JPS6121091A - アミノ酸を製造するための改良されたアミノ基交換反応法 - Google Patents

アミノ酸を製造するための改良されたアミノ基交換反応法

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JPS6121091A
JPS6121091A JP60144092A JP14409285A JPS6121091A JP S6121091 A JPS6121091 A JP S6121091A JP 60144092 A JP60144092 A JP 60144092A JP 14409285 A JP14409285 A JP 14409285A JP S6121091 A JPS6121091 A JP S6121091A
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ジエイムズ・フレデリツク・ウオルター
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般にα−ケト酸前駆体からアミン基供与体と
してアスパラギン酸を使用する生物学的なアミン基交換
反応によりL−アミノ酸(以後「アミノ酸」と呼ぶ)を
製造する改良法に関する。さらに詳細には本発明方法は
反応の副成物の一つであるオギザル酸の分解速度を増加
させることによりアミノ基交換反応の速度と収率を改善
する方法に関する。これによって実質的にすべての前駆
体がアミ7基交換反応において消費されるように反応速
度が著しく増加する。平衡によりアミノ基交換反応が制
限されるのを除去し、さらに多量の前駆体を変化させる
ことによりアミノ酸の収率を80%以上にすることがで
きる。この方法においては金属イオンをアミン基交換反
応系に添加することにより反応の触媒として用いる。
アミノ酩前駆体は酵素により対応するし一アミノ酸に変
えることができる。例えば米国特許第3,183.17
0号[キタイ(Kitai)等]においてはバタテリア
の細胞、乾燥細胞、細胞の離解物または酵素溶液を含む
種々の酵素源から得られる多酵素系の存在下においてフ
ェニルピルビン酸のアミノ基交換反応を行わせることが
記載されている。1983年8月5日付けの米国特許願
第520,632号[フッシイ(Fusee月において
は、通常の前駆体を用い供給バッチにおいてα−ケト酸
に対し微生物的にアミノ酸交換反応を行わせ、例えばフ
ェニルピルビン酸をL−フェニルアラニンに、α−ケト
イソカプロンをL−ロイシンに、またα−ケトイソ吉草
酸をL−ウ′アリンに変える方法が記載されている。
生物によるα−ケト酸のアミノ酸への変化は酵素による
アミノ基交換反応であり、これによりアミン基供与体と
前駆体のケト基との間でアミン基が交換する。一般に酵
素によるアミノ基交換反応は平衡反応である。例えばア
ミノ酸の微生物的製造法(The N1crobial
 Production of Am1no Ac1d
S)[ヤマダ(Y+mada)ら編]のオーイシ(Oi
shi)著、第18章、前駆体ケト酸からの製造法44
0〜446頁(1972年)には、アミノトランスフェ
ラーゼを使用する際生成物の高収率を得るためにはアミ
ノ基供与体の高温層が必要であることが記されている。
米国特許第3,183,170号(キタイ等)には、ア
ミン基供与体としてL−グルタミン酸を使用するアミノ
基交換反応において、α−ケトグルグル酸が生成する速
さと同じ速度で還元的なアミノ化を行うことにより、ア
ミン基交換反応により得られるα−ケトグルタル酸をL
−グルタミン酸に戻して平衡を有利な方向に動かすこと
が報告されている。 通常のアミン基交換反応において
は、多数の化合物がアミノ基供与体として使用される。
上記のヤマダ等の著書の435〜452頁において、オ
ーイシは最良のアミン基供与体はL−アスパラギン酸、
し−ロイシン、L−イソロイシン、し−グルタミン酸で
あり、これらのアミノ酸を組み合わせて使用すれば単独
で用いるよりも良い結果が得られることを述べている。
1884年1月5日付けの米国特許願第568,300
号[ウォルター(Walter)]には、約等モル量の
アスパラギン酸とフェニルアラニン前駆体から成る溶液
を用い、乾燥細胞の形の微生物触媒を使用するか、及び
/又は系に含まれた微生物触媒を用いて前駆体の存在下
において微生物を予め生育させることにより微生物によ
るアミン基交換反応を完結させることが記載されている
オギザル酢酸(オキザロ酢酸、オキンコハク酸、または
ケトコハク酸の別名で呼ばれている)は、アミン基供与
体としてアスパラギン酸を使用する場合、酵素によるア
ミン基交換反応の副成物である。オギザル酢酸は他の点
についても研究されており、種々の機構により分解する
ことが見出だされている。Arch、 Biochem
、誌第26巻、418〜421頁(1950年)記載の
ベスマン(Bessman)の「オギザル酢酸の製造と
試験」という論文には、種々の物質が触媒となってオギ
ザル酢酸が自発的に分解することが述べられている。J
−Bioche層。
誌第3θ巻、303〜305頁(1942年)のタレブ
ス(Krebs)の論文には、種々の無機塩によりオギ
ザル酢酸が分解してピルビン酸と二酸化炭素になる速度
が増加することが報告されている。
本発明においては、原料アミノ基供与体としてアスパラ
キン酸を選び、前駆体としてα−ケト酸を週んだ場合、
アミノ酸前駆体の対応するアミノ酸へのアミン基交換反
応はアミノ基交換反応の副成物であるオギザル酢酸の分
解を触媒により促進することにより著しく改善されるこ
とが見出だされた。この分解は反応系に或種の多価金属
イオンまたはその塩を添加することにより促進される。
L−アミノ酸を蓄積し捕集することができる。この方法
によりオギザル酢酸を分解させることにより、系の平衡
を急速に右側に移動させ、反応を実質的に完結させるこ
とができる。この金属イオン触媒を用いる結果、アミン
基交換反応の速度を約7.0モル/U・時以上に、また
アミノ酸の収率を約90〜100%まで向上させること
ができる。
本発明の目的の一つは、反応速度とアスパラギン酸及び
前駆体の両方に関するアミノ酸の収率とを劇的に増加さ
せることにより、微生物的なアミ7基交換反応の改良を
行うことである。従ってそれに対応して所望の収率を達
成するのに必要な前駆体の量を減少させることができる
アミノ基交換反応の速度を実質的に増加させることによ
り、反応系が成る与えられた量の前駆体を変化させるの
に要する時間が減少する。さらに反応速度が増加すれば
前駆体の分解による生成物の収率の損失を減少させるこ
