JPS61209262A - ナイロン組成物 - Google Patents
ナイロン組成物Info
- Publication number
- JPS61209262A JPS61209262A JP5012685A JP5012685A JPS61209262A JP S61209262 A JPS61209262 A JP S61209262A JP 5012685 A JP5012685 A JP 5012685A JP 5012685 A JP5012685 A JP 5012685A JP S61209262 A JPS61209262 A JP S61209262A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nylon
- zinc
- parts
- weight
- stress
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は安価かつ簡便に製造可能で、しかもポリアミド
樹脂本来の優れた機械的性質を損なうことな(、耐スト
レスクランク性が著しく改良されたナイロン組成物に関
する。
樹脂本来の優れた機械的性質を損なうことな(、耐スト
レスクランク性が著しく改良されたナイロン組成物に関
する。
一般にプラスチック材料は応力のかかった状態で薬品に
触れるとクラックを生じることがあり、ストレスクラン
クとして知られている。ナイロンはこのようなストレス
クラックを生じにくい材料であるが、それでもハロゲン
化金属溶液に接触するとクラックが発生する。このこと
は、例えば塩化カルシウム、塩化ナトリウムなどを散布
して融雪する環境などでのナイロンの応用を著しく制限
することになり、従来から改良が望まれていた。事実、
ポリマーブレンド(特開昭57−212252号公報)
などで改良する試みも見られるが、まだまだ不十分であ
り、逆に相溶性の悪さから機械的性質の低下を招いてし
まうことになった。
触れるとクラックを生じることがあり、ストレスクラン
クとして知られている。ナイロンはこのようなストレス
クラックを生じにくい材料であるが、それでもハロゲン
化金属溶液に接触するとクラックが発生する。このこと
は、例えば塩化カルシウム、塩化ナトリウムなどを散布
して融雪する環境などでのナイロンの応用を著しく制限
することになり、従来から改良が望まれていた。事実、
ポリマーブレンド(特開昭57−212252号公報)
などで改良する試みも見られるが、まだまだ不十分であ
り、逆に相溶性の悪さから機械的性質の低下を招いてし
まうことになった。
そこで、本発明者は上述した欠点を解決すべく鋭意努力
した結果、ナイロン樹脂に特定の添加剤を配合すること
により、安価で成形加工性が良好で、しかもナイロン樹
脂本来の優れた機械的性質を保持したまま、耐ストレス
クランク性を改良することが可能であることを見出し、
本発明に到達した。
した結果、ナイロン樹脂に特定の添加剤を配合すること
により、安価で成形加工性が良好で、しかもナイロン樹
脂本来の優れた機械的性質を保持したまま、耐ストレス
クランク性を改良することが可能であることを見出し、
本発明に到達した。
即ち、本発明は、炭素原子数100個当たりのアミド基
数が10個以上のポリアミド樹脂100重量部に、ハロ
ゲン化亜鉛を0.01重量部以上50重量部以下添加し
てなる耐ストレスクランク性ナイロン組成物を提供する
ものである。
数が10個以上のポリアミド樹脂100重量部に、ハロ
ゲン化亜鉛を0.01重量部以上50重量部以下添加し
てなる耐ストレスクランク性ナイロン組成物を提供する
ものである。
本発明におけるポリアミド樹脂とは、炭素原子数100
個当たりのアミド基数が10個以上のものであり、ナイ
ロン6で代表されるラクタムあるいはアミノカルボン酸
を主成分とするホモポリアミドやコポリアミド、ナイロ
ン66で代表されるジアミンとジカルボン酸を主成分と
するホモポリアミドやコポリアミドなど全てが含まれる
。また当然この中にはセグメンテフドボリアミドエラス
トマーとよばれるマルチブロックコポリマーなども含ま
れる。
個当たりのアミド基数が10個以上のものであり、ナイ
ロン6で代表されるラクタムあるいはアミノカルボン酸
を主成分とするホモポリアミドやコポリアミド、ナイロ
ン66で代表されるジアミンとジカルボン酸を主成分と
するホモポリアミドやコポリアミドなど全てが含まれる
。また当然この中にはセグメンテフドボリアミドエラス
トマーとよばれるマルチブロックコポリマーなども含ま
れる。
また、本発明における添加剤であるハロゲン化亜鉛は、
塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛などはもちろん、チオ
シアン酸亜鉛など擬ハロゲン化物も含む。
塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛などはもちろん、チオ
シアン酸亜鉛など擬ハロゲン化物も含む。
本発明で使用するハロゲン化亜鉛の添加量は、ポリアミ
ド樹脂100重量部に対し、0.01重量部以上50重
