JPS61185584A - 蓄熱材組成物 - Google Patents
蓄熱材組成物Info
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- JPS61185584A JPS61185584A JP2749085A JP2749085A JPS61185584A JP S61185584 A JPS61185584 A JP S61185584A JP 2749085 A JP2749085 A JP 2749085A JP 2749085 A JP2749085 A JP 2749085A JP S61185584 A JPS61185584 A JP S61185584A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野1
本発明は塩化カルシウム6水塩を主成分とする蓄熱材組
成物において、適量の硫化バリウム、塩化バリウム2水
塩及び塩化ストロンチウム6水塩を過冷却防止用の核剤
として添加し、それにより過冷却を実質的に回避する技
術に関するものである。
成物において、適量の硫化バリウム、塩化バリウム2水
塩及び塩化ストロンチウム6水塩を過冷却防止用の核剤
として添加し、それにより過冷却を実質的に回避する技
術に関するものである。
[従来の技術]
塩化ルシウム6水塩は水和物特有の大きな凝固−融解潜
熱を有し、且つ約30℃という常温付近の凝固点を有し
ているところから、施設園芸や栽培用の温室、住宅暖房
或はケミカルと一トポンプ等に輻広く実用化されはじめ
ている。しかしこの化合物は顕著な過冷却現象を生ずる
という大きな問題があり、実用化の障害となっている。
熱を有し、且つ約30℃という常温付近の凝固点を有し
ているところから、施設園芸や栽培用の温室、住宅暖房
或はケミカルと一トポンプ等に輻広く実用化されはじめ
ている。しかしこの化合物は顕著な過冷却現象を生ずる
という大きな問題があり、実用化の障害となっている。
即ち過冷却現象とは、液相物質が冷却されていく過程に
おいて凝固点を過ぎても液相から固相への変化が起こら
ず、凝固点をかなり下回ってからはじめて凝固を開始す
るという現象であるから、凝固潜熱を発生すべき温度、
即ち凝固点が不特定となり、特定温度領域を保持せしめ
る為の蓄熱材としては致命的な欠陥となる。こうした問
題を解消する為、塩化カルシウム6水塩にその結晶化を
促進する核剤を添加して過冷却を防止する技術が提案さ
れ(例えば特公昭55−32749号や同56−995
9号等)、実用化が急速に進められている。この様な核
剤としては、塩化ストロンチウム6水塩、水酸化ストロ
ンチウム8水塩、酸化ストロンチウム、水酸化バリウム
8水塩、炭酸バリウム、硝酸バリウム等、多くの物質が
知られており、これらを全蓄熱材組成物中に0.1〜2
0重量%程度含有させることによって、塩化カルシウム
6水塩の過冷却現象を大幅に抑制することができる。
おいて凝固点を過ぎても液相から固相への変化が起こら
ず、凝固点をかなり下回ってからはじめて凝固を開始す
るという現象であるから、凝固潜熱を発生すべき温度、
即ち凝固点が不特定となり、特定温度領域を保持せしめ
る為の蓄熱材としては致命的な欠陥となる。こうした問
題を解消する為、塩化カルシウム6水塩にその結晶化を
促進する核剤を添加して過冷却を防止する技術が提案さ
れ(例えば特公昭55−32749号や同56−995
9号等)、実用化が急速に進められている。この様な核
剤としては、塩化ストロンチウム6水塩、水酸化ストロ
ンチウム8水塩、酸化ストロンチウム、水酸化バリウム
8水塩、炭酸バリウム、硝酸バリウム等、多くの物質が
知られており、これらを全蓄熱材組成物中に0.1〜2