とができる。またこれによって未反応の前駆体による汚
染が防止でき、生成物の精製と回収の問題が少なくなる
本発明の他の目的はα〜ケト酸前駆体が必ずしも純粋で
なくてもよく、存在の可能性をもった不純物による抑制
効果を克服できる反応を提供することである。
本発明の全体としての目的はアミノ基交換反応によりア
ミノ酸を製造する際の製造原価を著しく低下させること
である。
本発明によれば、アミノ基供与体としてめアスパラギン
酸と適当なα−ケト酸前駆体とを用い、適当な細胞内ま
たは細胞外トランスアミナーゼを選び、トランスアミナ
ーゼの活性に有利な条件下においてアミノ基交換反応を
副成物であるオギザル酸の触媒による分解と組合せるこ
とにより対応するL−アミノ酸へのアミノ酸前駆体のア
ミ7基交換反応を遂行させる独特な方法が提供される。
触媒による分解は反応系に多価金属イオンまたはその塩
を添加し、アミ7基交換反応の平衡を著しくずらして進
行させることにより行われる。アミノ基交換反応はα−
ケト酸前駆体とアスパラギン酸とから成る溶液を細胞内
または細胞外のトランスアミナーゼ、即ちトランスアミ
ナーゼの反応を進行させ得る細胞または酵素調合物と接
触させることにより行うことができる。本明細書に使用
する「トランスアミナーゼ」という言葉は上記の前駆体
からアミノ酸への変化を支持し得る酵素または酵素系を
意味する。
この種のアミ7基交換反応に有用であることが既に見出
だされている微生物はプソイドモナス・プソイドアルカ
リゲネス(?seudomonas pseudoal
caligenes) 、プレヴイバクテリウム争チオ
ゲニタリス(Brevjbacterium thio
genitalis)、プソイドモナスΦアエリギノー
サ(Pseudomonas aeriginosa)
、バシルスeスブテイルス(Bacillus  5u
btiluS)、及びエスケリキア・コリ(Esche
richia coli)であり、夫々がフェニルアラ
ニンのし一アスパルギン酸へのアミノ基交換反応を進行
させることができる。また後の4種のバクテリアはアミ
ン基供与体としてアスパラギン酸を用いたアミン基交換
反応による他のアミノ酸の製造にも活性をもつことが示
されている。[L−チロシン(実施例4) 、 L−ロ
イシン、L−インロイシン及びL−ヴアリンの例が挙げ
られる。1本発明に有用な微生物の種類は勿論これより
も広い範囲にある。アエロバクチル(Aerobact
er)種に属する微生物、好塩微生物、及びカンディダ
(Gandida)種に属するようなイーストも適当で
あることが見出だされている。アミノ酸の製造に対する
トランスアミナーゼ活性をもち、アミン基供与体として
アスパラギン酸を使用できる任意の微生物をこの方法に
使用することができる。また適当な株の混合培養種も使
用することができる。
生育条件は使用する特定の微生物を基準にして選び、こ
れは当業界の専門家の知識と経験の範囲内にある。この
条件は健康な細胞を迅速に成長させるのに有利であるこ
とが好ましい。例えばプソイドモナス・プソイドアルカ
リゲネスを使用する場合には、温度を約35〜約39℃
に保ち、pHを約7.5に保つことが好ましい。攪拌及
び/又は通気を用い好気的な環境をつくる。適当なエネ
ルギーと栄養源を与えなければならない。
微生物はある一定の細胞密度または成長相になるまで生
育させる。正確な成長期間及び細胞密度はあまり重要で
はない。何故ならば細胞密度は成長後必要に応じ遠心分
離または濾過のような通常の方法により増加させること
ができるからである。約12〜約48時間の典型的な成
長期間により操作可能な細胞数が得られる0次いで細胞
を取り出し、細胞膜の透過処理を行うことができる。こ
の処理は乾燥、音波処理、トルエンまたは非イオン性表
面活性剤による滅菌等によって行うことができる。また
細胞を適当な基質の上に不動化すること−が望ましい。
本発明に生きている微生物を使用する場合には、これら
の微生物が通常の経済的な回収を行うためにアミノ酸生
成物を媒質の中に排泄させ得ることが好ましい。上記の
ような細胞の調製においては、細胞または反応を行うた
めの細胞材料に付随して十分量のトランスアミラーゼが
存在するようになる。
基質溶液tX当り少なくとも約2.0〜約200.0g
(乾燥基準)、好ましくは少なくとも約4.0〜約80
.0gの細胞が必要である。細胞を実際にどんな形で工
程に使用するかとは無関係に、本発明において使用する
細胞触媒の重量は乾燥基準で示される。触媒の量がこれ
より少ないとアミン基交換反応の前にかなりの量の前駆
体が分解する。通常のアミン基交換反応における前駆体
の分解の程度は、α−ケト酸前駆体及び反応条件によっ
て変動する。例えば多価金属イオンの存在、並びに耐性
のpH条件、紫外線、または酸素の存在により分解は成
程度促進される。
別法としては、細胞を含まない反応系を使用することが
できる。アミノ基交換反応を酵素的に行い、適当な酵素
、即ちトランスアミラーゼを含む溶液中で反応を進行さ
せる。従ってアミノ基交換反応に酵素調合液、即ち酵素
の組成抽出物、または分離して精製した酵素を用いるこ
とができる。
さらに他の具体化例においては酵素を適当な基質上に不
動化することができる。
アミノ酸前駆体はα−ケトカルボン酸またはその塩であ
る。本発明に使用するために選ばれるα−ケlはどのア
ミノ酸が所望のアミン基交換反応生成物であるかに依存
する。例えばフェニルピルビン酸をL−フェニルアラニ
ンに、α−ケトイソカプロン酸をL−ロイシンに、α−
ケトイソ吉草酸をL−ヴアリンに、ピルビン酸ヲし一ア
ラニンに、β−ヒドロキシ−α−ケト酪酸をL−スレオ
ニンに、p−ヒドロキシフェニルピプリン酸をL−チロ
シンに、インドールピルビン酩をL−)リプトファンに
、α〜ケトーβ−メチル吉草酸をL−イソロイシンに、
α−ケトヒスチジナル酸(β−イミダゾリルピルビン酸
)をL−ヒスチジンに変える等である。本明細書に示さ
れているように、本発明方法に通常のアミノ酸前駆体を
使用することができる。前駆体は生成することができ、
或いはナトリウム、カルシウム、カリウム、またはアン
モニウムの水酸化物による加水分解生成物または硫酸に
よる沈V物のような精製しない形であることもできる。
本発明の好適な具体化例においては、微生物と相容性の
ある緩衝溶液中にモル比約1=2〜約2:lのアスパラ
ギン酸とアミノ酸前駆体とを含む基質溶液を調製する。
反応過程を妨害せず、反応系を約6.5〜約1O00の
好適PH範囲に保つ微生物と相容性のある任意の溶媒ま
たは緩衝溶液を使用することができる。例えば、約0.