量部以下であり、0.01重量部未満では充分な耐スト
レスクラック性が得られず、また、50重量部を越える
と、ハロゲン化亜鉛が固体粒子としてポリアミド中に分
散してしまい、機械的性質が急激に低下してしまう本発
明におけるポリアミド樹脂へのハロゲン化亜鉛の添加方
法としては、ハロゲン化亜鉛の水溶液やアルコール溶液
にポリアミドを浸漬する方法、ハロゲン化亜鉛をポリア
ミドと機械的に混合してから押出機で溶融混練する方法
、ポリアミドの重合時にハロゲン化亜鉛を添加する方法
などの種々の方法が実施できる。
ド樹脂100重量部に対し、0.01重量部以上50重
量部以下であり、0.01重量部未満では充分な耐スト
レスクラック性が得られず、また、50重量部を越える
と、ハロゲン化亜鉛が固体粒子としてポリアミド中に分
散してしまい、機械的性質が急激に低下してしまう本発
明におけるポリアミド樹脂へのハロゲン化亜鉛の添加方
法としては、ハロゲン化亜鉛の水溶液やアルコール溶液
にポリアミドを浸漬する方法、ハロゲン化亜鉛をポリア
ミドと機械的に混合してから押出機で溶融混練する方法
、ポリアミドの重合時にハロゲン化亜鉛を添加する方法
などの種々の方法が実施できる。
本発明のハロゲン化亜鉛を含有する耐ストレスクランク
性の改良されたナイロン組成物は、プレス成形、押し出
し成形、射出成形など任意の方法で任意の形状に成形し
た後、実用に供される。
性の改良されたナイロン組成物は、プレス成形、押し出
し成形、射出成形など任意の方法で任意の形状に成形し
た後、実用に供される。
又、本発明による耐ストレスクランク性ナイロン組成物
には常用の樹脂用添加物、例えば酸化安定剤、防炎剤、
紫外線安定剤、可塑剤等を配合しても良い。
には常用の樹脂用添加物、例えば酸化安定剤、防炎剤、
紫外線安定剤、可塑剤等を配合しても良い。
こうして得られた本発明の耐ストレスクランク性ナイロ
ン組成物は、極めて良好な耐ストレスクラック性、良好
な加工性及び機械的性質を有する。
ン組成物は、極めて良好な耐ストレスクラック性、良好
な加工性及び機械的性質を有する。
以下、実施例及び比較例を示して本発明の詳細な説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。
実施例1
ナイロン612(ダイセルヒュルス■製タイアミド01
800 )ペレット100重量部に対し、塩化亜鉛を0
.01重量部添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合
してから、押出機により溶融混練した後、ペレタイザー
でペレット化した。
800 )ペレット100重量部に対し、塩化亜鉛を0
.01重量部添加し、ヘンシェルミキサーを用いて混合
してから、押出機により溶融混練した後、ペレタイザー
でペレット化した。
このペレットを使い、射出成形法で引張りダンベル片を
成形した。次に、P、 Dunnらの方法(J。
成形した。次に、P、 Dunnらの方法(J。
Appl 、Polym、 Sci 、 、 13.1
641 (1969) )に従い、ストレスクラック試
験を実施した。ダンベル片に3%の引張り歪みをかけた
状態で、このダンベル片上にLiBr飽和水溶液を一滴
落とし、クランクの発生状態を観察した。その結果この
状態テ5時間放置しても、ダンベル片表面にはクラック
の発生は見られなかった。
641 (1969) )に従い、ストレスクラック試
験を実施した。ダンベル片に3%の引張り歪みをかけた
状態で、このダンベル片上にLiBr飽和水溶液を一滴
落とし、クランクの発生状態を観察した。その結果この
状態テ5時間放置しても、ダンベル片表面にはクラック
の発生は見られなかった。
実施例2
実施例1において、塩化亜鉛の添加量を15重量部とす
ること以外は実施例1と全く同様の方法で引張りダンベ
ル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。その
結果、実施例1と同様にこの試験片でもクラックの発生
は見られなかった。
ること以外は実施例1と全く同様の方法で引張りダンベ
ル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。その
結果、実施例1と同様にこの試験片でもクラックの発生
は見られなかった。
実施例3
実施例1において、塩化亜鉛の添加量を45重量部とす
ること以外は実施例1と全く同様の方法で引張りダンベ
ル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。その
結果、実施例1と同様にこの試験片でもクラックの発生
は見られなかった。
ること以外は実施例1と全く同様の方法で引張りダンベ
ル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。その
結果、実施例1と同様にこの試験片でもクラックの発生
は見られなかった。
比較例1
実施例1において、塩化亜鉛の添加量を0.QO5重量
部とすること以外は実施例1と全く同様の方法で引張り
ダンベル片を作製し、ストレスクランク試験を実施した
