JPS61185419A - 基材への樹脂含浸方法 - Google Patents

基材への樹脂含浸方法

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JPS61185419A
JPS61185419A JP2714485A JP2714485A JPS61185419A JP S61185419 A JPS61185419 A JP S61185419A JP 2714485 A JP2714485 A JP 2714485A JP 2714485 A JP2714485 A JP 2714485A JP S61185419 A JPS61185419 A JP S61185419A
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JP
Japan
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resin
base material
fibers
gas
resin liquid
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Pending
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JP2714485A
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English (en)
Inventor
Seishichi Nomura
野村 誠七
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野1 本発明は、積層板などを製造する際の繊維質の基材に樹
脂液を含浸するための方法に関するものである。
[背景技術1 積層板は、織布や不織布など繊維質の基材にワニス状に
調製した樹m液を含浸させ、さらに加熱乾燥することに
よってBステージ状態のプリプレグ(レジンクロス)を
調製し、このプリプレグを複数枚及び必要に応じて金属
箔を重ね、加熱加圧による積層成形をおこなうことによ
って製造される。
そしてこのとき、繊維質に形成される基材において繊維
間には空気が含まれているために、空気によって阻害さ
れて基材内に樹脂液を十分に浸透させることが困難であ
り、このように基材への樹脂の含浸が不十分であると製
造された積層板の耐湿性、すなわち吸湿後の耐熱性が低
下するという問題が生じる。
そこで従来上り基材に樹脂液を含浸させる工程において
、含浸の直前に基材の片面に樹脂液を塗布し、毛細管現
象によって繊維間の空気を追い出しつつこの樹脂液を基
材の繊維間に浸透させて基材の反対側面にまで至らせ、
この後に樹脂液中に基材をディップロールなどによって
浸漬させて基材への樹脂の付着量をコントロールするこ
とがなされている。この方法によれば基材への樹脂の含
浸性の改良がある程度可能ではあるが、繊維間の空気を
十分に追い出すことはできず繊維間の空気を取り囲んだ
まま樹脂液が反対側面に至るようになるというのが現状
である。しかもこの場合基材への樹脂液の塗布の後にも
空気が基材内に残っていると、基材を樹脂液中にディッ
ピングしさらに樹脂液中の溶剤の蒸発と樹脂の硬化のた
めに乾燥したのちにおいて空気は却って抜は難くなり、
プリプレグ状態において#l維間に微少の空気が残るこ
とになり、また布目間の樹脂部分にはさらに大きな球形
の気泡が残ることになる。空気が残留せずamと樹脂と
が完全に接触していれば繊維が見え難くなるが、空気層
の存在で繊維と樹脂との接触が悪いと光は空気層との界
面で屈折率の違いから反射をするので光って見えること
になり、このことは容易に発見される。このようなプリ
プレグを用いて積層成形をおこなうと、高圧の加圧によ
って気体の体積は圧力に逆比例して小さくなり、また気
体の一部は樹脂中に溶は込むことになると考えられ、成
形後の積層板を拡大して見ても繊維間に大きな間隙は見
られなくなるが、繊維と樹脂との間隙にはわずかの空隙
が存在し、また特に積層板の表面近くの樹脂部分におい
ては時として空隙(ボイド)が存在することが見受けら
れることになる。そしてこのような積層板を、133℃
、100%の水蒸気中で1時間以上処理したのちに26
0℃の半田浴に20秒間浸漬してデラミネーシヨンやミ
ーズリングの発生の有無を評価する試験(夏季条件での
加速試験)で、吸湿後の耐熱特製を測定すると゛、たと
えばG−10タイプのエポキシ樹脂積層板ではデラミネ
ーシヨンが50%程度発生することになる。夏季におけ
るプリント積層基板の半田付は時のトラブルを防ぐため
には、このような試験をパスする(10個ウマ個以上問
題なし)ことが必要であることが分かっているところ、
上記試験でデラミネーシヨンが50%程度発生すること
は問題となるものであった。
このように基材の繊維間に空気が含まれている状態では
基材に樹脂を十分に含浸させることは困難であるため、
他の試みとして、真空中で基材に樹脂液を含浸させるこ