1〜0.5Mの燐酸塩緩衝溶液は適当であることが見出
だされた。別法として必要な塩基を加えるために反応系
にP)I調節剤を加えてpHを調節することができる。
アミノ基交換反応が進行するにつれてPHは低下する傾
向がある。
本発明の改善されたアミン基交換反応に対するアミン基
供与体はアスパラギン酸であるか、または実質的にアス
パラギン酸から成っていなければならない。アスパラギ
ン酸が反応系に存在する唯一のアミノ基供与体である時
に最高のアミノ酸収率が得られることが見出だされた。
アミン基供与体としてアスパラキン酸を使用すると、ア
ミノ基交換反応の副成物としてオギザル酢酸が生じる。
オギザル酢酸は自発的にまたは触媒により分解して二酸
化炭素とピルビン酸を生じる。
勿論、他のアミノ基供与体が反応系中に存在することも
許され、これらに対してはトランスアミナーゼにより利
用させることもできる。しかしアミノ基交換反応により
アスパラギン酸でないアミノ基供与体が混入してくる程
度までは、オギザル酢酸の副成物が分解することがない
から、本発明の改良法を用いる必要はない。
コファクターのピリドギザルー5=燐酸(P−5−P)
の存在はアミノ基交換反応を容易にするのに必要である
。このコファクターの酵素との錯体は一時的にピリドキ
サミン燐酸(PNP)になり、全体の反応において再生
される。少量のP−5−Pを加えてアミノ基交換反応を
補強することが望ましい。例えば約0.17iMの濃度
のP−5−Pを加えることが望ましいが、反応系に加え
られた細胞材料とともに少量のコファクターが存在して
もよい。
この改善されたアミノ基交換反応工程には下記の3種の
潜在的な速度を決定する反応がある。
(1)前駆体の微生物によるアミノ酸への変化=(2)
α−ケト酸前駆体の無価値な生成物への変化:(3)オ
ギザル酢酸副成物の分解。第一の反応である微生物によ
る反応は細胞材料中に含まれるアミノ基交換反応触媒の
添加量を増加することにより容易に進行させることがで
きる。第一の反応を進行させることにより、前駆体の分
解の程度(第二の反応)が減少する。従って臨界的な速
度決定段階はオギザル酢酸の分解になる。アミノ基交換
反応触媒の到達度の増加はオギザル酢酸の分解速度が同
時に増加する場合に限り最も有利であろう。
オギザル酢酸の分解は一次反応である。即ち分解速度は
反応系のオギザル酢酸の濃度に比例する。高濃度におい
ては分解が速くなるが、分解により濃度が低下するにつ
れて速度は遅くなる。
0.1モル/文の濃度における自発的分解速度は約8.