0重量%程度含有させることによって、塩化カルシウム
6水塩の過冷却現象を大幅に抑制することができる。
[発明が解決しようとする問題点]
しかし本発明者等が種々の核剤を対象としてその効果を
追試したところによると、何れの核剤を使用した場合で
も3〜4℃程度の過冷却は回避することができず、しか
も核剤を20重量%以上含有させてもそれ以上の効果を
期待することはできないことが確認された0本発明はこ
うした状況のもとで、従来の核剤よりも優れた過冷却防
止効果を発揮する核剤を探索することにより、蓄熱材の
性能を一段と高めようとするものである。
追試したところによると、何れの核剤を使用した場合で
も3〜4℃程度の過冷却は回避することができず、しか
も核剤を20重量%以上含有させてもそれ以上の効果を
期待することはできないことが確認された0本発明はこ
うした状況のもとで、従来の核剤よりも優れた過冷却防
止効果を発揮する核剤を探索することにより、蓄熱材の
性能を一段と高めようとするものである。
[問題点を解決する為の手段]
本発明に係る蓄熱材組成物の構成は、塩化カルシウム6
水塩を主成分とする蓄熱材組成物中に。
水塩を主成分とする蓄熱材組成物中に。
過冷却防止用の核剤として硫化バリウム: 0.000
1〜5%(全蓄熱材組成物中の重量%:以下同じ)、塩
化バリウム2水塩: 0.01〜5%及び塩化ストロン
チウム6水塩: 0.01〜0.1%を含有させてなる
ところに要旨を有するものである。
1〜5%(全蓄熱材組成物中の重量%:以下同じ)、塩
化バリウム2水塩: 0.01〜5%及び塩化ストロン
チウム6水塩: 0.01〜0.1%を含有させてなる
ところに要旨を有するものである。
[作用]
実質的に塩化カルシウム6水塩のみからなる蓄熱材組成
物を溶融状態から降温しでいくと、その凝固点である約
29.5℃を通り過ぎても凝固せず、第10図の実線で
示す如く例えば約20℃に達したときに凝固が急激に始
まる。但しこうした過冷却の程度は降温速度や融解液の
撹乱状況等によって著しく変化するので潜熱発生温度を
特定することができず、利用温度に応じた温度制御は不
正確とならざるを得ない、これに対し過冷却防止用の核
剤とし例えば塩化ストロンチウム6水増を5重量%程度
含有させると、第10図に破線で示す如く過冷却現象は
大幅に緩和され3〜4℃程度に抑えられる。公知の核剤
によるこうした過冷却抑制効果は、その種類によって最
適含有率が若干相違するものの完全なものとは言えず、
過冷却を実質上許容される範囲に抑えることができてい
るという訳ではない。
物を溶融状態から降温しでいくと、その凝固点である約
29.5℃を通り過ぎても凝固せず、第10図の実線で
示す如く例えば約20℃に達したときに凝固が急激に始
まる。但しこうした過冷却の程度は降温速度や融解液の
撹乱状況等によって著しく変化するので潜熱発生温度を
特定することができず、利用温度に応じた温度制御は不
正確とならざるを得ない、これに対し過冷却防止用の核
剤とし例えば塩化ストロンチウム6水増を5重量%程度
含有させると、第10図に破線で示す如く過冷却現象は
大幅に緩和され3〜4℃程度に抑えられる。公知の核剤
によるこうした過冷却抑制効果は、その種類によって最
適含有率が若干相違するものの完全なものとは言えず、
過冷却を実質上許容される範囲に抑えることができてい
るという訳ではない。
ところが本発明者等が種々の化合物について実験を重ね
るうち、硫化バリウムと塩化バリウム2水塩を−・定量
ずつ併用すれば、過冷却現象を極めて効果的に抑制し得
ることが確認された。そして後記実施例でも明らかにす
る如く、塩化カルシウム6水塩を主成分とする蓄熱材組
成物中に0.001〜5%の硫化バリウムと0.05〜
5%の塩化バリウム2水塩を併存させてやれば、過冷却
