１：０．５：３．５であった。

このチューブ容器に底部から溶剤タイプの接着剤を充填
した後、該底部をヒートシールして密封した。

このチューブ容器を室温にて６ケ月保存した後、内容物
の固化もよく、絞り出しも良好であった。

比較例１゜ 実施例１と同じ材料を使用し、内層及び外層がＬＤＰＥ
、接着剤層がＭ’−ＰＯ及び中間層がＥＶＯＨから成り
、かつＬＤＰＥ　：Ｍ−ＰＯ：ＥＶＯＨ：ＩＩｆ−ＰＯ
：ＬＤＰＥの厚さ比率が４：０．５：１：０．５：４の
５種５層のパリソンを共押出して、実施例１と同様のチ
ューブ容器を成形した。

このチューブ容器は、口頭部のバリカミ部のＥＶＯＨ層
が溶断されており、このチューブ容器を実施例１と同様
の保存テストしたところ、特に、口頭部のバリカミ部か
ら内容物の同化が進行していき、絞り出しが不可能であ
った。

比較例２゜ 実施例と同じ材料を使用し、内層がＥ　Ｖ　Ｏ、ｒｔ、
接着剤層がＭ−ｐｏ、外層がＬＤＰＥからなり、かっＥ
　Ｖ　ＯＨ：　Ｍ　−Ｐ　Ｏ：　Ｌ　Ｄ　Ｐ　Ｅの厚さ
比率が１：１：８の６種６層のパリソンを共押出して実
施例と同様のチューブ容器を成形した。

このチューブ容器は、底部のヒートシールエツジ部内側
のＥ　Ｖ　Ｏ内層に亀裂が生じており、この容器につい
て実施例１と同様の保存テストヲしたところ、底部から
内容物の固化が進行していき、絞り出しが困難であった
。

実施例２゜ エチレン含有量３０モルチのエチレン−ビニルアルコー
ル共重合体（ＥＶＯＨ）層を内層として外側に向って順
に無水マレイン酸変性ポリエチレンＣＭ−ＰＥ）層、前
記ＥＶＯＨ層、前記Ｍ−ＰＥ層及び密度０．９２の低密
度ポリエチレン（ＬＤｐＥ）層を有する外径２０Ｍ、厚
さ６間の多層パリソンを共押出し、次いで該パリソンを
口頚部径が８＋ｍ、胴部径が５０＋ｍのキャビティーを
有するブロー金型内で溶融ブロー成形して内容積１００
ｆｆ、の容器を成形した。

この容器の各層の厚さ比率は、ＥＶＯＨ’、Ｍ−ＰＥ：
ＥＶＯＨ：Ｍ−ＰＥ：ＬＤＰＥ＝１：５：１　：　０．
５　：　２．５であった。

この容器の底端付近を切断し、切断部より溶剤タイプの
接着剤を充填した後底端部をヒートシールにより密封し
た。

内容物の充填された容器を６ケ月間室温で保存テストし
たところ、口頭部及び底端部での内容物の固化もよく、
絞り出しに良好であった。

比較例ろ。

各層の厚さ比率が、ＥＶＯ，Ｈ：Ｍ−Ｐｇ：ＥＶＯＨ：
Ｍ＝ＰＥ’、ＬＤＰＥ＝１　：０．５：　１　　：０．
５＝７の多層パリソンを用いて層構成以外実施例２と同
条件の容器を成形した。

この容器を実施例２と同様の保存テストをしたところ、
底シール部エツジ、のＥＶＯＨ層のクラックが生じ、内
容物がこのクラック部分から固化［７ていき、内容物の
絞り出しが困難であった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるチューブ容器の正面図、第２図は
パリソンのバリカミ状態を示す説明図、第６図及び第４
図はパリソンから形成されたブロー成形体及び底部が切
断された容器の正面図、第５図及び第６図は本発明に用
いるパリソンの断面図、 第７−Ａ図及び第１１−Ａ図は従来のチューブ容器のバ
リカミ部及びヒートシール部の断面図、第７−Ｂ図及び
第８−Ｂ図は本発明（よるバリカミ部及びヒートシール
部の断面図を示す。 １・・・・・・チューブ容器、２・・・・・・口頭部、
４・・・・・・胴部、５・・・・・・底部、７・・・・
・・パリソン、８・・・・・・バリカミ線、１４・・・
！・・開放端、１５．１７・・・・・・ＥＶＯＨから成
る内層及び中間層、１６・・・・・・外層、１９・・・
・・・厚肉の中間層、１８α・・・・・・厚肉接着性の
中間層、２０・・・・・・溶断部、２１・・・・・・亀
裂部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）多層プラスチックパリソンのブロー成形で形成さ
   れたチューブ状容器であつて、オレフィン系樹脂から成
   る外層とエチレン−ビニルアルコール共重合体から成る
   内層との間に、該内層とは独立にエチレン−ビニルアル
   コール共重合体から成る中間層を配置し、この多層パリ
   ソンのバリカミにより胴部に比してかなり小径の口頭部
   を形成すると共に、ブロー成形物の底部切断により得ら
   れる切断開放端をシールして底部を形成し、チューブ状
   容器のバリカミ部或いはシール部乃至はその近傍では、
   器壁の厚み方向に少なくとも一層のエチレン−ビニルア
   ルコール共重合体層が実質上連続した状態で存在するこ
   とを特徴とする溶剤含有内容物を収容させるためのチュ
   ーブ状容器。