7 X10−3モル/sL/時である。自発的分解によ
り反応系からオギザル酢酸が除去されると、前駆体がア
ミノ酸へと変化する反応の進行が完結する傾向がある。
しかし微生物を触媒とするアミン基交換反応の初期の段
階においてオキザル酢酸はアミン基交換反応の事情が許
せばその自発的分解反応速度の最高5〜10倍、或いは
それよりも速い速度で生成する。従って自発的分解の場
合オキザル酢酸が反応系中に累積する著しい傾向がある
。特に反応の初期の段階ではそうである。何故ならば、
自発的分解速度はも早アミノ基交換反応に対する平衡の
効果を除去するほど十分には速くないからである。
オキザル酢酸の分解は例えばAI・3、A1゛4、Ni
’2、Mrr2. Mg+2、Pb−2、Ag・2、F
e” 3、Fe”2、Zn” 2、Cr”2、Or”3
、Co”2、Go’ 3、Pd”2、Au” 3のよう
な多価金属イオンまたはその塩によって触媒作用を受け
る。例えば金属イオンはこれらの硫酸塩、硫化物、また
は塩化物の塩のような可溶性の形で加えることができる
。別法としてアルミナ、鉛または鉄のような金属の粒子
を触媒として加えることができる。固体の金属片は触媒
が生成物流と共に失われないために製造工程の立場から
見ると有利である。
オキザル酢酸の分解の触媒とするのに有用な多価金属イ
オンはまたα−ケト酸前駆体を成程度分解させることが
できる。しかし触媒によるオキザル酢酸の分解速度は分
解される前駆体の相対量が反応全体としては重要でなく
なる程十分に速い。
即ちアミン基交換反応比較的少量の前駆体を分解するよ
うに進行する。
金属イオンまたはその塩の選択は反応系によって異なる
。便宜上また経済的な理由からアミノ基交換反応に使用
した前駆体またはアスパラギン酸の流れの中に既に存在
するものを選ぶことが通常好ましい。最も好適な金属イ
オンはマグネシウム、鉄、アルミニウム及び亜鉛のイオ
ンである。
鉄、アルミニウム及び亜鉛は一般に高い速度と収率を与
″える。マグネシウムは幾分低い速度と収率を与えるが
、溶解性がありまた低価格であるから好適な金属の一つ
である。
価格も重要な問題であり、銀及び鉛は高く、鉄及びニッ
ケルは廉価である。銅は着色の原因になり、或種の用途
には望ましくなく、またトランスアミナーゼを変性し、
アミノ酸とキレートをつくると信じられている。或種の
金属イオン、例えば銅及び鉄は他の酵素活性を生じる生
成物のコファクターであり、除去しなければならない。
カルシウム・イオンは前駆体を溶液から沈澱させる傾向
があるため、本発明方法には望ましくない。マンガンは
人体に対し毒性を有し、マンガン塩は本発明方法に有用
であることが示されているが、人が工程及び廃液流によ
り被毒するのを避けるという立場上好適な選択ではない
金属イオンは非常な低濃度においても、約6.7XlO
−3モル/文/時の自発的分解速度より少くとも二桁分
解速度を増加させる。例えば約0.1モル/文の高オギ
ザル酢酸濃度においては、触媒による分解速度は約0.
1〜2,0モル7文7時である。
オキザル酢酸濃度がこれよりも低く約0.02モル/立
の場合には、分解速度は約0.01〜0.2モル/文/
時である。この速度の変化は使用する金属触媒の効果及
び濃度、並びに反応の温度及びpHの変化によるもので
ある。これらの範囲において、反応系におけるオキザル
酢酸によるアミノ基交換反応速度の抑制が効果的に除去
される。これらの多価金属イオンが存在する場合、変化
の初期段階においては最高的10.0モル/文/時、オ
キザル酢酸による抑制が示されることなく全体としては
約0.05〜0.2モル/文モル/時のアミノ基交換反
応の容積速度が達成される。
分解の触媒として使用する金属イオンの濃度はアミノ基
交換反応の速度、即ちアミノ基交換反応によりオキザル
酢酸が生成する速度に合致していることが好ましい。少
なくとも約1.0 ×10=モル/文のイオンが存在す
るとオキザル酢酸の分解に対し検知し得る触媒作用が始
まる。金属イオン濃度が約1.OXIO’以上の場合に
は分解速度の増加にほとんど又は全く変化はない。典型
的な範囲は約1.OXl0I〜1.OXl0−1モル/
文である。反応系に添加する塩の量を決定する場合には
、種々の塩の溶解度が変化することに留意しなければな
らない。この触媒に不溶性の金属を使用する場合には最
高的20mg/Iが使用できる。
適当な反応容器中において細胞または酵素の調合物をア
スパラギン酸と接触させる。本発明方法の反応条件は酵
素の安定性を増強するように選択すべきであり、選ばれ
た全体としてのアミノ基交換反応によって決定される。
温度範囲は約20〜約50℃、好ましくは約30〜約4
0℃である。pHは約6.5〜約10.0、好ましくは
約7.5〜約8.5である。pHの調節は璽、素子と相
容性のある任意の塩基、好ましくは水酸化アンモニウム
またはカリウムを用いて行うことができ、この両者はい
ずれもアミノ酸前駆体及びアスパラギン酸の可溶化を助
けることができる。生きた成長している細胞を使用する
限りこの反応に通気は不必要であるが、生物的触媒と基
質との相互作用を最高にするためには、基質に対し細胞
を成程度攪拌または運動させなければならない。
このアミン基交換反応は高濃度の生物学的触媒を使用す
ると、約40日以内、好ましくは4時間以内に完結する
と期待できる。他の指標は反応の比速度、即ち1時間当
り1gの乾燥細胞が生成するアミノ酸のモル数である。
本発明方法においては、この指標は1時間当り、乾燥細
胞1gについてアミノ酸は約0.0001〜約0.1、
好ましくは約0.002〜約0.05モルのアミノ酸の
範囲にある。しかし典型的には1時間当り乾燥細胞1g
について約0.0005〜約0.01モルのアミノ酸で
ある。
オギザル酢酸の分解生成物は二酸化炭素とピルビン酸で
ある。二酸化炭素は開放容器中で反応を行うと逸散して
しまいpHは中性に近くなる。或いはこれを集めて廃棄
するか他の用途に使用することができる。pHが約7.