を2℃以下に抑制し得ることが明らかとなった。ここで
硫化バリウム又は塩化バリウム2水塩の量が下限値未満
では両者併用による相乗的な過冷却抑制効果を期待する
ことができず、単独使用による不十分な過冷却抑制効果
(過冷却温度にしてせいぜい5〜6℃程度)が得られる
にすぎない、一方上記両成分の含有率が上限値を超える
と、凝固しない場合が生じたり或は凝固潜熱量が大幅に
減少し蓄熱材としての性能及び安定性が劣悪になる。
るうち、硫化バリウムと塩化バリウム2水塩を−・定量
ずつ併用すれば、過冷却現象を極めて効果的に抑制し得
ることが確認された。そして後記実施例でも明らかにす
る如く、塩化カルシウム6水塩を主成分とする蓄熱材組
成物中に0.001〜5%の硫化バリウムと0.05〜
5%の塩化バリウム2水塩を併存させてやれば、過冷却
を2℃以下に抑制し得ることが明らかとなった。ここで
硫化バリウム又は塩化バリウム2水塩の量が下限値未満
では両者併用による相乗的な過冷却抑制効果を期待する
ことができず、単独使用による不十分な過冷却抑制効果
(過冷却温度にしてせいぜい5〜6℃程度)が得られる
にすぎない、一方上記両成分の含有率が上限値を超える
と、凝固しない場合が生じたり或は凝固潜熱量が大幅に
減少し蓄熱材としての性能及び安定性が劣悪になる。
ところがその後更(研究を進めるうち、硫化バリウム及
び塩化バリウム2水増を少量の塩化ストロンチウムと併
用してやれば、核剤全体としての含有量を更に少なくし
た場合でも十分な過冷却抑制効果を確保し得るという知
見を得、3者併用の場合の各成分の好適含有率を求めた
結果、上記本発明に想到したものである。
び塩化バリウム2水増を少量の塩化ストロンチウムと併
用してやれば、核剤全体としての含有量を更に少なくし
た場合でも十分な過冷却抑制効果を確保し得るという知
見を得、3者併用の場合の各成分の好適含有率を求めた
結果、上記本発明に想到したものである。
即ち本発明では、後記実施例でも明らかにする如く全蓄
熱材組成物中に0.001〜0.1%の塩化ストロンチ
ウム6水塩を含有させることによって。
熱材組成物中に0.001〜0.1%の塩化ストロンチ
ウム6水塩を含有させることによって。
他の核剤成分である硫化バリウム及び塩化バリウム2水
塩の含有率を夫々0.0001〜5%及び0.001〜
5%にまで減少することができる。そしてより好ましい
含有率として下記式を満足する様に各核剤成分の含有率
を設定することによって、極めて少量の核剤を含有させ
るだけで十分な過冷却抑制効果を確保することができる
。
塩の含有率を夫々0.0001〜5%及び0.001〜
5%にまで減少することができる。そしてより好ましい
含有率として下記式を満足する様に各核剤成分の含有率
を設定することによって、極めて少量の核剤を含有させ
るだけで十分な過冷却抑制効果を確保することができる
。
即ちより好ましい核剤成分の含有率とは、硫化バリウム
の含有率をX(%)、塩化バリウム2水塩の含有率をY
(%)、塩化ストロンチウム6水塩の含有率をS(%)
としたとき、 0.0001≦X≦5 0.001≦Y≦5 0.001≦Z≦0.1 の要件を満たし、且つ [r ] 0.005≦Z≦0.1のときx≧o、oo
otテ且ツy≧0.01 [Ill 0.001≦Z<Q、QO5のときx≧0.
001 −t’且つY≧0.01を満足する各核剤成分
の含有率範囲である。
の含有率をX(%)、塩化バリウム2水塩の含有率をY
(%)、塩化ストロンチウム6水塩の含有率をS(%)
としたとき、 0.0001≦X≦5 0.001≦Y≦5 0.001≦Z≦0.1 の要件を満たし、且つ [r ] 0.005≦Z≦0.1のときx≧o、oo
otテ且ツy≧0.01 [Ill 0.001≦Z<Q、QO5のときx≧0.
