JPS61185154A - キヤンデ−の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、キャンデーの製造方法に関するものであるが
、更に詳細には、従来未知の全く新規なシステムに基づ
く新しいキャンデーの製造方法に関するものである。

キャンデー類は、原料に仕込水を加え混合、攪拌、溶解
し、この蜜を煮詰めて水分を除去した後、冷却、成型し
て製品とするものである。

しかしながら、このような従来法においては、溶解、煮
詰といった高温で長時間加熱処理する過激な処理を必要
とするため、各種原料が製造工程中に変質したり、耐久
性が低下することは避けられない。したがって、従来法
によれば、原料の添加時期をずらしたり、マイルドな条
件で長時間処理する必要がおった。また、このような欠
点からのがれるために、やむを得ず、使用原料の種類や
使用量を制限せざるを得す、その結果、製品キャンデー
の種類、風味、食感にバラエティ−をつけることができ
ず、結局特徴のない製品しか製造することができなかっ
たのである。

本発明は、これらの欠点を一挙に解決するためになされ
たものであって、品質のすぐれたキャンデー、従来未知
のないしは従来製造することができなかった新しいタイ
プのキャンデーを効率的〈且つ工業的に製造するために
なされたものである。

このような目的達成のために、各種の方法について検討
したけれども満足できる結果は得られなかった。そこで
発想を°転換して、キャンデーにとられれることなく、
各種の処理機械、処理装置の面から総合的にキャンデー
の製造について検討し、我か国のみならず欧米各国の装
置類についても広く試験研究を行った結果、遂Ｋ、二軸
エクストルーダーが所期の目的達成に使用できることを
つきとめ、この新知見を基礎にして更に研究を続けて本
発明を完成するに到った。

本発明は、二軸エクストルーダーを用いてキャンデー原
料を処理することを重要なポイントとする方法である。

本発明においてはニーエクストルーダーの使用が必須要
件となるのであるが、本発明で使用する二軸エクストル
ーダーとしては、フィーダー、バレル、二軸スクリュー
、グイ、バレル加熱装置、冷却装置を備えたものであっ
て、混合、圧縮、混線、粉砕、剪断、加熱、殺菌の各工
程をひとつのユニットで瞬時に処理できる装置であれば
、すべてのタイプのものが使用できる。二軸エクストル
ーダーとしては、例えば、フィーダー、バレル、二軸ス
クリュー、グイ、バレル加熱用ヒーター、水冷ジャケッ
トからなる株式会社　宰相工業製の二軸エクストルーダ
ーが好適である。

二軸エクストルーダーを用いると、従来法の仕込水添加
の必要もなく又独立して行っていた混合、攪拌、溶解、
煮詰の各工程を一挙に且つ極めて短時間に行うことがで
き、省力化、省エネルギー化が達成できる。しかも、品
質の劣化、原料の変質がなく、耐久性も確保されるので
、キャンデー原料を必要量配合し、これをフィーダーか
ら一挙に供給するだけでよい。

原料としては、ハードキャンディ、ソフトキャンディを
問わず、すべてのキャンディ原料が使用でき、例えば次
のようなものが　クリ挙される：砂糖；酸糖化水飴、酵
素糖化水飴、澱粉塘といった水飴；転化糖；蜂蜜：穀物
粉、澱粉、化工澱粉；全乳、練乳、粉乳、バター、ホエ
ー、チーズ、ヨーグルトといった乳製品；油脂。

クエン酸、酒石酸、乳酸といった有機酸；香料；色素等
は、従来、上記した砂糖類といった主原料と一緒に最初
から処理することができず、煮詰めた後に添加しなけれ
ばならず、したがって工程が複雑化し、エネルギーが更
に必要とされていたのである。しかしながら、本法によ
れば、これらを主原料とは別個に煮詰めたキャンデーに
添加する必要がなくなり、最初から主原料と同時にフィ
ーダに供給、又はバレル途中から供給することが可能と
なり、工業的なキャンディ製造法としては極めて有利で
ある。

また、上記以外の原料としては、フルーツ、果汁、ナツ
ツ類、ゼラチン、寒天、ペクチン、ガム類、乳化剤、卵
、アルブミン、ソルビトール、ミネラル、ビタミン、ア
ミノ酸、ベプタイド、チョコレート、ココア、コーヒー
等が適宜自由に使用される。