5以上の場合には二酸化炭素は溶液中に溶解して残留し
ている。ピルビン酸の少なくとも少量部分はアミノ基交
換反応またはアスパラギン酸によるカルボキシル化によ
りアラニンに変ると信じられる。生成するアラニンの相
対量はアミン基交換反応に使用される生物的触媒により
変化する。従ってピルビン酸及び少量のアラニンの両方
が存在するが、いずれも通常の分離法により容易に除去
することができる。
本発明の改善された生物学的アミン基交換反応により、
アスパラギン酸及びアミノ酸前駆体の両方に関し極めて
高いアミノ酸の収率が得られる。
さらにアミン基交換反応速度は著しく増加し、これによ
り収率が増加し反応時間が低下する。反応が完結した後
、アミノ酸生成物は通常の方法によって回収することが
できる。所望の生成物の典型的な回収方法にはイオン交
換及び/又は分別結晶法が含まれる。
下記の実施例は下記の実施例により本発明を例示するが
、これらの実施例は単に例示のためのものであり本発明
を限定するものではない。本発明の説明全体を通じて下
記の略号を使用する。
Ag銀 AI   アルミニウム Au金 ℃  摂氏温度 COコバルト Cr   クロム Cu銅 口S  発色溶液 Fe鉄 g  グラム 1または文 リットル X  モル Mg   マグネシウム w  マイクロ ml   ミリリットル Mn   マンガン Na   ナトリウム Ni   ニッケル OD   光学密度 P−5−P  ピリドキサルー5−燐酸pb鉛 Pd   パラジウム 駕  パーセント PPA   フェニルビリビン酸 ppm   百万分の1部 TYRチロシン Zn   亜鉛 下記実施例において得られた結果を示す下記表において
は、次式により比速度、容積速度、及び収率を計算した
比速度=(生成したモル数)/ (1時間当りの細胞のg数) 容積速度=(生成したモル数)/(文・時間)収率=(
生成したモル数)/(理論モル数)理論モル数は使用し
た前駆体またはアスパラギン酸のモル数に関するもので
ある。
実施例1 (トランスアミナーゼの活性に対するマンガン拳イオン
の効果) 17.4g/Iのフェニルピルビン酸ナトリウム(Na
−PPA)(−水和物)【シグマ・ケミカル(Sig3
a Ghemical)社製]、及び11.09g/1
c7)アスパラギン酸(シグマ・ケミカル社製)を0.
1 gMのピリドキザル=5−燐酸(P−5−P)と共
に0.IMの燐酩緩衝溶液中に含む合成溶液をつくり、
pHをアンモニア水及び硫酸を用いて7.5に調節する
。1001の試料6個をつくった。3 (11の試料に
1.OXl0−3MのMTISO4を加え、残りの試料
は対照品として使用した。この溶液を150 mlのジ
ャケット付き攪拌コツプに入れ、これを37℃に保ち穏
やかに撹拌した。
乾燥細胞調合物は次の方法でつくった。プソイドモナス
・プソイドアルカリゲネスATC012815を14文
のトリブチカーゼ(Trypticase)大豆社中で
35°Cにおいて24時間生育させた。遠心分離により
細胞を集め、真空炉中で12時間37℃において乾燥し
た。
乾燥した細胞を実験試料溶液及び対照試料に1見当り1
0.5及び2gの量で加えた。この溶液・を穏やかに攪
拌しながら約37℃に保つ。分析のために試料を5及び
24時間において採取し、PPAに対する塩化第一鉄比
色試験(方法は下記に示す)、並びにフェニルアラニン
及びアスパラギン酸に対するHPLC試験を行った。結
果を第1表に示す。この表から明らかなように、対照試
料、即ち金属塩を添加しなかった試料に対してはアミン
基交換反応の容積速度は触媒を多量に加えたにもかかわ
らず一定のままであった。MnSO4を加えるとアミン
基交換反応の比速度及び容積速度は対照品に比べ著しく
増加し、またL−フェニルアラニンの収率も高くなった
実施例2 (トランスアミナーゼの活性に対するマグネシウム拳イ
オンの効果) 17.71 g/]のNa−PPA(−水和物)(シグ
マ・ケミカル社製)、及び12.35 g/lのアスパ
ラギン酪(シグマ中ケミカル社製)を1.OX10’M
のHg5G4及び0.1 gMのP−5−Pと共に0.
05Mの燐酸緩衝溶液中に含む合成溶液をつくり、pH
をアンモニア水及び硫酸を用いて7.5に調節する。1
00m1の試料を5個の150 mlのジャケット付き
撹拌コツプに入れ、37℃に加熱し穏やかに攪拌した。
乾燥したプソイドモナス・プソイドアルカリゲネスAT
C012815の細胞を実施例1と同様にしてつくった
。夫々15.10.5.0 、2.0 、及び1.0g
/文の量の細胞をコツプに加えた。1及び24時間にお
いて試料を採取し、実施例1と同様に分析した。第2表
に示す結果は)!gsO4を加えてもアミノ基交換反応
のオギザル酢酸の低下は認められず、容積反応速度並び
に全体としての収率は増加した。
実施例3 (トランスアミナーゼの活性に対するマグネシウム・イ
オン濃度の効果) 17.0 g/lのNa−PPA(−水和物)(シグマ
・ケミカル社製(ナトリウム塩)、及び11.0 g/
lのアスパラギン酸(シグマ・ケミカル社製)を1.0
×10”4MのP−5−Pと共に0.1Mの燐酸緩衝溶
液中に含む合成溶液をつくり、pHをアンモニア水及び
硫酸を用いて7.5に調節する。 100m1の試料を
種々の量の硫酸マグネシウムと共にジャケット付き攪拌
コツプに入れ、第3表に示した% g+ 2の濃度を得
た。溶液を37℃に加熱し穏やかに撹拌した。乾燥した
プソイドモナス・プソイドアルカリゲネスATにC: 
12815の細胞を実施例1と同様にしてつくった。実
施例1と同様に分析を行うために、0.2及び5時間に
おいて試料を採取した。第3表に示す結果はMg・2イ
オンを増加させることはアミノ基交換反応の速度及び全
体としての収率が増加することに対応することを示して
いる。
Hg+を濃度:       0    3X10−’
(モル/l)      □ 0時間 PPA  (f/l)*    17.20   17
.0OASP  (f/A’>     13.00 
  13.302時間 PPA  (f’/J)*     9.96    
7.82ASP  (r#)      5.92  
  3.00PRE  (r#)      8.93
   11.73比速度    、0054.007 容積速度      、027  .0.165時間 PPA  (r/A’)*    6.50    2
.4OASP  (y/II       2.70 
   1.00PHE  (f/41’)      
12.70   15.20比速度    、003 
.0037 収率(PHE/PPA)   74.0チ  80.4
%*フェニルビプリン酸として 第   3   表 lX10” 3X10−” lX10−” 3X10−
”16.70 16.90 17.20 17.101
3.20 13.40 13.30 13.907.0
3 6.40  B、02 9.012.50 3.3
0 3.44 3.4512.80 11.52 11
゜07 11.60.0078 .007.0067 
.007.039 .035 .034 .0352.