001 −t’且つY≧0.01を満足する各核剤成分
の含有率範囲である。
この様に本発明では塩化カルシウム6水塩を種成分とす
る蓄熱材組成物中に、上記3種の核剤構成々分を一定量
ずつ含有させたところに特徴があるが、該組成物中には
必要に応じて増粘剤や凝固点調整剤等を適量含有させる
こともききる。即ち増粘剤とは使用状態における融解液
に適度の粘性を与え、特に核剤の沈降を防止して過冷却
抑制効果を安定して発揮させる機佛を有するもので1例
えばグリセリン、エチレングリコール、カルボキシメチ
ルセルロース等が使用される。また凝固点調整剤とは蓄
熱材組成物の凝固点を調整して凝固−融解の潜熱発現温
度をコントロールする為に配合されるもので1例えば塩
化第2鉄6水塩、塩化第2銅2水塩、塩化マグネシウム
6水塩、塩化コバルト6水塩の様な公知のあらゆる凝固
点調整剤、或は本発明者等によって見出された硝酸カル
シウム4水場や塩化亜鉛等のすべてが使用可能である。
る蓄熱材組成物中に、上記3種の核剤構成々分を一定量
ずつ含有させたところに特徴があるが、該組成物中には
必要に応じて増粘剤や凝固点調整剤等を適量含有させる
こともききる。即ち増粘剤とは使用状態における融解液
に適度の粘性を与え、特に核剤の沈降を防止して過冷却
抑制効果を安定して発揮させる機佛を有するもので1例
えばグリセリン、エチレングリコール、カルボキシメチ
ルセルロース等が使用される。また凝固点調整剤とは蓄
熱材組成物の凝固点を調整して凝固−融解の潜熱発現温
度をコントロールする為に配合されるもので1例えば塩
化第2鉄6水塩、塩化第2銅2水塩、塩化マグネシウム
6水塩、塩化コバルト6水塩の様な公知のあらゆる凝固
点調整剤、或は本発明者等によって見出された硝酸カル
シウム4水場や塩化亜鉛等のすべてが使用可能である。
[実施例]
まず核剤として硫化バリウム及び塩化バリウム2水石を
夫々単独で含有させた場合の過冷却抑制効果を第1.2
図に示す、尚実験に当たっては、塩化カルシウム6水塩
にQ、001〜10%の硫化バリウム又は塩化バリウム
2水塩を含有させ、各蓄熱材組成物を用いて融解−凝固
を繰り返したときの過冷却度(第10図参照)を調べた
。
夫々単独で含有させた場合の過冷却抑制効果を第1.2
図に示す、尚実験に当たっては、塩化カルシウム6水塩
にQ、001〜10%の硫化バリウム又は塩化バリウム
2水塩を含有させ、各蓄熱材組成物を用いて融解−凝固
を繰り返したときの過冷却度(第10図参照)を調べた
。
第1表 Hasを核剤とする配合例
第2表 BaCl2・2H20を核剤とする配合例第1
.2図からも明らかな様にHasやBaCl2・2H2
0を夫々単独で核剤として使用したのでは満足な過冷却
防止効果を得ることはできない、尚上記実験例において
No、 6及び11は核剤の量が多過ぎる為、本来の凝
固温度では全く凝固せず蓄熱材として使用できなかった
。
.2図からも明らかな様にHasやBaCl2・2H2
0を夫々単独で核剤として使用したのでは満足な過冷却
防止効果を得ることはできない、尚上記実験例において
No、 6及び11は核剤の量が多過ぎる為、本来の凝
固温度では全く凝固せず蓄熱材として使用できなかった
。
次に核剤として硫化バリウムと塩化バリウム2水塩を適
量ずつ併用した場合の過冷却抑制効果を調べた。即ち第
3表に示す如く硫化バリウム及び塩基バリウム2水塩を
種々変えた蓄熱材組成物を調製し、融解−凝固を緑り返
したときの過冷却度を調べた。
量ずつ併用した場合の過冷却抑制効果を調べた。即ち第
3表に示す如く硫化バリウム及び塩基バリウム2水塩を
種々変えた蓄熱材組成物を調製し、融解−凝固を緑り返
したときの過冷却度を調べた。
第3表 B a S +ElaGI2 ・2H20併用
例結果を第3〜7図に示す。尚図中の符号は第3表の実
験No、に対応させている。
例結果を第3〜7図に示す。尚図中の符号は第3表の実
