JPS61183238A - (s)−ラバンジユロ−ルの製造方法 - Google Patents

(s)−ラバンジユロ−ルの製造方法

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JPS61183238A
JPS61183238A JP60024968A JP2496885A JPS61183238A JP S61183238 A JPS61183238 A JP S61183238A JP 60024968 A JP60024968 A JP 60024968A JP 2496885 A JP2496885 A JP 2496885A JP S61183238 A JPS61183238 A JP S61183238A
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JP
Japan
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compound
formula
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hydroxy
compound expressed
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Pending
Application number
JP60024968A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Takano
誠一 高野
Kuniro Ogasawara
国郎 小笠原
Michiyasu Hirama
平間 道康
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Taisho Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Taisho Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] コノ発明は、(S)−ラバンジュロールの製造方法に関
する。
[従来の技術およびその問題点] 従来、(S)−ラバンジュロールは、ラベンダー中に含
まれる香料成分であり、その合成法が既に提案されてい
る[Thomas 、 A、 F、  et al。
The  Total  5ynthesis  of
  Natural  P−roducts  、 V
ol、 4 、 ApSimon、 J 、、Ed、、
 J 。
Wiley  &  5ons :New  York
、1981 ;p。
451]が、工業的規模で簡単に合成できる原料からの
合成法は未だない。
この発明は前記事情に基づいてなされたものである。
すなわち、この発明の目的は、工業的に簡単に合成でき
る原料から、香料成分として有用な(S)−ラバンジュ
ロールを製造する方法を提供することにある。
[前記目的を達成する手段] 前記目的を達成するための・この発明の概要(但し、前
記第1式中、Rは、容易に脱離可能な置換基である。) 前記第1式で示される(−) −(3S)(5R)−5
−置換オキシメチル−3−インプロペニルテトラヒドロ
フラン−2−オンを金属水素化物で還元して(3S)(
5R)−6−置換オキシ−5−ヒドロキシ3−ヒドロキ
シメチル−2−メチル−1−ヘキセンとし、次いでこれ
を相当する6−ヒドロキシ体とし、さらに酸化して、閉
環して(2R9)(4S) −2−ヒドロキシ−4−イ
ンプロペニルテトラヒドロフランとしてから、イソプロ
ピリデントリフェニルホスホランで処理することを特徴
とする第2式で示される(S)−ラバンジュロールの製
造方法である。
この発明において、原料である(−) −(3S)(5
R)−5−置換オキシメチル−3−インプロペニルテト
ラヒドロフラン−2−オンは、第2図に示すように、(
S)−(−)−グリシドールのエーテル化物[化合物(
1)]を出発原料にして製造することができる。
知の方法により[S 、 Takano et al 
、 S ynth −esis、 1883.118 
] 、合成することができる。
前記Rとしては、容易に脱離可能な置換基であり、たと
えばベンジル基、置換ベンジル基、トリフェニルメチル
基等が挙げられ、特に置換基を有することの有るベンジ
ル基が好ましい。
この発明では、前記(S)−(−)−グリシドールのエ
ーテル化物とα、β−不飽和、カルボン酸たとえばセネ
シン酸とをリチウムジアルキルアミドの存在下に反応さ
せる。
前記リチウムジアルキルアミドにおけるアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、n−ブチル基、イソプロピル基、t−ブチル基
、n−ペンチル基、2−メチルブチル基、3−メチルブ
チル基、2,2−ジメチルプロピル基、1.2−ジメチ
ルプロピル基、1.1−ジメチルプロピル基等の低級ア
ルキル基が挙げられ、これらの中でもイソプロピル基が
好ましい。また、前記リチウムジアルキルアミドにおけ
る2個のアルキル基は同一であっても、互いに相違して
いても良い。前記リチウムジアルキルアミドとしては、
リチウムジイソプロピルアミドが好ましい。
このリチウムジアルキルアミドの添加量は1通常、1〜
1.2当量である。
前記(S) −(−)−グリシドールのエーテル化物と
α、β−不飽和カルポン酸たとえばセネシン酸と前記リ
チウムジアルキルアミドとの反応は、溶媒中で行なうの
が好ましく、前記溶媒として、通常、テトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル等のエーテル類等を使用すること
ができ、中でもテトラヒドロフランが好ましい。
反応温度は、通常、−78℃〜室温である。この温度範
囲に冷却しながら、前記(S) =(−)−グリシドー
ルとα、β−不飽和カルポン酸たとえば前記セネシン酸
と前記リチウムジアルキルアミドとを30〜60分間撹
拌すると、第2図に示すように、α、β体[化合物(2
)]とβ、γ体[化合物(3)] との異性体混合物を
含有する反応生成液を得ることができる。前記セネシン
酸の04位の炭素への攻撃によるオキシ酸の生成は、無
視することができる。α、β−不飽和カルポン酸である
セネシン酎への、キラルなエポキシドである(S)−(
−)−グリシドールのエーテル化物のこのアルキル化反
応は、新規な反応である。
前記反応生成液から公知の分離手段を用いて前記異性体
混合物を、各成分に分離することなく、適宜の溶媒に溶
解して、共沸蒸留することにより脱水する。
前記溶媒としては、たとえば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族溶媒を使用することができ、特にトル
エンが好ましい。
前記共沸蒸留をすると、第2図に示すように、脱水環化
反応が進行して、共役二重結合を有するラクトン化合物
[化合物(4)]と非非共役二重台を有すると共に前記
化合物(4)とは異性体関係にあるラクトン化合物[化
合物(5)]とを有する混合物が得られる。
次いで、前記混合物とリチウムジアルキルアミドとを溶
媒中で混合して、−78℃〜−20℃程度に冷却すると
、第2図に示すように、エルレート [化合物(8)]
を生成し、次いで酸を添加すると、この酸の作用により
、立体的で局部選択的なα位でのプロトン化が進行して
、この発明における原料である(−) −(3S)(5
R)−5−置換オキシメチル−3−インプロペニルテト
ラヒドロフラン−2−オン[化合物(7)コを高収率で
有する生成液を得ることができる。
なお、前記第1式により示される(−) −(3S)(
5R)−5−置換オキシメチル−3−インプロペニルテ
トラヒドロフラン−2−オンにおける置換基Rは、容易
に脱離可能であり、たとえばベンジル基、置換ベンジル
基、トリフェニルメチル基等が挙げられ、置換基を有す
ることの有るベンジル基が好ましく、特にベンジル基が
好ましい。
このエルレート化反応を行なう際の溶媒としては、たと
えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジイソ
プロピルエーテル等のエーテル類等を使用することがで
きる。
また、前記リチウムジアルキルアミドは、前記(S)−
(−)−グリシドールのエーテル化物とα。
β−不飽和カルポン酸たとえばセネシン酸との反応の際
に使用したのと同じリチウムジアルキルアミドを使用す
るすることができる。
前記酸としては、通常の酸を使用することができ、たと
えば、塩酸、硫酸等の無機酸、酢酸、p−トルエンスル
ホン酸等の有機酸が挙げられる。
この酸による前記エルレートのプロトン化は、α/γ−
シン配置の単一化合物を生成物として与える。
(−) −(3S) (5R) −5=置換オギシメチ
ル−3−イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オン
を有する生成液からの(−) −(3S)(5R)−5
=置換オキシメチル−3−インプロペニルテトラヒドロ
フラン−2−オンの分離は、通常の方法たとえば抽出、
蒸留等により行なうことができるが、この(−) −(
3S)(5R)−5−置換オキシメチル−3−インプロ