21 2.63 2.12 2,701.00 1.0
0 1.00 1.0015.40 15.60 16
.00 15.90.0037.0038 、oos9
’ 、003992.0%92.0%93.0チ93.
0チ実施例4 (トランスアミナー“ゼの活性に対する種々の塩のの効
果) 20.8 g/IのNa−PPA(−水和物)(シグマ
・ケミカル社製、及び13.5 g/lのアスパラギン
酸(シグマ・ケミカル社製)を0.I ILMのP−5
−Pと共に0.INの燐酸緩衝溶液中に含む合成溶液を
つくり、下記の塩1.OXIF5モル/lを各試料に加
えた。硫酸マグネシウム、硫酸マンガン、硫酸銅、塩化
カルシウム、硫酸アルミニウム、及び硫酸鉄。1個の試
料を塩を加えずに対照試料としてとっておく。各試料の
pHを8.5に調節し穏やかに攪拌する。実施例1と同
様にして、乾燥したプソイドモナスΦプソイドアルカリ
ゲネスATC012815の細胞をつくった。各溶液に
0.5gの乾燥した細胞を加えた。0.2及び24時間
において試料を採取し、実施例1と同様に分析をした。
第4表に示す結果はMg42、Mn″2、A1◆3及び
Fe・2はアミノ基交換反応の速度と収率を増加させる
ことを示している。
第  4  表 (S々の塩の比較) M y S 04M n S 04CtLS 040時
間 PPA  Cf/l)*    16.”   16,
0416.3OASP  (f/l)    13.1
0  15°5°  13.745時間 ppA (y/i)*     Ams     6.
33     9.0[]ASP  (r#)    
   4.47    5.47     9.00P
RE  (t/l)       a44     a
59     3.09容積速度      、011
  .011  .0037比速度    、002 
.0021 .00075  。
24時間 PPA  (r#)”     0.00    0.
00     2.2OASP  (r/d)    
   [1,971,27B、90PHE  (r/A
’>      15.50   14.90    
 6.86収率<PRE/PPA)   94,9チ 
 93.0チ  45,0チ収率(PRE/ASP) 
  95.01  7ao%60.01*フェニルピプ
リン酸として 16.20     16.55    15.90 
   16.4014.41j     12.74 
   14.34    14.328.10    
  8.30     9.30     6.201
6.80      4.90     6.93  
   8.202.75      8,85    
 7.10     6.20.0033     .
011    .009    .007ooo67 
  .0021    、oots    、0017
170      0.00     0.00   
   0.005.74      1.68    
 3.20     4.104.95     14
.95    14.00     13.2030.
0チ    9D、0%    88.0%    8
0.0係66.0%    95.0%    80.
0チ    74.0ヂ実施例5 (可溶性の塩と不溶性の塩との比較) 30.0 g/IのNa−PPA(−水和物)(シグマ
・ケミカル社製、及び24.0 g/lのアスパラギン
酸(シグマ・ケミカル社製)を0.1 pにのP−5−
P及びディスインフェクタント(diSinfecta
nt)剤として1100ppのバーカット(Barqu
at) MB−5O(商品名)[ロンザ(Lonza)
社製Jと共に0.IMの燐酸緩衝溶液中に含む合成溶液
をつくる。この溶液1001の試料の各々に下記1種の
塩を加える。 1.OXIOIMのMgSO4,1,O
Xl0−2)IのMg5O+ 、 1.OXl02Hの
A12 (SO4)3、及び10g/ IのアルミナO
ペレット(約40メツシユ) 、 pHをアンモニア水
及び硫酸を用いて8.5に調節する。各溶液に5.0g
の湿ったプソイドモナス・プソイドアルカリゲネスAT
CG 12815(水分72z)を加えた。この溶液を
37℃に加熱し穏やかに攪拌した。O,L、2.5及び
24時間において試料を採取し実施例1と同様に分析を
行なった。第5表に示す結果はアミノ基交換反応の容積
速度及び全体としての収率を増加させる上において、ア
ルミナ・ペレットは硫酸マグネシウムまたは硫酸アルミ
ニウムとほぼ同様に効果的であることを示している。
(アルミ 0時間 ppA (y/l )*        23.54A
SP  (f/l)        23.201時間 PPA  (f/l)*       16.52AS
P  (y/l)         18.49PHE
  (f/l)         7.18容積速度 
       、044 比速度     、0031 5時間 PPA  (r、#)*        2.84AS
P  (f71)         7.73PEE 
 (f/l)         19.05容積速度 
       、025 比速度     、0016 24時間 PPA  (f/l)*         0.00A
SP  (f/l)          4.69PH
E  (y/i )         23.45収率
(pmE7ppA)     99.6%*フェニルピ
プリン酸として 第   5   表 す・ペレットと金属塩の比較) 23.07      23.82     23.8
324.07      24.00     24.
0315.31      17.40     15
.1717.73      20.20     1
6.049.18       6.40      
 &59.053’       、038     
.052.0038     .0028    .0
0372.10       4.57      2
.076.22       7.73      6
.0219.74      19.05     2
1.95.024      .023     .0
27.0017     .0016     .00
19o、00       0.00      0.
003.47       4,80      3.