験No、に対応させている。
これらの実験の結果法の様に考えることができる。
(1)硫化バリウム量が0.001%未満であるときは
、塩化バリウム2水塩の含有率が適正範囲にある場合で
も十分な過冷却抑制効果を得ることができない、一方硫
化バリウム量が5%を超える場合は、凝固しないときが
あり(実験No、21.26,31゜ 36)、また凝固した場合でも凝固潜熱量が低減し蓄熱
材としての性能が著しく低下する。
、塩化バリウム2水塩の含有率が適正範囲にある場合で
も十分な過冷却抑制効果を得ることができない、一方硫
化バリウム量が5%を超える場合は、凝固しないときが
あり(実験No、21.26,31゜ 36)、また凝固した場合でも凝固潜熱量が低減し蓄熱
材としての性能が著しく低下する。
(2)塩化バリウム2水塩の含有率が0.05%未満で
あるときにしてもやはり硫化バリウムとの相乗的な過冷
却抑制効果は発揮されず、何れの場合も2〜3℃を超え
る過冷却度を示している。また塩化バリウム2水塩量が
5%を超える場合も、fE化バリウム量が多過ぎる場合
と同様に凝固しないことがあり、また凝固した場合でも
凝固潜熱量が著しく低下することが確認された。
あるときにしてもやはり硫化バリウムとの相乗的な過冷
却抑制効果は発揮されず、何れの場合も2〜3℃を超え
る過冷却度を示している。また塩化バリウム2水塩量が
5%を超える場合も、fE化バリウム量が多過ぎる場合
と同様に凝固しないことがあり、また凝固した場合でも
凝固潜熱量が著しく低下することが確認された。
(3)これに対し硫化バリウム及び塩化バリウム2水塩
を共に適量含有させると、両者の過冷却抑制効果が相乗
的に発揮され、何れの場合も過冷却度を2℃以下に抑え
ることができる。
を共に適量含有させると、両者の過冷却抑制効果が相乗
的に発揮され、何れの場合も過冷却度を2℃以下に抑え
ることができる。
次に塩化ストロンチウム6水塩の核剤としての効果確認
実験結果について解説した後、上記硫化バリウム及び塩
化バリウム2水塩との3者併用の実験結果を説明して行
く。
実験結果について解説した後、上記硫化バリウム及び塩
化バリウム2水塩との3者併用の実験結果を説明して行
く。
まず第4表に示す如く塩化ストロンチウム6水塩の含有
率を色々変えた蓄熱剤組成物を調製し、夫々の過冷却抑
制効果を調べた。
率を色々変えた蓄熱剤組成物を調製し、夫々の過冷却抑
制効果を調べた。
第4表 5rCI2・6H20を核剤とする例結果は第
8図に示した通りであり、満足の行く過冷却抑制効果を
確保する為には0.1%以上の塩化ストロンチウム6水
塩を含有させなければならない。
8図に示した通りであり、満足の行く過冷却抑制効果を
確保する為には0.1%以上の塩化ストロンチウム6水
塩を含有させなければならない。
次に別途行った予備実験で確信を得た「塩化ストロンチ
ウム6水塩を前記硫化バリウム及び塩化バリウム2水塩
と併用すれば、各核剤成分の含率を一段と低レベルに抑
制し得る」という知見のもとで、これら3者を併用した
場合の過冷却抑制効果を調べた。即ち第5表に示す如<
−h記3種の核剤成分の含有率を低含有率側で種々変え
た蓄熱剤組成物を調製し、夫々の過冷却抑制効果を調べ
結果は第9図に示した通りである。この図からも明らか
な様に上記3種の核剤成分を併用すると、夫々単独使用
或は2種併用の場合に比べて所定の過冷却抑制効果を確
保するのに要する各成分の含有率を大幅に低減すること
ができる。またこの図より塩化ストロンチウム6水塩量
を少なめ(0,001〜0.05%)に抑えたときには
硫化バリウム量をやや多め(0,001以上)とするの
がよく、一方塩化ストロンチウム6水塩量を多め(0,
05〜0.1%)に含有させた場合は硫化バリウム量を
少なめ(0,00旧%以上)に設定した場合でも、夫々
満足の行く過冷却抑制効果を得ることができ、結局前記
[11、[II]を満足する様に各核剤成分の含有率を