ペニルテトラヒドロフラン−2−オンは、精製すること
なくそのままこの発明の方法に使用することができる。
(−) −(3S)(5R)−5−置換オキシメチル−
3−イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オンを有
する前記生成液から分離した未精製の(−)−(3S)
(5R)−5−置換オキシメチル−3−イソプロペニル
テトラヒドロフラン−2−オンを金属水素化物たとえば
リチウムアルミニウムハイドライド等により還元して、
第1図に示すように、(3S) (5R)−6−置換オ
キシ−5−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−2−メ
チル−1−ヘキセン[化合物(8)] を得る。なお、
化合物(8)における置換基Rは、前記と同じである。
この還元反応は、たとえばテトラヒドロフラン等の溶媒
中で行なうことができる。
この化合物(8)は、通常、高収率で得ることができる
この化合物(8)は、たとえば液体アンモニア中でリチ
ウムと反応させて置換基Rを脱離すると、トリオール体
[化合物(9)]が得られる。
なお、前記置換基Hの脱離は、前記ジオール化合物中の
置換基Rを脱離することができればどのような方法を採
用しても良い。
前記トリオール体は、単離することなくたとえばメタ過
ヨウ素酸ナトリウムで処理すると、閉環して(2R3)
(4S) −2−ヒドロキシ−4−インプロペニルテト
ラヒドロフラン[化合物(10)] となる。
この化合物(lO)をイソプロピリデントリフェニルホ
スホランで処理すると、第1図に示すように、(S)−
ラバンジュロール[化合物(’11)]が得られる。
この(S)−ラバンジュロールは、前記イソプロピリデ
ンホスホランで処理した反応生成液から、通常の分離操
作たとえば抽出、乾燥、濃縮、クロマトグラフィー等に
より分離し、精製物を得ることができる。
[発明の効果] 以」二に説明したように、この発明によると、ラベンダ
ーに含まれる香料成分として有用な(S)−ラバンジュ
ロールを、工業的に簡単に製造することのできる原料す
なわち(−) −(3S)(5R)−5−置換オキシメ
チル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−オ
ンから数段階の反応ステップで簡単に合成することがで
きる。
[実施例] 次にこの発明の参考例および実施例を示して、この発明
を更に具体的に説明する。
(参考例) (−) −(3S)(5R)−5−ベンジルオキシメチ
ル−3−イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オン
[置換基Rがベンジル基である化合物(7)]の合成。
ジイソプロピルアミン(49,24ml 、0.352
mol)のテトラヒドロフラン(300ml)溶液に、
これを−78℃に冷却しつつ撹拌下に、n −ブチルリ
チウムのn−ヘキサン溶液(10%(W/V)、215
.24m1)を、滴下してリチウムジイソプロピルアミ
ド含有溶液を得た。滴下後20分が経過した時に、セネ
シン酸(16,52g、0.16mol )のテトラヒ
ドロフラン(100ml)溶液を、前記リチウムジイソ
プロピルアミド含有溶液に、同温度下に滴下した。得ら
れた反応混合物は、徐々に室温にまで昇温し、次いで再
び一78℃に冷却した。
次いで、(S)−ベンジルグリシドエーテル(2B、2
4g、0.16mol)のテトラヒドロフラン(150
+al)溶液を、−78℃に冷却した前記反応混合物に
、撹拌しながら滴下した。得られる混合物を、同温度下
に30分間撹拌し、次いで室温に昇温してから更に30
分間撹拌して、反応生成液を得た。
この反応生成液を、炭−水素ナトリウム飽和水溶液に注
ぎ、得られる水溶液をエーテルで洗浄した。洗浄後の水
層を分離した後、この水層を6N塩酸で酸性にしてから
塩化メチレンで抽出した。
抽出液を飽和食塩水で洗浄してから無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、次いで減圧下に濃縮して、ヒドロオキシ酸
の混合物[置換基Rがベンジル基である化合物(2)お
よび2種の化合物(3)の混合物]を得た。
前記ヒドロオキシ酸の混合物は、精製することなく、こ
れをトルエンに溶解し、ディーンスタークの装置を用い
て10詩間共沸還流して、脱水反応を行なった。得られ
た生成物を含むトルエン液を、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧
下に濃縮して、3種のラクトンを有するラクトン混合物
[第2図中の置換基Rがベンジル基である化合物(0お
よび2種の化合物(5)の混合物]を得た。このラクト
ン混合物の大部分は、精製することなく直ちに(−) 
−(3S)(5R)−5−ベンジルオキシメチル−3−
インプロペニルテトラヒドロフラン−2−オンの合成に
供された。
前記ラクトン混合物の一部は、シリカゲルカラムクロマ
トグラフィにより精製され、(5R)−5−ベアし、、
オヤ、7チ、、−3−イップ。ビリデ7ケ。
デヒドロフラン−2−オンと(3R)’(5R) −5
−ベンジルオキシメチル−3−インプロペニルテトラヒ
ドロフラン−2−オンど(3S) (5R) −5−ベ
ンジルオキシメチル−3−イソプロペニルテトラヒドロ
フラン−2−オンとに単離された。
(5R)−5−ベンジルオキシメチル−3−インプロピ
リデンテトラヒドロフラン−2−オン[置換基Rがベン
ジル基である化合物(4)]の同定データは次の通りで
ある。
IR(フィルム)    174.5.1670cm−
’m/e        246 (M  )  、 
 9 1(ioo%) 1H−NMR(δ) 1.83 (br、  t 、3H,J=IHz )、
2.23 (br、 t 、 3H,J = 2Hz 
)、2.55〜2.95 (m 、 2H)、3.57
 (d 、 2)1. J=5Hz )、4.33〜4
.78 (m 、 LH)、4.53 (s 、 2H
) 、 7.27 (s 、 5H)分子量測定(C1
5H1803として)計算値;248.1255(M 
 ) 測定値、248.1275 CM  )(3R) (5
R) −5−ベンジルオキシメチル−3−イソプロペニ
ルテトラヒドロフラン−2−オン(置換基Rがベンジル
オキシ基であり、α/γ−アンチ体である化合物(5)
)の同定データは次の通りである。
IR(7(ルム)    1765.1645cm−’
m/e        246 (M  )  、9 
1(100%) 1H−NMR(δ) 1.79 (br−s 、 3H,J = lHz )
、2.1〜2.4 (m 、 2H)、 3.43 (br、t 、 IH,J=8.5Hz )
、3.54 (dd、 IH,J =11.4.3 H
z )3.69 (dd、 IH,J =11.3.6
 Hz )4.46〜4.6 (m 、 IH)、4.
54 (s、 2H)、 4.9  (br、  S  、 IH)  、4.9
4  (m  、  IH)  、  7.29  (
s  、  5H)分子量測定(C15H1803とし
て)計算値; 248.1255 CM  )測定値;
248.1233(M  ) 前記ラクトン混合物(32,73g、0.133層01
)を、リチウムジイソプロピルアミド含有溶液(−78
℃に冷却しながら撹拌下に、ジイソプロピルアミン(1
8,6ml、0.133mol )のテトラヒドロフラ
ン(150+1)溶液に、n−ブチルリチウム(0,1
33mol )のn−ヘキサン溶液(85,2ml、1
0%、(w/v) )を混合して調製)に添加して、反
応混合物を得た。この反応混合物は、同温度下に15分
間撹拌してから室温に戻し、その後、15分間再び一7
8℃に冷却した。
このようにして冷却した反応混合物に、10%塩酸水溶
液1201を直ちに投入し、室温に加温してから、飽和
食塩水で洗浄し、エーテルと塩化メチレンとで抽出した
。エーテル抽出液と塩化メチレン抽出液とを併せて得た
抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮
し、酢酸エチル/n−ヘキサン(1:10)を展開液と
するシリカゲルカラムクロマトグラフィにより、(=)
−(3S)(5R)−5−ベンジルオキシメチル−3−
イソプロペニルテトラヒドロフラン−2−オンを得た(
収量23.18g、セネシン酸を基準として、収率62
%)。
前記(−) −(3S)(5R)−5−ベンジルオキシ
メチル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2=
オンの同定データを次に示す。
[α]D      10.52゜ (c  5.858、 CHCl3) IR(フィルム)    1765.1645cm−’
m/e        246 (M  )  、  
9 1(100%) ’H−NMR(δ) 1.7’9 (br、 s 、 3H,J)、1.96
〜2.51  (m  、  2H)  、3.36 
 (dd、IH,J=13 .9Hz  )3.57 
 (dd、IH,J=11 .4.7Hz)3.72 
 (dd、IN、J=11 .4Hz  )  、4.