4622.79      22.20     22
.759&9%      93.9%     95
.5チ実施例6 (チロシンの製造) 1.25gのp−ヒドロキシフェニルピルビン酸(pl
(−PPA)(シグマ−ケミカル社製)を1.0gのア
スパラギン酸(シグマ・ケミカル社製) 、 0.1 
、にのP−5−P 、 1.OXlONM/] c7)
硫酸亜鉛ト共ニ0.I Mの燐酸緩衝溶液501の中に
含む合成溶液をつった。溶液のpHを8.0に調節する
。エスヶリキア・コリATCC11303の細胞を水分
含量75%の細胞のペースト50.0gとハイボール(
)Iypol)[商品名(HFP3000、グウ゛リュ
ー書アール争グレース(W、 R,Grace)社製]
ポリウレタン予備重合体50.0gと混合することによ
りハイボール発泡体の中で不動化させる。この混合物を
硬化させ(約15分)、硬化させた発泡体を約1/4イ
ンチの大きさの小片に切断する。全部で4.0gの硬化
した発泡体を調製したpH−PPA溶液に加えた。溶液
を穏やかに攪拌しつつ37℃に保つ。
0.3及び18時間において試料を採取し、薄層クロマ
トグラフ(TLC)及びHPLCでチロシン及びアスパ
ラギン酸について分析した。3時間後、チロシンが生成
するにつれて溶液は沈澱により曇る。
生成物を回収するために、スラリ及び発泡体を同容積の
アセトンで洗浄し、発泡体をブフナーの濾斗で濾別する
。溶液中に約1.2g/Iのチロシンを含むこの溶液を
300ORPMで遠心分離する。得られたアミノ酸のペ
レットを集め乾燥する。全部で1.1gの乾燥した生成
物を捕集し、TLG及びHPLCにより同定した。この
生成物は非水溶液滴定により純度が〉88zであること
が見出だされた。第6表に示した結果は本発明の方法が
チロシンを高収率で迅速に製造するのに適し−Cいるこ
とを示している。
第6人 (チロシンの製造) pH−PPA(f/l)   25.0   −   
−ASP  D’/l)     1a5   16.
2   1.2TYR’         0.0  
 1.2  1.2TYR20,01,0 1その時間における試料溶液中のチロシンのV数2 乾
燥ペレット中の全収率としてのチロシンのり数フェニル
ピルビン酸ナトリウム塩に対する塩化第二鉄比色試験法 原理:フェニルピルビン酸(PPA)は第二鉄イオンと
緑色の錯体をつくる。この緑色の強度は存在するPPA
の量に比例する。
試薬: 1、発色溶液(DS) (1000!II)  −下記
の成分を混合し水浴中で室温に冷却する。この内容物を
1文の定容フラスコに入れ、脱イオン水で一定容積にす
る。成分: 0.5gのFeCl3  * 6H20,
201の氷酢酸、800 mlのジメチルスルフオキシ
ド、200 mlの脱イオン水。
2、Na−PPA標準溶液(10g/I) −500m
gのNa−PPAφHzO[アルドリッチ・ケミカル(
Aldrich Ghemical)社製、純度98〜
100$1を401の0.11+1 )リス/He I
緩衝溶液(pH8,0)に34℃において加える。溶解
するまで攪拌する。この溶液を501の定容フラスコに
入れ、トリス/El緩衝溶液で一定容積にする。冷蔵庫
中に保存する。 0.IMのトリス/MCI緩衝溶液は
900 mlの脱イオン水を12.11gのトリスに加
える。HCIでpHを8.0に調節する。定容フラスコ
に注ぎ脱イオン水を加えて1oOQi+1にする。
較正曲線: Na−PPAの標準溶液及び4.95m1
の発色溶液をガラスの分光光度計の管に加える。渦動機
上で混合する。正確に10分間(DSを第一の管に加え
た時から計って)放置する。840 nmにおいて光学
的密度(叩)を読む。Ha−PPA・O20の標準較正
曲線をつくる(垂直軸は吸光度、水平軸はmgNa−P
PA・O20/ml O3)。
Na−PPA標準液  mgNa−PPA ・O20/
+111 ll5(pi) 5               0.0110   
             0.0215      
         0.0320          
     0.0425              
 0.0530               0.0
8計算: Na−PPAllH2O(+ag/ml)  =ODX
100 X稀釈度/(標準曲線の傾斜)PPA(g/l
)  = [0DX100 X稀釈度/(標準曲線の傾斜)]X 
 (lB4.4/204.18) 本発明の原理、好適な具体化例、及び操作方法を上記に
記載した。しかしこれらの記載は本発明を例示するもの
であって本発明を限定するものではないから特定の形に
限定されるものではない。
当業界の専門家は本発明の精神を逸脱することなく多く
の変形を行うことができる。
特許出願人 ダブリュー・アール・ブレイス・

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(a)アミノ基供与体としてアスパラギン酸を選び
    、 (b)アミノ酸前駆体として適当なα−ケト酸を選び、 (c)適当な細胞内及び細胞外トランスアミナーゼを選
    び、 (d)トランスアミナーゼ活性に有利な条件下において
    、アミノ基交換反応をアミノ基交換反応の副成物である
    オギザル酢酸の触媒による分解と組み合わせ、この際該
    触媒による分解は反応系に多価金属イオン又はその塩を
    加えることにより行ない、そして (e)アミノ基交換反応を進行させる ことを特徴とするアミノ酸前駆体のアミノ基交換反応を
    進行させてアミノ酸前駆体を対応するL−アミノ酸に変
    える方法。 2、該多価金属イオンは Al^+^3、Al^+^4、Mg^+^2、Mn^+
    ^2、Ni^+^2、Pb^+^2、Ag^+^2、F
    e^+^2、Fe^+^3、Zn^+^2、Cr^+^
    2、Cr^+^3、Co^+^2、Co^+^3、Pd
    ^+^2、及びAu^+^3から成る群から選ばれる特
    許請求の範囲第1項記載の方法。 3、該多価金属イオンはAl^+^3またはAl^+^
    4である特許請求の範囲第2項記載の方法。 4、該多価金属イオンはMg^+^2である特許請求の
    範囲第2項記載の方法。 5、該多価金属イオンはZn^+^2である特許請求の