とが提案されているが、含浸のための樹脂液は有機溶剤
に樹脂を溶解したワニスとして調製されているのが通常
であり、このように減圧状態となった真空中で含浸をお
こなうと、樹脂液中の溶剤が急速に蒸発してしまうこと
になって、樹脂液のフ二ス組成が変わっていくことにな
ると共にまたワニス温度も低下していくことになる。従
ってこのために基材への樹脂付着量に変動が生じ易く、
またワニス温度の低下に伴う空気中の水分の凝縮でフ二
スや基材に水分が付着したりするという問題が発生する
ことになり、実用化は困難である。さらに超音波等によ
って基材の中の空気を追い出す試みもなされているが、
このものでは大掛かりな設備を必要とする割にほとんど
効果が認められないものであり、同様に実用化は困難で
ある。
[発明の目的] 本発明は、上記の、αに鑑みて為されたものであり、基
材中への樹脂液の浸透を良好におこなえて、基材の繊維
に樹脂を密着させた状態で十分に樹脂の含浸をおこなう
ことができる基材への樹脂含浸方法を提供することを目
的とするものである。
[発明の開示] しかして本発明に係る基材への樹脂含浸方法は、繊維質
の基材に樹脂液を含浸するにあたって、基材の繊維間の
空気を樹脂液に溶解する無機化合物の気体で置換したの
ちに基材に樹脂液を含浸させることを特徴とするもので
あり、基市の繊維間の空気を樹脂液に溶解する無機化合
物の気体で置換したのちに基材に樹脂液を含浸させるこ
とで、この繊維間の無機化合物気体が樹脂液に溶解する
ことによって樹脂液を良好に繊維間に入り込むようにし
、基材中への樹脂液の浸透が促進されるようにしたもの
であって、以下本発明の詳細な説明する。
基材は積層板の製造に用いられる繊維質のもの一般が使
用でき、天然am、無機繊維、合成繊維、例えば〃ラス
#141や炭素繊維、アラミド繊維(例えばデュポン社
製ケブラー)、ポリエステル繊維、ナイロン、テトロン
などによる織布や不織布を使用することができる。特に
合成繊維において本発明では大きな効果を得ることがで
きる。そしてこの基材に樹脂を含浸させるが、含浸の直
前に基材中の繊a(単繊維)間の空気を他の無機化合物
の気体と置換しておく。
置換する無機化合物の気体としては、含浸させる樹脂液
に溶解するもの、例えば樹脂液がワニスとして調製され
たものであるなら樹脂ワニスに溶解されるものが用いら
れる。空気や窒素以外のもので樹脂液に溶解するもので
あれば特に支障なく何でも用いることができ、一種また
は二種以上の混合で使用される。そして無機化合物の気
体の中でも炭酸ガスや酸素を用いるのが好ましく、さら
に不燃性のものが好ましい。
基材の繊維間の空気を上記無機化合物の気体と置換する
にあたっては、図に示すように気体流入口1と気体流出
口2とを具備する置換容器3内に上記無機化合物気体を
充填しつつ基材6をこの置換容器3に通過させることに
よって、無機化合物気体を基材6に接触させることでお
こなうことができる。ここで空気と無機化合物気体との
置換は完全になされることが勿論望ましいが、空気が完
全に置換されていずとも空気の大部分が無機化合物気体
と置換されていれば、置換の効果は十分に得ることがで
きる。そしてこのように基材の空気と無機化合物気体と
を置換したのちに、樹脂ワニスなどの樹脂液4を充満し
た含浸槽5内に基材6を通過させ、基材6内に樹脂[4
を浸透させて含浸させ、絞りパー7によって過剰の樹脂
液4をかき落として所定量の樹脂付着量にl!!整する
。基材に含浸させる樹脂としては熱硬化性樹脂、例えば
エポキシ樹脂、7エ/−ル樹脂、ポリエステル樹脂、ポ
リイミド樹脂、BT(ビスマレイミドトリアジン)樹脂
、ポリブタジェン樹脂やこれらの変性樹脂などが用いら
れ、その他テフロン樹脂(四7)化エチレン樹脂)など
も用いられる。
そしてこのように基材を樹脂液に通して浸漬すると、基
材内において繊維間や糸間に置換された無機化合物気体
が樹脂液に溶解し、このため基材の繊維間や糸間は減圧
状態となって樹脂がこの部分の内部に入り込み、このこ
とが進行して基材内の無機化合物気体が総て樹脂液に溶
けると樹脂は繊維間や糸間に繊維と密着した状態で浸透
することになる。従って基材内にはほとんど空気が残留
することなく、基材の繊維と密着した状態で樹脂を十分
に浸透させて含浸させることができることになるもので
ある。このように基材に樹脂液を含浸させたのち、乾燥
してプリプレグを調製し、これを常法に従って積層成形
することによって積層板を作成するものである。そして
このようにして得た積層板にあっては、樹脂がち密で均
質になって積層板内における気泡やボイドが減少し、耐
湿性を向上させることができるものである。ここで、基
材内の空気と置換する気体として、樹脂液に溶解する有
機化合物の気体を用いることも有用であるが、有機化合
物の気体は樹脂液に反応する可能性のあるものがあるた
めに、本発明では無機化合物の気体を用いるようにして
いるものである。尚、上記においては本発明を積層板の
場合について説明したが、本発明はこれのみに限定され