調整することにより、少量で優れた過冷却抑制効果を得
ることができる。
ウム6水塩を前記硫化バリウム及び塩化バリウム2水塩
と併用すれば、各核剤成分の含率を一段と低レベルに抑
制し得る」という知見のもとで、これら3者を併用した
場合の過冷却抑制効果を調べた。即ち第5表に示す如<
−h記3種の核剤成分の含有率を低含有率側で種々変え
た蓄熱剤組成物を調製し、夫々の過冷却抑制効果を調べ
結果は第9図に示した通りである。この図からも明らか
な様に上記3種の核剤成分を併用すると、夫々単独使用
或は2種併用の場合に比べて所定の過冷却抑制効果を確
保するのに要する各成分の含有率を大幅に低減すること
ができる。またこの図より塩化ストロンチウム6水塩量
を少なめ(0,001〜0.05%)に抑えたときには
硫化バリウム量をやや多め(0,001以上)とするの
がよく、一方塩化ストロンチウム6水塩量を多め(0,
05〜0.1%)に含有させた場合は硫化バリウム量を
少なめ(0,00旧%以上)に設定した場合でも、夫々
満足の行く過冷却抑制効果を得ることができ、結局前記
[11、[II]を満足する様に各核剤成分の含有率を
調整することにより、少量で優れた過冷却抑制効果を得
ることができる。
塩化カルシウム6水増を主成分とする蓄熱材組成物に与
える硫化バリウム、塩化バリウム2水塩及び塩化ストロ
ンチウム6水塩の相乗的な過冷却抑制効果は上記の通り
であるが、蓄熱材として実用化するに当たっては適量の
増粘剤や凝固点調整剤を併用するのが通例であるので、
以下これらの副成分を含む代表的な蓄熱材組成の幾つか
を例示すると共に、各組成物の凝固点及び過冷却度(1
0回繰返した場合の平均値)を併記する。
える硫化バリウム、塩化バリウム2水塩及び塩化ストロ
ンチウム6水塩の相乗的な過冷却抑制効果は上記の通り
であるが、蓄熱材として実用化するに当たっては適量の
増粘剤や凝固点調整剤を併用するのが通例であるので、
以下これらの副成分を含む代表的な蓄熱材組成の幾つか
を例示すると共に、各組成物の凝固点及び過冷却度(1
0回繰返した場合の平均値)を併記する。
(A)
主成分 CaC12・8H20:残部
融点調整剤 ZnCl2 : 10%
核剤 Has : Q、Q(101%
BaCl2・2H20: 0.5%
5rC124H20: 0.07%
増粘剤 グリセリン=3%
凝固点:20℃、過冷却度:0.7℃
(B)
主成分 CaCIz 4H20:残部
融点調整剤 NaBr : l 0%
核剤 BaS : 0.001%
BaCl2・2H20: 0.3%
5rCh 41hO: 0.03%
増粘剤 微粉末シリカ=2.5%
凝固点:24℃、過冷却度:1.5℃
(C)
主成分 CaCl2・8H20:残部
融点調整剤 M)I4Br : 12%核剤 BaS
: 0.0001% BaGlz ・2H20: 0.05%5rC124H
zO: 0.07% 増粘剤 微粉末シリカ=2.5% 凝固点:15℃、過冷却度:1.8℃ ([3) 主成分 CaCl2・8H20:残部 融点調整剤 KBr:15% 核剤 BaS : 0.1% Ca(1124H20: 0.005%CaCIz 4
HzO: 0.005%増粘剤 CMC:4% 凝固点:18℃、過冷却度二0.7℃ [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、核剤として適量の
硫化バリウム、塩化バリウム2水塩及び塩イしストロン
チウム6水塩を併用することによって、塩化カルシウム
6水増を主成分とする蓄熱材組成物の過冷却度を極く微
量の核剤の使用で最小限に抑えることができ、蓄熱容量
を殆んど低トさせることなく潜熱利用温度をより正確に
コントロールし得ることになった。
: 0.0001% BaGlz ・2H20: 0.05%5rC124H