。その結果、LiBr水溶液を滴下すると同時にクラッ
クが発生した。
部とすること以外は実施例1と全く同様の方法で引張り
ダンベル片を作製し、ストレスクランク試験を実施した
。その結果、LiBr水溶液を滴下すると同時にクラッ
クが発生した。
比較例2
実施例1において、塩化亜鉛の添加量を60重量部とす
ること以外は実施例1と全く同様の方法で引張りダンベ
ル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。その
結果、LiBr水溶液滴下後30分はどしてからクラッ
クが発生するのが認められた。また、この試料は、ナイ
ロン612に未溶解の塩化亜鉛粒子がナイロン中に分散
し、機械的性質の低下が見られた。
ること以外は実施例1と全く同様の方法で引張りダンベ
ル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。その
結果、LiBr水溶液滴下後30分はどしてからクラッ
クが発生するのが認められた。また、この試料は、ナイ
ロン612に未溶解の塩化亜鉛粒子がナイロン中に分散
し、機械的性質の低下が見られた。
実施例4
実施例2において、ナイロン612の代わりにナイロン
6 (東し■製CM−,1021T)を使用すること以
外は実施例2と全く同様にして引張りダンベル片を作製
し、ストレスクラック試験を実施した。その結果、この
試験片でもクランクの発生は見られなかった。
6 (東し■製CM−,1021T)を使用すること以
外は実施例2と全く同様にして引張りダンベル片を作製
し、ストレスクラック試験を実施した。その結果、この
試験片でもクランクの発生は見られなかった。
実施例5
実施例4において、塩化亜鉛の代わりにヨウ化亜鉛を添
加すること以外は実施例4と全く同様にして引張りダン
ベル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。そ
の結果、この試験片でもクラックの発生は見られなかっ
た。
加すること以外は実施例4と全く同様にして引張りダン
ベル片を作製し、ストレスクラック試験を実施した。そ
の結果、この試験片でもクラックの発生は見られなかっ
た。
実施例6
実施例2において、塩化亜鉛の代わりにチオシアン化亜
鉛を添加すること以外は実施例2と全く同様にして引張
りダンベル片を作製し、ストレスクラック試験を実施し
た。その結果、この試験片でもクランクの発生は見られ
なかった。
鉛を添加すること以外は実施例2と全く同様にして引張
りダンベル片を作製し、ストレスクラック試験を実施し
た。その結果、この試験片でもクランクの発生は見られ
なかった。
Claims (1)
- 炭素原子数100個当たりのアミド基数が10個以上の
ポリアミド樹脂100重量部に、ハロゲン化亜鉛を0.
01重量部以上50重量部以下添加してなる耐ストレス
クラック性ナイロン組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5012685A JPS61209262A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | ナイロン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5012685A JPS61209262A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | ナイロン組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61209262A true JPS61209262A (ja) | 1986-09-17 |
Family
ID=12850434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5012685A Pending JPS61209262A (ja) | 1985-03-13 | 1985-03-13 | ナイロン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61209262A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018110338A1 (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 物品、非晶性ポリアミド樹脂、物品の強度向上方法 |
-
1985
- 1985-03-13 JP JP5012685A patent/JPS61209262A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018110338A1 (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 物品、非晶性ポリアミド樹脂、物品の強度向上方法 |
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