るものではなく、FRP一般、中でも絶縁材料について
の用途において有用に使用されるものである。
次に本発明をさらに実施例によって具体的に説明する。
寒MJLL 基材として旭シェウェーベル社製ガラス布(ASCO−
7628−AS450S)を用い、図の装置において炭
酸ガスを供給して基材に炭酸ガスを接触させることによ
って、基材中の空気を炭酸が又と置換した。またシェル
化学社製エビフート1001を主成分としシェル化学社
製エビフート828を添加したエポキシ樹脂に硬化剤と
してノシアンジアミドを、硬化剤の溶剤としてメチルセ
ロソルブ(MC)とジメチルホルムアミド(D M F
 )を、触媒としてベンジルジメチルアミン(BDMA
)をそれぞれ配合してG−10クラスの樹脂ワニスを調
製し、これを含浸槽に供給して炭酸ガスと置換した直後
の基材を浸漬させた。3分間浸漬したのちに基材を引き
上げて絞りバーに通し、その後150℃の乾燥機内に3
分間通すことによってプリプレグを得た。プリプレグの
外観は透明性が良好で気泡が少ないことが目視によって
確認された。ここで炭酸が又と接触しなかった部分の基
材は切除して次工程に供した。次いで、このようにして
作成したプリプレグ8枚と35ミクロン厚の銅箔とを重
ね、加熱加圧成形することによって、厚さ1 、6 t
ot1+の両面銅張積層板を得た。
このようにして得た両面銅張積層板の銅箔をエツチング
によって除去し、133℃、100%の水蒸気中で60
分間処理したのちに260℃の半田浴に20秒間浸漬し
てデラミネーションやミーズリングの発生の有無を評価
する試験(試験1)に供した。その結果、試験片10個
のいずれにも問題は生じなかった。また上記試WJ1の
うち水蒸気60分間処理の替わりに水蒸気75分間処理
する試験(試験2)に供したところ、試験片10個のう
ち6個に問題が生じなかった。
及1圧影 炭酸ガスの替わりに酸素ガスを用いた他は実施例1と同
様にしてプリプレグ及び両面銅張積層板を得た。このも
のについて試験1及び試験2をおこなったところ、試験
1では試験片10個のうち1個のみに異常が生じただけ
で9個には問題は生じず、また試験2では試験片10個
のうち4個に問題が生じなかった。
敷暫に 炭酸がスによる気体置換処理をおこなわなかった他は、
実施例1と同様にしてプリプレグ及び両面銅張積層板を
得た。このものについて試験1及び試験2をおこなった
ところ、試験1では試験片10個のうち6個は問題がな
かったが、残りの4個にデラミネーシヨンが発生し、ま
た試験2では試験片10個の総てにデラミネーションが
発生した。
上記実施例1,2及び比較例の結果、基材中の空気を炭
酸ガスや酸素〃スによって置換したことによる効果が確
認される。
[発明の効果1 上述のように本発明にあっては、基材の繊維間の空気を
樹脂液に溶解する無機化合物の気体で置換したのちに基
材に樹脂液を含浸させるようにしたので、基材内におい
て置換された無機化合物の気体が樹脂液に溶解して樹脂
がこの部分の内部に入り込み、基材内にほとんど空気が
残留することなく、基材の繊維と密着した状態で樹脂を
基材内に十分に浸透させて含浸させることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
図は本発明に用いる気体の置換及び樹脂の含浸のための
装置の一例を示す概略図である。 4は樹脂液、6は基材である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維質の基材に樹脂液を含浸するにあたって、基
    材の繊維間の空気を樹脂液に溶解する無機化合物の気体
    で置換したのちに、基材に樹脂液を含浸させることを特
    徴とする基材への樹脂含浸方法。
JP2714485A 1985-02-14 1985-02-14 基材への樹脂含浸方法 Pending JPS61185419A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2714485A JPS61185419A (ja) 1985-02-14 1985-02-14 基材への樹脂含浸方法

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JP2714485A JPS61185419A (ja) 1985-02-14 1985-02-14 基材への樹脂含浸方法

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JPS61185419A true JPS61185419A (ja) 1986-08-19

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JP2714485A Pending JPS61185419A (ja) 1985-02-14 1985-02-14 基材への樹脂含浸方法

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