zO: 0.07% 増粘剤 微粉末シリカ=2.5% 凝固点:15℃、過冷却度:1.8℃ ([3) 主成分 CaCl2・8H20:残部 融点調整剤 KBr:15% 核剤 BaS : 0.1% Ca(1124H20: 0.005%CaCIz 4
HzO: 0.005%増粘剤 CMC:4% 凝固点:18℃、過冷却度二0.7℃ [発明の効果] 本発明は以上の様に構成されており、核剤として適量の
硫化バリウム、塩化バリウム2水塩及び塩イしストロン
チウム6水塩を併用することによって、塩化カルシウム
6水増を主成分とする蓄熱材組成物の過冷却度を極く微
量の核剤の使用で最小限に抑えることができ、蓄熱容量
を殆んど低トさせることなく潜熱利用温度をより正確に
コントロールし得ることになった。
第1〜9図は実施例で得た蓄熱材組成物の過冷却度を示
すグラフ、第1O図は蓄熱材組成物の下冷却曲線を例示
するグラフである。 出願人 久保田鉄工 株式会社 擢ヂ坩駆(p) 雫便坩憾(、Q) ダヂ賢咬<p) 雫便狽憾(、Q) 契e女駆(Q) 擢望坩笥r、0) 雫4!:坩駆 (p) 噌兜簗駆(0) 第9図 繰返し回数(回〕 時間 昭和61年2月13日 特許庁長官 宇 買 道 部 殿 1、事件の表示 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 住 所 大阪市北区堂島2丁目3番7号シシコーヒゝル
4075、補正命令の日付 昭和 年 月 日 (発送日) 6、補正の対象 七)1■冊?C’FF!11 G;、tE、ltl”。 7jll地I比眠犬」の通りHj止しまず。 特許請求の範囲 (1)塩化カルシウム6水塩を主成分とする蓄熱材組成
物において、過冷却防止用の核剤として硫化バリウム:
0.0001〜5重量%(全蓄熱材組成物中の含有率
二以下同じ) 塩化バリウム2水塩: 0.001〜5重量%及び塩化
ストロンチウム6水塩: 0.001〜0.1重量% を含有させてなることを特徴とする蓄熱材組成物。 (2)硫化バリウムの含有率をX、塩化バリウム2水塩
の含有率をY、塩イ呟トロンチウム6水塩の含有率をZ
とした場合に、これらが下記の関係を満たす様に窮整し
てなる特許請求の範囲第1項に記載の蓄熱材組成物。 0.005≦Z≦0.1のとき Z≧0.0001で且つY≧0.01 0.001≦Z<0.005のとき X≧f1.001 テ且つY≧0.01正 誤 表
すグラフ、第1O図は蓄熱材組成物の下冷却曲線を例示
するグラフである。 出願人 久保田鉄工 株式会社 擢ヂ坩駆(p) 雫便坩憾(、Q) ダヂ賢咬<p) 雫便狽憾(、Q) 契e女駆(Q) 擢望坩笥r、0) 雫4!:坩駆 (p) 噌兜簗駆(0) 第9図 繰返し回数(回〕 時間 昭和61年2月13日 特許庁長官 宇 買 道 部 殿 1、事件の表示 3、補正をする者 事件との関係 特許出願人 4、代理人 住 所 大阪市北区堂島2丁目3番7号シシコーヒゝル
4075、補正命令の日付 昭和 年 月 日 (発送日) 6、補正の対象 七)1■冊?C’FF!11 G;、tE、ltl”。 7jll地I比眠犬」の通りHj止しまず。 特許請求の範囲 (1)塩化カルシウム6水塩を主成分とする蓄熱材組成
物において、過冷却防止用の核剤として硫化バリウム:
0.0001〜5重量%(全蓄熱材組成物中の含有率
二以下同じ) 塩化バリウム2水塩: 0.001〜5重量%及び塩化
ストロンチウム6水塩: 0.001〜0.1重量% を含有させてなることを特徴とする蓄熱材組成物。 (2)硫化バリウムの含有率をX、塩化バリウム2水塩
の含有率をY、塩イ呟トロンチウム6水塩の含有率をZ
とした場合に、これらが下記の関係を満たす様に窮整し
てなる特許請求の範囲第1項に記載の蓄熱材組成物。 0.005≦Z≦0.1のとき Z≧0.0001で且つY≧0.01 0.001≦Z<0.005のとき X≧f1.001 テ且つY≧0.01正 誤 表
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)塩化カルシウム6水塩を主性分とする蓄熱材組成