本法によれば、従来法のように砂糖その他の原料を予じ
め水に溶解する必要がなく、またはその代替法として水
分含量の高い水飴類を単用又は併用する必要かなく、粉
末原料のみを原料として使用することもできる。したが
って粉末原料のみを使用するためＫ、秤量するのに手間
がかからないし、原料を一度にフィーダから供給すれば
よいので、従来法のように有機酸、香料、色素その他一
部の原料を煮詰めた飴に別途供給する必要かなく、操作
が非常に簡素化され、省エネルギー型の工業的大量生産
方法として本法はきわめてすぐれている。

これらの原料は、所定量を予じめ混合するか、又は別々
のホッパーから同時に一定割合になるように供給しても
よい。また必要ある場合には、バレル途中から、これら
の諸原料を注入することも可能である。これらの諸原料
のほかに、更に、Ｉ！ｍ味料、香辛料、増粘剤、品質改
良剤その他の食品添加物又は食品類を添加してもよい。

これらの原料をフィーダより５０〜１００αｔ／分の割
合、（必要あれば水１０〜２００ＣＣ／分の割合）で供
給し、スクリュー回転速度４０〜５００　ｒｐｍ、バレ
ル温度１４０〜３００℃で、好ましくは１５０〜２５０
℃でエクストルーダーを運転すれば非常に品質のよいキ
ャンデー製品が得られる。又、必要あればバレル後半に
脱気孔を設け、水蒸気を飛散させたり、エクストルーダ
ー出口に真空室を設け、その中に蕉詰めたキャンデーを
噴出させることＫより生産量を大巾にアップすることが
可能である。

本法によれば、材料の変質が従来のキャンデークツカー
を使用した場合に比して著しく低く、砂糖の分解、褐変
が大巾に抑制され、牛乳蛋白の変質、ｉ旨肪の変質が大
巾に抑制される。したがって、これらの原料を自由に配
合することができ、例えば乳製品等を大ｆ！／ｃ使用で
きるので、従来未知のマイルドなキャンデー、新しい風
味、食感を有する変色、変質の少ない新規なキャンデー
が得られる。ハードキャンデーにあっては、特に各攬の
有機酸を各種の用量で自由に使用することができるし、
常法のように円形冷却盤上で有機酸を混合する場合も、
すぐれた品質のキャンデーが容易に得られる。

本法によれば、二軸エクストルーダーの出口温度を調節
することによって、最終製品の水分を自由に調節するこ
とができるので、従来のクツカーで煮詰める場合に比し
て手間がかからないし、正確な水分調節が可能となり、
品質のそろった製品か容易に且つ迅速、大量に製造でき
る。本法によれば、原料の配合、スクリュー回転速度、
温度の調節をするだけで、各種のハードキャンデー、ソ
フトキャンデーが自由に製造できるという著効も併せ得
られる。

実施例１゜ グラニユー糖８ゆ、粉末水飴５’に９、クエン酸１００
ｆ、色素及び香料適宜量を予じめ秤量、混合した。この
原料混合物を６００９１分の割合で、二軸エクストルー
ダー（株式会社　室料工業製）のフィーダーに供給し同
時に水分含量５〜２０％になる様に水を供給した。二軸
スクリューは１５０〜２５　Ｏｒｐｍで回軸せしめ、バ
レル温度は最高１４０〜２５０℃Ｋまで上昇せしめた。

このような条件で運転した結果得られる煮詰飴を品温８
０℃に！で冷却し、これを常ｆ：Ｋしたがって圧延ロー
ル、成型ロールを通し、次いでクーリングトンネルを通
して風冷し、成型された部分を回収してドロップ製品を
得た。

得られたドロップは、水分含量１．２１で透明、口に含
むとなめらかに日中でとけ、それでいてかめば微小にか
み砕け、非常に品質のよいものであった。

実施例２゜ 砂糖２．５ゆ、練乳２．０ゆ、水飴４．３ゆ、油脂０．
６Ｋｇ、コーンスターチ０．６ゆ、食塩、香料少量を、
二軸エクストルーダー（株式会社　室料工業製）のフィ
ーダーに５００９７分で供給した。二軸スクリューは１
５０〜２５０　ｒｐｍで回転せしめ、バレル温度は最高
１２０〜２００℃まで上昇せしめた。

このようＫして得られた水分含量８チの蜜を常法圧した
がって冷却盤上に流して冷却し、これを成型、切断して
ソフトキャンデーを得た。

得られたソフトキャンデー製品は、チューイング性、組
織、特にミルク風味のすぐれた製品で、従来のキャラメ
ル製品より大巾に改良された。

代理人　弁理士　　戸　１）親　男 手続補正書 昭和６１年　１月１７日

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. キヤンデー製造用原料を２軸エキストルーダーで処理し
   、加熱、熔融、混合することを特徴とするキヤンデーの
   製造方法。