39〜4.69  (m  、  IH)  、4.5
7  (s  、  2H)  、  4.96  (
+*  、  2H)  、?、、3  (s  、5
H)  、 分子量測定(C15H1803として)計算値; 24
8.1’255 (M  )測定値;24f1.123
3(M  )(実施例) (+)−(S)−ラバンジュロール[化合物(11)]
の合成。
リチウムアルミニウムハイドライド(0,76g、20
mmol)のテトラヒドロフラン(501)溶液を撹拌
しながら、これに、前記(−) −(3S)(5R)−
5−ベンジルオキシメチル−3−インプロペニルテトラ
ヒドロフラン−2−オン(4,15g、17mmo+ 
)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液を、0℃に冷
却しながら滴下した。そして、同温度に5分間撹拌し続
けた。得られた反応液に、濃アンモニア水を、0℃に冷
却しつつ撹拌しながら滴下して過剰のリチウムアルミニ
ウムハイドライドを分解した6得られた混合物をセライ
トで濾過し、得られた濾液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、減圧下に濃縮して、 (+) −(3S)(5R
)−6−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−3−ヒドロ
キシメチル−2−メチル−1−ヘキセン[置換基Rがベ
ンジル基である化合物(8)]を得た。
この(+ ) −(3S)(5R)−6−ベンジルオキ
シ−5−ヒドロキシ−3−ヒドロキシメチル−2−メチ
ル−1−ヘキセンの同定データを次に示す。
廓点        150℃(0,4mmHg )[
α] D+5.78゜ (c  4.254 CFCl2) IR(フィルム)    3380.1645 cm−
’m/e         251 (M++1)、9
1(100%) ’H−NMR(δ) 1.37〜2.0  +’m  、  2L  )  
、1.7  (br、  s、3H)  、2.23〜
2.92  (m  、  3H,2H)  、  −
3,23〜4.0  (m  、  5H)  、  
4.52  (s  、  2H)  、4.73〜4
.95  (m  、  2H)  、7.3  (s
  、5H)  。
分子量測定(C15H2203として)計算値、250
.1567 (M  )測定値;250.1552CM
  ) ドライアイス冷却管を結合したフラスコ中の液体アンモ
ニア(約801)に、前記(十) −(3S)(5R)
−6−ベンジルオキシ−5−ヒドロキシ−3−ヒドロキ
シメチル−2−メチル−1−ヘキセン(1,89g、7
.56mmol )のエタノール(2ml)溶液を、加
えた。この混合物に、撹拌しながら、リチウム金属を少
しずつ加え、その結果書られる溶液を同温度で1時間撹
拌し、ドライアイス冷却管を取外すことによりアンモニ
アを揮発除去した。同じフラスコ中で、得られた残渣を
水に溶解し、得た溶液に炭酸ガスを導入して弱塩基とし
た。メタ過ヨウ素酸ナトリウム(3,57g、18゜7
mmol ) C7)水溶液(30ml)に、弱塩基の
前記溶□液を、0℃に冷却しながら添加し、撹拌した。
その後、6N塩酸水溶液を添加して中性とし、中性のこ
の溶液を塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下
に濃縮すると、ラクトール体[化合物(10)]である
(2RS)(49) −2−ヒドロキシ−4−インプロ
ペニルテトラヒドロフランが、特に純粋な状態で得られ
た(収量900g+g、収率93%)。
前記(2RS)(4S) −2−ヒドロキシ−4−イソ
プロペニルテトラヒドロフランの同定データは、次の通
りである。
IR(フィルム)    3400.3080.164
5cm−’ m/ e         128 (M+)  、 
 6 9(100%) ’H−NMR(δ) 1.75  (d  、3H,J=IHz)  、1.