物において、過冷却防止用の核剤として硫化バリウム:
0.0001〜5重量%(全蓄熱材組成物中の含有率:
以下同じ) 塩化バリウム2水塩:0.001〜5重量%及び塩化ス
トロンチウム6水塩:0.001〜0.1重量% を含有させてなることを特徴とする蓄熱材組成物。 (2)硫化バリウムの含有率をX、塩化バリウム2水塩
の含有率をY、塩化トロンチウム6水塩の含有率をZと
した場合に、これらが下記の関係を満たす様に調整して
なる特許請求の範囲第1項に記載の蓄熱材組成物。 0.005≦Z≦0.1のとき Z≧0.0001で且つY≧0.01 0.001≦Z<0.005のとき X≧0.001で且つY≧0.01
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2749085A JPS61185584A (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 蓄熱材組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2749085A JPS61185584A (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 蓄熱材組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61185584A true JPS61185584A (ja) | 1986-08-19 |
JPS645633B2 JPS645633B2 (ja) | 1989-01-31 |
Family
ID=12222573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2749085A Granted JPS61185584A (ja) | 1985-02-13 | 1985-02-13 | 蓄熱材組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61185584A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007099798A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Yano R & D Corp. | 蓄熱材組成物 |
JP2020196819A (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 矢崎総業株式会社 | 蓄熱材組成物及び建築物の冷暖房用の蓄熱システム |
-
1985
- 1985-02-13 JP JP2749085A patent/JPS61185584A/ja active Granted
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007099798A1 (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-07 | Yano R & D Corp. | 蓄熱材組成物 |
JP5044539B2 (ja) * | 2006-02-28 | 2012-10-10 | 株式会社ヤノ技研 | 蓄熱材組成物 |
JP2020196819A (ja) * | 2019-06-03 | 2020-12-10 | 矢崎総業株式会社 | 蓄熱材組成物及び建築物の冷暖房用の蓄熱システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS645633B2 (ja) | 1989-01-31 |
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