JPS61197425A - 湿式酸化法におけるマグネタイト等生成物の酸化防止方法 - Google Patents

湿式酸化法におけるマグネタイト等生成物の酸化防止方法

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JPS61197425A
JPS61197425A JP3821685A JP3821685A JPS61197425A JP S61197425 A JPS61197425 A JP S61197425A JP 3821685 A JP3821685 A JP 3821685A JP 3821685 A JP3821685 A JP 3821685A JP S61197425 A JPS61197425 A JP S61197425A
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JP
Japan
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reaction
magnetite
oxidation
product
wet
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Application number
JP3821685A
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English (en)
Inventor
Masaki Kondo
正樹 近藤
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は湿式酸化法におけるマグネタイト等生成物の酸
化防止方法に関し、詳しくはマグネタイト、その他の金
属フエライ)f湿式酸化法で生厭せしめた後、反応液を
冷却して、生成物か取出されるまでの間にその主成物の
酸化するのを防止せしめるようにした、良質のマグネタ
イト等の製造法に関する。
〔従来技術〕
事務用機器や電子計算機等の発達・普及に伴なって、そ
こで使用される磁気記録材料の量も多くなり、同時に、
品質のよいものが望まれるようになっている。
磁気記録材料は樹脂フィルム、紙などの支持体上に結着
剤とともに強磁性粉末を塗工したり、あるいは、前記支
持体上に強磁性粉末を蒸着したりなどしてつくられてい
る。
かかる強磁性粉末の一つとしてスピネル臘強磁性酸化物
のある種のものか知られており、その製造法には乾式法
と湿式法(湿式酸化法)とかある。だが、乾式法は主に
Fe20B粉末に2価の金属酸化物等を混合し、加熱に
より、固相反応を行なって生成物を得るというものであ
るため、その加熱中に生成物が焼結を起して、分散性の
よい微粉末が得られにくいといった欠点かある。
、これに対して、湿式酸化法は第1鉄塩水溶液にアルカ
IJ 全添加し沈#そ生ぜしめ、この懸濁液を空気等の
酸化性雰臼気下で徐々に酸化させてマグネタイト(Fe
ρ4〕等を得るというものであり、この方法によれば強
磁性粉末が生成できることから有利であるとされている
しかしながら、こうした湿式酸化法によってマグネタイ
トやフエライトヲ工業規模で連続生産した場合、生成さ
れたそれらマグネタイト等の性状は必ずしも十分でなく
、磁気記録材料用として改良の余地が残されているとい
うのが実情である。
本発明者は、従来の湿式酸化法で得られるマグネタイト
等生成物について詳細に検討した結果、これらが連続生
産された後の処理如何によってスピネル型生成物中の第
1鉄が徐々に酸化され、生成物の品質を落す傾向かある
のを見いだした。本発明はかかる知見に基づいて完成さ
れたものである。
〔目  的〕
本発明の目的は湿式酸化法での連続生産により、磁気記
録材料に有用なスピネル型構造をもつ強磁性酸化物の製
造法を提供するものである。
本発明の他の目的は、得られたスピネル型生成物中の第
1鉄の酸化を防止する方法を提供するものである。
〔構 成〕
本発明は湿式酸化法によるマグネタイト等の生成に際し
て、反応終了検知後、反応液を70℃以下に冷却し生成
物の酸化を防止せしめることを特徴とするマグネタイト
等生成物の酸化防止方法である。
以下、本発明方法をさらに詳細に説明すると、前記のと
おり、マグネタイトは第1鉄塩水溶液にアルカリを加え
沈澱物を生ぜしめた後、これを徐々に酸化するようにし
て製造しているが、通常この第1鉄塩水溶液とアルカリ
との反応では、下記式にみられるように マグネタイト(Feρ4)又はオキシ水酸化鉄(Pe0
OH) 、あるいはそれらの混合物が生成する。
第1鉄イオンの酸化によりどのような化合物が最終的に
生成するかは反応の条件によって決定される。
第1鉄の沈澱を含む懸濁液を酸化させる場合、一般に、
反応温度か高いほどFe3O4の生成に適し、逆に低い
反応温度ではFe00Hの生成に適している。
第、1鉄塩に対して当量のアルカIJ −I−添加する
とpH10〜12の懸濁液か得られる。この懸濁、液か
らは約50℃以上の酸化反応温度でFe104が主に生
成し、酸化温度を下げると非強磁性の書−FeOOHか
多く生成する。
従って、これまでの湿式酸化法によるマグネタイトやフ
ェライトの連続生産では、高品質の  ・生成物を得る
ため、酸化反応温度を80〜90℃とし、pH9〜lO
又はそれ以上として行なっている。多段反応槽内の液滞
留時間は3〜8時間くらいとし、Fe(OH)1の酸化
反応終了を最終反応槽の溶存酸素濃度(DO)’P酸化
還元電位(ORP)の変化で検知している。だが、反応
終了後の最終反応槽内液滞留時間は、通常、α5〜2時
間程度あり、このためスピネル生成物中の第1鉄か徐々
に酸化される傾向がある。本発明は、この生成物中の第
1鉄の酸化防止を図ってい□る。
いま、re(OH)1の空気酸化によるマグネタイト生
成反応を例にとって説明を加えれば次のとおりである。
LOモル/ L s pH12のFe(OH)、 @濁
液を反応温度60℃、70℃および80℃で空気酸化し
ζ反応液中の第1鉄/全鉄のモル比(以降Mと略記する
)の変化を追跡したところ、第1図に示したごとき結果
か得られた。
この反応はfR素溶解速度律速であるため、空気酸化に