    範囲第2項記載の方法。 6、該多価金属イオンはFe^+^2またはFe^+^
    3である特許請求の範囲第2項記載の方法。 7、該多価金属イオンは少なくとも約1.0×10^−
    ^4モル/lの量で存在する特許請求の範囲第2項記載
    の方法。 8、該多価金属イオンは少なくとも約5.0×10^−
    ^3〜1.0×10^−^1モル/lの量で存在する特
    許請求の範囲第7項記載の方法。 9、該多価金属イオンは金属粒子の形で与えられる特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 10、該多価金属イオンは可溶性の塩の形で与えられる
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 11、アミノ基交換反応の生成物として生じるオギザル
    酢酸は約0.02〜約2.0モル/lの速度で分解する
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 12、約0.05〜約10.0モル/l/時のアミノ基
    交換反応の容積速度が達成される特許請求の範囲第1項
    記載の方法。 13、該α−ケト酸前駆体及び該L−アミノ酸はフェニ
    ルピルビン酸をL−フェニルアラニンに、α−ケトイソ
    カプロン酸をL−ロイシンに、α−ケトイソ吉草酸をL
    −ヴァリンに、ピルビン酸をL−アラニンに、β−ヒド
    ロキシ−α−ケト酪酸をL−スレオニンに、p−ヒドロ
    キシフェニルビブリン酸をL−チロシンに、インドール
    ピルビン酸をL−トリプトファンに、α−ケトヒスチジ
    ナル酸(β−イミダゾリルピルビン)をL−ヒスチジン
    に、α−ケト−β−メチル吉草酸をL−イソロイシンに
    変えるような対をなした群から選ばれる特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 14、該L−アミノ酸はL−フェニルアラニンである特
    許請求の範囲第13項記載の方法。 15、工程(d)及び(e)は温度約20〜約50℃、
    pH約6.5〜約10.0において行われる特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 16、アスパラギン酸対アミノ酸前駆体のモル比は約1
    :2〜約2:1である特許請求の範囲第1項記載の方法
    。 17、該トランスアミナーゼはプソイドモナス種、ブレ
    ヴィバクテリウム種、バシルス種、アエロバクテル種、
    エスケリキア・コリ種、ガンディタ種及び好塩微生物と
    共に存在する特許請求の範囲第1項記載の方法。 18、微生物は乾燥基準において約2.0〜約80.0
    g/1の濃度で存在する特許請求の範囲第17項記載の
    方法。 10、L−アミノ酸を累積させて集める特許請求の範囲
    第1項記載の方法。 20、α−ケト酸前駆体及びアミノ基供与体を含有して
    成る溶液をアミノ基交換反応を促進し得る細胞または酵
    素調合物と接触させ、α−ケト酸とアミノ基供与体をア
    ミノ基交換反応によりL−アミノ酸にするL−アミノ酸
    を製造する方法であって、(a)アミノ基供与体として
    アスパラギン酸を選択し、 (b)反応系に多価金属イオンまたはその塩を加えるこ
    とによりアミノ基交換反応の副成物であるオギザル酢酸
    の分解の触媒とし、 (c)L−アミノ酸を蓄積する ことを特徴とする方法。 21、該多価金属イオンは Al^+^3、Al^+^4、Mg^+^2、Mn^+
    ^2、Hi^+^2、Pb^+^2、Ag^+^2、C
    u^+^2、Fe^+^2、Fe^+^3、Zn^+^
    2、Cr^+^2、Cr^+^3、Co^+^2、Co
    ^+^3、Pd^+^2、及びAu^+^3から成る群
    から選ばれる特許請求の範囲第20項記載の方法。 22、該多価金属イオンは少なくとも約1.0×10^
    −^4モル/lの量で存在する特許請求の範囲第20項
    記載の方法。 23、アミノ基交換反応の容積速度は約0.05〜約1
    0.0モル/l/時である特許請求の範囲第20項記載
    の方法。 24、蓄積したL−アミノ酸を集める特許請求の範囲第
    20項記載の方法。 25、該α−ケト酸前駆体がフェニルピルビン酸であり
    、該L−アミノ酸がL−フェニルアラニンである特許請
    求の範囲第20項記載の方法。 26、アミノ基供与体としてアスパラギン酸を使用して
    α−ケト酸をアミノ基交換反応によりL−アミノ酸に変
    える際に生じるオギザル酢酸を触媒的に分解する方法で
    あって、多価金属イオンまたはその塩をアミノ基交換反
    応系に加えることを特徴とする方法。 27、該多価金属イオンは Al^+^3、Al^+^4、Mg^+^2、Mn^+
    ^2、Ni^+^2、Pb^+^2、Ag^+^2、C
    u^+^2、Fe^+^2、Fe^+^3、Zn^+^
    2、Cr^+^2、Cr^+^3、Co^+^2、Co
    ^+^3、Pd^+^2、及びAu^+^3から成る群
    から選ばれる特許請求の範囲第26項記載の方法。 28、該多価金属イオンはAl^+^3またはAl^+
    ^4である特許請求の範囲第27項記載の方法。 28、該多価金属イオンはMg^+^2である特許請求
    の範囲第27項記載の方法。 30、該多価金属イオンはFe^+^2またはFe^+
    ^3である特許請求の範囲第27項記載の方法。 31、該多価金属イオンはZn^+^2である特許請求
    の範囲第27項記載の方法。 32、該多価金属イオンは少なくとも約1.0×10^
    −^4モル/lの量で存在する特許請求の範囲第27項
    記載の方法。 33、該オギザル酢酸は約0.02〜約2.0モル/文
    の速度で分解させる特許請求の範囲第27項記載の方法
JP60144092A 1984-07-05 1985-07-02 アミノ酸を製造するための改良されたアミノ基交換反応法 Pending JPS6121091A (ja)

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