9〜2.4  (m  、  2H,)  、2.7〜
3.5  (m  、  1)1)  、3.34  
(br、  s  、  IH)  、3.5〜4.4
  (m  、  2H)  、4.78  (m  
、  2H)  、、5.55  Crx  、  1
)1)分子量測定(C7H1202として〕 計算値、 128.0836 (M+)測定値、 12
8.0826 (M+)撹拌しながら、イソプロピルト
リフェニルホスホニウム アイオダイド(7,35g、
17.0mm。
I)をテトラヒドロフラン(20ml)に懸濁した懸濁
液に、n−ブチルリチウムのn−ヘキサン溶液(10%
(w/v ) 、10.4+sl、18.3 mmol
)を、0℃に冷却しながら、添加した。生じる暗赤色の
液を0℃で10分間撹拌した。この液に、(2R3) 
(4S)−2−ヒドロキシ−4−インプロペニルテトラ
ヒドロフラン(870mg、8.8mmo+)のテトラ
ヒドロフラン(5ml)溶液を、0℃に冷却しながら滴
下し、その後0℃で15分間撹拌した。反応は、飽和塩
化アンモニウム水溶液を添加することにより終了させ、
エーテルで抽出した。抽出液は、飽和食塩水で洗浄後無
水′iti、#ソーダで乾燥し、減圧下に濃縮した。濃
縮残渣を、n−ヘキサン/エーテル(3/1)を展開液
とするシリカゲルカラムクロマトグラフィにより精製し
て、 (+)−(S)−ラバンジュロール[化合物(1
1)]を得た(収量550■g、収率53%)。
この (+)−(S)−ラバンジュU−ルの同定データ
は、次の通りである。
滴点        110〜115 ℃ (15m膳
Hg)[α] D      +10.05゜(c  
1.294、 CH30H) 文献値+1O08゜ (c   O,94、 CH30H) IR(フイJL/ム)    3360.3080.1
645cm−’ m/e          154 (M  )  、
  6 9(100%) 1H−NMR(δ) 1.52  (br、  、  IH)  、1.6 
 (s 、 3H) 、  1.68  (s 、 8
H)、1.9〜2.57  (m  、  3H)  
、3.53  (d 、 2H,J=6Hz )  、
4、75〜5.0  (m  、  2H)  、5.
08  (br、  t 、  IH、J=6Hz )
【図面の簡単な説明】
第1図は(−) −(3R)(5R)−5−置換オキシ
メチル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−
オンから(S)−ラバンジュロールを合成する合成経路
を示す説明図および第2図はこの発明の方法における原
料である(−) −(3S)(5R)−5−置換オキシ
メチル−3−インプロペニルテトラヒドロフラン−2−
オンの合成経路を示す説明図である。 (1)・・−(S)−(−)−グリシドールのエーテル
化物、(7)・・−(−)〜(3R)(5R)−5−置
換オキシメチル−3−イソプロペニルテトラヒドロフラ
ン−2〜オン、(11)−・・(S)−ラバンジュロー
ル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)▲数式、化学式、表等があります▼・・・(1) (但し、前記第1式中、Rは、容易に脱離可能な置換基
    である。) 前記第1式で示される(−)−(3S)(5R)−5−
    置換オキシメチル−3−イソプロペニルテトラヒドロフ
    ラン−2−オンを金属水素化物で還元して(3S)(5
    R)−6−置換オキシ−5−ヒドロキシ3−ヒドロキシ
    メチル−2−メチル−1−ヘキセンとし、次いでこれを
    相当する6−ヒドロキシ体とし、さらに酸化して閉環し
    て(2RS)(4S)−2−ヒドロキシ−4−イソプロ
    ペニルテトラヒドロフランとしてから、イソプロピリデ
    ントリフェニルホスホランで処理することを特徴とする
    第2式で示される(S)−ラバンジュロールの製造方法
    。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(2)
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