おける通気攪拌条件か一定ならばFe(OH)、の酸化
速度は一定であり、第1鉄/全鉄のモル比は反応時間に
対し直線的に減少する。
また、反応中、反応液の溶存酸素濃度(DO)は零pp
mであるか、 Fe(OH)2の酸化が終了するとDO
が上昇し飽和に達するから、DOで反応終了が検知でき
、この時間(即ち、マグネタイト生成反応終了時間)を
第1図に′eで示した。
反応温度が60℃と70℃とでは、Ie以降、通気攪拌
を続けてもMに変化は見られなかった。
しかし、反応温度80℃では、反応終了時M=0.33
0であったか、#e後1時間でM:0.30に低下した
。これは生成したFe3O4がy−FetOBに変化し
始めていることを意味している。
こうした実験給米から、 Fe(OH)tの反応温度を
80℃とし、#e以降は70℃とした結果、Mの低下は
見られずM:0.327で一定であった。
これはFe(OH)、 (7398%がFe1O,に転
化し、残り2チかα−Fe00Hになっていることを示
している。なお、gz図中に引出線で付した番号lは前
記反応@度か60℃のもの、2は70℃のもの、3は8
0℃のもの、4は反応温度80℃でIc以降70℃とし
たものの例である。
このように、Fe (0H)Hの酸化反応終了後、速や
かに反応液の温度を70℃以下好ましくは40〜70℃
の範囲に下げることにより、マグネタイトの酸化を有効
に防止することが可能となる。
第2図は、5つの槽からなる連続反応槽を用い、例えば
反応温度80℃でマグネタイトを生成せしめる場合の例
を示している。即ち、第5槽(図面中右端の最終槽)で
マグネタイト生成反応を終了させるため、第4,5槽に
とりつけられたDOセンサー11によって、第4櫂のD
O= Oppm 、第5檜のDO=0.5〜λo pp
m となるように、通気攪拌条件を制御している。通気
は各種に設けられた散気管12に空気を導入することで
行ない、攪拌はこれも各種に設けられた攪拌機13を回
転させることで行なっている。
図中、14はモータである。
ところで、前記のように、第5trfIでの液滞留は平
均すれば1時間程度あることから、液温か80℃では生
成マグネタイトの酸化が起る。そうした酸化の防止のた
め、本発明においてはFe(OH)、の酸化反応終了後
、反応液の温度を70℃以下(好ましくは40〜70℃
)となるようにしている。この反応液の冷却は、第5槽
に冷却管15を配設しこれに冷却水を通すことにより行
なわれるのか好ましい。その場合、冷却水の温排水はマ
グネタイト洗浄や原料鉄塩の溶解に利用でき、一部排熱
回収も可能である。必要によっては、冷却管15の代り
に又はそれとともに第51?aに冷却水注入パイプ16
を配設し、これから冷却水を第5槽に注入して直接液温
を70℃以下に下げるような手段が採られてもよい。な
お、冷却水の注入及び停止は、液温制御用温度計17の
指示によりなされる。
かくして、連続反応槽の最終槽からは、良質のスピネル
型マグネタイト粒子か連続的に生成され、系外にとり出
される。
上記の湿式酸化法によるマグネタイト製造法ないしその
マグネタイトの酸化防止法は、他の金属フェライト(M
xFe3−xOイM : Zn、 Mu、 Co、Ni
等)の製造並びにそれの酸化防止にも適用しうるもので
ある。
〔効 果〕
以上のごとく、最終槽の液温を低下させる本発明方法に
よれば、スピネル型強磁性粉末か容易にかつ安定して生
成できる。本発明は排水中の重金属を除去する手段にも
応用しつるものである。即ち、最終的に鉄イオンをマグ
ネタイト等の強磁性体おして得る際に、この結晶格子中
に排水中の重金属8取り込ませ、強磁性体の有する磁気
的性質を利用して、磁気的に排水中から重金属を含む強
磁性体を外部にとり除けばよい。
【図面の簡単な説明】
第1図はFe(OH)、 WA濁液を空気酸化した際の
反応液中の第1鉄/全鉄のモル比を反応時間との関係で
表わしたグラフであり、第2図は本発明方法の実施に有
用な装置の一例の概略図である。 11・・・溶存酸素a度センサー  12・・・散気管
13・・・攪拌機      14・・・モータl5・
・・冷却管        16・・・冷却水注入パイ
プ17・・・液温制御用温度計 特許出願人 住友重機械工業株式会社 笥1飲/仝4*(モル比)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、湿式酸化法によるマグネタイトあるいは他の金属フ
    ェライトの生成に際して、反応終了検知後、反応液を7
    0℃以下に冷却し生成物の酸化を阻止することを特徴と
    するマグネタイト等生成物の酸化防止方法。
JP3821685A 1985-02-27 1985-02-27 湿式酸化法におけるマグネタイト等生成物の酸化防止方法 Pending JPS61197425A (ja)

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JP3821685A JPS61197425A (ja) 1985-02-27 1985-02-27 湿式酸化法におけるマグネタイト等生成物の酸化防止方法

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JPS61197425A true JPS61197425A (ja) 1986-09-01

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919077A (ja) * 1972-04-18 1974-02-20
JPS57175734A (en) * 1981-04-21 1982-10-28 Res Inst For Prod Dev Preparation of ultrafine particle of fe3o4

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4919077A (ja) * 1972-04-18 1974-02-20
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